刺身の冷凍保存方法と保存期間!上手な解凍方法と解凍刺身のレシピも紹介

刺身の冷凍保存方法をご存知でしょうか?そもそも刺身は冷凍しても大丈夫なのかと思う方もいるでしょう。刺身は、冷凍保存することができますが、ドリップに気を付ける必要があります。今回は冷凍保存をした場合の正しい保存方法、冷凍した場合の保存期間について、また冷凍した刺身の上手な解凍方法まで紹介します。併せて冷凍した刺身を使ったおすすめレシピも紹介するので、ぜひ参考にして作ってみてください。

刺身の冷凍保存方法と保存期間!上手な解凍方法と解凍刺身のレシピも紹介のイメージ

目次

  1. 1刺身を上手に冷蔵保存する方法が知りたい!
  2. 2刺身の冷凍保存方法
  3. 3刺身の保存期間と冷凍刺身の解凍方法
  4. 4刺身の冷凍を生で食べられるおすすめ解凍レシピ
  5. 5刺身の冷凍を加熱調理するおすすめ解凍レシピ
  6. 6刺身の冷凍保存におけるドリップ
  7. 7刺身を冷凍保存して長持ちさせよう!

刺身を上手に冷蔵保存する方法が知りたい!

指をさしている女性

刺身は鮮度が大切な食材ですが、冷蔵保存はどのくらいの保存期間で可能なのでしょうか?今回は刺身の冷蔵保存方法について詳しく見ていきます。ぜひ参考にしてみてください。

刺身の冷凍保存方法

刺身を冷凍保存する場合、どのような保存方法が適切でしょうか?鮮度が大切な食材だからこそ、購入したら早く食べたほうが良いですが、食べきれない場合などは冷凍保存が可能です。冷凍の保存方法、保存期間について詳しく見ていきましょう。

水気をとる

冷凍する際の保存方法は、まず水気をしっかりとることが重要です。この水気をとる作業は、生臭くなることを防ぐ、また水分が刺身の中に残っていることで傷みやすい、味が落ちやすいということを防ぐ効果があります。

ラップで包む

水気をふきとった刺身は、ラップに包んでから冷凍するようにしましょう。ラップに包むことは、酸化を抑える役割があります。またこの時にラップで包んだ後に、さらにアルミホイルで包むとより効果が発揮できるとともに、アルミホイルは急速冷凍をしたい場合にも役立つのでおすすめです。

ジップロックに入れて空気を抜く

ジップロックに入れる際には、しっかりと空気を抜いてから冷凍するようにしましょう。刺身は空気に触れることによって酸化が始まり、鮮度や風味などが落ちる原因となります。また密封できていないと暖かい外気が袋の中に入り、それが鮮度を落とすことにもつながります。

そのため必ずジップロックに入れるときには、空気を抜いてから冷凍するように注意しましょう。

金属トレーに乗せる

急速冷凍は、通常のゆっくりとした冷凍よりも刺身の鮮度を保つことができる方法です。ゆっくりと冷凍をした刺身は、解凍した時にドリップが出やすくなります。このドリップは刺身のうま味である成分などが含まれているため、出来るだけ出したくないものです。ここで有効になってくるのが急速冷凍です。

冷蔵庫に急速冷凍モードがあれば利用していただけばいいですが、ついていない場合には金属トレーを使ってみましょう。金属トレーの上に冷凍したい刺身を置いて冷凍すればOKです。もっと早く冷凍するために、金属トレーの上に保冷剤をのせておくのも良いでしょう。

冷凍する

上記の手順をふんだ刺身は、冷凍庫に入れて冷凍していきましょう。正しい保存方法をすれば、刺身は冷凍することができ、鮮度や美味しさを保ったままで保存期間を延ばすことができるようになります。鮮度が大切な食材ですが、たくさん刺身を購入した場合などは、正しい保存方法で保存期間を延ばしていきましょう。

刺身の保存期間と冷凍刺身の解凍方法

正しい保存方法がわかったあとは、刺身の保存期間や冷凍した刺身の解凍方法について紹介していきます。適切な保存方法で冷凍しても、解凍方法を誤るとドリップの発生などにつながり刺身の劣化につながってしまいます。刺身はそもそもどのくらいの保存期間があるのか、一緒にみていきましょう。

冷蔵保存の場合の保存期間

カレンダー

刺身を冷蔵保存をした場合、できれば購入した当日中に食べると良いでしょう。しかしどうしても当日中に食べきれない場合、マグロやカツオなど大型の魚の場合は2~3日程度ヒラメや鯛などの白身魚の場合は1~2日程度の保存期間があるとされています。アジ、イワシなどの青魚は劣化が早いため、保存方法に関わらず、保存期間は当日中です。

また冷蔵保存する場合におすすめなのが、漬けにしてから冷蔵庫に入れる方法です。そのままよりも漬けにすると、冷蔵保存でも2~3日の保存期間となります。

しかし、魚の種類にかかわらず保存期間はあくまでも目安のため、冷蔵での保存方法の場合は、刺身はできるだけ当日中に消費できる分だけ購入すると良いでしょう。また冷蔵保存する場合、細かく切られているものと柵状態の刺身では、保存期間も変わってきます。

細かく切られているものの方が酸化が進みやすいため、保存期間も短くなります。もし柵の状態で刺身を購入した場合は、切らずにそのまま冷蔵保存すれば少しは保存期間が伸ばせるでしょう。

冷凍保存の場合の保存期間

冷凍した刺身の保存期間は、だいたい1週間程度です。ただこの保存期間は、何も調理していないそのままの状態で冷凍した刺身の場合です。しょうゆやみりん、酒などにつける漬けマグロなどにすれば、保存期間は1~2日程度伸ばすことができます。

流水で解凍する方法

流水で解凍する方法は、時短解凍になります。またこの方法は、美味しさを保つためにも有効な解凍方法です。流水で刺身を解凍する場合は、刺身が水に直接触れないようにしましょう。刺身が直接水に触れてしまうと、刺身がふやけてしまったり、美味しさや栄養成分が流れ出てしまうことにつながります。

そのため必ずジップロックに入れたり、ポリ袋に入れたりしてから流水解凍は行うようにするといいでしょう。

氷水に漬ける方法

流水解凍と同じく急いで刺身を解凍したい場合に有効な解凍方法が、氷水につけて解凍する方法です。この解凍方法のやり方は、まずボウルに水と氷を入れます。冷凍されている刺身をジップロックなどに入れて水に直接触れないようにしてから、氷水にいれます。このときジップロックの空気はしっかりと抜いておくようにしましょう。

冷凍された刺身が入っているジップロックが浮いてきてしまうようであれば、重しを置いて浮き上がらないように調整します。あとはこのまま入れておけば、美味しさを保ちながら解凍することができます。

氷水につけて解凍する方法は、鮮度や刺身の状態を保つために有効な方法と言えます。またドリップの発生も最小限に抑えられる解凍方法のため、栄養分や美味しさが流れ出てしまうことも防ぐ効果もあります。

刺身の冷凍を生で食べられるおすすめ解凍レシピ

刺身は冷凍保存できることがわかりましたが、続いて冷凍した刺身を生のまま食べることができるおすすめ解凍レシピを紹介します。どれも簡単に出来るレシピばかりですので、ぜひ試してみてください。

ミニトマトとサーモンのカルパッチョ

  • サーモン40g
  • ミニトマト6個
  • 新玉ねぎ1/2個
  • クリームチーズ30g
  • レモン(飾り用)適量
  • Aレモン(果汁)小さじ2
  • Aオリーブオイル大さじ2
  • Aドライパセリ適量
  • A塩こしょう適量
  • A砂糖大さじ1/2
 
  1. 新玉ねぎを薄切りにし、水にさらしておきます。サーモンは一口大にカットします。
  2. クリームチーズは2cm角、ミニトマトは半分にカットします。
  3. ボウルに1と2でカットした具材をすべて入れます。
  4. 3にAの調味料をすべて入れよく混ぜ合わせ、冷蔵庫に入れて30分程度休ませます。
  5. 器に盛りつけ、細かく切ったレモンをのせれば完成です。

白身魚のおさしみサラダ

  • 白身魚100g
  • きゅうり、だいこん、にんじんを合わせて100g
  • セロリ、ピーマン、大葉を合わせて50g
  • 白ゴマ小さじ1
  • A酢大さじ1/2
  • Aレモン汁大さじ1/2
  • Aオリーブオイル大さじ2
  • A塩小さじ1/2
  • A粒からし小さじ1
  • Aこしょう適量
 
  1. 野菜をすべて千切りにします。
  2. 白身魚をそぎ切りにして、塩をふります。
  3. Aの調味料をすべて器に入れ、ドレッシングを作ります。
  4. 2の白身魚に、3で作ったドレッシングをかけます。
  5. お皿に野菜を盛りつけその上に4をのせ、ごまをふりかければ完成です。

かつおのピリ辛サラダ

  • かつおのタタキ150g
  • Aにんにくチューブ小さじ1/2
  • A生姜のチューブ小さじ1/2
  • Aすりごま大さじ2
  • Aしょうゆ大さじ2
  • Aごま油小さじ2
  • Aコチュジャン小さじ2
  • 大根130g
  • にんじん20g
  • きゅうり40g
  • 乾燥わかめ5g
  • 白ゴマ適量

  1. かつおのタタキを食べやすい大きさにカットします。
  2. ボウルにAの調味料を入れ、よく混ぜ合わせます。
  3. 2に1を加えよく和えます。
  4. 大根とにんじんをピーラーを使って、薄く削っておきます。きゅうりは千切りにします。乾燥わかめは水でもどしておきます。
  5. お皿に4の具材をのせたあと、その上に3をのせれば完成です。

アスパラとサーモンのマリネ

  • サーモン
  • アスパラ
  • オリーブオイル
  • にんにく
  • しょうが
  • レモン
  • 黒コショウ
 
  1. ボウルに茹でたアスパラを入れます。ここにオリーブオイルを入れ、全体にまぶしていきます。
  2. 1にみじん切りしたしょうが、にんにくを加えよく混ぜたら、5分程度置いておきます。
  3. 2に黒コショウ、塩を入れて味を調整します。そのあとにサーモンを加えサッと混ぜ、レモンも加え和えれば完成です。

刺身の冷凍を加熱調理するおすすめ解凍レシピ

冷凍した刺身はどのように調理すると美味しく食べることができるのでしょうか?ここでは加熱調理をして作るレシピを4つ紹介します。ぜひ参考にして作ってみてください。

タラのフライ

  • たら
  • 塩こしょう
  • レタス
  • にんじん
  • かいわれ
  • トマト
  • ヨーグルト
  • たまねぎ
  • きゅうりピクルス
  • ケッパー
  • 米酢
  • 小麦粉
  • 溶き卵
  • パン粉
 
  1. たらの両面に塩こしょうをふり、しばらく置いておきます。
  2. レタスとにんじんを千切りし、かいわれは適当な長さにカットします。カットした野菜はすべてボウルに入れ混ぜ合わせます。
  3. トマトをくし形に切ります。
  4. ヨーグルトはキッチンペーパーで水切りをします。たまねぎは1cm角にカットし、水にさらしたあとに、水気を切っておきます。
  5. 4のヨーグルトに水色の材料を入れ混ぜ合わせて、タルタルソースを作ります。
  6. 1のタラの水気をキッチンペーパーでふきとり、小麦粉、溶き卵、パン粉の順番でつけていきます。
  7. 170℃に熱した油で6をカラッとするまで揚げていきます。
  8. 器に野菜、タラのフライ、タルタルソースをのせれば完成です。

刺身のカンタン南蛮漬け

  • マグロ300g
  • 片栗粉適量
  • サラダ油適量
  • Aしょうゆ100cc
  • Aみりん100cc
  • A酢100cc
  • Aかつおだし汁100cc
  • A砂糖大さじ2
  • Aおろしにんにく小さじ2
  • 玉ねぎ1個
  • ピーマン2個
  • にんじん1/2本
  •  

  1. マグロを一口大にカットします。
  2. 1のマグロに片栗粉をまぶします。
  3. フライパンにサラダ油を入れ、2のマグロをカラッとするまで揚げていきます。
  4. 揚がったらザルにあげて油をきり、冷まします。
  5. フライパンにAの調味料をすべて入れて、加熱しながら混ぜてタレを作っていきます。ある程度混ざったら冷まします。
  6. 水色の野菜をすべて千切りにします。
  7. マグロや野菜などはすべて入る容器を準備し、具材を入れます。具材をすべて入れたら、5で作ったタレも入れましょう。
  8. 箸で軽く混ぜた後に、蓋をしてタッパーを振り、タレが全体になじむようにします。
  9. 冷蔵庫に入れてタレを馴染ませます。一時間入れれば馴染んできますが、もう少し入れておけばなじみます。これで完成です。
  10.  
  11.  

かつおのたたき

  • かつおの柵1本
  • 塩小さじ1/2
  • ごま油大さじ2
  • にんにくスライス3片
  • Aポン酢60g
  • Aレモン汁30g
  • A醤油20g
  • Aはちみつ大さじ1
  • ゼラチン5g
  • 氷80g
 
  1. かつおの両面に、塩をふりかけます。
  2. フライパンにごま油を入れて熱します。ここにスライスしたにんにくを入れて香りがするまで焼いていきます。こんがり焼けたらにんにくは一度外に出します。
  3. 2のフライパンにかつおを入れて、軽く焼き目がつく程度に焼きます。
  4. ボウルにAの調味料を入れて、レンジで600wで40秒加熱しましょう。
  5. 4をレンジから取り出し、さらにゼラチンを入れてよく混ぜ合わせます。混ざったら氷を加えてさらに混ぜていきます。
  6. 3で焼いたかつおを食べやすい大きさにカットし、お皿に盛り付けます。上から5でつくったタレをかければ完成です。

たらのアクアパッツァ

  • たら4切れ
  • あさり(砂抜き)200g
  • ミニトマト12個
  • にんにく1かけ
  • オリーブオイル大さじ2
  • 酒大さじ2
  • 水200cc
  • 塩小さじ1/3
  • こしょう適量
  • イタリアンパセリ適量
 
  1. にんにくをみじん切りにします。タラは水気をキッチンペーパーなどを使ってふき取っておきます。
  2. フライパンに水色の材料をすべて入れ煮立たせ、さらに蓋をしてから中火で約3分煮ていきます。
  3. 煮立ったらタラとあさりを加え、蓋をしてから弱火で5分煮込んでいきます。
  4. 塩こしょうを加えて味を整えたら、3分程度加熱します。
  5. 器に盛りイタリアンパセリを振りかければ完成です。

刺身の冷凍保存におけるドリップ

刺身を冷凍する場合に注意したい点が、ドリップの発生です。ドリップの処理を行わないと、刺身は冷凍すると味や鮮度が落ちることにつながってしまいます。ここではドリップとは何か、またドリップの正しい処理方法について紹介します。

ドリップとは?

ドリップとは、冷凍された刺身を解凍した時に出てくる液体のことです。このドリップというのは、冷凍したものを解凍するときに、うま味成分も一緒に出してしまいます。そのため冷凍した刺身を美味しく解凍して食べるためには、このドリップの発生をいかに抑えるかがポイントとなってきます。

ドリップはしっかり拭き取る

指をさしている女性

冷凍した刺身を解凍する際にドリップが出た場合は、よくふき取る必要があります。ドリップは臭いの元になるので、丁寧にふき取りましょう。

異臭や変色があるものは処分する

冷凍した刺身を解凍して食べようとしたときに、冷凍刺身が変色していたり臭いがする場合は、腐敗が始まっている可能性がありますので、食べずに廃棄するようにした方が良いでしょう。また見た目には変化がなくても、酸っぱいにおいや生臭さが強い、いつもと何か違うと感じた場合などは、廃棄するようにしましょう。

青魚は冷凍できない

バツ印を出している女性

刺身は冷凍することが可能ですが、青魚の冷凍はおすすめできません。なぜかというとアジやサバといった青魚は、ほかの魚よりも鮮度が落ちるスピードが速いと言われているためです。しかしどうしても冷凍保存をしたいという場合は、解凍してからそのままで食べるのではなく、必ず加熱をしてから食べるようにすると良いでしょう。

品質や味は落ちる

指をさしている女性

刺身は鮮度が大切な食材なので、すぐに食べず冷凍をした場合は、品質や味は落ちるでしょう。刺身は冷凍保存することによって保存期間を延ばすことができますが、冷凍している期間中、品質や味はやはり落ちてしまいます。

解凍してから生で食べるレシピ、加熱調理をして食べるレシピなど、冷凍した刺身の美味しいレシピは数多くありますが、美味しいそのままの刺身を食べるためには、購入した当日中に食べることをおすすめします。

刺身を冷凍保存して長持ちさせよう!

刺身は冷凍保存をすることができます。刺身は鮮度が大切ですが、冷蔵保存ではあまり日持ちがしません。そこで有効なのが冷凍保存です。冷凍保存することによって保存期間も延ばすことができるので、どうしても食べきれない場合などは、ぜひ冷凍保存してみてください。

冷凍した刺身は、さまざまなレシピに活用することができます。解凍してサラダやマリネといったレシピや、フライにしたりするレシピもあります。今回紹介したレシピも参考にしながら、おいしく冷凍刺身も食べてください。

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