バルサミコ酢の使い方とレシピを紹介!おすすめのドレッシングやソースも!
バルサミコ酢は健康にいいと言っても、使い方がわからなかったり、レストランで食べたことがあってもレシピがわからなくてなかなか身近じゃない食品ではないでしょうか?そんな方々のためにバルサミコ酢を使ったレシピやドレッシングの代わりにして食べる方法など調べて見ました。
目次
- 1バルサミコ酢とは?
- 2バルサミコ酢の魅力
- 3バルサミコ酢の選び方
- 4バルサミコ酢を使ったレシピ①バルサミコ酢豚
- 5バルサミコ酢を使ったレシピ②タコとトマトのバルサミコサラダ
- 6バルサミコ酢を使ったレシピ③ごぼうのきんぴらとバルサミコのパスタ
- 7バルサミコ酢を使ったレシピ④鶏もも肉のピカタバルサミコソース
- 8バルサミコ酢を使ったレシピ⑤ミックスリーフといちごのサラダバルサミコソースかけ
- 9バルサミコ酢を使ったレシピ⑥ハニーマスタードチキンサンド
- 10バルサミコ酢を使ったレシピ⑦いちごヨーグルトハニーバルサミコソース
- 11バルサミコ酢を使ったレシピ⑧りんごのバルサミコソテー
- 12バルサミコ酢の簡単便利な使い方
- 13まとめ:バルサミコ酢の魅力
バルサミコ酢とは?
バルサミコ酢の産地
バルサミコ酢はぶどうを原料にした果実酢の一種です。イタリアのモデナという地域の特産品の調味料です。モデナはイタリアの北部の町でボローニャから40キロほどのところです。フェラーリの本拠地であり、バルサミコ酢他、生ハム、チーズ、発泡性ワインなどの産地として有名な場所で、美食の街としても知られています。
12世紀に建てられたロマネスク様式のモデナ大聖堂とその鐘楼のギルランディーナの塔はユネスコの世界遺産に登録されています。街並みは中世の面影を残していて観光も楽しめる街です。
バルサミコ酢の歴史
バルサミコ酢の期限ははっきりわかっていないそうですが、バルサミコ酢が書物に登場するのは、今から遡るほど1000年前、西暦1046年のことだそうです。この1000年もの間、その製法は厳粛に子孫へと伝えられ、守り続けられてきました。また、バルサミコ酢工房を屋根裏に所有する家族が多く、それは1つの資産とみなされ、不動産とともに相続され続けてきました。
バルサミコ酢は国王や司教への贈答品に使われたり、エステ家に嫁いだ美貌のルクレツィア・ボルジアが愛飲していたという記録もあり、高貴な酢、公爵の酢と呼ばれていました。この高価な酢は製法がほとんど変わらないまま現在も作られているのです。
バルサミコ酢の特徴
バルサミコ酢の特徴は、長い年月自然発酵させ、熟成させることで芳醇で香り豊かな味わいになることです。バルサミコとはイタリア語で香り高い、芳香なものという意味です。長期熟成をしたものの中には50年や100年モノもあり、大変高価なものもあります。有名なブランドだと「トラディツィオナーレ」などがあり、数万円から数十万円するものもあります。調味料としてはすごく高価でトリュフについでグラム単価の高い食品です。
ワインビネガーとの違い
ドレッシングによく使われるワインビネガーですが、バルサミコ酢との違いはその製法の違いだと言います。バルサミコ酢は木の樽に入れ、長期間に渡って自然発酵させますが、ワインビネガーは酵母を加えてアルコール発酵させ、さらに酢酸菌も加え、短期間だけ熟成させたものです。
長期熟成させているので、バルサミコ酢は香り高く、濃厚な味わいですが、ワインビネガーはサッパリしているので、ピクルスやサラダ、マリネなど料理の用途によって使い方を分けている人が多いようです。
バルサミコ酢の使い方
バルサミコ酢は調味料の一種ですが、使い方としてはサラダにかけてドレッシングの代わりにしたり、イタリア料理の香り付けや隠し味などといった使い方をします。またメイン食材の肉などのソースやお皿に模様を描くなどといった使い方もします。
バルサミコ酢の魅力
バルサミコ酢の健康レシピ①老化防止
バルサミコ酢は製造過程でブドウ果汁を煮詰めて木の樽に移し、熟成させるので、ポリフェノールの含有量が非常に高く、黒酢の3倍、米酢の12倍と言われています。ポリフェノールはエイジングケアに欠かせないもので、このポリフェノールは抗酸化作用があり、細胞の老化現象を防いでくれるのです。
この効果により、お肌のシワやシミ、たるみなども予防してくれるのです。よってバルサミコ酢は美容にも良く、特に女性におすすめの調味料です。美容に関心のある方はぜひ生活に取り入れていただきたいです。
バルサミコ酢の健康レシピ②疲労回復効果
バルサミコ酢にはクエン酸が豊富に含まれているので、運動での疲れやストレスによって生じる疲労原因物質の乳酸やピルビン酸を分解してくれる作用があります。クエン酸は疲労回復効果の一番高い成分と言われています。
バルサミコ酢の健康レシピ③血液サラサラ効果
バルサミコ酢に豊富に含まれているというポリフェノールは血液をサラサラにする効果があります。血液がサラサラになると、脳血栓や動脈硬化といった病気を防止し、コレステロールを押さえます。よって、高血圧予防も期待できるようです。
ポリフェノールには血糖値の上昇を緩やかにしてくれて、体脂肪を溜めにくくする効果もあります。また、血液がサラサラになると血流も良くなるので、肩こりや冷え性の改善にもなるのです。
バルサミコ酢の健康レシピ④殺菌効果
バルサミコ酢には殺菌効果もあると言われています。17世紀頃のイタリアではペストの防止のため、うがい薬の代わりに使われていたそうです。ペストはもうありませんが、現在では歯周病の防止にもなるので、コップ1杯の水にバルサミコ酢大さじ1杯を入れてうがいをしてください。歯周病の他にも口臭の予防にもなります。
バルサミコ酢の健康レシピ⑤消炎作用効果
バルサミコ酢の中に含まれるクエン酸には消炎作用もあります。消炎作用とは体内の様々な炎症を抑える効果のことで、皮膚のかぶれやニキビなどを防止してくれます。不調なところに働きかけ、正常にし、免疫効果を高めてくれるのです。
バルサミコ酢の健康レシピ⑥食欲増進効果
バルサミコ酢の味と香りは食欲の中枢に働きかけ、食欲のない時や暑い日でも食欲を呼び覚ましてくれます。食欲のない時は食事の前に少しバルサミコ酢を飲んだり、サラダにかけたりして取り入れることをおすすめします。バルサミコ酢には美味しいだけでなく、嬉しい効果がたくさんあり、使い方も様々で、万能な調味料といえます。
バルサミコ酢の選び方
バルサミコ酢の原料はぶどうになります。したがって原材料はぶどうのみとなるはずです。しかしながら安価なものの中には熟成期間が短く、カラメルなど独特な甘みや色をつけているバルサミコ酢風調味料もあります。
有名なブランドの「トラディツィオナーレ」のバルサミコ酢の場合、100mlで6000円もするので、ドレッシングのように多めに必要な場合と隠し味にしたり、お皿に絵を書いたりする場合と使い分けをすることをおすすめします。
バルサミコ酢の使い分け
2年から5年もののバルサミコ酢を使用するときは、酸味を飛ばすために煮詰めて使うのをおすすめします。こうすることでまろやかな味になります。肉を焼いた後や生ハム、パンチェッタを炒めた後にバルサミコ酢を煮詰めるとさらにコクが出ます。
6年から10年もののバルサミコ酢を使用するなら、甘味や風味が増しているので、煮詰める必要はありません。そのままサラダのドレッシングとしてオリーブオイルと混ぜて使ってみてください。12年以上のものはとても高価なのでそのまま数滴、ソースとして使用してください。またデザートソースとしてバニラアイスクリームやいちごにかけてお召し上がりください。芳醇な味わいが感じられます。
バルサミコ酢を使ったレシピ①バルサミコ酢豚
黒酢の代わりにバルサミコ酢を使った酢豚のレシピです。肉を3センチ角に切り、1センチごとに切り込みを入れておきます。塩、酒、こしょうを肉にもみこんで、15分くらい置いておきます。レンコンを酢水で軽く茹でておきます。肉に片栗粉をはたき、中温の油でカリッと揚げます。バルサミコ酢、砂糖、塩、酒などの調味料をフライパンに一気に入れ、強火で照りが出るまであおります。最後にレンコンを入れて出来上がりです。
がっつりめのメニューですが、バルサミコ酢が効いてサッパリ感じるので、夏バテ気味の時にもおすすめできる一品です。
バルサミコ酢を使ったレシピ②タコとトマトのバルサミコサラダ
茹でタコは1センチに、トマトは1つを1センチ2つを3センチの角切りに、玉ねぎはみじん切りにしておきます。フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、1センチに切ったトマトを入れて崩れるまで炒めます。バルサミコ酢、はちみつ、醤油、おろしニンニクを混ぜたものをフライパンに入れます。粗熱が取れたら、タコ、トマト、玉ねぎ、オリーブオイルを加えて混ぜれば出来上がりです。お酒を飲む方にもおすすめのメニューです。
バルサミコ酢を使ったレシピ③ごぼうのきんぴらとバルサミコのパスタ
ごぼうは斜め薄切りにしてから千切りにし、水にさらします。人参も同様の切り方にします。フライパンにごま油をしき、ごぼうと人参を炒めます。砂糖と醤油を入れ味付けし、ゴマを振ります。パスタを固めに茹で、フライパンにオリーブオイルにニンニクを熱し、香りが立ってきたら玉ねぎの薄切りを炒め、茹でたパスタを入れます。バルサミコ酢を入れ、塩とブラックペッパーで味を整え、きんぴらごぼうをその上にトッピングします。
ごぼうの味とバルサミコ酢の味が絶妙です。パスタでなくてもご飯にもパンにも合うきんぴらごぼうなので、常備菜としてもおすすめです。
バルサミコ酢を使ったレシピ④鶏もも肉のピカタバルサミコソース
鶏もも肉は一口大にそぎ切りし、塩胡椒して小麦粉と卵をつけて焼きます。ソースの材料としてバルサミコ酢、醤油、砂糖、赤ワイン、ブイヨン、バターをフライパンで煮詰めて鶏肉に絡めて出来上がりです。これは豚肉にも合うソースなので試してみてください。
バルサミコ酢を使ったレシピ⑤ミックスリーフといちごのサラダバルサミコソースかけ
このレシピはドレッシングとしての使い方です。ミックスリーフを食べやすい大きさにちぎり、いちごは4分の1にカットし、ミックスリーフと和えます。ドレッシングはバルサミコ酢と白ワインビネガー、塩、粗挽き胡椒、オリーブオイルの順に直接サラダにかけて、混ぜれば出来上がりです。いちごの甘さが引き立つサラダです。バルサミコ酢はフルーツにも合いますが、いちごは特におすすめです。
バルサミコ酢を使ったレシピ⑥ハニーマスタードチキンサンド
鶏むね肉の皮や脂は取り、縦長に半分に切ります。軽く叩いてフォークで全体的に穴を開けます。それをさらに半分の大きさに切り、塩と粗挽き胡椒をふってしばらくおきます。レタスは適当な大きさにちぎり、玉ねぎときゅうりは薄切りにします。調味料、バルサミコ酢、醤油、ニンニク、砂糖、水を合わせておきます。鶏肉は水気を拭いて両面に焦げ目がつくまで焼きます。
そこに先ほど合わせておいた調味料を流し入れて蓋をし、じっくり火を通します。火が通ったらソースをにつめ、粒マスタードを入れます。即パンは軽くトーストしてマーガリンを塗ります。その上にレタス、玉ねぎ、鶏肉、きゅうり、レタスの順に重ね、またマーガリンを塗ったパンを重ねて出来上がりです。お弁当やおやつにもおすすめのメニューです。
バルサミコ酢を使ったレシピ⑦いちごヨーグルトハニーバルサミコソース
これはデザートとしての使い方です。砂糖とはちみつ、バルサミコ酢を鍋に入れ、半量になるまで焦げないようにして煮詰めてソースを作り、冷まします。プレーンヨーグルトにカットしたいちごをトッピングし、上からはちみつと先ほど作ったバルサミコソースをかけます。ミントの葉を飾れば出来上がりです。ソースを作り置きしておけば簡単なレシピなので、忙しくて食欲のない朝にもおすすめのメニューです。
バルサミコ酢を使ったレシピ⑧りんごのバルサミコソテー
りんごの芯を筒状のもので抜き、薄切りにします。フライパンにバターを入れ熱し、りんごを入れ焦さないように柔らかくなるまでソテーします。はちみつとバルサミコ酢を入れ混ぜ合わせます。りんごをお皿に並べ、横にアイスクリームをのせます。温かくて、冷たくて美味しいデザートの出来上がりです。
バルサミコ酢の簡単便利な使い方
そのままかける
バルサミコ酢はその芳醇な香りと濃厚な味でそのまま焼き野菜にかけたり、塩胡椒して焼いた肉にソースとしてかけたり、デザートにかけたり、色々なシーンで活躍できる調味料です。
ソースのレシピ①加熱しないソース
バルサミコクリームの中にバルサミコ酢を少しずつ入れて混ぜます。さらにオリーブオイルを一気に入れ、軽く混ぜれば出来上がりです。オリーブオイルを混ぜ過ぎないのがポイントです。ドットを書くようにスプーンでソースを落としていくとオリーブオイルの中にバルサミコが黒い模様になってデザイン性が出ます。サラダのドレッシング代わりや焼いたキノコなどに合うソースとしておすすめです。
ソースのレシピ②煮詰めて作るソース
バルサミコ酢とはちみつを鍋に入れ半分の量になるまで煮詰めれば出来上がりです。熱い時はサラサラですが、冷めるととろみがついてきます。お鍋はステンレスのものにしてください。アルミの場合は酢と反応してしまうのでおすすめしません。焦げ付きやすいので弱火で煮詰めましょう。これは甘めのソースなのでデザートに合います。はちみつの代わりに黒糖を使えばコクのあるソースになります。
ソースのレシピ③ドレッシング
サラダのドレッシングとしてお酢、ワインビネガーの代わりにバルサミコ酢を使います。オリーブ油、バルサミコ酢、醤油を5:3:2の割合で混ぜれば。和風ドレッシングの出来上がりです。醤油の代わりに塩を入れるとオーソドックスなドレッシングになり、いろんなシーンにも使えそうです。
まとめ:バルサミコ酢の魅力
バルサミコ酢は美味しいだけでなく、効能が思いの外たくさんあって驚かされました。そのままちょっと飲むだけでも体にいいというサプリのような一面もありました。また、ソースとしては使った場合は野菜、肉、魚、デザートと万能に合います。
便利なので多用したくなりますが、長期熟成ものは調味料としては破格の高級品になります。なかなか簡単には試してみようと思える値段ではありませんが、使い方も簡単なので、そこそこな価格のものを選んで、1本家庭に持っててもいいのかなと思いました。料理に味のインパクトを与えてくれて、万能に合うということがバルサミコ酢の魅力なのではないかと思いました。