カツゲンは北海道のみ販売の乳酸菌飲料?種類や味・カロリーも調査!

カツゲンという乳酸菌飲料の名前を聞いたことがありますか?ずっと北海道に住んでいる人なら「カツゲンを知らない人なんているの?」と思うかもしれません。なぜならカツゲンは、北海道で愛される北海道限定のドリンクだから。北海道に帰ったら、カツゲンを必ず飲むという北海道出身者もいるという北海道にソウルドリンクです。北海道民が愛して止まないカツゲンの魅力、歴史や名前の由来、種類やカロリーも含めて、深くお伝えします!

カツゲンは北海道のみ販売の乳酸菌飲料?種類や味・カロリーも調査!のイメージ

目次

  1. 1北海道限定の乳酸菌飲料カツゲンとは?
  2. 2カツゲンの歴史と名前の由来は?
  3. 3カツゲンのうまさを徹底解剖
  4. 4味の濃いカツゲンはカロリーも高い?
  5. 5カツゲンにはたくさん種類があるって本当?
  6. 6縁起がいい飲み物!カツゲン
  7. 7北海道以外でカツゲンを飲みたくなったら?
  8. 8道産子のソウルドリンク「カツゲン」のまとめ

北海道限定の乳酸菌飲料カツゲンとは?

カツゲンという乳酸飲料を知っていますか?「もちろん!」と答える人は、かなりの確率で北海道出身の方ではないでしょうか。カツゲンは北海道のご当地乳酸菌飲料です。北海道ではほとんどのスーパーやコンビニエンスストアで売られています。道内でのカツゲンの認知度は98%という調査結果もあるほど、北海道ではとても人気のあるドリンクです。

道産子にとってカツゲンは、お風呂上がりや部活の後などにごくごく飲む定番の飲み物です。子供のころから親しんでいる人が多いため、道民のソウルドリンクとも言われます。北海道育ちの人の中には、カツゲンが北海道限定の飲み物だと知らない人もいるのだとか。北海道から離れて生活している道産子の中には、帰省帰りに必ずカツゲンを買って持ち帰るということも少なくないようです。

カツゲンの歴史と名前の由来は?

戦争中の栄養補給が目的だった誕生秘話

現在は「ソフトカツゲン」という名称で販売されているカツゲンには実に長い歴史があります。すでに発売開始から60年以上が経っているロングセラー商品なのです。

そもそもカツゲンの元になったのは、「活素(カツモト)」という乳酸菌入りの飲み物です。「活素」は昭和13年(1938年)に現在の雪印メグミルクの前身である北海道製酪販売組合連合会が、上海の日本軍の傷病兵の栄養補給を目的として製造したことが始まりです。

カツゲンという名で華麗に復活!

その後、国内でも製造しましたが、原料の砂糖が不足して製造が打ち切られてしまいました。しかし1956(昭和31)年、「活力の源」のという意味から「カツゲン」という名前で商品化され復活します。当初は牛乳と同様、瓶入りで、宅配販売もされてました。

グビグビ飲めるおいしさにパワーアップ

昭和54(1979)年には、カツゲンは時代の流れで、それまでの瓶入りから紙パックでの販売に変わりました。同時に、味が濃いカツゲンから酸味控えめでゴクゴク飲める「ソフトカツゲン」へと大胆な変更も施されました。このソフトカツゲンが現在も製造販売され続ける、北海道のソウルドリンク「カツゲン」なのです。

カツゲンのうまさを徹底解剖

乳酸菌飲料といえば、ヤクルト、マミー、ビックル、ピルクルなど各メーカーから人気のある製品が販売されています。どれも長く愛されているものばかりです。しかし北海道民にとっては「乳酸菌飲料ならカツゲン!」と親しまれて続けています。カツゲンの味にはどんな特徴があるのでしょうか?

カツゲンは他の乳酸菌飲料と比べると、よりフルーティー、味が濃く甘いと表現されることが多いようです。カルピスとヤクルトの中間の味というイメージを持つ人もいます。甘いと言いながら、スッキリした喉越し、あと味のよさもファンを惹きつける秘密のようです。

味の濃いカツゲンはカロリーも高い?

カツゲンはさっぱりしていてゴクゴク飲めるけれど、甘くて味が濃い、ということはカロリーも高いのでは?と気になるところです。カツゲンのカロリーや栄養は、ほかの乳酸菌飲料や牛乳と比べると高いのでしょうか?

カツゲンを同じがぶ飲み系の乳酸菌飲料のピルクル、そして乳酸菌飲料の原料でもある牛乳と成分を比較してみましょう。

ソフトカツゲンは100mlあたり54キロカロリーです。ピルクルは100mlあたり68キロカロリー、牛乳は100mlあたり66.9 キロカロリーです。甘いと言われるカツゲンですが、カロリーは控えめと言っていいでしょう。
 

甘いのにカロリーが低いのはなぜでしょう。カツゲンは、ピルクルと牛乳を比較して、含まれる脂質量が極端に少ないようです。カツゲンの脂質は100mlあたり、なんと0グラム。ピルクルは100mlあたり0.15グラム、牛乳は100mlあたり3.9グラムです。カツゲンに含まれる脂質が極端に少ないことは、ピルクルや牛乳との大きな差と言えます。

カツゲンにはたくさん種類があるって本当?

プレーンなカツゲンはサイズが4種類!

年中売られているプレーン味のカツゲンには4つのサイズが用意されています。家族で楽しめる1000ml、一人暮らしの冷蔵庫に常備したい500ml 、部活やスポーツの後にゴクゴク飲みたい300ml、ひとりじめにもってこいの180mlとシチュエーションに合わせたサイズ展開。サイズが豊富に用意されていることも、カツゲンが生活に浸透している秘密かもしれません。

限定の限定!フレーバーカツゲン

カツゲンは毎年季節ごとに限定フレーバーが発売されます。これまでピーチカツゲン、ぶどうカツゲン、みかんカツゲンなどフルーツを中心とした多くの種類のカツゲンが販売されてきました。

爽やかな味わいの青リンゴカツゲン

いちばん最初にカツゲンの限定フレーバーとして発売されたのは青リンゴカツゲンでした。2002年に初めて登場して以来、何度も発売されている限定品の中でも定番と言える種類です。

青リンゴカツゲンは、甘味と酸味のバランスの取れた爽やかな味わいが人気です。これまで、青リンゴだけでなくりんごカツゲンも販売されていますが、青リンゴの爽やかな味の方が好きという意見も見受けられました。

北海道ならではの果実ハスカップカツゲン

ハスカップカツゲンはこれまで2度登場しているフレーバーです。ハスカップとは、見た目はブルーベリーに近い北海道ならではの酸味の強い果実です。栄養価が高く不老長寿の果実とも言われています。

2度目の登場時にはハスカップの風味が強く感じられるように味が調整されました。そのため、ハスカップカツゲンはプレーンのカツゲンより酸味が強く感じるようです。1杯で北海道ならではの味覚を2つも楽しめるハスカップカツゲン、ぜひ味わっておきたいレアな種類です。

次に登場する南国フレーバーカツゲンは?

これまでさまざまなフルーツフレーバーのカツゲンが登場していますが、気になるのがトロピカルフルーツのフレーバーの存在です。北海道という北の大地が生んだカツゲンに、南国のフレーバーを掛け合わせた新しい種類のカツゲンのおいしさを振り返ります。

東南アジア原産のマンゴスチンのフレーバーは2006年に発売されました。飲んだ人によると、カツゲンのマンゴスチン味というよりは、マンゴスチンに乳酸菌飲料が入った感じだとか。甘みと酸味のバランスのいいカツゲンです。

日本国内でも南国の宮崎や沖縄でも栽培されてお馴染みのマンゴー。マンゴーカツゲンは2005年、2008年、2011年の3度、発売されました。マンゴーが持つ独特の爽やさとカツゲンの酸味の相性がバッチリで、おいしい組み合わせと言われました。

2015年に発売されたのはシークヮーサーカツゲンです。沖縄の特産品の柑橘類であるシークヮーサーのフレーバーのカツゲンは、スポーツドリンクのような飲みやすさだったとか。ハイビスカスと青い夏空をパッケージにあしらわれた夏らしい商品でした。

お土産にぴったり!カツゲン味のあれこれ

北海道のお土産としてカツゲンを持って帰りたいけど、日持ちや重さの問題が……という人の気持ちに答える商品も存在しています。

いちばん手軽にカツゲンの味を持ち帰れる商品は、ソフトカツゲンソフトキャンディです。ソフトカツゲンをそっくりソフトキャンディに再現しています。キャンディなら賞味期限も長いので、カツゲンの味が恋しいときに備えて買い置きできそうです。

もっとリアルにカツゲンの味を味わいたい、特にソフトカツゲン以前の濃いカツゲンを愛する人におすすめなのが、カツゲンゼリーです。甘酸っぱいさわやかな味わいで、往年のカツゲンファンから人気があります。

縁起がいい飲み物!カツゲン

カツゲンはその名前から「勝源」、勝利の源として、ゲンを担ぎたい受験生やスポーツ選手にとても人気があります。受験の季節には、パッケージに鳥居や絵馬をあしらった受験生応援パッケージの販売が恒例になっています。

なんと、カツゲンをまつる勝源神社も存在します。勝源神社が鎮座するのは、札幌市内にある雪印メグミルク酪農と乳の歴史館です。酪農と乳の歴史館はカツゲンを製造している雪印メグミルクの札幌工場に隣接しています。

勝源神社は受験生やスポーツ選手の合格祈願、必勝祈願の守り神として、2005年12月、カツゲン発売50年を記念して札幌工場の見学コース内に設置されました。そしカツゲン発売60周年の節目に「酪農と乳の歴史館」のPRルームに移設されました。大事な試合や受験を控えたカツゲンファンなら一度は行っておきたい神社です。カツゲン神社に参拝を希望する場合は、酪農と乳の歴史館に電話で事前連絡をしましょう。

北海道以外でカツゲンを飲みたくなったら?

北海道限定の人気商品であるだけでなく、季節ごとにいろんな味が楽しめ、勝負ごとや受験の前にも欠かすことができないカツゲン。すぐ飲みたいという気持ちが抑えられなくなる人もいるでしょう。北海道以外でもカツゲンを手に入れるには、どんな方法があるでしょうか。

まずは、北海道のアンテナショップに行ってみましょう。数ある北海道のおいしい牛乳や飲料と並んで冷蔵ケースの中にカツゲンが販売されています。また、一般のスーパーでも、北海道の食品フェアが開催されるときに店頭に並ぶことがあります。もちろん大手の通信販売サイトなら、まとめ買いも可能です。

道産子のソウルドリンク「カツゲン」のまとめ

味覚の宝庫でもある北海道で、カツゲンは道産子の生活に溶け込み、独自の甘みで人々を魅了し続けています。60年以上に渡って長く愛されてきた背景には、濃い味でありながらさっぱりした喉越しへの大胆な変更、様々な種類の限定品の登場、さらには誕生にまつわる歴史があることがわかりました。

道外から北海道に行く機会があれば、コンビニエンスストアやスーパーでカツゲンを探して、味わってみてください。これまで知らなかった北海道との遭遇として旅の記憶に残るはずです。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ