2022年08月02日公開
2024年05月25日更新
シマアジは刺身にすると絶品!さばき方やおすすめレシピも紹介
味の良さと流通量の少なさから高級魚とされているシマアジですが、みなさんは食べたことがありますか?シマアジの旨味を堪能したいのなら刺身がおススメです。この記事では、シマアジの基礎知識からさばき方、美味しい食べ方まで紹介しています。ぜひ目を通してみてください。
アジはご家庭でも食卓に上ることが多いリーズナブルな魚ですが、その中でも高級とされるシマアジをみなさんはご存じでしょうか?幻の魚とも言われ、なかなか口にすることができないアジになります。
この記事では、幻の魚「シマアジ」の美味しい食べ方を紹介しています。特に、刺身にすると味わいがダイレクトに感じられるためおすすめです。上手な魚のさばき方も解説しているので、魚をあまりさばいたことが無い方でも安心してご覧いただけます。
この記事を読むことで、旬を知り、さばき方や美味しい食べ方も理解できるようになるため、シマアジの味をより楽しむことができるようになります。
ぜひ最後まで読み、高級魚のシマアジに巡り合ったときの参考にしてくださいね。
シマアジはどんな魚?
幻の魚と言われるほど漁獲量が少ないシマアジですが、どのような特徴を持っている魚なのでしょうか。
ここでは、シマアジの特徴・味わい・産地や旬の時期について解説しています。
なかなか市場に出回りませんが、旬の時期になったら魚屋や鮮魚コーナーでシマアジを探してみると、思わぬ出会いをする可能性があります。
シマアジの特徴
シマアジはアジ科の魚で、水深200mほどの浅瀬に生息しています。群れで移動しており、定置網で捕まえます。堤防や沖合で釣りを楽しむこともでき、釣り人に親しまれている魚です。
背中側が青緑、腹側が銀色をしており、口元から尾にかけて走る一本の黄色い縦縞が特徴です。
この特徴的な縦縞が名前の由来とされており、縞鯵と呼びならわされます。小さな島が並ぶ場所でよく獲れたということから、島鯵と呼ぶ地方もあります。
シマアジの味わい
シマアジは他のアジと比べ身がよく締まっているだけでなく、脂も乗っており、しっとりとした味わいと口当たりが美味しい魚です。
シマアジの旨味とコクを楽しむためには、新鮮なうちに刺身やお寿司など魚本来の味を楽しむ食べ方がおススメです。また、刺身など生で食べるだけでなく、焼いても蒸しても煮ても美味しい優秀な魚です。
シマアジの産地・旬の時期
シマアジは亜熱帯から温帯の沿岸に分布しており、日本では日本海側なら新潟県以南、太平洋側なら三陸以南から沖縄まで分布しています。暖かい海が好きな魚のため、日本海側や三陸のような水温が低い場所には成魚がほとんどいません。
天然ものはほとんど獲れないため、愛媛や熊本、大分などで養殖しているものが市場に回ります。
年中獲れる魚ですが、一番脂がのる旬は夏から秋口の6~8月になります。
シマアジのさばき方
鮮度の良いシマアジを選ぶには、目が澄んでいるか、エラが綺麗な赤色か、身が締まっているかを確認してください。目が濁っていたりエラが茶色いものは鮮度が良くないので、刺身には向いていません。
良いシマアジを用意出来たら、さっそくさばいていきましょう。
3枚おろしの方法
3枚おろしは基本のさばき方のため、これを理解していればシマアジだけでなくたいていの魚をさばくことができるようになります。
まずウロコを取り除き、ぜいごを包丁でそぎます。次に頭を落とし、そこから刃を入れ肛門のあたりまで切ります。内臓をとって中を水洗いしてから水気をふき取りましょう。
背中側から包丁を入れ、尾びれから頭の方へ背骨に刃先が当たる感触を感じながら身を切り離します。腹側も同様に行うと、この時点で切り離すと2枚おろしの状態になります。反対側の身も同じ手順で切り離すと、左身と右身、骨の3枚におろせるのです。
【刺身用】柵の作り方
3枚におろしたあと、腹骨を包丁でそぎ落し、小骨は実が崩れないように骨抜きやピンセットで抜き取ります。
魚で「柵」というのは、刺身として薄く切る前のブロックの状態を指します。
柵は魚をおろし、食べるのに邪魔な骨を抜き取ったら完成です。腹骨や血合い骨だけでなく、皮もはぎとる必要があります。
【刺身用】柵の皮の引き方
次に刺身用の柵をつくるため、皮を引きます。魚の皮を引くには、外引きと内引きがあります。
外引きと内引きの違いは、皮を剥ぐとき包丁の刃先が外側を向いているか内側を向いているかになります。
外引きは刺身の皮目が綺麗なこと、皮に身が残らないことがメリットですが、初心者には少し難しく、処理スピードが遅いことがデメリットです。
逆に内引きは手早くできるのがメリットですが、失敗すると刺身の身の部分がえぐれて食べるところが少なくなってしまうのがデメリットです。
どちらが正しいというわけではなく、自分がやりやすい方法で皮引きをするとよいでしょう。
シマアジの刺身を盛り付けるポイント
アジの刺身で一般的なのはそぎ切りであり、切った身を1枚1枚左上に重ねていくことで綺麗に盛り付けることができます。
そぎ切りだけでなく平造りで切ったものも用意すると、1皿でも緩急のある盛り付けになります。平造りは刺身の基本の切り方です。
盛り付けるときは奥を高く、手前が低くなるように刺身やツマなどを配置しましょう。
シマアジの刺身以外のおすすめレシピ
シマアジは新鮮なうちに刺身で食べるのが、より旨味や歯ごたえを感じられるためおすすめしてきましたが、実は焼いても煮ても美味しいのがこの魚の良いところです。
ここでは、刺身以外でも美味しいシマアジのおすすめレシピを3つ紹介していきます。
刺身でしか食べたことがないという方も、ぜひシマアジが手に入ったら試してほしいおすすめ料理です。
1:シマアジのフライ
安くて美味しいアジは家庭の味方であり、アジフライとして食卓に上ることも多いのではないでしょうか。
せっかくの高級魚のシマアジをアジフライにしてしまうのは、もったいないと思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、普通のアジフライとは一味も二味も違うシマアジのフライはぜひ試してほしい逸品です。
フライだけでなく、てんぷらにしても外側がサクサク、身がふわっと甘くて絶品のため、こちらも併せてお試しください。
2:シマアジの塩焼き
刺身が美味しいシマアジは、シンプルに塩をふって焼いただけでも魚のうまみと脂の甘味が感じられるため、おすすめの調理法です。
焼いても身が固くなりにくいため、ふっくらした食感を楽しめます。
3枚おろしをした身に塩を振り、なじませてからグリルで焦がさないように焼きあげましょう。
3:シマアジの潮汁
魚全部に旨味が凝縮されているため、アラも捨てずに有効活用しましょう。
3枚おろしで落とした骨や魚の頭に熱湯をかけ、冷水で洗い流して臭みを取ります。
臭み取りが済んだアラを鍋に入れ、昆布と共にだしを取ります。お好きな具材を投入して、ともに煮込んで塩で味を調えたらシマアジの潮汁の完成です。
シマアジは刺身でもアレンジしても絶品
この記事ではシマアジの基礎知識と、刺身として食べるためのさばき方、刺身以外のおすすめレシピを紹介してきました。
シマアジは身が引き締まっており、脂ものっていて旨味がある魚のため、刺身として食べるのがおすすめです。刺身がおすすめとはいえ、シマアジは煮ても焼いても揚げても味を損なうことなく美味しく食べられる優秀な魚です。
ここでは定番のアジフライや、シンプルな塩焼き、アラも無駄にしない潮汁などを紹介しましたが、カルパッチョや煮付け、照り焼きなど様々なレシピでシマアジを楽しむことができます。
ぜひこの記事を参考に、シマアジが手に入ったら刺身はもちろん、別のレシピも楽しんでみてはいかがでしょうか。