玄米に毒がある説は本当?嘘?炊飯の前に浸水して発芽(無毒化)できる?
玄米には毒があると言われていますが本当か嘘なのかを紹介します。その毒の原因と言われているフィチン酸とアブシジン酸の毒について詳しく理解すれば、玄米の正しい食べ方が出来ると思います。玄米は浸水させて発芽玄米にすることで無毒化できるのかも紹介します。消化の悪いイメージのある玄米も正しい炊き方や食べ方をすれば美味しく味わえるので、ぜひ参考にして玄米を食べてみて下さい。
目次
玄米に毒がある説は本当?嘘?
ヘルシーで健康的なイメージのある玄米ですが、毒があるという説があります。実際に玄米には毒があるのか嘘なのかを紹介して行きます。玄米に毒と言うとビックリする人もいると思いますが、正しい理解をすることで嘘かどうかを自分自身でしっかり理解してみて下さい。
正しい知識を得ることで嘘にごまかされず安全な食事を食べれるのでぜひ参考にしてみて下さい。
発芽抑制因子アブシジン酸とは?
玄米に毒があると言われる一因でもある発芽抑制因子アブシジン酸とは、穀物の糖の部分に含まれている植物ホルモンで、休眠や生長抑制、老化促進などの働きをし、落葉や落果などを誘導すると言われています。
アブシジン酸が毒な理由
アブシジン酸は乾燥などのストレスに対応して合成されるので、ストレスホルモンとも言われています。玄米や穀物には多くアブシジン酸が含まれていて、活性酸素を多量に生成することでミトコンドリアを攻撃し、毒性があると言われています。
フィチン酸とは?
玄米に含まれる毒の原因だとされるフィチン酸は、玄米や穀物など未精製の穀物や豆類に多く含まれているとされています。フィチン酸は体に必要なミネラルと結合すると対外に排出してしまうと言われています。
しかし玄米に含まれているのはフィチン酸ではなく正しくはフィチンです。すでにミネラルと結合を終えているフィチンそのものなので、ミネラルと結合して排出する心配はありません。
実際に玄米に含まれているのは、フィチン酸ではなくフィチンなのでそのことが玄米のフィチンが毒と言われている理由です。
そんな嘘からいつの間にか玄米のフィチン酸が毒といわれてしまったのです。正しい理解を深めて嘘に惑わされずに玄米を味わって下さい。
フィチン酸が毒な理由
玄米に含まれているフィチン酸は、ミネラルと結合し対外に排出してしまうと言われていますが、実際は食事の際のミネラルの吸収阻害の可能性やフィチン酸による体内のミネラルの欠如のリスクは少ないともいわれています。
多くの食品にも使われている大豆や小麦にも多く含まれているフィチン酸は摂取することによる健康リスクは報告されていないので、毒にはならないとされています。
玄米に含まれるフィン酸が毒と言われているのは嘘なのです。玄米に含まれている毒についての正しい理解をして嘘にごまかされないようにして下さい。
玄米の毒が原因でどんな不調の可能性がある?
玄米の毒と言われているアブシジン酸が原因でどんな不調の可能性はあるのかを紹介して行きます。玄米の毒が体内に入るとどんな不調が出るのかを知って玄米を無毒化してから味わうように注意してみて下さい。
疲れやすい
しっかりと発芽させてから玄米を食べないと、疲れやすい症状が出てきます。その理由は玄米の毒とされているアブシジン酸が体内でミトコンドリアを攻撃することでエネルギーが作れず低体温になってしまいます。
低体温になることで疲れやすい体になってしまいます。その為、健康イメージの高い玄米ですが、しっかりと浸水させて発芽させてから玄米を食べるのが大切です。
筋肉の衰え
玄米の毒が原因で筋肉の衰えを感じ始める場合もあります。玄米の毒とされるアブシジン酸がミトコンドリアを攻撃することで、老化が早まり筋肉も衰えてきてしまいます。
玄米の毒を知らず知らずのうちに摂取してしまうと、体内の調子が少しずつ悪くなってきてしまいます。しっかりと発芽させて無毒化してから玄米を食べるように注意してみて下さい。
ホルモン分泌の不調
玄米の毒を摂取すると、ホルモン分泌にも不調をきたしてしまいます。玄米を食べることで病的に痩せてしまったりホルモンの分泌が悪くなると、体調だけではなく精神的にも不調が現れて来ます。
イライラしたり怒りっぽくなることが多い場合は玄米の毒のせいかも知れないので、玄米を食べている人はちゃんと浸水して無毒化さえた玄米を食べているか確認してみるのがおすすめです。
免疫の低下
玄米の毒を摂取してしまうことで、免疫の低下の症状も出てきます。免疫が低下すると病気や感染症にもかかりやすくなっています。
健康イメージのある玄米も間違った摂取方法をしてしまうと、免疫が下がったりと健康ダメージがあるので玄米を食べる際はさまざまな毒による不調について理解し、しっかりとした炊き方をしてから食べるようにして下さい。
脳の働きが低下
玄米の毒を摂取すると、脳の働きが低下してしまうことがあります。玄米を食べていてやる気がなくなったり、頭の働きが鈍くなったと感じ始めたら、玄米の毒が原因かも知れません。
玄米を食べる際は、ちゃんとした炊き方をしたから食べるようにしてみて下さい。小さい不調が重なったら玄米の毒であるアブシジン酸を疑ってみるのも大切です。
イライラや口臭に体臭
玄米の毒を摂取するとイライラしたり、口臭や体臭の変化があります。玄米を食べて怒りっぽくなったり、好奇心がなくなり悲観的になったら玄米の毒のせいかもしれません。
また、玄米の毒は体臭や口臭をきつくしてしまいます。玄米の毒は体調やメンタル部分にも悪影響を及ぼしてしまうので、ちゃんとした玄米の食べ方をするようにして下さい。
玄米を浸水・発芽で無毒化できる?
毒があると言われている玄米は浸水するおとで発芽して無毒化することが出来ると言われています。実際に玄米は発芽するとどうなるのかを紹介します。
浸水で発芽促進
玄米は浸水することで発芽を促進すると言われています。玄米は長時間浸水させて玄米を発芽モードにすることで無毒化も出来るとされています。しっかりと玄米を浸水させることで玄米の毒の原因とされるアブシジン酸を無毒化することが出来ます。
発芽でアブシジン酸が分解
玄米は発芽することで毒の原因とされるアブシジン酸が無毒化するとされていますが、その理由は市販されている発芽玄米は発芽後に高温乾燥でストレスにさらされているため、通常の玄米よりもアブシジン酸を多く含んでいると言われています。
その為、しっかりと玄米を浸水し、発芽をさせることでアブシジン酸を無毒化する必要があります。また、玄米がしっかり浸水させることでうまみ成分や栄養価もアップするので玄米特有の固さも緩和され食べやすくなります。
玄米を食べる際は、毒の原因でもあるアブシジン酸をしっかり無毒化し、玄米の良さをアップさせるためにしっかと浸水時間を取るようにして下さい。
玄米のミネラルの吸収アップ
玄米は鉄やミネラルやビタミンが白米よりも多く含まれています。玄米を食べることで、鉄などのミネラルの吸収をアップさせてくれます。
玄米が健康に良いと言われているのはこのミネラルの吸収をアップさせてくれることにもあります。玄米は正しい炊き方や食べ方をすることで、ミネラルを摂れるのでぜひ一度味合ってみて下さい。
発芽玄米の作り方
スーパーなどでも販売されている発芽玄米の作り方を紹介します。自宅でも簡単に玄米から発芽玄米を作ることが出来、発芽させることで無毒化することが出来るのでぜひ挑戦してみて下さい。
発芽させる条件
玄米を発芽させることで、玄米の毒を無毒化出来る上に玄米の消化を良くしてくれます。スーパーなどで販売されているれている発芽玄米は一度水につけて発芽させて乾燥させた玄米のことです。
自宅で浸水による発芽玄米を作る際は、1~2日程度の時間が必要になるので、ぜひ時間を見つけて自宅で玄米を発芽玄米にしてみて下さい。
浸水で発芽させるには?
浸水で玄米を発芽させる場合は、玄米を洗いザルに入れて水を入れたボールの中にザルごと浸し、12時間待ちます。そして玄米を水から上げて軽く洗い水を交換します。
そして24時間後、玄米を軽く洗いボールに水をいれず、玄米の上に水に浸した布巾をかけます。そうすることで玄米の乾燥を防ぎます。
36時間後1粒から1ミリほどの芽が出ていれば発芽玄米の完成です。季節によっても発芽玄米になるまでも時間が異なります。発芽玄米にすることで毒を除去でき、消化もよくなるのでぜひ挑戦してみて下さい。
ヨーグルトメーカーで発芽
玄米を発芽させるのに、ヨーグルトメーカーを使うことも出来ます。ヨーグルトメーカーを使うことで、浸水で玄米を発芽させるよりも時間を短く発芽玄米を作ることが出来ます。
その場合は玄米を洗いヨーグルトメーカーに入れてやく24時間で完成です。ヨーグルトメーカーはもともと発酵を促進する機械なので、発芽玄米作りにも適しています。ぜひヨーグルトメーカーを持っている人は発芽玄米作りに使ってみて下さい。
炊飯器の機能で発芽
玄米を発芽するのに炊飯器を使うことも出来ます。炊飯器を使えば、簡単に玄米を発芽させることが可能です。炊飯器によっては発芽機能がついているものがあります。
玄米は発芽させてからすぐに炊く炊き方がおすすめなので、炊飯器なら発芽してすぐに玄米をたくことが出来ます。玄米の美味しい食べ方が出来るのでぜひ炊飯器に発芽機能があるか確認してみて下さい。
炊飯器を使えば、時間などがきになっていた発芽も自宅で簡単に出来るのでおすすめです。しっかり発芽させれば消化もよくなるのでぜひ挑戦してみて下さい。
発芽での注意点
玄米を発芽ささえる際の注意点は発芽時間です。発芽方法や季節によって玄米が発芽するまでの時間も違って来ます。何度か玄米を確認して発芽の芽が出始めているか確認してみるのがおすすめです。
玄米は発芽させてから冷蔵庫などで保存したりすることも出来るので、玄米を食べる際は早めに発芽させる作業を開始してみるのがおすすめです。発芽させることで気になる玄米の毒の心配もなくなり、消化もよく美味しい食べ方が出来るのでぜひ一度やってみて下さい。
発芽玄米の炊き方と食べ方
発芽玄米の炊き方と食べ方を紹介します。発芽玄米を美味しく食べる為にも正しい炊き方や食べ方をぜひ実践してみて下さい。
炊き方
発芽玄米の炊き方は炊飯器を使う場合、普通の白米を炊く場合と変わりません。また、発芽玄米は白米と合わせて炊いたり、発芽玄米のみだけの炊き方は出来ます。
発芽玄米のみの炊き方は、炊飯器に発芽玄米を入れ、白米のメモリまで水を入れ、さらに1合あたり45㏄程多めの水をくわえます。
玄米の炊き方は発芽玄米にしていけば、普通の白米を炊くのとさほど変わらないので手軽に食べることが出来ます。
ポイント
発芽玄米の炊き方のポイントとしては、白米のみの場合より水を多めに入れることです。発芽玄米を使用する場合は、とくに玄米を水につけておく必要はありませんは、発芽玄米を水につえていた場合は炊飯器の早炊きで炊く炊き方がおすすめです。
ぜひ発芽玄米の炊き方のポイントを守って美味しい玄米の食べ方を楽しんでみて下さい。手軽な炊き方が出来るので日々のご飯を玄米に変えてみるのもおすすめです。
食べ方
発芽玄米のメリット
発芽玄米のメリットを紹介します。毒があると言われている玄米も正しい食べ方をすればさまざまなメリットがあるのでぜひ味わってみて下さい。
玄米より消化が良くなる
発芽玄米は玄米よりも消化がよくなります。発芽玄米の場合は、水をすっているので、玄米よりも大きくふっくらしています。玄米で食べるよりも消化が良くなる分栄養素が体に吸収しやすくなる特徴もあります。
玄米を食べるなら、より消化もよく栄養も吸収しやすい発芽玄米を味わってみてはいかがでしょうか?消化が悪いイメージがある人も発芽玄米なら消化を気にせず味わえます。
旨味が増す
発芽玄米は玄米に比べて旨味があります。発芽玄米にすることで、玄米特有のプチプチ食感はそのままで旨味を感じやすいのでおすすめです。玄米が苦手だった人もぜひ一度発芽玄米を食べてみて下さい。
食べやすくなる
発芽玄米は玄米に比べて水分を多く含んでいるのでやわらかく、食べやすくなっています。玄米だと食感が固く感じていた人も発芽玄米だと食べやすいと思います。
発芽玄米は食べやすい分、消化も良いので栄養高く食べやすく玄米を摂取できるのでおすすめの食べ方です。ぜひ玄米に抵抗があった人も発芽玄米を食べてみて下さい。
玄米は発芽させると無毒化できる!
玄米に毒があると言われていましたが、実際には嘘で正しい食べ方をすれば玄米は健康にも良く美味しい食べ物です。玄米に含まれる毒とされていたフィチン酸も実際には毒でなく嘘情報です。
玄米はしっかりと浸水させることで毒の心配もなく、安全な食べ物です。また、最近は発芽玄米も多く販売されていたり、自宅でも簡単に発芽玄米が作れるのでぜひ一度発芽玄米を食べてみて下さい。
玄米に比べると食べやすいので、玄米に抵抗がある人もより食べやすく美味しく食べることが出来ると思います。玄米にあるとされる毒もしっかり理解することで毒を気にせず味わえます。