豚バラブロックの塩漬け「塩豚」が便利!正しい作り方と保存方法は?

豚肉の塩漬け肉「塩豚」の作り方が今話題なのを知っていますか?豚肉、なかでも豚バラブロックを塩漬けして作る「塩豚」は文字通り、塩を使って作る塩漬け肉の一種です。イタリア料理ではパンチェッタという名前で知られており、塩によって旨味が凝縮された豚肉はいろいろな食べ方ができ絶品です。今回は豚バラブロックで作る塩漬け肉「塩豚」とパンチェッタの作り方、食べ方について特集しています。塩豚のアレンジレシピや、塩豚を保存する際の注意点についても紹介していますのでチェックしてみましょう!

豚バラブロックの塩漬け「塩豚」が便利!正しい作り方と保存方法は?のイメージ

目次

  1. 1豚肉の塩漬け「塩豚」が今話題!
  2. 2豚バラブロックの塩漬け肉「塩豚」の作り方
  3. 3塩漬け肉「塩豚」の保存方法と注意点
  4. 4塩漬け肉「塩豚」の食べ方
  5. 5塩漬け肉を使ったパンチェッタの作り方
  6. 6塩漬け肉を使ったおすすめレシピ
  7. 7便利な塩漬け肉を正しく保存しよう!

豚肉の塩漬け「塩豚」が今話題!

今お料理好きの人の間で豚肉を使って作る塩漬け肉塩豚」が話題なのを知っていますか?豚バラブロックに塩をすりこんで作る塩豚は、作り方が簡単なのにもかかわらず出来上がりは豚肉の旨味がぎゅっと凝縮され絶品です。

今回は豚肉の塩漬け「塩豚」の基本的な作り方と注意点、また、保存する際の注意点についても詳しく調査してみました。また、イタリア風塩豚である「パンチェッタ」の作り方や、塩豚の美味しい食べ方、アレンジレシピも紹介しています。熟成された豚肉の旨味を美味しい塩豚で味わってみませんか?

豚バラブロックの塩漬け肉「塩豚」の作り方

塩豚」は豚肉のなかでも豚バラブロックを塩漬け肉にしたもので、イタリア料理ではパンチェッタとも呼ばれています。塩豚は専門的な技術や道具も要らず、塩と豚肉さえあれば家庭でも簡単に作ることができます。

本項では豚バラブロックの塩漬け肉「塩豚」の基本的な作り方と、その注意点についてまとめています。塩と豚肉、それにどの家庭にもある道具を使って美味しい塩豚を作ってみましょう!

材料

生の豚バラブロック

豚バラブロックの塩漬け肉「塩豚」を作るにはどんな材料が必要なのでしょうか?塩豚の材料について見ていきましょう。

まずは豚肉ですが、スーパーでも販売されている生の豚バラブロックを用意しましょう。塩豚にした時に豚バラブロックなら脂身がとても美味しく仕上がります。豚肉の脂身が苦手という人は豚肉の肩ロースでもいいでしょう。ただし、スライスされているものではなく、必ずかたまり肉を用意します。

次に、美味しい塩を用意します。豚バラブロック400gの量に対して大さじ2くらいの塩が適量です。他にはお好みで黒胡椒やローズマリー、タイムなどスパイスとハーブを用意します。

用意するもの

塩漬け肉「塩豚」を家庭で作るにあたって必要な道具について説明します。まずは塩をまぶす時に豚肉を置くバットや大き目のボウルを用意します。

次に、豚肉の水分を吸わせるためのキッチンペーパー、密着させるための食品ラップ、さらに密封させるためのジップロックなどの袋があると便利です。

作り方

材料と道具の準備ができたら塩漬け肉「塩豚」を早速作ってみましょう!塩豚の簡単な作り方を解説します。

まずはバットなどに豚肉を置いて、塩や好みのハーブ・スパイス類をまぶして全体にまんべんなく塗り込んでいきます。塩の量については食べ方のところで解説しますが塩抜きをしますので、多少多くても問題ありません。

次に豚肉の水分を吸収するためにキッチンペーパーで包み、その上からラップで密封します。そして機密性の高いジップロックなどに入れ、空気を抜いてから冷蔵庫の野菜室で保存すれば作業は完了です。

野菜室に塩豚を入れてから3日後くらいから美味しい味が凝縮されて料理に使うことができます。お好みでさらに数日から2週間熟成させても良いでしょう。

塩漬け肉「塩豚」の保存方法と注意点

本項では塩漬け肉「塩豚」の保存方法と、保存時における注意点について解説しています。塩漬け肉は文字通り塩をまぶして漬けるだけなので、家庭でも簡単に作ることができます。

3日も冷蔵庫で保存すれば旨味が凝縮され美味しい塩豚になりますが、数日間熟成させるのもさらに美味しくなりおすすめです。本項で紹介する保存時の注意点に気をつけて美味しい塩豚を作りましょう!

キッチンペーパーでくるむ

塩漬け肉「塩豚」の保存に関する注意点、まずは豚肉を包むキッチンペーパーについて補足します。キッチンペーパーは塩の浸透圧によって豚肉から出てくる水分、ドリップを吸収するために巻きます。

この水分吸収用のキッチンペーパーは一晩保存するごとに新しいものに交換しましょう。水分が抜けるごとに旨みが凝縮され、反対に豚肉の臭みが抜けていきます。

ラップをしてジップロック

塩漬け肉「塩豚」の保存に関する注意点の2つ目は、ラップをしたあとジップロックなど密封性が高い袋に入れるということです。ジップロックに入れて冷蔵庫に保存する前にしっかりと空気を抜いておきましょう。空気を抜くことで雑菌が繁殖しにくなり衛生面で安心です。

ラップは毎日取り換える

塩漬け肉「塩豚」の保存に関する注意点3つ目は、「毎日ラップは取り換える」です。豚肉に巻いたキッチンペーパー同様、巻き付けた食品ラップについても一晩置くごとに新しいものに換えるようにしましょう。

キッチンペーパーやラップを交換する際には、使い捨てのビニール手袋をするか清潔な手で豚肉を扱うようにしましょう。

温度管理

冷蔵庫の庫内

塩漬け肉「塩豚」の保存に関する注意点4つ目は、「温度管理に気を使う」です。塩豚を保存する場所は、温度変化が少ない場所が良いでしょう。

具体的には、冷蔵庫の中でも野菜室であれば頻繁に冷蔵庫を開け閉めすることも多くありませんし、塩豚を保存するのに最適です。

保存期間

塩漬け肉「塩豚」の保存に関する注意点、最後に保存期間について説明します。すでに述べた通り、塩豚は寝かせることで水分が抜け、旨味が凝縮されていきます。

保存後3日後から塩豚として味わうことが可能ですが、数日熟成させることが可能です。その場合でも冷蔵庫で5日間くらいで食べきるのをおすすめします。なお、塩豚を冷凍した場合は、2週間程度の保存が可能です。

塩漬け肉「塩豚」の食べ方

冷蔵庫で熟成された塩豚はどのように調理すれば美味しく食べられるのでしょうか?塩漬け肉「塩豚」の作り方を覚えたら、今度は塩豚の食べ方について見ていきましょう。塩抜きが簡単にできる方法や、焼く、茹でる、煮るなどそれぞれの調理法ごとに食べ方のポイントを解説しています。

塩抜きの方法

まずは、塩豚の塩抜きの仕方について説明しましょう。冷蔵庫で3日以上寝かせた塩豚はそのままでは塩分が強すぎて調理すると塩辛く感じてしまいます。調理をする前に塩抜きをしておきましょう。

冷蔵庫から出した塩豚は、流水で表面に残っている塩やスパイスを流します。その後、ボウルや鍋などに水をはりその中で塩豚の塩抜きを行います。

ボウルの水で塩抜きする時間の長さは調理方法によって変えます。例えば、切り分けてソテーして食べる場合1時間程度塩抜きするといいでしょう。パスタの材料やスープにする場合は、15分から30分程度で大丈夫です。

焼く

塩漬け肉「塩豚」の美味しい食べ方について紹介します。もっともシンプルで、ダイレクトに豚肉の旨味を感じられる食べ方は「焼く」調理法です。

十分に塩抜きした塩豚を、食べやすい大きさに切り分け、フライパンで美味しそうな焦げ目がつくまで焼き付けます。火が通ったら皿に盛り付け、レモンをしぼって食べると絶品です。

キャベツやピーマンなど、野菜といっしょに炒めるのも、豚肉の旨味が野菜に染みわたり美味しいです。簡単なのに塩豚本来の美味しさを味わえる食べ方なので、自家製の塩豚を作ったらぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?

茹でる

塩漬け肉「塩豚」の美味しい食べ方、続いて紹介するのは「茹でる」調理法です。茹でた塩豚はさっぱりとした味わいで、脂っこいものが苦手な人にも食べやすい食べ方です。

塩豚を鍋で茹でるときには、かぶるくらいの水としょうが、適量の酒を入れて火にかけましょう。酒をいれることでしっとりと柔らかく仕上がります。火が通ったら外に出し、水分をふきとって食べやすい大きさにカットします。

食べるときはそのままでも美味しいですが、コショウを少量ふってアクセントをつけるのもおすすめです。また、塩豚を茹でるときは固くならないように、火にかけすぎないよう注意しましょう。

煮込む

塩漬け肉「塩豚」の美味しい食べ方、「煮込む」調理法もおすすめです。野菜といっしょにシンプルに蒸し煮にするのも美味しいですし、ポトフやシチューにすればスープに塩豚の旨味が溶けだし絶品の煮込み料理が出来上がります。

塩豚自体に深いコクと味わいがあるので、調味しすぎないようにしましょう。塩豚を使えば複雑な調味要らずで美味しい煮込み料理を楽しめます。

塩漬け肉を使ったパンチェッタの作り方

イタリアでは塩漬け肉のことを「パンチェッタ」と呼び、パスタの具材やスープなどさまざまな料理にアレンジして使います。本項では通常の塩豚をさらに乾燥させ、熟成させて作る自家製パンチェッタの簡単な作り方を紹介しています。

塩漬け肉を作る

塩漬け肉「パンチェッタ」は豚バラブロックを使って作ります。まず、豚バラブロックに金串やフォークなどでところどころ穴を開けてから塩をすりこんでいきます。塩は肉の分量の5%くらいが適量で、岩塩を使うのがおすすめです。また、お好みでみじん切りにしたハーブや黒胡椒をまぶしても美味しいでしょう。

豚肉をのせたトレイごとラップで密封し、冷蔵庫で3日ほど寝かせます。3日寝かせるとドリップ液が出ているのでそれを捨て、水道水で表面の塩を流します。また流水に当てながらボウルで10分塩抜きをします。
 

乾燥させる

塩抜きが終わった豚肉は、水気をよくふき取った後、水分吸収用にキッチンペーパーを巻きます。包んだ豚肉は網を敷いたトレイにのせて冷蔵庫で再び保存します。ラップをかける必要はありません。

この状態で冷蔵庫で1週間寝かせると乾燥がすすみます。途中、キッチンペーパーがドリップで汚れてきたら新しいペーパーに取り換えましょう。始めのうちは1日に3~4回交換する目安です。

この方法で1週間冷蔵庫で保存すると、余分な水分が抜けていき、旨味が凝縮されたパンチェッタになります。さらに熟成を促すならもう1週間、保存し乾燥させると良いでしょう。

使い方

イタリア版塩漬け肉「パンチェッタ」はどんな食べ方ができるのでしょうか?パンチェッタは刻んでパスタの具材にしたり、サラダのトッピングにしたりと、ベーコンと同じような使い方が可能です。

パンチェッタを調理する際のポイントは、弱火でじっくり加熱することです。弱火でじっくりと加熱することでパンチェッタがカリカリになり香ばしさが増します。

サラダやパスタの具材の他にも、ポトフなどの煮込み料理にもおすすめです。熟成され凝縮されたパンチェッタの旨味がスープに溶けだしなんとも言えない美味しい煮込み料理になるでしょう。

塩漬け肉を使ったおすすめレシピ

ここまでは豚肉の塩漬け肉「塩豚」の作り方と、美味しい食べ方を解説しました。本項ではさらに塩豚を使ったおすすめレシピを2つ紹介しています。

本場イタリアでもパンチェッタはカルボナーラを始めパスタ料理によく使われますが、ここでは簡単塩豚のカルボナーラのレシピと、おつまみにも最適な豚ジャガリックバターのレシピをピックアップしました。

塩豚カルボナーラ

  • 豚バラかたまり肉(80g)
  • 卵黄(2個分)
  • 粉チーズ(20g)
  • スパゲッティ(160g)
  • 塩、オリーブオイル、黒胡椒(各適量)
 
  1. 豚肉を1㎝角に切り、塩小さじ1/2をまぶして30分おく。
  2. ボウルに卵黄、粉チーズ、水大さじ3を入れ混ぜる。
  3. スパゲッティを塩を適量入れた湯でゆでる。
  4. フライパンにオリーブオイルを熱して1を中火で焼き、出てきた脂を大さじ1だけ残す。
  5. スパゲッティの湯切りをして、ゆで汁大さじ1と4を加え混ぜ。
  6. 火を止めて2を回し入れてすばやく混ぜ合わせ、塩黒胡椒で調味して完成

塩豚の美味しい食べ方レシピ、塩豚カルボナーラのレシピです。イタリアでは塩豚をパンチェッタと呼び、パスタレシピにもよく活用されています。こちらは豚肉に30分塩をまぶしておくだけの簡単塩豚で作るレシピです。卵黄に水を合わせることで生クリームがなくても、なめらかな仕上がりになります。

豚ジャガリックバター

  • 塩豚(50g)
  • じゃがいも(2個)
  • パセリ(適量)
  • バター(1かけ)
  • にんにく(少々)
  • 酒(20㏄)
 
  1. じゃがいもは皮を剥き4等分し、にんにくはすりおろす。パセリはみじん切り、塩豚は食べやすい大きさにきる。
  2. 熱したフライパンにバターの半量を入れ、塩豚を焼き目が付くまで焼く。
  3. 2にじゃがいもを酒を加え、ふたをして火が通るまで弱火で加熱する。
  4. 器に盛ってパセリを散らし、バターとニンニクをのせたら完成

塩豚の美味しい食べ方レシピ、塩豚ジャガリックバターのレシピす。ほくほくのじゃがいもに塩豚の旨味がうつり、にんにくバターのコクも相まって絶品です。お酒のおつまみにもぴったりなレシピです。分量は1人前です。

便利な塩漬け肉を正しく保存しよう!

豚肉の塩漬け肉である「塩豚」は調味料をすりこんで保存しておけば旨味が凝縮され、さまざまな食べ方とレシピに応用できる便利な料理です。

今回はそんな塩漬け肉「塩豚」の基本的な作り方と、イタリア版塩豚パンチェッタの作り方美味しい食べ方や保存時の注意点などについて紹介しました。記事内のアレンジレシピも参考に、美味しい塩豚を家庭で作ってみませんか?

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