2022年05月27日公開
2024年05月28日更新
川魚は刺身で食べると危険?食べられない理由や寄生虫の種類まで解説
川魚は刺身で食べると危険なのかを考察します。刺身で食べられない理由や、寄生虫の種類や寄生虫による害も徹底解説。また、川魚は冷凍にするとなぜおすすめなのかも説明します。さらに、生食できる店も掲示しているため参考にしてみてください。
川魚が刺身で食べられないのはなぜ?
川には調理すると美味しい魚が多く生息しています。基本的に川魚は塩焼きにして食べますが、刺身で食べることはありません。この記事では、川魚が刺身で食べられない理由を詳しく掘り下げます。
また、川魚に住みつく寄生虫の種類や、身体に及ぼす害についても徹底解説。さらに、どうしても川魚を刺身で楽しみたい人におすすめの店舗も紹介します。川魚を安心して美味しく食べるためにも、ぜひともチェックしてみてください。
川魚が刺身で食べられない理由
理由①寄生虫がいる
川魚は海水魚に比べて寄生虫が多くみられます。川魚は海水魚と違い虫や植物などをよく捕食するからです。虫や植物が寄生されていると、捕食した川魚に二次寄生されます。
その川魚を刺身で食べることによって、人体に寄生され害を及ぼします。もちろんリスクの少ない川魚も存在しますが、基本的に川魚の生食はおすすめしません。
理由②感染症のリスクが高い
川魚を刺身で食べると感染症の恐れがあります。川魚には先述したとおり、多種多様な寄生虫が寄生しているからです。中にはネズミなどの小動物を捕食する川魚もいるため、そのような川魚を処理せずに刺身で食べてしまうと重度の感染症のリスクがあります。
腹痛や吐き気、ひどくなると内蔵へのダメージや脳への悪影響の恐れもあります。人体にとって非常に危険のため、生食はしないようにしましょう。
サーモンはなぜ刺身で食べられる?
川魚でもサーモンは害がなく刺身で食べることが可能です。刺身で食べられるサーモンは、海水で養殖されているからです。養殖されたサーモンは稚魚から成魚まで海水で育てるため、川で生活することがありません。
そのため、川でエサを食べることなく育ちます。養殖されたサーモンは、水産業者がエサを与えているため心配がありません。しかし、天然のサーモンは刺身では食べることはできないため注意してください。
川魚の食べ方は焼き魚や冷凍がおすすめ
おすすめの川魚の食べ方は、焼き魚にするか冷凍にすることです。まず、内蔵を取ればほとんど臭いは目立ちません。内臓を取ったら魚の身を波打つようにし、口から串を刺して焼きます。塩はまんべんなくかけましょう。
味をしっかりとつけるのが美味しく食べるコツです。火加減は最初は強火で焼き、徐々に火を弱めてください。水分が出なくなるまで焼きましょう。冷凍する際は水分をよく拭き取ってください。
水分を拭き取ったら、サランラップで一匹づつ丁寧に包みます。この際に空気が入らないようにしましょう。冷凍保存で1ヶ月程度持ちます。
川魚の寄生虫の種類と与える害
種類①有棘顎口虫
体長3mmほどで皮膚の下を移動するため、ミミズ腫れになり皮膚が炎症を起こします。かゆみが感じられ、ひどい症状だと痛みを感じることもあるとのことです。また、眼の中に幼虫が確認されたこともあり失明に至った事例もあります。
胃を食い破り、ほかの内臓にも悪影響を与え非常に危険です。自由に体内を動き回り、その移動範囲は脳にも及びます。脳に寄生されると、重度の脳障害を引き起こす恐れもあります。
種類②アニサキス
体長2~3cmで、容易に目視できる大きさです。比較的よく知られている寄生虫で、被害に合う人も多いです。川魚だけではなくサバやイカなど海水魚にも多くみられるからです。
摂取すると激しい腹痛に吐き気をもよおし、食中毒症状を引き起こします。軽症だからといってそのまま数日放っておくと、腹膜炎を発症することもあり大変危険です。
また、体内に入ると1週間ほどで死滅するため、人によっては感染しても無症状のことが稀にあります。魚を食べて少しでも身体に異常を感じたら、必ず専門医に診てもらいましょう。
種類③横川吸虫
体長は1mmほどのため、発見するのが難しいです。そのため、使用した調理器具や布巾に付着して感染することもあります。横川吸虫は数が少ないと症状がでないこともありますが、だからといって油断は禁物です。
多数の横川吸虫に感染されると、腹痛や下痢といった症状が表れます。成虫になると小腸に寄生する特性があり、消化器系に悪影響を及ぼします。
種類④肝吸虫
体長は1~2cmで、哺乳類全般に寄生します。少数だと一般的に症状は表れないですが、大量に寄生されると下痢や腹水を起こすでしょう。
とくに肝臓に好んで寄生し、重い症状だと肝臓が壊死して肝硬変になることもあります。また、胆管にも炎症を起こし障害を患うことも少なくありません。胆管がんの原因になるともいわれているため、気をつけてください。
川魚の刺身が安全に食べられるお店
東京都「小川の魚」
カウンター席をメインにしており、間接照明が心地良い空間を演出しています。テーブル席も用意されているため、少人数から大人数まで利用ができます。リーズナブルに安心して川魚の刺身を堪能できる人気店です。
直営の川魚専門の養殖場を持ち、いつでも新鮮な川魚を楽しめます。アユや山女魚、サクラマスなど豊富な種類の刺身を堪能でき臭みもないため、どれも美味しいと評判です。
都内でここまでのクオリティで川魚の刺身を満喫できる貴重な店舗でしょう。川魚の刺身をつまみにお酒がすすむこと間違いありません。
店舗詳細
住所 | 東京都八王子市横山町8-4 1F |
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アクセス方法 | 八王子駅から徒歩7分 |
電話番号 | 042-649-3317 |
営業時間 | 17:00~23:00 |
定休日 | 年中無休 |
座席 | 22席 |
リンク先 |
神奈川県 「川魚料理 ますや」
食べるだけではなく川釣りも同時に楽しめるスポットです。釣った川魚を渡し、調理方法を伝えて注文します。その場合は焼き物か揚げ物のみになります。養殖場を営んでいるため刺身を食べたい場合は、養殖場で安全に育成された川魚を捌いて出してくれます。
なかでもイワナの刺身は絶品で人気商品です。ただし、夏のシーズンとGWは刺身は扱っていないため、事前に確認をしてみてください。
店舗詳細
住所 | 神奈川県厚木市七沢2654 |
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アクセス方法 | 本厚木駅から広沢寺温泉行きのバスで30分 |
電話番号 | 046-248-0035 |
営業時間 | 土日10:00~16:00 |
定休日 | 月~金 |
座席 | 32席 |
リンク先 |
川魚を刺身で食べるのは危険
川魚は海水魚に比べて、寄生虫が多く生息している恐れがあります。そのまま刺身で食べてしまうと、重度の感染症を引き起こし大変危険です。万が一感染し治療が遅れると命にも関わります。
生食で楽しみたい人は、調理人が適切に処理した店舗で食べることをおすすめします。間違っても自身で捌いた川魚を食べないようにしてください。