アロエヨーグルトの効果効能を調査！ヨーグルト用のアロエと作り方は？　　

プレーンヨーグルトを始め、近年ではブルーベリーやりんご・キウイフルーツ・いちごなどのフルーツが入ったものや、食感のアクセントとなるナタデココやアロエなどが入ったもの、コレステロールやカロリーを控えめにした豆乳ヨーグルト、脂肪0のヨーグルトなど様々な種類のヨーグルトが販売されています。様々な種類のヨーグルトがスーパーやコンビニで並ぶ中でも、特に注目されているのが、『アロエヨーグルト』です。

アロエヨーグルトが注目されている理由は、ただ単に美味しいという理由だけではありません。嬉しい効果効能が盛りだくさんな為です。何気なく食べているアロエヨーグルトですが、そもそも『アロエ』とは一体どのようなものなのでしょうか？まずは、アロエヨーグルトでおなじみの『アロエ』について学んでみましょう。

『アロエ』はツルボラン亜科アロエ属の多肉植物の総称を指します。現在までに500種以上が知られており、アフリカ大陸・マダガスカル島・アラビア半島・カナリア諸島・ソコトラ島などに分布しています。日本にアロエが伝来したのは鎌倉時代とされ、現在は『キダチアロエ』が九州や瀬戸内海・伊豆半島・房総半島などの海岸に逸出し帰化していると言われています。

葉は基本肉厚でロゼット状ですが、しばしば扇状や肉厚が薄いものもあります。種類豊富なアロエ属の中でも最大の品種と言われているのは『アロエ・バーベラエ』です。こちらのアロエは高さ18mにもなり、花茎は三叉に分岐・ピンクの花をつけます。反対に、最小の品種と言われているのが『アロエ・ディスコイングシー』です。こちらのアロエは最大でも数cmにしかならない小ぶりなものです。

アロエはアラビア語である『Alloch』に由来し、古代オリエント・古代ギリシア・古代ローマでは既に薬用として栽培されていたそうです。『キダチアロエ』は、昔から「医者いらず」と言われてきたほど万能な効果をもつ薬草として知られており、葉肉の内服で健胃効果があると言われています。

500種以上の種類が発見されているアロエ。そんな種類が豊富なアロエですが、日本では主に、『アロエベラ』・『キダチアロエ』・『ケープアロエ』・『ソコトラアロエ』という4種類のアロエが多く親しまれています。これらのアロエはそれぞれ特徴や原産地が異なりますが、アロエヨーグルトに使われているアロエはどの種類のアロエなのでしょうか…？

アロエヨーグルト用のアロエとして使われているのは、『アロエベラ』という種類です。『アロエベラ』はアフリカや地中海地方などといった温暖な地域が主な原産の種類であり、葉が大きくて分厚い特徴が挙げられます。この『アロエベラ』は主に食用として栽培されており、葉の外皮を剥いた葉肉（海綿状組織と柵状組織の部分）が使用されています。

日本の家庭で栽培されているアロエとして多いのが『キダチアロエ』です。こちらのアロエは細めの葉にトゲがある特徴があり、食べると独特の強い苦味（葉の外皮）があります。『キダチアロエ』は観賞用・食用として栽培されていますが、『キダチアロエ』と比べて『アロエベラ』は葉が大きくてゼリー部分の苦味が少ないのでアロエヨーグルト用のアロエとして食べられる事や刺身としても食べられています。

アロエヨーグルト用に使われているアロエの種類についても学べたところで、続いて学んでいきたいのがアロエヨーグルトの効果効能についてです。アロエは「医者いらず」とも言われているほど、かつてから万能な植物として役立てられてきました。そんなアロエヨーグルトの効果効能とは一体どのようなものが挙げられるのか、お次はアロエヨーグルトの効果効能を調査していきましょう！

ヨーグルトは腸内の悪玉菌の繁殖を抑えて善玉菌を増やす効果。さらに、腸内環境を整える乳酸菌があるため、整腸効果があることは多くの方がご存知でしょう。しかし、整腸効果があるのはヨーグルトだけではなく、アロエもです。アロエには『アロイン』という苦味成分が含まれています。この『アロイン』には便秘解消や胃の健康を保つ効果が期待できる成分です。

また、アロエに含まれる『アロイン』が体内に入ると『アロエエモジン』という成分に変化します。『アロイン』や『アロエエモジン』には食物繊維と似た作用があり、大腸を刺激して活発に働かせる作用があります。便秘解消に役立つだけではなく、。アロエに含まれる多糖類が善玉菌の増殖をサポートするので胃腸を健康な状態にしてくれる効果もあります。

アロエヨーグルトに含まれているアロエベラには、美肌効果も期待できます。世界三大美女として現代でも知れているクレオパトラも、アロエベラの液を体全身に塗っていたと言われているほどでです。アロエの成分である『アロエジン』がシミ・そばかすの原因となるメラニン色素を作る『チロシナーゼ』の働きを抑えて、シミ・そばかすを防ぐといった効果にも期待できます。

また、美肌の大敵とも言えるのが乾燥です。アロエヨーグルトに含まれているアロエベラのゼリー部分には『アロエルテロール』という肌の水分量を高める上、皮膚から水分が蒸発するのを抑える効果がある成分が含まれいます。この『アロエルテロール』を摂取することでお肌を保湿し、肌のかさつきやごわつきなどといった原因を抑えてくれます。

ニキビに悩んでいる方にもアロエはオススメです。アロエにはニキビを治すために欠かせない殺菌効果や抗炎症作用があるので、ニキビのできにくい肌にするのはもちろんのこと、赤ニキビを鎮めてニキビ跡を目立たなくする為にも有効だとされています。その他にも、アロエにはアンチエイジング効果や美白効果などといった様々な美肌効果に期待できます。

アロエベラには、『アロエマンナン』や『サポニン』と言った成分が含まれており、これらの成分には血中の中性脂肪を減らす効果が期待できると言われていますので、ダイエット効果も最適です。また、外皮に多く含まれている植物フェノール系成分の『アロイン』には胃腸の働きを活発にする効果あり、便秘解消効果があります。

さらに、『アロイン』には老廃物の排出を促す効果もあるのでダイエットに最適と言われています。アロエは新陳代謝を活発にさせて、エネルギーを燃焼させる効果があるのでダイエットの効果が現れやすいといった点も嬉しい効果です。このようにダイエット効果にも多く期待できるアロエですが、食べ過ぎると下痢を引き起こす原因などもありますので摂取量には気をつけましょう。

アロエヨーグルトに含まれるアロエベラには免疫力を向上してくれる効果にも期待できます。それは、アロエに含まれる『キダチアロエレクチン』という成分が、免疫活動を活性化させてくれるためです。免疫力が低下すると、風邪などの感染症の病気にかかりやすくなってしまいますので、風邪予防としてアロエヨーグルトを食べるのも良いでしょう。

また、アロエに含まれている『アロイン』や『アロエエモジン』という成分には殺菌作用がありますので、体内に侵入した細菌から身を守る効果に期待できます。さらに『アロエエモジン』には抗ウイルス作用もあるので、免疫力向上により効果が期待できると言われています。

アロエには『アロイン』という成分が含まれてます。この『アロイン』には、男性ホルモンの生成を抑える効果も期待できると言われています。薄毛の原因の一つとして関係しているのが、男性ホルモンなのですが、アロエに含まれる『アロイン』は男性ホルモン育成を抑えることから薄毛対策に期待できると言われています。

また、薄毛の方の多くが悩まされている抜け毛。抜け毛と一口に言っても様々な原因が考えられるのですが、頭皮の炎症によって抜け毛が発生してしまうケースもあるそうです。そんな時に期待できるのが、炎症を抑える作用がある『アロイン』です。医学的な根拠はないと言われていますが、炎症を抑える効果がある『アロイン』は頭皮の炎症が原因の抜け毛に効果が期待できると言われています。

アロエには『アロエチン』という成分が含まれています。この『アロエチン』には解毒作用があり、肝臓に掛かる負担を軽減してくれるので二日酔いの症状緩和に効果的だと言われています。二日酔いの時にはアロエヨーグルトを食べるのはもちろんのこと、アロエジュースを作って飲むのも良いでしょう。

過去、アメリカのテキサス大学健康科学センターのウインター教授らの研究によって、アロエベラのゲル質エキスにガン細胞抑制作用があることが発表されました。アロエヨーグルトに使用されているアロエベラと『メラトニン』というホルモンと一緒に使用し、実際に進行性の転移ガン患者を延命させることができたという報告もあるほどです。

アロエヨーグルトの嬉しい効果効能について学べたところで、次に気になるのがアロエヨーグルト用のアロエの作り方についてです。もちろん、アロエがすでに入れられたタイプのヨーグルトも多数販売されていますので、手っ取り早く簡単にアロエヨーグルトを食べたいのならば市販のアロエヨーグルトを購入するのが最もお勧めです。

しかし、生のほうがより薬効が強いとされているアロエですから、「自分で手作りしたい！」という方もいらっしゃると思います。では、アロエヨーグルト用のアロエの作り方はどうすれば良いのでしょうか？お次は、アロエヨーグルト用のアロエの作り方について調査してみましょう。

アロエヨーグルト用のアロエの作り方ですが、まずはアロエベラの生葉をよく洗ってトゲを取り除いておきます。続いて、アロエの緑色の皮部分をそぎ落としてゼリー状の葉肉と切り離します。切り離したゼリー状の葉肉を1cm角程度の大きさにカットして、プレーンヨーグルトにアロエベラを混ぜれば完成です。

アロエヨーグルト用のアロエの作り方自体はかなり簡単なので、アロエベラの生葉が手に入った場合は上記のアロエヨーグルト用のアロエの作り方を行う事をお勧めしますが、最近ではアロエベラのシロップ漬けも販売されています。そのため、「アロエベラの生葉がなかなか購入できない…」という場合は、アロエベラのシロップ漬けを購入してプレーンヨーグルトに混ぜるのも良いでしょう。

自分で手作りしたアロエヨーグルト用のアロエは市販のアロエヨーグルトよりも一段と美味しく感じられる事でしょう。しかし、手作りのアロエヨーグルト用のアロエを食べる際の注意点があります。その注意点というのが、摂取量についてです。生のアロエの方が薬効が強いと言われているため、生のアロエを大量に摂取するとお腹が緩くなってしまう恐れがあります。

大人は1日60gくらいの摂取量が目安とされていますが、体質や体格などによっても個人差が生じます。なので、生のアロエを食べる際には少量から摂取していき、自分に適した摂取量を探していく事が大切です。生のアロエは市販のアロエヨーグルトよりも薬効が強いです。しかし、薬効が強いということは毒にも薬にもなる事を頭に入れて、摂取量には注意しておきましょう。

また、アロエに含まれる『アロイン』という成分には子宮を収縮させる作用があるため、妊婦さんが摂取すると早産や流産を招く恐れがあるので摂取しないようにしましょう。生理中の方も摂取を控えるようにするのが好ましいとされています。また、アロエにはお腹を緩くする作用があるので、子供に摂取させる場合は大人の摂取量の半分程に止めておきましょう。

アロエヨーグルト用のアロエの作り方・効果効能調査まとめのご紹介はどうでしたか？元々ヨーグルトには嬉しい効果が多いとされていますが、それにアロエが加わった、アロエヨーグルトはさらに嬉しい効果効能が盛りだくさんであることがわかりました。美容や健康面、ダイエット効果・さらには薄毛対策にも期待されているアロエですから、是非ともアロエヨーグルトで摂取しておきたいものです。

また、市販のアロエヨーグルトを購入して食べるのも良いですが、アロエは生の方が薬効が強くなるのでよりアロエの効果を期待したいという方は、アロエヨーグルト用のアロエを自分で手作りしてみるのも良いかもしれませんね。おいしいだけではなく、嬉しい効果効能もたくさんなアロエヨーグルトで体の内側からキレイになりましょう！