はちみつは太るのか太らないのか調査!大さじ1杯のカロリーは?
はちみつは美容や健康に良いといわれており、ヨーグルトにかけたり飲み物にいれたり、お料理やお菓子作りに使っているという方も多いかもしれません。しかしこのはちみつ、「甘いから太るのでは?」という心配も生まれてきます。特に美と健康を求めるダイエッターの方には重要な問題です。はちみつは砂糖と比べてどのような違いがあるのか、またはちみつで太るのかどうかを解説していきます。
目次
はちみつで太ることがあるのか知りたい!
ビタミンやミネラルを含んでいるはちみつ。美容や健康に良いといわれており、普段から食べるようにしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?ですがこのはちみつ、甘味が強いため「食べると太るのか?」という心配も生まれてきます。はちみつで太るのかどうか、また太る場合はなぜなのか詳しく解説していきます。
はちみつに太ることがあるのかを調査
はちみつはダイエット向きの食材?
おいしくて健康にも良いはちみつ。とても甘いため太るのかと思いきや、実はダイエットに効果的な食材なのです。甘いものの代表といえば白いお砂糖です。はちみつと砂糖を比較しながら、なぜはちみつがダイエットに効果的だといわれているのかをみていきましょう。
はちみつは砂糖よりも甘くて使う量が少くて済む
一言に「糖分」といっても、糖分にも種類があります。はちみつに含まれている糖は、約50%がフルクトース、約40%がグルコースで構成されています。一方、一般的に砂糖といわれる上白糖は、ほとんどがスクロースという糖で構成されています。
糖を口に入れると甘味を感じますが、実は同じ甘味でも糖の種類によって甘味の感じ方に差があるのです。砂糖に多く含まれるスクロースの甘味を1とすると、はちみつに多く含まれるフルクトースの甘味は1.2~1.5となります。つまり、砂糖よりもはちみつのほうが甘味を強く感じるのです。
甘味を感じやすいということは、同じ甘味に仕上げるときには砂糖よりも使う量が少なくて済みます。そのため、摂取するエネルギーも少なくなるというわけです。つまり、砂糖よりもはちみつの方が太る可能性は低いといえるでしょう。
はちみつは血糖値が上がりにくい
はちみつと砂糖に含まれる糖の種類が違うと説明しましたが、糖の種類によって甘味だけでなく、摂取したあとの吸収のされ方にも違いがあります。はちみつに含まれるフルクトースとグルコースは単糖類と呼ばれ、糖としては最も小さな形です。一方、砂糖に含まれるスクロースは二糖類であり、2つの単糖が結合したものがスクロースです。
砂糖を摂取したときには、小腸壁に存在する酵素によってスクロースが分解されて短時間で吸収されます。そのため、血糖値が急激に変化します。一方はちみつは単糖が多く、吸収しやすいため身体への負担が少なく済みます。さらに、はちみつに含まれる糖の半分を占めるフルクトースはグルコースの吸収速度の約半分で、ゆっくりと吸収されます。そのため、はちみつは砂糖よりも血糖値があがりにくいのです。
はちみつ自体にはダイエットに効果があるわけではない
ここまで、はちみつは太るのかどうかについて解説してきました。はちみつと砂糖を比較すると、砂糖よりもはちみつのほうが太りにくいということがわかりました。とはいえ、はちみつ自体にダイエット効果があるとはいえません。はちみつにもカロリーがありますから、食べ過ぎれば「ダイエット失敗…」ということになりかねません。くれぐれも食べ過ぎには注意しましょう。
はちみつと砂糖のカロリーを比較!大さじ1杯あたりのカロリーは?
はちみつ100gあたりのカロリー
はちみつはダイエット向きの食材だということがわかりました。それではいったい、はちみつにはどのくらいのカロリーがあるのか気になるところです。はちみつ100gあたりのカロリーは、294kcalです。炊いたごはん100gのカロリーが168kcalですから、食べ過ぎはエネルギー過剰になってしまうことがよくわかります。
はちみつ大さじ1杯あたりのカロリーを計算してみよう
しかし、はちみつを一度に100g食べることはほぼないと思います。そこで、1回あたりに使用し得る量、大さじ1杯あたりのカロリーをみていきましょう。はちみつ大さじ1杯の重さは、21gです。はちみつ21gあたりのカロリーは、約62kcalとなります。
はちみつと砂糖のカロリーを比較してみよう
では、はちみつと砂糖のカロリーを比較するとどうでしょう?はちみつ100gあたり294kcalなのに対し、砂糖100gあたりのカロリーは384kcalです。実は、はちみつの方が90kcalも低いのです。大さじ1杯では、はちみつが21gで62kcalなのに対し、砂糖大さじ1杯は9gで35kcalです。
このように比較すると、「大さじだと砂糖のほうが低カロリーじゃない!」というように見えるかもしれません。しかし、砂糖はほとんど水分を含んでいないのに対しはちみつは20%の水分を含んでいるため、大さじ1杯あたりの重さが違っています。さらに冒頭でも述べたように、砂糖よりはちみつのほうが甘味を1.2~1.5倍ほど強く感じます。そのため同じ甘さにするときには、砂糖の必要量の約2/3の量のはちみつで十分なのです。
大さじ1杯(9g)の砂糖と同じ甘さにするには、その2/3量である6gのはちみつが必要であるということになります。はちみつ6gは約18kcalです。砂糖大さじ1杯が35kcalですから、甘さが同じでもはちみつの方がカロリーを抑えられるということになります。
はちみつは砂糖より若干カロリーを控えることができる
以上のように、実際に私たちが口にするときには、砂糖よりもはちみつの方がカロリーを控えることができることがわかりました。大さじや小さじであれば分量をはかりやすく、カロリー計算もしやすくなります。まずは一度大さじ・小さじを使ってはちみつを計量し、どのくらいの甘さになるか確認してみるのも良いでしょう。
はちみつを寝る前に摂取する効果について解説
太るどころか痩せる?はちみつのダイエット方法
はちみつも摂り過ぎれば太る、というお話をしました。そんなはちみつも、上手に摂れば太るどころか痩せることも期待できる方法があるのです。それが「寝る前はちみつダイエット」です。その方法について、詳しく解説していきます。
寝る前はちみつダイエットとは?
寝る前はちみつダイエットとは、その名のとおり夜寝る前にはちみつを食べるダイエット方法です。一般的には、寝る前に食べ物を口にすると太るということがいわれています。ではなぜ、寝る前にはちみつを食べることがダイエットにつながるのでしょうか?
はちみつを寝る前に摂取するとダイエットにつながる理由は?
はちみつには、眠りの質を良くするトリプトファンという物質が含まれています。トリプトファンは必須アミノ酸のひとつで、「幸せホルモン」ともいわれるセロトニンの材料となります。さらにこのセロトニンから、睡眠の質を高めてくれるホルモンであるメラトニンが生成されるのです。
メラトニンの効果で睡眠の質が高まると、寝ている間に分泌される成長ホルモンの分泌が活発になります。成長ホルモンには脂肪燃焼を助ける効果があるため、ダイエットにつながるというわけです。
寝る前にはちみつを取ると美肌人も効果あり!
はちみつには美肌に効果的なビタミンB群やミネラルも含まれています。しかもはちみつに含まれるビタミンはその9割が活性型で、少量の摂取で効果が期待できるというのです。同じくビタミン類を多く含むフルーツと比べて、貯蔵中のビタミン減少が非常に少ないことも、はちみつの重要ポイントです。
寝る前にはちみつを摂取すると薄毛対策にもなる
はちみつが薄毛対策になる、というと少し意外かもしれません。しかし先ほど述べたように、寝る前にはちみつを摂取することで、寝ている間に成長ホルモンの分泌が盛んになります。この成長ホルモンが髪の育成にも影響し、薄毛対策にもなるのです。
寝る前にはちみつを摂取するタイミングと量を知っておこう
寝る前にはちみつを摂取することで、ダイエットだけでなく美容や薄毛にまで効果が期待できることがわかりました。では、寝るどのくらい前にはちみつを摂取すればよいのかというと、寝る1時間前がベストだといわれています。早すぎると寝ている間の成長ホルモンの分泌を十分に促せず、遅すぎても吸収されるのに時間がかかり間に合いません。寝る前はちみつダイエットでは、はちみつを摂取するタイミングがとても重要なのです。
また、食べる量ははちみつ大さじ1杯ほどで十分です。そのまま食べても良いですし、お湯などに溶かしてゆっくりと飲むのがおすすめです。レモン汁を少しいれて、ホットレモネードにするのも良いです。
はちみつも摂りすぎると太る原因になる
先ほどから何度か説明している通り、はちみつにもカロリーがあります。そのため摂り過ぎには注意が必要です。しかし寝る1時間前に大さじ1杯程度食べるのであれば62kcalで済むので、そこまで気になりません。寝る前はちみつダイエットを実践するときには、適切なタイミングと量を守って実践しましょう。
はちみつは砂糖より低カロリーだが太ることもある!
はちみつで太るのかどうか、砂糖と比べてどのような違いがあるのかについて解説してきました。甘いため太るのかと心配されがちなはちみつですが、砂糖よりも低カロリーでダイエット中には効果的な食材だということがわかりました。とはいえ、もちろん食べ過ぎればエネルギー過剰で太ることもありますので、注意が必要です。
またダイエットに効果的なはちみつの食べ方もご紹介しました。寝る前に食べることによって、はちみつ様々な健康・美容効果が期待できそうです。タイミングと量に配慮して、かしこくはちみつを摂取しましょう。