2021年11月29日公開
2024年11月17日更新
マンボウの刺身の味はおいしい?他の食べ方とレシピも紹介
マンボウの刺身の味は、おいしいのかリサーチしました。マンボウの肝や刺身以外の食べ方、食べられる地域もわかりやすく説明しています。また、マンボウと寄生虫との関係もわかりやすく解説しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
マンボウは刺身で食べることができる!
マンボウはフグの仲間で、その身は食べることが可能です。地域によっては、当たり前のように販売されているところもあります。刺身にしたり、内臓を食べたりすることも可能ですが、下処理がしっかりとされていないと難しいです。マンボウには人間に重度の疾患を及ぼすような、危険な寄生虫が寄生しているからです。
この記事では、マンボウの刺身が食べられる地域や、刺身以外の食べ方について紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
マンボウの刺身はおいしい?
マンボウの刺身の味と食感
あまり、マンボウを食べるのは日常的ではありませんが、実際マンボウの刺身など存在します。マンボウは白身魚なので、刺身にすると切り方にもよりますが見た目はイカのようです。食感は鶏のささみのようで、魚を食べているとは思えないという意見も多いでしょう。また、淡白であっさりとしており、その身は非常に柔らかいといわれています。
このように、おいしく食べることができるので、日本では定番料理として食べられる地域も少なくありません。
マンボウは寄生虫が多い!?
マンボウを食べる際に心配とされるのが、その体内に住みついている多くの寄生虫です。通常の魚の4~5倍ほどの寄生虫が、体内に寄生しています。なぜ、マンボウに多くの寄生虫が住みついているかというと、泳ぐのが非常に遅いためです。
動きが遅い魚は、素早い魚よりも寄生するターゲットになりやすく、通常の魚よりも多く寄生されます。また、マンボウの表面にはウロコがないので、寄生虫が体内に忍び込みやすいという理由もあります。
さらに、人間が食べると腹痛や吐き気の症状をおこさせる、危険なものも多種に渡り寄生するのです。そのため、自分で捌いて食べるのはおすすめしません。
マンボウはマグロの代わりにも使われる
アカマンボウという魚がいます。アカマンボウは赤身の魚で、食べると見分けがつかないくらいマグロと口当たりが似ています。また、アカマンボウの見た目はマンボウにそっくりですが、実際はマンボウの仲間ではなく深海魚の一種です。味は脂が乗っており、濃厚でほんのりと甘さを感じられます。また、漁獲量はそれほど多くはありません。
しかし、東京やその他、関東地方ではマンダイという名で、販売されていることもあります。気になる人は、ぜひとも試してみてください。
マンボウの刺身以外の食べ方と食べられる地域
マンボウの内蔵の多くは肝と腸
マンボウは肝は非常に大きく、腸もとても長い魚です。そのため内臓の大半が、肝と腸といわれています。また、どちらも、下ごしらえをすれば食べられる部位です。スーパーで並んでいることは滅多にないですが、通販で調べると見かけることがあります。どうしても食べてみたい人は、通販で購入してみるのも良いでしょう。
マンボウの肝の食べ方
刺身もおいしいですが、肝は身よりも絶品といわれるほど、地元では人気の食材です。ほかの魚の肝より一層と脂が乗っていて、濃厚な口当たりを堪能できます。
淡白な身よりも、おいしいという意見もあるくらいです。潰して身につけて食べたり、さっぱりと酢味噌に和えて食べるのが主流になります。ご飯のおかずにも、お酒のつまみにもなる絶品です。
マンボウの腸の食べ方
どの部位よりも日持ちするので、食材としても人気です。また、魚の腸にも関わらず、比較的歯ごたえがあります。牛や豚のホルモンほどコリコリはしていませんが、食感は牛や豚のホルモンに近い食感になります。基本の調理方法は、しっかりと加熱することです。
焼いて食べることで、香ばしさに加えて弾力のある肉質を満喫できます。ほかには、地元に行くと干した状態で販売されているところも見かけます。
マンボウを食べられる地域は?
一般的な市場で出まわることは、ほとんどありません。そのため、珍味として扱われることが多いでしょう。しかし、漁獲量が多い地域では流通しています。高知や三重も有名ですが、太平洋に面するところでも良く獲られるとのことです。
そのため、宮城から千葉にかけてのエリアでは飲食店でも食べられ、気仙沼ではお造りや甘辛煮なども楽しめます。地元だと定番料理として紹介されることもあるので、一般的な食材として取り上げられるでしょう。
マンボウの刺身以外の料理レシピを紹介
マンボウの塩麹漬け
塩麹の絶妙な甘辛さと、絡め合わせたレシピです。身を食べやすい一口サイズにカットしたら、胡瓜も同じサイズにカットしてください。同じサイズにそろえることで、食べやすく口当たりが良く感じるからです。カットしたマンボウは、調味料に一晩漬けましょう。一晩漬けることで、旨さが格段に上がります。
漬けたらサッと軽く洗い、レンジで加熱してください。途中で止めてかき混ぜることで、全体に熱が入ります。お皿に盛ったら、お好みで醤油をかけて食べましょう。お酒のつまみに最適な一品です。ぜひとも、自宅で作ってみてください。
マンボウの肝の味噌煮込み
ご飯のおかずにもなる絶品レシピです。濃厚で深いコクを強く感じられます。野菜も入っているので、さっぱりとしてバランスも良いでしょう。まず、身を軽く炒めるのがポイントになります。火を加えることで、身の水っぽさをとばすためです。また、肝はしっかりと潰しましょう。
潰すことで旨さを、料理全体に行き渡らせることができるからです。具材は野菜の代わりに、人参やコンニャクを入れてモツ煮込みのようにしてもおいしく食べられるのでおすすめです。お好みで、試してみてください。
マンボウのアヒージョ
ワインにぴったりの、マンボウのアヒージョの作り方です。ニンニクは細かく刻んだら焦がさないように、様子を見ながら加熱してください。加熱の目安は、きつね色になるまでです。ニンニクと同じタイミングで鷹の爪を入れますが、辛いのが苦手な人や子供も食べる場合は量を調整しましょう。
また、マンボウは刺身でも食べられる生食用だと、火入れが簡単なのでおすすめです。淡白な食材と、オリーブオイルの相性が良い一品です。
マンボウの刺身はめったに食べられない!
マンボウは水族館などで見せる、愛くるしい姿で人気です。食べるということには、一般的に馴染みがありません。しかし、刺身にすると、その身は柔らかく絶妙な口当たりです。また、刺身以外にも揚げたり、煮付けにしたりと食べ方も豊富にあります。さらに、肝や腸も調理の仕方によっておいしく食べられ絶品です。
食べるとなると新鮮なものになるので、限られた地域でしか食べることができません。ですから、機会がありましたら、ぜひとも堪能してみてください。