酢キャベツの効果効能は?作り方とダイエットに効果的な食べ方も調査!
今回は話題の酢キャベツの紹介をしたいと思いますが、酢キャベツという名前だけですでにヘルシー感が満載な気がします。一年を通して割と安価で手に入れることの出来るキャベツと、食材の保存を長持ちさせる酢のコンビネーションです。簡単に入手可能な酢とキャベツの凄すぎる栄養価や効果・効能の紹介や、どんなお酢を使って作ればいいの?どんな容器で保存すればいいの?保存期間はいったいどれくらい?など酢キャベツについて徹底調査しました。
目次
酢キャベツとは
酢に千切りキャベツを漬けた酢キャベツの健康に関する効果には、ダイエット効果が一番でしょう。キャベツ100gのカロリー23kcalしかなく、非常に低いカロリーと言えます。更に生で食べるキャベツはボリュームがあり繊維質も多いので、沢山噛んで食べることにより満腹中枢を刺激して満腹感を得やすくなります。キャベツはダイエットに適した食材と言えます。
そして、酢もダイエットには強い味方となります。酢の成分である酢酸には血中の余分な脂肪や内臓脂肪を減少させる効果があります。酢とキャベツの組み合わせは健康管理やダイエットには最強のコンビと言えるでしょう。酢キャベツにはがん予防の効果もあります。
また、キャベツのビタミンCは4分の1個で1日に必要な量を含んでいるので美容にも効果的ですし、食物繊維は腸の蠕動運動を促したり、善玉菌を増やし、腸内環境をとても良い状態に保ち便秘を解消し、肌の状態も整いやすくなります。これだけ健康と美容に効果のある酢キャベツの効果効能や作り方食べ方などを紹介します。
毎日少量食べること、体調や体質によって食べる量は調整することなど考慮し、そのまま付け合せにしたり、サラダ・スープ・煮物・炒め物・サンドイッチの具などなんでも使えます。漬けた後の酢は、水や炭酸水で薄めてドリンクとして飲みましょう。ドレッシングに使うのも効率的な使い方で無駄がありません。胃腸の弱い人は少量から始めてみてください。
酢のことを良く知ろう
まず、酢と言っても沢山の種類がありますが、どの酢を使うといいのか?酢によって効果効能が違うのか?など酢に焦点を当ててみたいと思います。
酢の成分・栄養価
酢の主成分は酢酸であり他に有機酸(アミノ酸やクエン酸)が含まれています。酢酸は、酢特有のすっぱい味や、独特の刺激臭のもとになる成分です。有機酸はうまみの成分で匂いは全然ありません。この有機酸のアミノ酸の中でも必須アミノ酸という体作りに欠かせない栄養素も含まれている酢の栄養価は素晴らしものです。
西洋の酢で、日本人に最も馴染みやすいのがバルサミコ酢ですが、バルサミコ酢に含まれるポリフェノールは日本の黒酢の約3倍の量なのです。その他の成分のナトリウム・カリウム・カルシウム・鉄分ともに含有量が高く、近年注目されているレスベラトロールという成分が長寿や老化防止に役立つという研究結果も発表されています。
酢の効果・ダイエット効果
酢がダイエットに効果があるのは、アミノ酸とクエン酸の成分が脂肪を燃焼する働きがあるからです。お酢のカロリーは酢の種類によって違います。大さじ1杯で、米酢は7kcal穀物酢は4kcalリンゴ酢は4kcal黒酢は7kcalポン酢は10kcalで、穀物酢とリンゴ酢が中でも低カロリーです。ポン酢は糖質が含まれているので少しだけカロリーが高めです。
酢の効果・美容効果
酢の美容効果としては、美肌やむくみの改善・血糖値の上昇を緩やかにする効果があります。また酢に含まれるクエン酸は活性酸素を取り込んで除去してくれる働きがあるので、老化を防ぎシミやしわの予防にも効果があると言われます。
酢の効果・健康維持
酢に含まれるクエン酸は、人が疲れた時に蓄積される乳酸の為で身体が酸性に傾きますが、その時に乳酸を分解してアルカリ性に変化させて疲労の回復に働きかけてくれます。また血液をサラサラにする効果があり血流を促し、肩こり・腰痛などの予防や改善に役立ちます。
出典: https://puuri.jp
また、即効性はないものの毎日の習慣として酢を摂取し続けることで、高血圧の予防や改善の効果も期待されています。他に、腎結石の予防効果も期待できます。
酢は、さまざまな原料から作られており製造方法もさまざまな種類があります。おおまかに分けると醸造酢と合成酢で、醸造酢には穀物酢と果実酢があります。穀物酢は、米・黒酢・玄米酢などを原料として作られ、ミネラル・ビタミン・アミノ酸が多く含まれます。中でも黒酢は、長時間かけて発酵・熟成されているので栄養価も高く多くの効果があるとされています。
果実酢には、リンゴ酢・ぶどう酢・バルサミコ酢などが代表として挙げられますが、ポリフェノールが多く含まれています。バルサミコ酢にはさまざまな効果がありますが、ハーバード大学と米国立老化研究所の共同研究で長寿遺伝子のスイッチを入れる働きがあることが発表されています。生活習慣病の予防にもなります。
酢キャベツの効果・効能:ダイエット効果
まず酢キャベツの効果としてダイエット効果が挙げられますが、酢キャベツの酢で腸内の悪玉菌の過剰繁殖を防ぎ、キャベツの食物繊維で日和見菌(ひよりみきん)の悪い働きを抑えてくれます。腸内細菌には、ビフィズス菌と悪玉菌と日和見菌の3つがあり、腸内環境の良し悪しで、善玉と悪玉のどちらにも働きかけてしまうのが、日和見菌です。
酢キャベツの食物繊維は便秘の改善にも働きかけをしてくれますし、酢の成分が脂肪の燃焼を促したり、血糖値の上昇を抑えて、キャベツの噛み応えによって満腹中枢を刺激しますし、低カロリーな酢とキャベツですから最強のダイエット食と言えるでしょう。
酢キャベツのダイエットは、他の食材ダイエットのように一つの食材だけを食べるダイエットとは違い、酢キャベツを毎日の食事にプラスするだけなので、食事制限でのストレスの心配がありません。それに、酢キャベツは簡単に作ることが出来るので続けやすいダイエットと言えます。
酢キャベツの効果・効能:美肌効果
ビタミンCが豊富なキャベツでコラーゲン生成を助け、メラニン色素の生成を抑えてシミの予防となりますし、酢のアミノ酸もコラーゲンの生成に必要な成分ですので、二つの成分を備えた酢キャベツの美肌への相乗効果はかなり期待できそうです。
酢キャベツのダイエット効果でも説明したように、腸内の菌を整えて腸を綺麗にすることによって、美肌への効果も期待できます。また、酢はビタミンCの破壊酵素の働きを抑える力があるので、美肌への相乗効果となるでしょう。クエン酸により、血行が促進されますので肌へも栄養が運ばれやすくなります。
酢キャベツの効果・効能:肝臓ガン予防
キャベツのビタミンUという成分には肝臓の働きを増強する効果があり、硫黄化合物のスルフォラファンという成分はガンの細胞の増殖を抑制する効果があります。また、グルコシノレートは、肝臓を解毒する効果をサポートしますからガン予防につながります。更に酢には弱った肝臓を助け、アルコールの分解も促してくれます。
白血球が分泌するTNFという物質にはウィルスやがん細胞を殺す働きがあります。キャベツにはTNFを増幅させることが研究で確認されています。
酢キャベツの効果・効能:老化防止
老化を進める原因の一つである酸化を防ぐ働きを抗酸化と言いますが、キャベツの抗酸化力は野菜の中でもトップクラスです。キャベツの中でも若いキャベツは老化を防ぐ為の有効な成分が残存しているので抗酸化力が高いです。
酢キャベツの作り方
基本的な酢キャベツの作り方は、キャベツを千切りにし、ジップロックに入れて塩を振り入れしんなりするまで揉みます。更に酢を加えて、ジップロックの蓋をきっちり閉め冷蔵庫で半日以上置いたら食べられます。酢は米酢・黒酢・リンゴ酢・ワインビネガーなど自分の好みのものを使うといいでしょう。2~3週間くらい保存が可能です。
酢キャベツの作り方:アレンジ版
基本の酢キャベツの作り方でキャベツを紫キャベツにすると、紫キャベツの色素成分であるアントシアニンの抗酸化作用が高いので、普通のキャベツよりも老化防止や美肌への効果が高まります。また、料理の彩りも綺麗で映えます。
酢キャベツに唐辛子やローリエやシナモン・黒コショウなどスパイスを足すのもおすすめのアレンジです。唐辛子は、カプサイシン効果で体温の上昇を促し、脂肪の燃焼を上げてくれます。シナモンは、漢方でも生薬として使用されており血行の促進を助けて体を温める効果と供にリラックス効果や、むくみの予防効果、消化の促進効果もあります。
また、ローリエはピクルスには欠かせないハーブの一つですから酢キャベツにも使ってみましょう。効果は、関節痛や神経痛の緩和に働きかけます。他にローズマリーは、若返りのハーブと呼ばれており新陳代謝の促進や抗酸化作用があります。沢山の種類があるハーブの効果を知って自分流の酢キャベツを何種類かアレンジして作るのもおすすめします。
酸味を抑える酢キャベツの作り方
酢が少し苦手な人向けに、出汁酢キャベツの作り方を紹介します。出汁を2カップと酢を大さじ4杯、薄口醤油を大さじ3杯、砂糖大さじ3杯、塩を小さじ1杯全てを混ぜ合わせます。湯通ししたキャベツを千切りにして出汁酢に加えて、密封容器に入れ冷蔵庫で30分寝かせれば出来上がりです。少し手間のかかる作り方ですが、酸っぱさが苦手な人ならこちらがおススメです。
簡単で酸味を抑えた酢キャベツの作り方は、市販の甘酢を使う作り方です。千切りしたキャベツに甘酢を加えて揉み、保存容器へ入れて冷蔵庫で寝かせるだけです。とても簡単な作り方ですので、試してみてください。甘酢から手作りしたい人は酢2分の1カップに塩を小さじ1杯と砂糖大さじ2杯入れて溶けるまでよく混ぜると出来上がります。
酢キャベツダイエットの効果的なやり方
酢キャベツダイエットで決まったやり方はありませんが、同じやるなら効果的にしたいものです。基本的に自分の体調を見ながら酢キャベツを採ればいいのですが、ダイエット効果を効率よく出したい人は、炭水化物の代わりに酢キャベツを食べると良いでしょう。しかし、一日に一食はご飯かパンなどの炭水化物を摂るようにしなければ、糖質が不足してしまいます。
ダイエットに忘れてはいけないのが血糖値の急上昇を防ぐことですが、毎回の食事の最初にまず、酢キャベツを食べることで防ぐことができます。これは酢の成分である酢酸とキャベツの食物繊維が、糖質の消化を緩やかにしてくれるので血糖値の急上昇を防いでくれるというわけです。
酢を飲むだけでもダイエット効果は得られますが、ただただ酢を採ればいいのかというと、そうではありません。酢の成分のクエン酸のサイクルを効率的に回すと脂肪燃焼の効果が高まります。酢キャベツを食べるのと合わせてウォーキングなどの有酸素運動もするとより高いダイエット効果が得られます。
酢キャベツの保存方法
酢キャベツの保存期間は?
酢キャベツの保存期間は、作ってから冷蔵庫で2~3週間くらいです。瓶の保存容器で保存する時は、瓶を煮沸消毒してから使うとより確実に保存が可能となります。また、キャベツを千切りする際に良く乾かしてから切るようにしましょう。水気が残っていると保存期間が短くなってしまいます。
千切りキャベツは細かい目のネットに入れて水切り器を使って水切りをするとスピーディーです。酢キャベツに出汁を使った作り方をした場合は、水分が多く入るので1週間くらいの保存期間になります。また、すし酢を使って作った場合は2週間くらいとやや短めの保存期間です。
酢キャベツの保存に適した容器は?
家庭でよく使用されているプラスチック製の容器は、酢の酸性に対して弱いのであまりおすすめできません。ガラスやホウロウ、ステンレス製などの容器が酸には適した容器と言えます。スーパーなどで酢を購入する際に注意して見ていただければ、瓶の容器で売られていることに気づかれると思います。
酢キャベツに似たドイツの発酵食品
ザワークラウトとは、ドイツで作られているキャベツの漬物です。酢は使わず発酵によって生じる乳酸菌の乳酸で酸味を感じます。産地や家庭によってさまざまな味付けがあるようです。ソーセージの付け合せによく使われます。
ザワークラウトの作り方は、キャベツ500gの芯と外葉を取り千切りにします。粗塩とキャラウェイシードを加えて軽く揉みます。出てきた水分も一緒に保存容器に入れて、ローリエと赤唐辛子を入れます。重石をして冷暗所で約1週間寝かせます。キャベツが黄色くなってきたら完成の合図です。もし、アクが出ているようなら取り除きましょう。
酢キャベツを使ったレシピ
相性もよくすぐに作れそうな酢キャベツを使ったサンドイッチを紹介します。ツナと酢キャベツを混ぜておく、食パンにバターとマヨネーズを塗ったらツナ&酢キャベツを挟み切り分けます。他にスライスハムと酢キャベツの組み合わせのサンドイッチや、紫キャベツで作った酢キャベツを使っても断面の綺麗なサンドイッチが簡単にできます。
簡単コールスローサラダの作り方は、酢キャベツと人参の千切り、オリーブオイルを混ぜ合わせたら出来上がりです。マヨネーズを使わないヘルシーなサラダです。その他に、ハンバーグのタマネギの代わりに酢キャベツを刻んで使ってみたり、味噌汁の具として使ったり、タルタルソースに刻んで混ぜても美味しくヘルシーな料理ができます。
食べるだけで綺麗で健康な身体に
酢と千切りキャベツを漬けて食事のはじめに食べるだけで、美肌効果・ダイエット効果・健康維持・ガン予防・老化防止など本当に多くの効果が得られる酢キャベツです。これは常備しておかないのは損な気がします。酢キャベツだけを食べるのに飽きたときは、アレンジメニューで食べることもできます。
料理好きな人ならば、効果・効能の違うハーブを使って何種類かの酢キャベツを作り置きして、魚や肉など料理の素材によって使い分けしてみるのもバリエーションが広がりますし、酢の旨味成分により料理の味にも深みがでることでしょう。自分に合った取り入れ方で、酢キャベツ生活を試してみましょう。