2018年08月30日公開
2024年08月01日更新
中性脂肪が低いのは要注意!女性に多い原因や改善に効く食材も紹介
健康診断で中性脂肪を気にする人は多いのではないでしょうか?中性脂肪が高い方が悪いと思っているかと思いますが、低すぎてもあまりよくないということはご存知ですか?中性脂肪が低いと、体に様々な影響があります。中性脂肪にはどんな働きがあるのか、どのようなことが原因で低くなるのかを紹介します。女性の中性脂肪の基準や、低い人におすすめの改善方法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
中性脂肪が低いのは危険だった!
健康診断などで中性脂肪を気にする人が多いと思います。高い方が悪いと思っている人も多いとおもいますが、低いのも危険だというのを知っていますか?中性脂肪は高すぎても低すぎても体にはよくありません。
体内の活動や基礎代謝はブドウ糖が主に使われて活動していますが、ブドウ糖が不足した場合に変わりに補われるのが中性脂肪です。中性脂肪は、体温を一定に保ったり、内臓の位置を固定する、内臓を守るなどの、人体に欠かせない栄養素です。では、そんな中性脂肪が低くなる、または無くなると、体にどのようなことが起こるのでしょうか?
中性脂肪が低い女性特有の原因とは
中性脂肪が低いとどんなことが起きる?
まずは中性脂肪が低いとどのようなことが体に起きるのかを見てみましょう。中性脂肪は筋肉や内臓を動かすエネルギーの役割をしています。中性脂肪が低いと、筋肉の活動可能量が下がり、疲れやすくなったり、体温調節が上手にできなくなり、寒さに弱くなったりします。
出典: http://u-note.me
スタミナが減ってしまうので、疲れやすいという人や、冷え性に困っている、改善方法を試しているけどなかなか改善しないという人は、中性脂肪が低すぎるのが原因かもしれません。
年代別女性の中性脂肪基準値と平均値
中性脂肪には基準値というものがあります。中性脂肪の基準値は50~149mg/dlとされています。ですが、中性脂肪は年齢が上がるにつれて値が高くなる傾向にあるのです。ではなぜ高くなるのか、年代別に平均値はどれぐらいのか見てみましょう。
まずは20代~30代の女性です。平均値は50~80mg/dlとなっており、94%の人が正常値の人がおおいです。ですが、ファーストフードや外食など、油や糖質を多くとっている人は注意が必要です。この時期に油や糖質を取りすぎてしまうと、40代、50代になった時に中性脂肪の値が著しく増加してしまう可能性があります。
次に40代~50代の女性です。平均値は80~105mg/dlとなっています。20~30代の時の筋肉が脂肪に変わりやすいため、中性脂肪の値が高くなりやすくなっています。基準値から過剰に超えている人も多いため、改善しなければなりません。
最後に60代~70代の人です。60代~70代の女性の平均値は105~130mg/dlが基準値となっています。ですが、この年齢になると、中性脂肪の値は下がる傾向にあります。食事の栄養バランスが崩れたり、食生活が1日2食などの偏りがある人は、中性脂肪が低くなりすぎる可能性があるので注意しましょう。
過剰なダイエットが危険
女性は特にお腹周りなどを気にしてダイエットをする人が多いと思いますが、中性脂肪が低い人の原因の一つに、過剰なダイエットがあげられます。女性はスリムの人が奇麗と思っている人が多いので、1日1食の食事しか食べない、野菜しか食べないというダイエット行う人もいます。
過剰なダイエットは、体に栄養素が回らず肌のツヤやハリをなくしてしまったり、中性脂肪が低下するため、エネルギーがうまく作れず、元気がなくなるといった可能性も考えられます。ダイエットをする場合は、健康的なダイエットを心がけましょう。
遺伝や体質の場合もある
健康診断をしてもいつも中性脂肪が低い言われる人は、体質や遺伝が原因の可能性もあります。体質や遺伝の場合はあまり深く心配する必要はありませんが、日ごろの生活でなるべくエネルギー源となるような野菜やお肉などの食品を食べるように心がけた方がよいでしょう。
甲状腺ホルモンに異常があるかも?
甲状腺ホルモンに異常があると、体内の動きが活発になり、新陳代謝が非常に良くなります。新陳代謝が活発になると、中性脂肪やコレステロールが激減し、常に中性脂肪が低い状態となる人もいます。一見体によさそうに見えますが、自己免疫機能が低下するなどの危険性もあるので、もし代謝がよすぎて中性脂肪がいつも著しく低いという人は、早めに病院を受診しましょう。
病気が原因の可能性もある
中性脂肪が低いという人は、病気が原因の可能性もあります。中性脂肪は肝臓で作られますが、肝機能障害など、肝臓が悪いと中性脂肪の作られる量が減り、低くなることがあります。肝炎や肝硬変などの肝機能障害の場合はコレステロールも減少するので、中性脂肪とコレステロールの二つが低いという人は早めに病院を受診しましょう。
中性脂肪が低い女性におすすめの改善方法
中性脂肪が低いと様々な影響が体に出てしまいます。中性脂肪が低すぎる人は早めに改善策を取るように心がけましょう。女性におすすめの改善策をまとめてみますので、悩んでいる人はぜひ実践してみてください。
食生活を改善しよう
まずは食生活を見直してみましょう。一番初めに見直してほしいものは「1日3食食べているか」です。ダイエットなどで1食置き換えや、夜は食べない、朝は食べないという人は必ず3食食べるようにしましょう。毎日決まった時間に食事をすることで、体内リズムが安定し、体内活動が活発になるので、必ず実践するようにしましょう。
次に、炭水化物を多めにとるという事です。中性脂肪が低下しているということは、エネルギーが作られていないという事です。炭水化物はエネルギー源となるので、積極的にとるように心がけましょう。ごはんの他に、パンやパスタ、うどんなどの麺類のような主食に多く含まれています。
また、炭水化物は分解されるとブドウ糖となり、脳に栄養が行きわたるようになります。脳が栄養を取れると、疲労感やうつろになるなどの神経症状も改善されます。
炭水化物を多くとり、中性脂肪が少しずつ上昇し始めたら次はバランスの良い食事を心がけましょう。上昇したにも関わらず炭水化物を取りすぎてしまうと、次は中性脂肪が上がりすぎてしまうので、炭水化物、たんぱく質、脂質をバランスよく取り入れるようにしましょう。
たんぱく質から生成されるアミノ酸や、脂質から生成される脂肪酸は、体の細胞の質を高める成分が含まれています。脳や筋肉、血液など、体に不可欠な組織を作ってくれる栄養分がたっぷりと含まれているので、バランスの良い食事をとるようにしましょう。特にバターやチーズなどの乳製品は、中性脂肪を上げやすい飽和脂肪酸が含まれているのでおおすすめです。
中性脂肪を上げるおすすめの食材
食事に中性脂肪を上げる食材を使うことで、バランスよく栄養素を取りつつ、中性脂肪を上げることができます。主食から野菜まで、紹介しているので、ぜひ食事に使う食材の参考にしましょう。
まずは主食から見てみましょう。白米ももちろん炭水化物が取れてよいのですが、玄米や雑穀米などの精製されていない食品はお米に含まれる糖質とともに、ビタミンやミネラルを含む微量栄養素というものが多く含まれています。
特にビタミンB1は、糖質を効率よくエネルギーに変えてくれるので、積極的にとるようにしましょう。しかし、玄米は中性脂肪を下げる効果も持っているので、中性脂肪値が落ち着いてから食事に組み込みましょう。
次は肉や魚などのメインの食材です。肉や魚はメインとなるので、ほぼ毎日といっていいほど摂取していると思いますが、女性には「魚介類」がおすすめです。魚介類には女性ホルモンの原料とされるビタミンB6が多く含まれています。ビタミンB6が不足してしまうと、抜け毛や、生理不順などに繋がってしまうため、積極的に食事に取り入れるようにするとよいでしょう。
最後に野菜を紹介します。野菜はサツマイモやニンニク、カボチャなどがエネルギーを多く含むためおすすめです。特にカボチャはエネルギーを多く含むほかに、βカロテンやビタミンを多く含むため、美容効果もあるため、積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか?
食事管理のアプリもある
何を食べたかを記録するとよいとよく言われますが、ノートに書くのもめんどくさく、長続きしないという人が多いのではないでしょうか?そんな人は、食事管理アプリを使ってみてはいかがでしょうか。食べたものを入力するだけで、どのような栄養素が足りないのかを一目で見ることができます。様々なアプリがありますので、自分に合った使いやすいアプリを探してみましょう。
運動を適度に行おう
過度な運動は中性脂肪が低下する原因になってしまいますが、適度な運動は体内活動を活発にする効果があります。1日1時間のウォーキングやジョギングを日常生活に取り入れるようにしましょう。縄跳びは簡単に行えるほかに、ダイエットや筋肉トレーニングにも効果があるためおすすめです。
中性脂肪が低いと病気が隠されている可能性も!
中性脂肪の働きや、低下したらどうなるのか、中性脂肪が低い原因や改善方法を紹介しました。特に女性は中性脂肪が低い傾向にありますので、健康診断で中性脂肪が低すぎる人はぜひ一度改善方法を試してみましょう。また、過剰なダイエットは中性脂肪の低下に影響するので、過剰なダイエットをしている人はすぐ辞めて、健康的なダイエットに切り替えるようにしましょう。