さんまの冷凍保存方法!解凍方法や解凍レシピも紹介
スーパーなどで見かけるさんまはほぼ国産で、安く手に入りながらも栄養豊富な嬉しい食材です。生魚は日持ちしないのですぐに処理をしないといけないイメージですが、冷凍保存をすれば美味しさをそのまま日持ちさせることが可能です。そこまで手間をかけずに冷凍保存ができますし、さんまは冷凍保存をしても美味しく調理ができる魚です。そこでさんまの冷凍保存法から、調理法や活用メニューまで解説したいと思います。
さんまの冷凍保存が知りたい!
さんまはほとんど国産のものが手に入る、私たちにとって馴染みの深い魚です。旬は夏から秋で初夏の解禁日には1尾1000円前後するさんまも、本格的な秋になる頃には1尾100円を割るものも多くなります。安く手に入ることから食卓にもあがりやすいさんまですが、その栄養も豊富でぜひ積極的に摂取したい魚です。
さんまにはDHAやEPAが豊富に含まれています。DHAとはドコサヘキサエン酸という不飽和脂肪酸に含まれる栄養素です。DHAは脳細胞に働きかけ、脳細胞の発育や維持といっや効果が期待できます。そのため記憶力の向上やアルツハイマー病の予防などに効果があると言われています。
EPAとは脂肪に含まれるエイコサペンタエン酸という物質です。EPAには悪玉コレステロールや中性脂肪の減少、善玉コレステロールの増加といった働きがあります。悪玉コレステロールを減らすことにより、血栓予防の効果が期待できます。さんまは脂が多いイメージですが、このように体に良い脂なので安心して摂取することができます。
他にもさんまにはビタミンDが多く含まれます。ビタミンDは骨を丈夫にする効果が期待できるため成長期の子どもはもちろん、大人にも嬉しい栄養です。このように手軽に手に入りながらも栄養豊富なさんまは家にストックしてあると便利ですし、大量に手に入った際にも適切に保存すれば味を落とさず保存ができます。冷凍保存であれば日持ちも期待できます。そこで今回はさんまの冷凍保存法を解説したいと思います。
さんまの冷凍保存方法
さんまの冷凍方法をご紹介!保存を上手においしく食べよう!https://t.co/LIC7BTHXKm
— レジャーゴー! (@LeisureGo2018) April 8, 2019
秋の味覚であるさんまは、たくさん釣れたり買いすぎたりしてしまうこともあります。冷蔵で保存すると数日しか持たないさんまですが、冷凍するとその期限を大幅に伸ばすことが ... pic.twitter.com/l9kOkWMXOa
さんまは買ってすぐに食べることができればもちろん美味しいですが、しっかりと保存すれば風味を損なわずに長く日持ちさせることができます。安い時に大量に購入できることや、下処理をすることで調理時間の短縮にもなるので冷凍保存はおすすめの保存法です。家庭でも風味を損ねず冷凍保存するにはどうすればいいでしょうか?
冷凍保存法の手順
まずさんまを冷凍保存する際は、焼くときにも便利なので頭と内臓を取ってから冷凍します。頭と内臓はさんまをまな板の上にお腹が下になるように立てて置き、頭の後ろにある胸ビレの辺りから包丁をいれます。頭を切り落としてしまわないよう、中骨を切った直後で包丁をとめます。さんまを持っている方の手はさんまのお腹をもち、そのまま尻尾の方へ引っ張ると簡単に頭と内臓を取り除くことができます。
このようにして頭と内臓を取ったさんまは冷凍する前にしっかり血を洗い流しましょう。血を洗い流すことで、より鮮度を保つことができます。洗ったさんまはキッチンペーパーなどでしっかり水分を拭き取ります。丸ごと1尾ずつ保存する場合は、ラップで1尾ずつしっかり包みます。ラップに包んださんまは密閉袋へ入れしっかり空気を抜いて冷凍します。
1尾ずつ冷凍する際は一夜干し風の保存法もあります。まず頭と内臓をとったさんまの両面に塩を振ります。新聞紙やキッチンペーパーを重ねた上にさんまを乗せ、冷凍庫で半日おきます。完全に凍った後で1尾ずつラップで包み密閉袋に入れて冷凍保存をします。塩を振ることにより日持ちしやすくなります。
【さんまの大名おろし】さんまの手軽なおろし方です。 https://t.co/8rx369FYtN
— みんなのきょうの料理 (@m_kyounoryouri) September 19, 2019
#レシピ #minkyou
調理方法が決まっている場合には三枚におろして冷凍したり、加熱調理後に冷凍する方法もおすすめです。三枚におろしたさんまは氷水にくぐらせてから1枚ずつラップで包み密閉袋で保存します。焼き魚にした場合は、冷めてからラップで1尾ずつ包み保存できますが、身を骨からはずしほぐしてから保存するのもおすすめです。
また煮魚の場合は煮汁も一緒に冷凍すると味も染み込みおすすめです。煮魚として使いたい場合は火を通す前に調味料と一緒に冷凍し、解凍してそのまま火を通す方法も味が染み込んで美味しく食べることができる保存法です。全ての保存法において、冷凍する際は金属トレーの上で急速冷凍するのがおすすめです。急速冷凍により鮮度や味を保つことができます。
どれぐらい日持ちするの?
さんまを冷蔵保存した場合は2日から3日しか日持ちしませんが、冷凍保存をすれば3週間から1ヶ月程度日持ちさせることができます。一度解凍されたさんまを再冷凍すると味が落ちてしまうので、冷凍するさんまは生のさんまが良いでしょう。さんまの冷凍保存法は長く日持ちができるだけでなく、味も美味しいまま日持ちさせることができるのでおすすめの保存法です。
さんまの解凍方法
さんまといえば塩焼きが人気の調理方法です。冷凍で日持ちをさせたさんまでも生のさんまのような塩焼きができるのでしょうか?せっかく鮮度を落とさず保存したので、少しのコツと丁寧な解凍で焼くときまで美味しさを保ちましょう。ここでは冷凍したさんまを焼くときの工程を解説します。
冷蔵庫で自然解凍
冷凍保存したさんまを焼くときは、冷蔵庫で自然解凍してから使うのがおすすめです。冷凍庫にあったさんまを急に室温で解凍してしまうと急激な温度変化によりドリップが出やすくなってしまいます。ドリップは風味を落としてしまう原因なので、焼くときはなるべく温度変化の少ない冷蔵庫で自然解凍しましょう。
冷蔵庫で自然解凍する際は調理に使う約5時間前までには冷蔵庫へ移動させておきましょう。夕飯で使うのであれば、その日の朝に冷蔵庫へ移動しておけば使う頃には解凍されています。解凍する際はさんまを包んでいたラップをはずし、キッチンペーパーに包んで解凍するのがおすすめです。キッチンペーパーで包むことにより均一に上手く解凍することができます。
急いでいる場合は流水で解凍しても調理に使うことができます。しかし夏場など水温が高くなる時期は注意が必要なのでなるべく冷蔵庫での自然解凍がおすすめです。上手く解凍すれば美味しく調理ができるので、冷凍保存したさんまを焼くときは冷蔵庫でゆっくり解凍してから使いましょう。
焼くときは水気をとる
解凍したさんまを焼くときは、焼く前に片側2つまみ程度の塩を両面に振ります。塩を振ることにより、さんまの臭みを取り旨味を増す効果が期待できます。約5分から10分おいてから、余分な水分は臭みの原因になってしまうのでキッチンペーパーでしっかりと拭き取ります。少しの手間ですが、水分を拭き取ることにより魚の生臭さが軽減されるのでおすすめです。
グリルで上手に焼こう
さんまをグリルで焼くときのポイントは、まずグリルを強火で予め熱しておきます。さんまは初めからじっくり焼くのではなく、表面を一気に焼き固めると美味しく焼くことができます。表面を一気に焼くことによりパサつきも抑えられ、旨味も閉じ込めることができます。焼く前にグリルの網に油を薄く塗っておくとさんまが網にくっつくのを防ぐことができます。
グリルを熱する際は強火で2分から3分ですが、さんまを焼くときは火加減を少し落とし中火にして焼きます。まず片面の全体的にうっすら焦げ目がつくまで焼きます。約7分が目安です。さんまを裏返し、初めの面より少し焦げ目が少ないくらいまで焼くと美味しく焼くことができます。約6分を目安に調整すると良いでしょう。
先に紹介した焼き方は片面焼きグリルの場合ですが、両面焼きグリルの場合は約10分で両面にこんがりと焼き色がつくので様子を見ながら調理をします。またグリルで焼くときはさんまを網の真ん中ではなく両端に置くと、より火が届きやすくパリっと焼きあがるのでおすすめです。
フライパンで上手に焼こう
専用フライパンで秋刀魚を焼く!
— 淡路のユン (@yunn40) October 28, 2019
痩せてますが💦焼き目もこんがり、くっつかず焼けました^^
なにより後片付けがラクーー✌✌
焼き魚メニューが増えそ~🐟🍳 pic.twitter.com/UjuxHocdVk
さんまはグリルだけでなくフライパンでも美味しく焼くことができます。グリルは後片付けが大変という方は、フライパンでの調理もおすすめです。さんまをフライパンで焼くときはアルミホイルやクッキングシート、フライパン用ホイルシートなどを利用すると皮や身がフライパンにくっつくことがないので上手く焼くことができます。
フライパンでの調理はグリルよりも火が通りづらく、表面が焦げやすいので注意が必要です。中までしっかり火を通すために中火から弱火でじっくりと焼きます。じっくり火を通すことによりグリルよりも皮のパリパリ感が控え目になってしまいますが、表面の焦げ目はしっかりとつくので美味しいさんまが食べられます。
フライパンでさんまを焼くときは中火から弱火で片面約5分から8分が目安です。焼きはじめは蓋をし中まで火を通し、ひっくり返した後は蓋をせずに皮をパリっとさせるのがポイントです。焼いている際の余分な脂は味を落としてしまうので、こまめに拭き取りましょう。両面にまんべんなく焦げ目がつくまで焼けば美味しく焼き上げることができます。
冷凍さんまを使った解凍レシピ3選!
冷凍したさんまは塩焼きだけでなく、他の調理にもおすすめです。冷凍することにより生で購入したときよりは鮮度や味が落ちてしまいますが、調理方法や味付け次第でさんまの旨味を活かした美味しい1品を完成させることができます。ここからは冷凍さんまでも美味しく作れるレシピを紹介していきます。
みんな大好き冷凍さんまの蒲焼き
さんまの蒲焼きは手軽に作れる上に、甘辛い味付けが子どもから大人まで人気のレシピです。冷凍さんまでも作りやすい代表的なレシピとなります。さんまの蒲焼きは3枚におろしたさんまを使うため、丸ごと冷凍したさんまを調理する場合は少し解凍された時点で包丁を入れるとおろしやすくなります。
3枚におろしたさんまは塩コショウで軽く下味をつけ、タレが絡みやすくなるように小麦粉や片栗粉をまんべんなく振ります。油を敷いたフライパンで弱火から中火で焼くとすぐに焼きあがります。さんまに火が通った時点で醤油、砂糖、みりん、酒を同比率で混ぜたタレを入れ、さんまに絡ませながら焼き上げます。
3枚におろしてから冷凍したさんまであれば、厚みもないので冷凍したままフライパンでの調理も可能です。その際はしっかりと火が通っていることを確認し、味付けをすれば手早く1品が完成します。さんまの蒲焼きは調理時間もかからないため、急いでいる際でも美味しい主菜ができる嬉しいレシピです。
ふっくら美味しい冷凍さんまの炊き込みご飯
冷凍さんまは炊き込みご飯にしても美味しく食べることができます。炊き込みご飯にする場合は予めグリルで焼いてから炊飯器で米と一緒に炊いてもいいですし、生のまま炊き上げても美味しく出来上がります。生のまま炊飯器で炊く場合は、炊くときに生姜を入れると臭み取りになるのでおすすめです。
さんまの炊き込みご飯の味付けは、麺つゆを使うと便利です。炊飯器で炊くときに、麺つゆと水を入れて炊けば簡単に炊き込みご飯が出来上がります。自分で味付けをする場合は、だし汁に酒、醤油を加えるとシンプルながらさんまの旨味も広がる優しい味の炊き込みご飯が出来ます。
炊きあがったら、さんまを一度取り出しヒレや骨を取り除きます。骨を取り除いたさんまを炊飯器に戻し、身をほぐしながら全体的に混ぜていきます。大葉や青ねぎ、すだちを薬味として添えると魚の臭みも気にならず、さんまの味をひきたてた美味しい炊き込みご飯を堪能することができます。
冷凍さんまのガーリックきのこソース
冷凍さんまも味のしっかりしたガーリックきのこソースを添えれば豪華な1品に作りあげることができます。ガーリックきのこソースで食べるさんまは丸ごと1尾のままでも、3枚におろしたさんまでもどちらも美味しいのでお好みで作ってみてください。さんまの味をより感じたい方は丸ごと使った方がおすすめです。
さんまに添えるガーリックきのこソースのきのこは、風味が比較的弱いしめじやえのきを使うとソースの味とさんまの旨味を堪能することができます。風味の強い舞茸やしいたけであればきのこの旨味がソースに溶け込み、さんまとも相性が良いのできのこが好きな方におすすめです。
さんまに添えるガーリックソースはきのこと塩こしょう、ハーブでシンプルに味付けをするとさんまの旨味を邪魔せず美味しく食べることができます。オリーブオイルににんにくと鷹の爪を入れ、弱火で熱しながらオイルに風味をつけていきます。オイルに香りが移ったらきのこを加えますが、鷹の爪は焦げる前に取り出しておきましょう。
きのこを加え炒めたオイルは、にんにくや鷹の爪、きのこの風味で美味しいソースになっています。お好みでいんげんなど野菜を加えるのもおすすめです。塩こしょう、バジルやローズマリーなどお好みのハーブで味を整え、こんがり焼いたさんまと一緒に頂きます。ガーリックソースはお皿に添えてもいいですし、さんまに直接かけて食べても美味しいです。
さんまは冷凍保存で美味しさ長持ち!
さんまの冷凍保存法はいかがでしたか?冷凍保存は長く日持ちさせることができるおすすめの保存法です。さんまはそれほど手間をかけずに冷凍でき、鮮度や味を保って日持ちさせることができます。健康のために嬉しい栄養も豊富なので、安い時にまとめ買いをして冷凍保存でいつでも食べられるようにしておくのもおすすめです。