うなぎの肝に含まれる栄養とは?その効能や料理法からプリン体の量まで!
土用の丑の日の定番・うなぎ。そんなうなぎは、身だけでなく、肝も非常に絶品で特にうなぎの肝吸いなんかが定番人気メニューです。ツウな方が好むと言われている、うなぎの肝には栄養成分も豊富に含まれています。では、うなぎの肝には一体どんな栄養成分が含まれているのでしょうか?今回は、うなぎの肝に含まれる栄養と効果・効能、おすすめの料理法や気になるプリン体の量まで徹底調査してみました!
目次
土用の丑の日の定番・『うなぎの肝』!
暑い季節になってくると夏バテしてしまって食欲がなくなってしまうという方は多いでしょう。そんな夏バテ時には土用の丑の日に、うなぎを食べられることで知られています。そして、土用の丑の日には『うなぎの肝』も食べられています。「身じゃなくて肝…?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、すごく絶品なんです。特に肝吸いなんかはうなぎの肝の美味しさを引き立ててくれるメニューです。
うなぎの肝には栄養が豊富!
また、うなぎの肝には栄養も豊富に含まれています!では、うなぎの肝には一体どんな栄養価が含まれていて、どんな効果・効能に期待ができるのでしょうか?そこで今回は、土用の丑の日の定番・うなぎの肝に含まれる栄養と期待できる効果・効能について調査してみました。うなぎの肝には一体どのような栄養価が含まれているのか、また、その効果・効能について今回は学んでみましょう。
うなぎの肝に含まれる栄養と効果・効能①たんぱく質
うなぎの肝に含まれる栄養成分でメインといっても過言ではないのが『たんぱく質』です。たんぱく質は筋肉や血液の材料とされたり、健やかな肌を作るために欠かせない栄養成分です。うなぎの肝は、脂質や糖質は少なめであるのにたんぱく質の含有量が豊富なので、高タンパク低脂肪であり、筋トレ中の方やダイエット中の方におすすめな栄養成分です。
うなぎの肝に含まれている『たんぱく質』は、筋肉以外にも臓器や骨・髪や爪を作る上で必要な栄養成分です。また、うなぎの肝に含まれている『たんぱく質』は、細胞を修復する作用や、抗体の原料になり免疫力を上げる効果があるので体力回復にも効果が期待できるとされています。
うなぎの肝に含まれる栄養と効果・効能②ビタミンA
うなぎの肝には『ビタミンA』も含まれています。『ビタミンA』は、『β-カロテン』から変換されたものであり、目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を強めるなどといった働きがあります。また、『ビタミンA』には皮膚や粘膜の潤いを保ち、細菌やウイルスを防止してくれるので風邪予防にも効果が期待できます。
反対に、『ビタミンA』が不足してしまうと夜盲症になったり、網膜や皮膚の異常などといった原因を引き起こしてしまう可能性があるので注意が必要です。うなぎの肝に含まれる『ビタミンA』は、2串のうなぎの肝(2串80gで含有量3520μg)では、うなぎの蒲焼100g(1500μg)という、約2倍にも昇るほどと豊富な量が含まれています。
しかし、『ビタミンA』の摂取量は上限が2400μgと決まっているので、肝串2本だと超えてしまう量ですが、毎日でなければ問題ないそうです。うなぎの『ビタミンA』は脂溶性なので、過剰摂取すると、頭痛やめまい・吐き気などといった原因を引き起こす恐れもありますので摂取量には注意しましょう。
うなぎの肝に含まれる栄養と効果・効能③鉄分
うなぎの肝には、女性にとって欠かせない栄養成分・『鉄分』も含まれています。『鉄分』は造血作用があります。そのため、貧血になりやすい方や妊婦の方は鉄分を積極的に摂取することが大事です。また、『鉄分』には疲労回復効果や美肌効果もありますので、まさに女性に嬉しい栄養成分と言えるでしょう。
うなぎの肝に含まれる栄養と効果・効能④DHA
多価不飽和脂肪酸の1種である『DHA(ドコサヘキサエン酸)』も、うなぎの肝には含まれています。『DHA(ドコサヘキサエン酸)』には、血管にたまった余分なコレステロールを除去して血管を柔軟な状態に保つ働きや、血中の中性脂肪やコレステロールを下げる効果・血液をサラサラにする効果などがあります。
うなぎの肝に含まれている『DHA(ドコサヘキサエン酸)』を摂取することで動脈硬化や高血圧などの症状を予防してくれます。また、『DHA(ドコサヘキサエン酸)』には脳を活性化させて記憶力・学習能力を向上させる効果があるので、アルツハイマー病の症状改善にも効果が期待されます。
うなぎの肝に含まれる栄養と効果・効能⑤葉酸
出典: http://ise.ne.jp
うなぎの肝には『葉酸』という栄養成分も含まれています。『葉酸』は、赤血球の形成や細胞分裂・発育の促進に深くかかわる栄養素で、「造血のビタミン」と呼ばれています。1日に摂取する葉酸の推奨量は240μgなのですが、うなぎの肝串は1串あたり(40g)152μgの葉酸が含まれているので、うなぎの肝串を2本食べるだけで1日分の葉酸が摂取できます。
うなぎの肝に含まれている『葉酸』は、赤血球の形成や細胞分裂・発育の促進にも深く関わっており、妊婦さんや貧血になりやすい方には積極的に摂取して欲しい栄養成分です。また、『葉酸』には粘膜を健康に保ち、ガンや動脈硬化を予防する効果にも期待できます。『葉酸』が不足してしまうと貧血や動悸・胃潰瘍・下痢などといった原因を引き起こしてしまうのでまめに摂取しましょう。
うなぎの肝に含まれるプリン体は…?
魚介類や、レバー類などの内臓に多く含まれる『プリン体』。通常、『プリン体』は分解されて尿酸に変化し、体外に排出されます。しかし、尿酸量が排出能力を超えて体内に蓄積されてしまうと痛風の原因ともなってしまいます。内臓に多く含まれているといわれる『プリン体』ですから、やはりうなぎの肝にも含まれているのでしょうか?また、その量はどれくらいなのでしょうか…?
うなぎの肝に含まれるプリン体の量は…
うなぎの肝に含まれるプリン体の量についてですが、実はうなぎの肝に関するプリン体量は出ていないそうです。また、うなぎの身には100gあたり92,1mgのプリン体が含まれているそうです。100gにプリン体量が100mg以下であれば、プリン体量は少ないとされるそうですから、うなぎは他の魚介類と比べるとプリン体が少ないと言えるでしょう。
うなぎの肝のオススメの食べ方・レシピは?
栄養が豊富なうなぎの肝。そんなうなぎの肝って一体どんな食べ方をするのがオススメなのでしょうか?そこで最後に、うなぎの肝のおすすめな食べ方と簡単なレシピについて調査してみました!うなぎの肝は一体どんな食べ方が絶品なのか、しっかりチェックしてみましょう!
うなぎの肝のオススメの食べ方・レシピまとめ
うなぎの肝のオススメの食べ方・レシピ①肝吸い
うなぎの肝の食べ方として最もメジャーなのが『肝吸い』です。うな丼と一緒にうなぎの肝吸いがあると、すごく豪華に感じられるものです。そんなうなぎの肝吸いの材料(4人分)は、うなぎの肝・50g、だし汁・800cc、白だし・大さじ1、下ゆで用の酒・大さじ1杯、三つ葉・適量です。
うなぎの肝吸いのレシピについてですが、まず、うなぎの肝は血合いを洗い流して胆汁の入っている袋を取り除きます。次に、鍋に少量の湯を沸かして酒を入れ、うなぎの肝を下ゆでします。下ゆでしている間に、別の鍋でだし汁を作り、白だしと下ゆでしたうなぎの肝を入れ、ひと煮立ちされたらアクをすくって火を止めます。お椀によそって適量の三つ葉を散らせばうなぎの肝吸いの完成です!
うなぎの肝のオススメの食べ方・レシピ②うなぎの肝焼き
お酒のつまみにオススメなうなぎの肝の食べ方が、『うなぎの肝焼き』です。コリコリとしたうなぎの肝をつまみにすると、お酒がどんどん進んでしまうこと間違いなし!うなぎの肝焼きの材料(2人分)は、うなぎの肝(生)・200g、酒・大さじ2、水・100ml、うなぎのタレ・適量、シソ・1枚です。
うなぎの肝焼きのレシピについてですが、こちらのレシピではうなぎの肝の下処理をせずに行います!しかし、にが玉が苦手な方は取り除くのをオススメします。まず、フライパンに水と酒を入れ中火で煮立たせたら、うなぎの肝を入れてフタをして火を通します。うなぎの肝に火が通ってふっくらしてきたら、うなぎのタレを入れて水分が飛ぶまで炒めます。シソを敷いたお皿に盛り付ければ完成です!
うなぎの肝のオススメの食べ方・レシピ③うなぎの肝煮
うなぎの肝といえば、独特の臭みやクセがあります。そんな独特の臭みやクセを消してくれる食べ方が『うなぎの肝煮』です。うなぎの肝煮の材料(3〜4人分)は、うなぎの肝・150g、生姜・1片、醤油・大さじ3杯、酒・大さじ3杯、黒蜜・大さじ3杯です。
うなぎの肝煮のレシピについてですが、まず、鍋に水を入れてうなぎの肝を下ゆでしておきます。別の鍋で、みじん切りにした生姜・黒蜜・酒・醤油を煮て、一煮たちしたところに下ゆでしたうなぎの肝を入れて、煮含めればうなぎの肝煮の完成です!
《まとめ》うなぎの肝の栄養・効能・食べ方・レシピ
うなぎの肝の栄養・効能・食べ方・レシピ調査まとめのご紹介はどうでしたか?うなぎというと、うな丼などといったうなぎの身をたっぷり使ったレシピを想像しがちですが、うなぎの肝にも美味しい食べ方が多くありますし、何よりうなぎの身よりも豊富に含まれる栄養成分もあるというほど、注目の部位です。うなぎの肝を手に入れた際には、ぜひ楽しんでみてくださいね!