メロンに含まれている栄養素は?効果的な食べ方や注意点も紹介

メロンはおいしいだけではなくたくさんの栄養素が含まれていることをご存知でしょうか。この記事ではメロンの栄養素や効果的な食べ方、食べるときの注意点について紹介しています。いつものメロンをさらにおいしく食べる方法と栄養素の知識を得て、メロンをさらに楽しみましょう。

メロンに含まれている栄養素は?効果的な食べ方や注意点も紹介のイメージ

目次

  1. 1メロンに関する基礎知識
  2. 1メロンの栄養素と効果
  3. 1メロンの効果的な食べ方
  4. 1メロンを食べる時の注意点
  5. 1ダイエットに効果的なメロンの食べ方
  6. 1妊婦にメロンは良いのか?
  7. 1栄養価の高いメロンをおいしく食べましょう

「メロンに栄養があるなんて考えたことがなかったけど実際どうなの?」
「つい食べ過ぎてしまうけどどのぐらい食べて良い?」
「おいしいメロンの食べ方が知りたい!」
みずみずしくておいしいメロンですが、こんなにおいしいメロンが栄養豊富と知ったらとても嬉しいですよね。


この記事では、メロンがおいしく食べられる旬の時期や品種などの基本情報から含まれる栄養素、さらにおいしいメロンの食べ方や注意点についても説明していきます。


この記事を読みメロンに関しての知識を得ることで、よりおいしく効果的にメロンを食べられるようになります。


是非、高級フルーツであるメロンをより深く知り、より楽しいデザートタイムをお過ごしください。

メロンに関する基礎知識

メロンと言えば果物の王様と呼ばれるように高級フルーツの代表ですよね。手軽に買える値段ではないので、贈答用で多く出回っています。


日本では、メロンの仲間であるマクワウリの栽培は歴史が古く、弥生時代の遺跡から種子が発掘されています。


現在のような温室メロンの栽培が始まったのは大正14年にイギリスから種子が運ばれてきたのがきっかけと言われています。


日本のメロンは今では品種数、品質共に世界トップクラスと言われており、主にアジア諸国へ輸出も盛んです。


それではここからは、たくさんあるメロンの品種についてや美味しく食べられる旬の時期について詳しく説明していきます。

メロンの品種とは

メロンには大きく分けるとネット系とノーネット系の2種類があります。


表面の網目状の模様があるメロンと模様のないメロンの2種類です。


ネットメロンは一般にマスクメロンと呼ばれています。マスクメロンの中で有名なものには果肉が緑色で、比較的手頃な値段で安心ですという意味から名前がつけられたアンデスメロンがあります。他にも果肉がオレンジ色で濃厚な甘みが特徴の夕張メロンもよく知られています。


ノーネットメロンは、日本で古来からマクワウリという種類が楽しまれていました。今では西洋から伝わってきた果肉が黄緑色で汁気の多いプリンスメロンが主流となっています。

メロンの旬の時期とは

主なメロンの一番おいしい旬の時期は初夏です。


収穫は4月ごろから始まり、5月~7月ごろまでのメロンがおいしいと言われています。


しかし、最近では様々な種類の登場により冬が旬のものや、温室栽培で1年中食べられるものなどが登場しいつでも手に入るフルーツとなりました。

メロンの栄養素と効果

とっても甘くて人気の高いメロンですが、あまり栄養素や成分については考えたことがありませんよね?


実はメロンは栄養満点で、身体に嬉しい効果もたくさんあります。主なメロンの栄養素やその詳しい効果について詳しく説明していきます。

メロン1/4個(126gあたり)
カロリー53kcal
炭水化物12.98g
たんぱく質1.39g
脂質0.13g
ビタミンC23mg
β-カロテン40μg
カリウム430mg

ビタミンC

メロンには多くのビタミンCが含まれています。


ビタミンCはタンパク質であるコラーゲンの生成に必要な成分です。美肌に興味のある人は積極的に摂取しようと注目の成分で、メラニン色素の生成を抑えて日焼けを予防し、シミの発生を抑えてくれます。


さらに抵抗力を高め、風邪に強い体を作ることができます。


出典:ビタミンCの働きと1日の摂取量 | 健康長寿ネット
参照:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-c.html

β-カロテン

β-カロテンは緑黄色野菜など色の濃い食材に多く含まれていますが、意外にもメロンにも多く含まれています。β-カロテンとは、体内に入るとビタミンAに変換されます。


β-カロテン以外にも同じように体内でビタミンAに変換される成分はありますが、その中でも最も効率よく変換されるのがβ-カロテンなのです。


体内でビタミンAに変換されたβ-カロテンは血液によって身体中に運ばれ、その中で皮膚や粘膜の細胞を正常に保ったり、目の神経伝達物質になります。またそれらの免疫力を高めるという効果もあります。


さらにβ-カロテンには抗酸化作用があるため、活性酸素を抑えて動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病を防ぐ効果もあります。


β-カロテンが不足するということはビタミンAが不足するということです。ビタミンAが不足すると、視力の低下や肌荒れ、口内炎ができやすくなります。また免疫力の低下により風邪をひきやすくなるなどもありますので、不足のないように摂取したいですね。

タンパク質分解酵素

たんぱく質分解酵素とは、その名の通りたんぱく質を分解するものです。お肉などのたんぱく質も分解されるため、お肉が柔らかくなります。酢豚にパイナップルを入れるとお肉が柔らかくなるのもこのためです。


たんぱく質分解酵素には種類が沢山あります。その中で、ククミシンという名前のものがあります。


ククミシンとはあまり聞きなれない成分ですが、これはメロン特有のタンパク質分解酵素です。メロンの学名「ククミス メロ」にちなんで名付けられました。根、茎、花、葉にはククミシンが含まれておらず、メロン果実だけに含まれます。


ククミシンはタンパク質分解酵素なので、消化吸収の促進に効果があると言われています。また上記で紹介したカリウムですが、カリウムだけでは血圧の降圧作用は難しいことで、ここにククミシンが一役買っているようです。


血液に関しての改善効果が高いと期待されていますのでメロンは食べられるフルーツワクチンとも呼ばれています。

カリウム

カリウムは多くの食材に含まれますが、メロンはその中でもかなり多い方です。


同じ夏の食材でカリウムが含まれるものと言えばきゅうりやスイカをイメージされる方が多いと思いますが、実は100グラムあたりきゅうり200ミリグラム、スイカ120グラム、そしてメロンは350ミリグラムものカリウムを含んでいます。


そもそもカリウムとはミネラルの一種で、人間の身体を構成する上でなくてはならない成分のひとつです。カリウムは細胞内液に多く存在するのに対し、ナトリウムという成分が細胞外液に多く存在します。


この関係により血圧を正常な状態に保ったり、細胞を健康にするという効果があります。高血圧やむくみの防止に効果があると言われているとってもありがたい栄養素です。

メロンの効果的な食べ方

メロンの中で特に栄養価が高いのは、普段捨ててしまう人が多いワタの部分です。さらに皮の部分にも栄養が多いと言われています。


これらの部分は普段捨ててしまうことが多いかもしれませんが、工夫次第でおいしく食べることができます。以下におすすめの食べ方についても紹介していきますので参考にしてみて下さい。

おいしいメロンの食べ方

当たり前のことですが、食べごろに食べることが一番です。メロンを収穫してから食べ頃になるまで7日~10日かかると言われています。食べ頃になる前のメロンは固く甘みも少ないので、しっかり食べ頃を待ちましょう。


メロンが食べ頃になったかは、メロン側面真ん中あたりをはじいて音を聞きます。まだ食べ頃ではない時にはカンカンカンというような高い固い音がして、食べ頃のメロンはボンボンボンというこもった低い音がします。


常温保存して食べごろになった後に、冷蔵庫でしっかりと冷やしおいしくいただきましょう。


栄養分が多いワタの部分を食べるために、綿も含めてミキサーにかけジュースにしたり、皮を一緒にいただくために漬物にしたりすることがおすすめです。

メロンの保存方法

メロンは追熟させる場合、冷蔵庫に入れてはいけません。冷蔵庫に入れてしまうとメロンの追熟はストップしてしまいます。メロンの食べ頃は2、3日しかなくとても短いのですが、食べる時まで常温で保存するようにしましょう。


食べ頃を過ぎたメロンは切った時に黒ずんでいて苦味が出てしまいます。そうなる前に、食べ頃を見極めて美味しくいただきましょう。


もしメロンが食べ頃のうちに全部食べきれないということであれば、冷凍保存がおすすめです。一口大にメロンを切ったらまずラップを敷いたバットに重ならないように並べ、ラップをかけて冷凍庫にいれます。


しっかり凍ったらタッパーやジップロックに移し変えて冷凍庫で保存しましょう。食べる時は、解凍してしまうと風味が落ちるので、そのままシャーベット状で食べたり一手間かけて食べるのがおすすめです。

1日に食べても良い量

メロンは、栄養も多く体に良いですが、どんなものでも食べ過ぎは健康を害する恐れがあります。


他の食事とのバランスも考えながら、1日に食べる量としては、メロン1個の1/3~1/4個(約200g程)にしましょう。

メロンを食べる時の注意点

ここまでメロンの栄養についてまとめてきました。栄養満点と知り、メロンを食べたい気持ちになってきたと思います。いくら栄養満点だとしても、食べる時に気を付けたいいくつかの注意点があります。事前に確認しておきましょう。


以下に3つのポイントに分けて注意点をまとめていきます。

アレルギーに注意する

メロンはアレルギー症状が出る可能性のある食べ物ですが、表示義務や推奨されている品目に含まれない食物です。そのためあまりメロンアレルギーについて知らない人も多いです。


食物アレルギーの主な症状は皮膚症状といわれています。基本的に、2時間以内に症状が出ることが多いので注意しましょう。そして時に呼吸器症状が出たり、ひどいとアナフィラキシーと呼ばれる血圧低下や意識障害を伴う状態になります。その際は救急搬送など適切な対応をとりましょう。


一般に果物アレルギーは口腔アレルギーと呼ばれる口がピリピリしたり喉がイガイガする症状が出ることが多いです。

リステリア菌に注意する

メロンを食べる際の注意点で大切なことは、ここ数年で何度かニュースになっているメロンについたリステリア菌による感染症です。


ほとんどの人はリステリア菌を摂取しても感染症にかかることはありませんが、免疫力の落ちている妊娠中には特に注意が必要です。買ってきたメロンはよく洗い、メロンを持った手も忘れずしっかり洗うようにしましょう。

食べ過ぎに注意する

メロンには栄養素が豊富に含まれていますが、身体を冷やす作用のあるメロンを食べ過ぎると腹痛や下痢などの症状を引き起こす可能性があります。


また、カロリーの低いメロンではありますがその割に糖質が多く、食べ過ぎてしまうと太ってしまうことがあります。


どんなに栄養のあるものでも適量を守ることが大切ですね。

ダイエットに効果的なメロンの食べ方

ダイエット中に甘いものを食べることに抵抗のある人も多いでしょう。


しかし、メロンはカリウムが多く含まれむくみ予防になったり、抗酸化作用を持つ成分も含まれていたりとダイエットに嬉しい面もあります。


カロリーが低い割に糖質の高いメロンをダイエットに取り入れるためにはいくつかポイントがあります。以下に詳しく説明していきますね。

メロンを食べる時の組み合わせ

栄養摂取やダイエットにおすすめのメロンと他食材の組み合わせを紹介します。


一般的に果肉の色がオレンジのメロンはβカロテンやビタミンEが含まれています。メロンとエクストラバージンオリーブオイルとあわせるスープのレシピで、栄養の吸収率を高めることができます。


また、有名な生ハムメロンはおいしいだけではなく、栄養面でも相性ばっちりです。メロンの不必要な物の排出を助けるカリウムが、生ハムに含まれる塩分であるナトリウムの排泄を助けてくれます。


このようにメロンの脂溶性ビタミンを効率的に摂取したり、余分な塩分を排出しむくみを減らしたりと組み合わせによってはダイエットの味方になってくれることでしょう。

摂取に最適な時間帯

メロンや果物に含まれる、糖質は消化吸収が素早く行われすぐにエネルギーに変わるので、朝食としてとると効率よく体を動かすことができます。


逆に夜遅い時間は、脂肪が燃焼しづらいとされているため、ダイエット目的の人にはおすすめできません。

妊婦にメロンは良いのか?

妊娠中は食べるものひとつひとつにも気をつかいますが、結論から言ってメロンは妊娠中食べても大丈夫です。むしろメロンは妊娠中の悩みを解決してくれる栄養たっぷりのおすすめの食材です。


まず妊娠中に重要と言われる葉酸やビタミン類はもちろん、メロンに多く含まれるカリウムは利尿作用があり体内の余分な塩分を排出してくれるのでむくみ対策にばっちりです。


妊娠中の最大の悩みと言えば便秘という方も多いと思いますが、メロンにも食物繊維が含まれています。


食物繊維は腸の動きを活発化してくれますので、妊娠中でなくとも意識してとっていきたい成分のひとつです。


さらに、低血圧だったのに妊娠して高血圧になったという方も多いと思いますが、あまり食事制限などしてストレスを溜め込んではいけません。塩分排出効果の高いメロンを食べて、無理せず負担のない生活をしていきたいですね。

栄養価の高いメロンをおいしく食べましょう

ここまでメロンについて紹介してきましたが、いかがでしたか?


メロンはおいしいことに加え、こんなにも栄養や嬉しい効果がたくさんあり嬉しいことづくめです。おいしい食べ方を覚えて注意点を守って上でよりおいしくいただきたいですね。


あまり頻繁にお目にかかれる果物ではありませんが、メロンを食べて普段の生活も妊娠中でも元気に美味しく過ごしましょう!

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