えのきの賞味期限と保存期限は?カビ・ぬめりなど見分け方も解説!
えのきはキノコ類の中でも椎茸や舞茸と違って脇役的な存在ですが、食感や歯ごたえがよく鍋や炒め物に活用されていて近年ではダイエットにも大いに活用できることがわかってから、存在感が出てきました。そんなえのきの賞味期限や保存期限はいつまでなのか、カビやぬめりをどうやって見分けるのか気になるところですが、賞味期限が分かれば、えのきが冷蔵庫で放置されることもなくなり有効的に活用できると思いますので紹介していきます。
目次
えのきってどんなもの?
えのきは、キノコ類の中でも特に味の自己主張がなく食感や歯ごたえが良いという以外特徴がほとんどないので、特別えのきが好きという人も嫌いという人もそんなにいません。しかし逆を返せば独特な味がないということはそれだけ他の料理にも馴染むという利点があるので、和洋折衷と幅広い料理に使われています。
定番なのは鍋物ですが、その他にも中華の炒め物や洋食のパスタや和食の和え物など、どの料理にも合う食材の一つです。と、いうことは冷蔵庫に備蓄しておくと非常に便利なのですが、ここで気になってくるのは賞味期限や保存期限ですし、えのきはもともと菌類なのでカビやぬめりも気になります。そこで気になる問題を順番に紹介していきます。
えのきの賞味期限や保存期限は?
えのきを含むキノコ類には、賞味期限が記載されていません。なので、一体いつまでが賞味期限なんだろうかという疑問がわきます。そもそも、賞味期限とは簡単に言うと「品質を損なわず美味しく食べられる期限」です。なので、仮に賞味期限が少し過ぎても個人の判断で食べても良いのです。
一方、保存期限とは簡単に言うと「安心して食べられる期限」です。なので保存期限を過ぎると食べない方がいいということになります。賞味期限がイエローカードなら、保存期限はレッドカードという認識がわかりやすいかと思います。そして、これらは保存の仕方によって大幅に日持ちする日数が変わってきますので保存方法と合わせて紹介します
えのきを冷蔵庫で保存した時の賞味期限や保存期限は?
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えのきはもともと低温栽培のものなので常温での保存は避けるべきです。買ったらすぐに冷蔵庫の野菜室に保存することをお勧めしますが、冷蔵庫に入れた場合でも賞味期限や保存期限が大きく変わるポイントがあります。
えのきをパックのまま保存した場合の賞味期限や保存期限は?
このように、買った状態のまま冷蔵庫に入れた場合の賞味期限は2~3日で保存期限もそれに近いと思って間違いはないです。このような保存方法の場合は、基本的に買ってきたらすぐ調理することをお勧めします。
えのきをパックから出して保存した場合の賞味期限や保存期限は?
えのきをパックから出して、キッチンペーパーや新聞紙などでくるんだものをジップロックなどのビニール袋に入れて冷蔵庫で保存すると、パックのまま保存したものよりも日持ちします。賞味期限でだいたい4~5日で保存期限は1週間ほどですので、すぐに使わない場合は一手間加えるだけで保存期限や賞味期限を伸ばすことができます。更にここでも一度に使い切らない場合は石づきを落とさないこともポイントになります。
えのきを冷凍保存した時の賞味期限や保存期限は?
えのきは、冷凍保存することもできます。その場合は、石づきを切り落として水分も取った状態でジップロックなどのビニール袋に入れて保存します。冷凍庫から出して使う際には、特に解凍の必要もなくダイレクトに調理に使用できるのでそこを踏まえて、あらかじめ調理しやすい大きさにほぐすなり切るなりしておいてから保存します。
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こうすることで、保存期限や賞味期限は大幅に日持ちさせることができるのです。冷蔵庫での保存期限がだいたい1週間だったのに対して、冷凍保存することで約1か月もたせることができます。スーパーなどでえのきがお買い得の時など大量に買ってしまった場合はこの冷凍保存がお勧めです。
えのき氷にした場合の賞味期限や保存期限は?
えのき氷というのは、ダイエット効果や便秘解消でも話題になったもので、石づきを落としてざく切りにしたえのきを、水と合わせてミキサーでペースト状にした後に鍋でじっくり煮詰めたものを、製氷皿にいれて凍らせたものです。このえのき氷は手間はかかるものの一度作っておけば、みそ汁の出汁代わりに入れたりどんな料理にもそのままキューブ氷を入れるだけで調理が楽ちんになるものです。
えのき氷にすると、ただ冷凍保存した時よりも賞味期限や保存期限は更に1か月延ばすことが可能になり、だいたい2か月もたせることができます。えのき氷を作るプロセスに長持ちの秘密があるようで、ミキサーでペースト状にした後、更に鍋でじっくりと火を通すのでそれが理由かと思われます。
えのきを干して保存した場合の賞味期限や保存期限は?
えのきは干し椎茸のように、干して保存することもできます。その場合はまず石づきを切り落として、ほぐしてから天日干しを水分が完全になくなるまで行います。その後更に、乾煎りをフライパンで約10分すると干しえのきの完成です。これは常温でも保存可能ですが、万が一の高温多湿を避けるべく冷蔵庫でジップロックなどのビニール袋に入れて保存することをお勧めします。
このように干したえのきだと、賞味期限や保存期限は半年くらいもたせることが可能なのです。冷蔵庫よりも冷凍庫、冷凍庫よりも干しえのきといった具合にもたせるためには手間も日数ごとにかかるイメージですが、大量ストックの際には、賞味期限や保存期限は延ばせるだけ延ばしたいので買った量や使う頻度に合わせて保存方法を選ぶ必要があります。
えのきの賞味期限は保存方法で変わる!
様々な保存方法を紹介してきましたが、えのきの賞味期限や保存期限とは一言で言いきれないということがわかりました。保存方法が違うだけで、賞味期限が3日くらいから6か月までなんて幅が広すぎます。えのきを買う人の使い方や備蓄の量によって、保存の仕方を変えていくのがベストです。
買ってすぐに今夜の夕食、または明日の朝に使いたい人は冷凍する必要も干す必要もないですし、大量に備蓄しなければならなくなった時には、ちょっと手間はかかるけど干しえのきにしたり、えのき氷を作ったりして食材を無駄にしないように賢く長期保存してください。
賞味期限内のえのきと賞味期限が過ぎたえのきの見分け方
えのきは保存方法を工夫しなければ全くと言っていいほど日持ちしない食材であるということがわかりました。これから先は傷んで食べられなくなる時のえのきの状態はどうなっているのか、逆に新鮮なえのきの状態を知ることも必要になってくると思います。
見分け方を知っていたら、スーパーなどでえのきを買う際に最初から傷みやすい状態になっているものなのか否かわかるので新鮮なえのきをきちんと選べるようになると思います。食材選びは見分け方で決まるといっても過言ではありません。
賞味期限内の新鮮なえのきの見分け方
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まず、スーパーなどでパックに入ったえのきを見た時に、パックに水滴がついていないことが大事です。えのきは水分に弱く、水分がついているとそこから一気に腐敗が始まります。次にえのきの色が綺麗な乳白色をしていることです。そして、しゃきんとまっすぐになっているものと上のかさが小さくて広がっていないものが新鮮なえのきと言えます。
賞味期限の過ぎた傷んだえのきの見分け方
まず、水気があり全体的に濡れた感じになっていると危険信号です。次にパックをあけたとたんに鼻につく酸の臭いです。すっぱそうな刺激臭がするはずです。そしてそんな状態になっていたら触ったときに、嫌なぬめりもあり、かつて乳白色の綺麗な色のえのきも茶褐色に変色していると思われます。そして最後はえのきの頭がポロリと力を加えていないのにもげてしまうと完全に傷んでるということになります。
えのきのぬめりの見分け方
実は、えのきのぬめりは傷んだものだけにでるわけではないのです。えのき本来が持っているぬめりも存在します。ただ単純にぬめりがあるからと言って全部傷んでるというわけではないのでそこの見分け方も重要です。見た目の色や臭いや茎がしっかりしてるかどうかで、このぬめりは傷んだえのきのぬめりなのかある程度判断は付けられると思います。傷んだえのきのぬめりの原因と、もともとえのきが持ってるぬめり成分を紹介します。
出典: http://yaplog.jp
賞味期限が過ぎたえのきのぬめりの原因
ビニールパックに入って売られているえのきですが、保存されている間にもえのきは呼吸し続けています。呼吸するが故にどんどん水分量が増えていきます。えのきの特性は水分に弱いので自分の呼吸で水分が出ることで弱っていき劣化が始まります。そうなるとその出てきた水分が雑菌の繁殖に手を貸す形となり、その結果ぬめりや腐敗菌が登場してしまうわけです。
えのき自体が持っているぬめりとは?
えのきを触ったときに色や臭いに問題はないのに少しぬめりを感じたことがある人は少なくないと思います。そして更に加熱するとそのぬめりが増したりする場合のぬめりは決して傷んでるわけではなく、えのきの成分の「ムチン」という成分の仕業です。
このムチンという成分は、水溶性の食物繊維の一種でナメコなどに多く含まれているものです。えのきにもこのムチンが含まれているためにぬめりを感じることがあるのです。このぬめりは、腐敗のぬめりと違い人間の体にいい効果をもたらせてくれます。例えば疲労回復やスキンケアや夏バテにも効果絶大なので、えのきのぬめりの見分け方が重要になります。
えのきのカビの見分け方
結論から言うと、えのきはもともと菌類なのでカビが生えて当たり前という認識でいいと思います。キノコ類は生では食べずに加熱するものがほとんどなのもこれが理由です。えのきの場合は冷蔵庫に入れていてもたまに根元が黒くなっていたりする場合があります。これは確かにカビですがよく落として加熱調理すれば何の問題もありません。
また、えのきの株元に白いもやっとしたカビのようなものがでている場合もありますが、これはカビではなくえのきの組織の一部の気中菌糸というもので全く害がないのでほぐしたり切り落として食べて問題ありません。
ただ、注意してほしいのは緑色のカビです。これは完全に青カビの一種で食べたらダメなものですので、えのきを冷蔵庫に入れて少し忘れてたというときはよくカビの色を観察するのが重要な見分け方になります。だいたい緑色のカビの時は臭いやえのき自体の色でも判断しやすくなっていると思いますが、要注意です。
まとめ:今日からえのき生活へ!
えのきは、椎茸や舞茸やシメジと違って脇役的な存在であると言いましたが実はキノコ類の中で日本で一番生産され、またよく食されているキノコです。その理由はやはり、いろんなジャンルの料理に使えることと値段が安価であるということに尽きます。ただ弱点が、日持ちしないということただ一つです。そこさえクリアすれば安価なえのきを大量にストックできて主婦の心強い味方になります。
えのきは保存方法によって賞味期限や保存期限が大幅に変動することがわかりましたので、常に買うときになんとなくでいいですので今後の献立を考えながら、すぐ使うのかしばらく置いておきたいのかと、それに伴いどのくらいの量のえのきを購入するのか決めておく必要があります。そうすることで、えのきを無駄に腐らせることなく備蓄できます。せっかく買ったのに腐らせては全て無駄な買い物になりかねません。
また、ぬめりやカビの見分け方についても紹介しましたがこれもスーパーでの買い物の際に大いに役立ちます。スーパーに置いてあるものが絶対に新鮮とは限りません。中にはスーパーに置いてあるそばからパック内に水滴がついていて少し水っぽくなっていたりする場合もなきにしもあらずです。それを買ってしまったら多分3日も持ちませんしそこから腐敗は進んでいくのでそういったところでの見分け方も大いに役立ててください。
また、えのきにはダイエット効果もあります。えのきの成分の中にエノキタケフェノール酸やキノコキトサンという脂肪燃焼や脂肪の吸収を抑えるものが含まれていますので、干しえのきやえのき氷などを使って上手に長期保存してるものを、毎日摂り入れてみるのも一つのえのきの使い道としていいと思います。何か目的があれば安価なえのきを大事に賞味期限を考えつつ使っていけるはずです。
何度も言いますが、えのきにはそれ自体に味がしっかりとあるわけではなく、和食でも洋食でもどんな料理にも馴染んでしまうので飽きがくるということはほとんどありません。なので、毎日と言われると続かないんじゃ?とかいずれは飽きるんじゃ?と思われがちかもしれませんがそんな心配は一切いらない食材です。ましてやそれがダイエットにまで効果があるとなればえのきを大量保存しておいて損はないです。
えのきの賞味期限や保存期限と、それに伴う保存方法さえ頭にしっかり入れておけば、計画的に腐らせることなく毎日えのきを消費していくことが可能になり、毎日えのきを食べていくうちに自然と無理なくダイエット効果も現れ、新鮮なえのきをきちんと選べることによってぬめりもカビも、全く心配いりません!お財布にも優しいえのきを有効活用して健康的な毎日を送りましょう。