2022年07月22日公開
2024年05月24日更新
唐揚げが生焼けだったらどうする?対処方法や揚げ方のコツも紹介
唐揚げを作っても生焼けになってしまうと悩んでいる人はいませんか。この記事では、唐揚げが生焼けだった場合の見分け方や対処法、生焼けにならない揚げ方のコツについて紹介しています。唐揚げを上手に揚げたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみて下さい
目次
「生焼けの唐揚げの特徴や見分け方ってある?」
「唐揚げが生焼けだった場合、どうやって対処すればいい?」
「唐揚げを生焼けにしないための作り方のコツを知りたい」
唐揚げを生焼けにしてしまった経験のある人は、このような疑問や興味を持っているのではないでしょうか。
本記事では、生焼けの唐揚げの特徴や見分け方などの基礎的な知識とともに、唐揚げを生焼けにしてしまった場合の対処法や揚げ方のコツについて紹介しています。
この記事を読むことで、生焼けになった唐揚げを食べる前に見分けることや予防するための方法を把握することが可能です。この知識をもとに、唐揚げを生焼けにすることなく美味しく食べることができるでしょう。
唐揚げを生焼けにしたくないと考えている人は、ぜひこの記事をチェックしてみて下さい。
生焼けの唐揚げの特徴は?
頑張って唐揚げを揚げてみたけれども、火がきちんと通っていない生焼けの状態になっていたという経験をした人もいるのではないでしょうか。一見すると上手に揚げられているように感じても、実際に食べてみると生焼けである場合も少なくないです。
このように生焼けの唐揚げは見た目では見分けがつかないと思われがちですが、実は生焼けの唐揚げにみられる特徴をきちんと把握していれば、誰でも簡単に見た目以外の部分で見分けることができます。
ちなみに生焼け状態の唐揚げの主な特徴としては色や柔らかさが加熱前とほとんど変わらないなど、加熱前との変化がない点が挙げられています。
生焼けの唐揚げの見分け方は?
唐揚げが生焼けなのかどうか、ただ見ただけではわからないことが多いです。これは外見が加熱によって色が変わっているためで、一見すれば普通に揚がっているように見えてしまいます。
とはいえ生焼けかどうかわからない状態では、食べた時に生焼けだった場合体調不良になってしまう可能性があるので注意が必要です。そのため見分け方としては、唐揚げの触感や断面の色など、実際に触ったり切るなどして確かめることが必要になります。
見分け方を把握しておくことで食べる前に生焼けの状態なのか確認でき、対処することが可能です。ここからは、そんな生焼けの唐揚げの見分け方について紹介します。
唐揚げの触感
通常、火が通っている鶏肉は肉が硬くなるという特徴があります。このため火がしっかり通った唐揚げは生の鶏肉よりも肉の中心部まで硬くなっています。
それに対して生焼けで加熱が肉の中心までしっかり届いていない唐揚げの場合、加熱前の鶏肉とほとんど変わらない柔らかさが維持されているのです。そのため、箸や手で掴んだ際にいつもの唐揚げよりも柔らかい触感の場合は、生焼けの可能性が高いと言えます。
どの程度の柔らかさなのかというと、弾力があってつかんだり噛んだ際にぐにゃっとする程度の触感が見分けるポイントです。それに加えて表面にぬめりがある場合も、生焼け状態の唐揚げである可能性が高くなっています。
唐揚げの色
火がしっかり通っている唐揚げは表面が茶色になっているのはもちろん、断面は白くなります。多少中心部がピンクだったとしても、全体的に白っぽくなっていれば火が通っていると判断することが可能です。
では生焼けの唐揚げの色はどうなのかというと、見た目は茶色であっても断面はピンクがかっています。これは内部に火がしっかり通っていないため、生の鶏肉の状態のままになっているという証拠です。
見分けるためには適当に切るのではなく、唐揚げの一番厚い部分を切って断面を確認することが重要だと言われています。
生焼けの唐揚げを焼き直す方法は?
もし、うっかり唐揚げが生焼けだったとしても、加熱して焼き直せば中心にも火が入って安心して食べることができます。そのため生焼けの唐揚げは捨てるのではなく、何らかの方法で焼き直すことがおすすめです。
ただ、実際にはどうやって焼き直せばいいのかわからないという人もいるのではないでしょうか。手間がかかってもいいのであれば揚げ直す方法がありますが、もっと手軽に焼き直したい場合は電子レンジやトースターを活用する方法も効果的です。
ここからは、生焼けの唐揚げを焼き直す方法を3つ紹介します。
電子レンジで加熱する
簡単かつ手っ取り早い焼き直し方法として挙げられているのが、電子レンジを使った方法です。電子レンジを使えば誰でも簡単に焼き直しができるほか、短時間で加熱することができるため、すぐに焼き直したい、唐揚げを食べたい時に便利な方法となっています。
また、電子レンジを使うと鶏肉の油が内側から染み出てくるので、普通に揚げたものよりもしっとりとした仕上がりの唐揚げにできるところが魅力です。
電子レンジで焼き直す場合はラップなどをして20秒から1分ほど加熱すればいいですが、生焼け部分が多い場合は唐揚げをカットした状態の方が熱の通りが早くなります。
電子レンジとトースターのダブル使い
電子レンジだけで焼き直しをしてしまうと、鶏肉の油だけではなく水分も出てきてしまうため、場合によってはべちゃっとした唐揚げになってしまいます。
そのような状態を防ぎたい、カラッとした唐揚げにしたい場合は、電子レンジだけではなくトースターを併用した焼き直しがおすすめです。電子レンジで温めた後、トースターで3分ほど焼くという簡単な内容になっています。
こうすることで電子レンジによって出てきてしまった水分を飛ばせるので、べちゃっとした食感を防ぐのはもちろん、余分な油も落としてくれるのでヘルシーな仕上がりにできます。
揚げ直す
ほかにも焼き直し方法として挙げられてるのが、揚げ直しです。唐揚げを揚げてすぐに生焼けに気づいた場合や、焼き直しで味が落ちてしまうことを避けたい場合は、改めて油に通して揚げ直す方が良いと言えます。
揚げ直すことでカリっとした食感を維持することができるだけではなく、味を落とすことなく唐揚げを楽しむことが可能です。注意点として揚げ直すことで通常よりも油を多く吸収してしまうので、揚げ直した場合はしっかり油を切っておく必要があります。
また揚げ直すことで焦げてしまう可能性もあるので、健康面やカロリー面を気にする場合はほかの方法を選択することがおすすめです。
生焼けの唐揚げを食べた時の症状は?
生焼けの唐揚げをもしも食べてしまった場合、食中毒を起こしてしまう危険性が考えられます。これは鶏肉は生の状態だとサルモネラやカンピロバクターなどの菌が付着しているためで、生焼けなど十分な加熱ができていないと菌をそのまま取り込んでしまいかねません。
生焼けの唐揚げで食中毒になった場合に考えられる症状としては嘔吐や発熱、腹痛、下痢などが挙げられます。
特に高齢者や子供、免疫力が低下している人の場合は食中毒になってしまう可能性が高いため、注意が必要です。
出典:「食中毒について」|公益社団法人全日本病院協会
参照:https://www.ajha.or.jp/guide/24.html
生焼けの唐揚げを食べてしまった時の対処方法は?
もし生焼けの唐揚げを食べてしまったら、すぐに食べるのを辞めて口の中に残っている唐揚げを出して様子を見ましょう。生焼けの唐揚げを食べても必ず症状が出るとは限らないため、症状の有無を観察する必要があるためです。
例えば下痢や嘔吐、腹痛がみられる場合は、こまめに水分補給をしつつ体内の唐揚げや菌を排出します。薬で押さえると菌が体内に残って症状が悪化するので、出してしまう方が対処法としては効果的です。
数時間経過しても症状が改善しない・悪化しているようであれば、すぐに病院に行って適切な治療を受けましょう。
生焼けの唐揚げにしない作り方のコツは?
ここまでは生焼けになってしまった唐揚げの対処法などについて紹介してきましたが、そもそも生焼けの状態にしなければ余計な手間をかけずに唐揚げを食べることができます。
そのため生焼けになった場合の対処法も大切ですが、唐揚げを生焼けにしない作り方を身につけることが重要です。
生焼けの唐揚げにしないための作り方のコツは覚えてしまえば決して難しいものではなく、揚げる前に火が通りやすくする・確実に火が内部まで通るようにするというポイントを押さえる内容になっています。
ここからは、生焼けの唐揚げにしない作り方のコツを紹介します。
鶏肉を薄く切ろう
唐揚げは大きく厚切りにした方が美味しそうだと感じる人は多いです。ただ、丸くて大きいサイズの唐揚げにしっかり火を通そうとすると時間がかかりやすく、慣れていないと生焼けになってしまう可能性が高くなっています。
そのため生焼けを予防したいのであれば、鶏肉は薄く削ぎ切りすることがおすすめです。鶏肉は薄くすることで揚げ時間を短縮できるほか、油分の吸収率を抑えることができるのでヘルシーな唐揚げにできるというメリットもあります。
ちなみに繊維を断つように切れば、より柔らかく噛み切りやすい食感の唐揚げに仕上げられます。
鶏肉を同じ大きさに切ろう
鶏肉は薄く切るだけではなく、大きさも意識しておくことがポイントです。切ったサイズがバラバラだと肉の暑さも異なるため、揚げる時の火の通りにばらつきが出てしまいます。そうすると一斉に油から出した際、生焼けのものが混じってしまう可能性が高いです。
そのような状態を防ぐためには、できる限り鶏肉の大きさや厚さが均等になるようにする必要があります。同じ大きさや厚さであれば同じ時間でしっかり中に火を通すことができるので、生焼け予防の効果が高いです。
ちなみに唐揚げのサイズは大きくするのではなく、小さくすることでより生焼けを予防できるほか、揚げ時間の短縮にもつながります。
二度揚げしよう
唐揚げをはじめとした揚げ物にしっかり火を通す方法として用いられているのが、二度揚げと呼ばれるものです。これは名前の通り、一度だけではなく二度揚げるという手法となっています。
そもそも揚げ物は一度しか揚げないと表面にしか火が通らないため、内部まで火が通らないことも少なくないです。このため生焼け予防で確実に内部に火を通したい場合は、二度揚げが行われています。
唐揚げを二度揚げをする場合は、最初は160℃度程度の低温で4~5分ほど揚げ、いったん取り出して4~5分ほど保温してから190℃程度の高温で1~2分揚げます。
鶏肉同士がくっつかないように揚げよう
ちまちま揚げることが面倒で、一気に大量の鶏肉を入れてしまうという人はいませんか。いっぺんに大量の鶏肉を揚げようとしてしまうと、鶏肉同士がくっついて大きな塊になってしまいます。
そうすると鶏肉同士がくっついている面になかなか火が通りにくくなるほか、綺麗に揚げられなくなる可能性があります。また大量に鶏肉を入れると油の温度が下がってしまうので、内部まで火が通りにくくなるのです。
このような点から、鶏肉同士が引っ付かないように菜箸などで離すか、一度に大量の鶏肉を揚げないようにすることが求められます。
余熱で火を通そう
ほかにも生焼けの唐揚げにしない作り方のコツとして挙げられているのが、余熱で火を通すことです。実は唐揚げをはじめとした揚げ物は高温で揚げられているので、揚げ終わった後も揚げ物全体に余熱が残っています。
そのためこの余熱でゆっくり温めることで、生焼けの状態からしっかり内部に火を通すことも可能なのです。余熱で温める方法としては、バットなどに唐揚げを揚げた際に揚げ物同士がくっつくようにピラミッド状に積み重ねておきます。
アツアツの唐揚げが食べられなくなるデメリットはあるものの、生焼けを予防したい場合はしっかり余熱を活用しましょう。
作り方のコツを掴んで唐揚げの生焼けを防ごう
万が一生焼けの唐揚げができてしまった場合、食べてしまうと食中毒になってしまうリスクがあります。食べても症状が出ない場合もありますが、高齢者や子供が食べると重篤化のリスクもあるため、食べないようにすることが大切です。
唐揚げはしっかり火が通るように作るコツを掴んで作れば、誰でも生焼けを防いで美味しい唐揚げを作ることができます。万が一生焼けの唐揚げになってしまっても、焼き直しすることできちんと内部にも火を通すことが可能です。
今回紹介した作り方のコツを押さえて、美味しい唐揚げを作ってみてはいかがでしょうか。