2022年10月12日公開
2024年11月27日更新
八宝菜の具材は何種類なのか|作る際のポイントについても紹介
八宝菜を作る際、具材は八種類必要なのかなと疑問に思われたことはありませんか。この記事では、八宝菜に入れる具材の数や、おすすめの具材、調理のポイントについて説明します。色々な具材を使って八宝菜を楽しんでみてはいかがでしょうか。
「自宅でもお店で食べるような美味しい八宝菜を作ってみたい」
「八宝菜には何種類の具材を入れれば良いの?」
「いつもと違う具材を使って八宝菜を作ってみたい」
このように、八宝菜をご家庭で作る際、入れる具材や、作り方のポイントについて気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、八宝菜に合う定番の具材からちょっと変わった変わり種具材について紹介します。また、作る際のポイントに加え、名前の由来、入れる具材の数などの雑学も知ることができますのでぜひ参考にしてみてください。
この記事を読むことでご家庭でも美味しい八宝菜を作ることができるでしょう。
様々な食材で作ることができる八宝菜のことを学んで、週末に冷蔵庫の中にある食材で八宝菜を作ってみてはいかがでしょうか。
基本的な八宝菜とは?
八宝菜は野菜や、肉、魚介類などがたくさん入った中華料理の一つです。鶏がらスープやオイスターソースなどで味付けをするため、鶏の旨味と海鮮の旨味の両方を感じることができます。また、具材からも味が溶け出すためより旨味が倍増します。
一般的によく使われる具材は、豚肉やえび、白菜、にんじん、うずらの卵などです。しかし、八宝菜には決まった具材はなく、冷蔵庫の中にある残り物の食材でも作ることができます。また、調理時間も20~30分程度で作ることができるので、忙しいご家庭の定番おかずとして八宝菜を作るのも良いでしょう。
八宝菜は、給食のメニューでもよく提供されるおかずの一つです。野菜、肉、魚介類がたくさん入っている八宝菜は、栄養バランスも良いので子どものおかずにもおすすめできます。
八宝菜という名前の由来
八宝菜の名前の由来は諸説ありますが、ここではよく耳にする二つの説について紹介します。
一つは、清の李鴻章(り こうしょう)が広めたという説です。李鴻章は中国清代の政治家で、美食家としても知られています。あるとき、李鴻章は友人の家で鶏と野菜を煮だした五目うま煮をご馳走になったそうです。そのとき食べた五目うま煮がとても美味しかったため、家に帰宅してから料理人に、さらに美味しくなるように研究させ、生まれたのが「八宝菜」と言われています。
二つ目は清の西太后から由来する説です。西太后は中国清代皇帝の側妃になります。あるとき、宮廷料理人が余った食材でまかない料理を作っていたところに通りかかった西太后が「その料理を食べたい」と宮廷料理人にお願いしたそうです。
まかない料理を召し上がった西太后はそれをとても気に入り、宮廷料理人に「この料理の名前は何というのですか?」と尋ねたところ、「まかないとして作ったため、名前は特にありません」と答えました。それを聞いた西太后は「たくさんの宝を集めたような料理なので、『八宝菜』と呼びましょう」と言われたことから「八宝菜」と呼ばれている説があります。
八宝菜の具材は八種類というわけではない
八宝菜は名前に「八」が入っているため、「八種類の具材」が入っている料理と思われている方も多いのではないでしょうか。実は、八宝菜の「八」は「多くの」、「たくさんの」と言う意味を持っており、必ずしも「八種類の具材」が入っているわけではありません。
また、別名『五目うま煮』とも呼ばれています。「五目」も八宝菜の「八」と同様に、多彩な具材のことを指しています。
そのため、八宝菜を作る際は、具材の数にこだわる必要はありません。好きな具材を入れたり、残り物の野菜を使ったりしても美味しい八宝菜を作ることができます。色々な具材を使って八宝菜を作ってみてはいかがでしょうか。
八宝菜に入れるおすすめの具材
八宝菜と聞くと、一般的には白菜や豚肉、えびなどの具材を想像される方が多いのではないでしょうか。しかし、レシピによって八宝菜の具材は様々です。ここでは、定番としてよく使われる具材を紹介しますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
また、八宝菜のイメージがあまりない具材も、実は八宝菜によく合う物もあります。八宝菜の「八」の意味の通り、八宝菜はたくさんの具材を使って作る料理です。定番以外の具材もチャレンジしてみて自分のお気に入りの八宝菜を探してみるのも良いでしょう。
八宝菜に合う変わり種具材としていくつか紹介しますので、一度入れてみてはいかがでしょうか。
定番の具材
八宝菜はレシピによって入っている具材が異なりますが、定番としてよく使われる具材もたくさんあります。まずは定番の具材で八宝菜を作ってみたいという方はここで紹介する具材を使って八宝菜を作ってみると良いでしょう
八宝菜でよく使われる具材は以下の通りです。
■八宝菜の定番具材
・豚肉
・えび
・イカ
・金華ハム
・うずらの卵
・キノコ類(シイタケ、きくらげ、エリンギなど)
・タケノコ
・白菜
・たまねぎ
・チンゲン菜
・にんじん
・ベビーコーン
・かまぼこ
・さやいんげん
定番具材だけでもたくさんあるので、週末にご家庭の冷蔵庫にある食材だけで作るなんてこともできるでしょう。また、豚肉は豚バラ肉、豚小間、豚肩ロース肉など、どの部位でも使うことができます。海鮮もシーフードミックスを使うことで手軽に値段も安く抑えることができるでしょう。
変わり種の具材
定番の具材の八宝菜も美味しいですが、少し変わった具材を入れることでいつもと違う印象の八宝菜が出来上がります。ちょっと変わった八宝菜を作ってみたいという方や、どんな具材が八宝菜に合うのか気になる方は、ここで紹介する変わり種の具材で八宝菜を作ってみてはいかがでしょうか。
八宝菜に合う変わり種の具材は以下の通りです。
■変わり種の具材
・ベーコン
・ツナ
・鶏肉
・ホタテ
・タコ
・アワビ
・ピーマン
・ブロッコリー
・キャベツ
・厚揚げ
豚肉の代わりに、ベーコンやツナ、白菜の代わりにキャベツ、チンゲン菜やさやいんげんの緑がないときはピーマンやブロッコリーを使って作っても美味しく仕上がります。魚介類も定番のイカや、海老の代わりにホタテやアワビを使用すると家庭で作る定番の八宝菜が一気に高級料理に変身するのでお家で贅沢をしたいときにおすすめです。
また、子どものいるご家庭では、好き嫌いが多くて悩まれている方もいるのではないでしょうか。定番の具材、変わり種の具材、どれを入れても美味しく仕上がるので、各家庭に合った食材を使用してオリジナルの八宝菜を作るのも良いでしょう。
八宝菜を作る際のポイント
八宝菜を家庭で作ると、野菜から水分が出て味が薄くなってしまったり、お店で食べるような味とは全然違ったりしてしまうこともあります。ですが、調理するときにいくつかポイントを押さえるだけで、ご家庭でも八宝菜を美味しく仕上げることができるでしょう。
ここでは、ご家庭でもできる八宝菜を作る際のポイントについて二つ紹介します。ひと手間加えるだけでワンランク上の八宝菜を作ることができるのでぜひ挑戦してみてください。
- 始めに油に旨味を溶け込ませる
- 湯通ししてシャキシャキ食感を出す
始めに油に旨味を溶け込ませる
八宝菜は、とろみのある餡が具材に絡み合うのでそれだけでも十分に美味しいですが、具材を炒める油に事前に旨味を溶け込ませてから炒めると旨味が具材に移り、餡の美味しさだけではなく具材の旨味をより感じることができます。
具体的には、炒め油を熱したら、みじん切りにしたニンニク、生姜を入れて香りが出るまでじっくりと炒めてください。そうすることで、ニンニクと生姜の旨味が油へ溶け出します。二人前を作る場合は、ニンニク、生姜ともに1かけ程度で十分です。チューブのニンニクと生姜でも代用することができますので、ご家庭にある方を使用すると良いでしょう。
炒め油に旨味を溶け込ませるだけでぐっと味が良くなるのでぜひやってみてください。
湯通ししてシャキシャキ食感を出す
ご家庭で八宝菜を作ると、野菜から水分が出てうまくとろみがつかずシャバシャバになってしまったことはありませんか。これを防ぐためには、炒める前に湯通しすることが重要です。湯通しすることで、野菜のシャキシャキ食感を楽しむことができます。
中華料理屋さんでは、多めの油で油通しをしているお店が多いのですが、ご家庭で作る際は油通しではなく湯通しの方が手間がなく作ることができるでしょう。
湯通しするお湯には、大さじ1杯程度のサラダ油を入れることで野菜に艶を出すことができ、出来上がりの見栄えが良くなります。また、全ての野菜をまとめて湯通しするのではなく、白菜などの葉物野菜の場合は芯の部分と葉の部分で茹で時間を変えてシャキシャキ食感を残すようにしましょう。
手間がかかって面倒に思われる方もいるかもしれませんが、このひと手間を惜しまずに行うことでいつもとはひと味違う八宝菜が出来上がりますので、ぜひ実践してみてください。
八宝菜に色々な具材を入れて楽しもう
八宝菜によく合うおすすめの具材と作る際のポイントについて紹介しました。
八宝菜は、たくさんの食材を使って作る料理です。決まった食材がないと作れないということはありませんので、好きな具材を入れて作ってみてはいかがでしょうか。また、今回紹介した具材以外を入れて作ってみるのも良いでしょう。八宝菜に合う食材が見つかるかもしれません。
また、作る際のポイントを押さえればご家庭でも簡単にお店で食べるような八宝菜に近づけることができます。ポイントを押さえて美味しい八宝菜をぜひ作ってみてください。