2022年10月12日公開
2024年05月26日更新
にんにくがない時に使える代用食品10選|見つけ方やレシピも紹介
いざ料理をしようとしたらにんにくがなかった、なんて方も多いのではないでしょうか。本記事では、にんにくの特徴から代用食品の選び方、さらには代用食品を使ったレシピなどを紹介します。にんにくがなくても風味や香りを引き出すことができるので、ぜひ参考にしてみてください。
「料理で使いたいのににんにくがなかった」
「にんにくは苦手だから使いたくない」
「にんにくがない時に代用できる食品ってなに?おすすめのレシピは?」
このように、にんにくを使いたいと思った時に家になかった、そもそもにんにくは苦手で使いたくないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、にんにくの特徴や保存方法も解説しながら、にんにくの代用食品の選び方やおすすめレシピなどを紹介していきます。
にんにくの代用食品を知っていれば、にんにくがなかった時でも美味しく料理を作れるようになります。
また、香りや風味に特徴があるにんにくですが、代用食品でもしっかりカバーできます。にんにくの代用食品を使ったレシピにも、ぜひチャレンジしてみてください。
にんにくの特徴
にんにくは、パンチの効いた料理を作る時に欠かせない香味野菜です。そして、食欲をそそるにんにくの香りは古くから人々を魅了してきました。
このにんにくの特徴でもある刺激的な香りは、アリシンが含まれているからです。特に、包丁で切ったりすりおろしたりすると細胞が壊れてアリシンが多く発生し、より香りが強くなります。
そのため、にんにくを調理する際は包丁で切る、もしくはすりおろしてからじっくり弱火で炒めて香りを上手く引き出しましょう。
食欲増進効果がある
にんにくは食欲を増進させる食材の1つです。なぜ、にんにくには食欲を増進させる効果があるのか、それは香りのもとであるアリシンの効果にあります。
このアリシンには、消化液の分泌を促す効果があり、胃腸の働きを良くしてくれるのです。なお、にんにく以外にも大葉やショウガにも食欲を増進させる効果があるため代用もできます。
食欲が低下している場合は、にんにくなど食欲を増進させる食材を加えながら工夫しましょう。
出典・参照:第22回 食が細い、食欲不振|桑原医院
出典・参照:もっと知りたい!栄養のはなし|ふたば薬局
ビタミンB6が豊富に含まれる
にんにくにはさまざまな栄養素が含まれていますが、その中でも非常に多いのがビタミンB6になります。ちなみに、にんにくのビタミンB6含有量は6g(1カケ)あたり0.09mgです。
このビタミンB6には主にタンパク質の分解を助ける働きがあり、アミノ酸の代謝などにもサポートしてくれます。
また、ビタミンB6が不足してしまうとかゆみを伴う湿疹など肌のトラブルや免疫機能の低下といった健康被害のリスクが高まるのです。なお、にんにくを過剰摂取すると眩暈や貧血などの症状を引き起こす可能性があるので、にんにくは適度に取り入れましょう。
出典・参照:にんにく - カロリー/栄養成分/計算|カロリーSlism
出典・参照:ビタミンB6|厚生労働省eJIM
にんにくの代用食品の選び方
にんにくの特徴をしっかりおさえておけば、他の食品でも十分に代用が可能です。たとえば、にんにくはネギ属の植物のため、同じ種類の植物であれば代わりになるものも簡単に見つけられます。
また、にんにくをすりおろして添加物などを加工したにんにくチューブや、ガーリックチップなどでも代用ができます。代用食品によっては風味や香りも異なるので、料理によって使い分けていくのがおすすめです。
にんにくがなくても大丈夫!代用食品10選
ここでは、にんにくがなかった時の代用食品を10選紹介していきます。にんにくがなくても十分に代用食品でカバーできるので、ぜひ参考にしてください。
なお、求める料理によって代用食品は異なります。そのため、香りや効果をしっかり確認しながら使い分けていきましょう。
1:タマネギ
にんにくの代用食品として一番使用されているのがタマネギです。特にタマネギはさまざまな料理に使えるので、常備している方も多いでしょう。
このタマネギにも、にんにくの香りのもとであるアリシンが含まれています。にんにくの刺激的な香りよりは劣ってしまいますが、十分に代用は可能です。
特に包丁でみじん切りにしたりすりおろして炒めたりすると、にんにくに近い風味やコクを引き出せます。また、辛味も消えて甘味が増すので、美味しい料理に仕上げてくれるでしょう。
2:ネギ
にんにくやタマネギと同様、ネギにもアリシンが含まれています。つまり、ネギもにんにくに近い風味を引き出せるのです。
さらに、ネギは薬味として使えたり見栄えも良くしたりと、万能な香味野菜でもあります。また、ネギも油で炒めることで香りやコクを引き出せるので、にんにくの代用食品として十分に発揮してくれるでしょう。
しかし、生のネギを食べるとツンとした辛味があるので、水にさらすなどひと工夫してから食べることをおすすめします。
3:ニラ
にんにくと同様に香りが強いため、代用として使用可能です。たとえば、ニラはよく餃子などに使用される食材ですが、にんにくと違って青臭い独特な香りがあります。
そのため、油で炒めて香りづけする使い方は難しいですが、ちょっとしたアクセントを出したい時にはおすすめです。特に、中華系のスープなどに入れると、香りや味にコクが出て美味しく仕上がります。
ニラはにんにくの代用食品の中では使い方が難しい食材なので、料理に合わせて使用していきましょう。
4:ショウガ
薬味や肉、魚などの臭み取りとしても使える万能なショウガですが、にんにくの代用食品としても使用できます。ただし、味に関しては別ものなので、料理によって使い分けていきましょう。
ショウガを多めに入れることで辛味と香りが出て味に深みが加わり、味わいのある料理に仕上げてくれます。
また、冬など寒い時期にはにんにくではなく、ショウガを料理の材料として取り入れていくのもおすすめです。ちなみに、中華料理などはニラと一緒に使えばよりにんにくに近い風味が出せます。
5:ノビル
なかなかスーパーでは見かけることの少ない野菜ですが、にんにくと同じユリ科ネギ属となります。ちなみに、煩悩に刺激を与える5種類の野菜として、仏教世界では「五葷(ごくん)」に数えられていました。
ノビルには香りや辛味があり、みじん切りにして使用するとにんにくに近いパンチの効いた風味を引き出すことが可能です。ただし、時間が経つと辛味が強くなるため、早めに使用しないといけません。また、長時間茹でると食感が悪くなるデメリットもあります。
そのため、にんにくの代用としては使用できますが、なかなか使いにくい食材なので注意しましょう。
6:にんにくの芽
にんにくの芽も代用として使用できます。にんにくの芽を使用するなら、普通のにんにくでいいのではないかと思われる方も多いでしょう。しかし、にんにくと違って香りや味がマイルドなので、にんにくが少し苦手な方でも食べやすくなっています。
そのため、にんにくが苦手な方は、にんにくの芽を代用食品として取り入れましょう。特に、炒めものに入れることでにんにく風味の味付けになります。
また、お肉と一緒に炒めると彩りが良くなるのでおすすめです。
7:ガーリックパウダー
ガーリックパウダーもにんにくの代用食品として使用できます。また、料理に振りかけるだけなので、料理の手間も省けておすすめです。
また、ガーリックパウダーは基本的に長期間の保存ができるので、常備しておくことが可能です。注意として、ガーリックパウダーには粗びきなど種類があるので、必要に応じて使い分けましょう。
さらに、ガーリックパウダーは乾燥したにんにくを粉末状にしたもののため、火にかけるとすぐに焦げてしまう場合があります。そのため、ガーリックパウダーを代用として使用する時は、火加減に注意しながら調理しましょう。
8:ガーリックチップ
スライスしたにんにくを油でカリッと揚げたのがガーリックチップです。もちろん、もとはにんにくのなので代用として使用できます。ステーキなどにガーリックチップをちらしているイメージがあるでしょう。
もちろんステーキ以外にも使用可能で、炒めものから煮もの、さらにはそのまま食べることもできるので、汎用性の高い食品なのも魅力的です。
生のにんにくよりは香りは劣ってしまいますが、保存が効くので常備しておくのもおすすめです。
9:にんにくチューブ
特に生にんにくがなかった時に、代用としておすすめなのがにんにくチューブです。にんにくの下ごしらえを省けるので、料理の時短にもつながります。また、手がにんにく臭くならないのも嬉しいポイントです。
ただし、にんにくチューブには長期保存のための添加物が加えられているので、添加物に不安を感じる方は注意しましょう。
とはいえ、にんにくチューブは価格もリーズナブル、かつ使いやすい食品なので、にんにくをよく使用するのであれば常備しておくのがおすすめです。
10:にんにくが入ったドレッシング
にんにくが入ったドレッシングも代用食品として使用できます。ただし、ドレッシングなので種類によっては香辛料やお酢などといった原料が含まれていたり、塩分も高かったりと味付けに関しては注意が必要です。
とはいえ、にんにくが入ったドレッシングを少量入れるだけで味が決まるので、料理の食材によって使い分けていくとよいでしょう。特に、パスタソースなどににんにくが入ったドレッシングを入れると、酸味も飛ばせて美味しく仕上がります。
にんにくの代用食品を使ったレシピ3選
ここまでは、にんにくの代用食品を10選紹介してきました。代用食品によって料理の風味や香りも異なるので、代用食品を使い分けながら美味しく仕上げていきましょう。
では、ここでは代用食品で作れるおすすめのレシピを3選紹介していきます。にんにくの代用食品を使用したレシピを知っていれば料理の味や楽しみも広がるので、ぜひ参考にしてください。
1:麻薬卵
SNSでも話題になった麻薬卵です。にんにくを使用せず、代用食品であるネギやショウガを使用したレシピとなっています。
にんにく不使用なので、朝ごはんとして食べられるのも嬉しいポイントです。
2:旨味唐揚げ
にんにくの代用食品であるタマネギとショウガを入れたから唐揚げです。
にんにくが苦手なお子さんでも美味しく食べられる、そんな一品となっています。
3:たっぷりキャベツの油揚げ餃子
にんにくの代用食品であるニラとおろしショウガを使用した一品です。
油揚げにキャベツと、ヘルシーなレシピなので女性の方にもおすすめです。
適切なにんにくの保存方法
料理に風味をつけたり、パンチの効いた味に仕上げたりと万能なにんにくは、切らしたくない方も多いのではないでしょうか。鮮度を落とさずに常にストックしておきたいのであれば、冷凍保存がおすすめです。
冷凍する場合はにんにくを1片ずつ剥き、フリーザーバッグやラップに包んで冷凍庫に保存しておけば問題ありません。ちなみに保存期間は1ヶ月ほどです。
なお、冷蔵庫でも保存が可能で、その際は1片ずつキッチンペーパーでくるみ、ジップ付きのパックに入れて湿度の低いチルド室に保存しましょう。
にんにくがない時は代用食品を使ってみよう
にんにくがなかった場合は、香りや風味が似ている代用食品を使用しましょう。特に、タマネギやショウガなどはにんにくに近い風味を引き出せるので、おすすめの食材です。
また、にんにくチューブやガーリックパウダーなど、にんにくを加工した食品もしっかりとパンチの効いた料理に仕上げてくれるので、代用食品によって使い分けていきましょう。