2022年02月28日公開
2024年11月19日更新
えのきの食べ過ぎにはデメリットがある?栄養成分やおすすめレシピも
えのきの食べ過ぎによるデメリットについて解説します。下痢や便秘など、えのきの食べ過ぎによって起こる体の不調を詳しく説明!デメリットだけでなく、食物繊維などの体に良い栄養成分もまとめています。食べ過ぎにならないための適量も紹介します。
目次
えのきを食べ過ぎるとどうなる?
えのきは価格が安く、普段の食事に使いやすい便利な食材です。歯ごたえも良く、ついつい食べ過ぎてしまいがちですが、えのきを食べ過ぎるとデメリットもあります。
本記事では、えのきの食べ過ぎによる体への悪影響を解説します。適量を食べたときの効能も紹介しているため、えのきを食べるときの参考にしてください。
えのきの食べ過ぎによるデメリット
デメリット①他のきのこよりも糖質が高い
えのきはカロリーが低いため、ダイエットにも使いやすい食材です。ただ、糖質量は100g当たり3.7gあり、他のきのこよりも高くなります。
そのため、必要以上に食べ過ぎると、糖質を摂り過ぎてしまうこともあります。ダイエットメニューに利用するときは、食事全体の糖質量に注意するようにしましょう。
デメリット②便秘になる
えのきには、水に溶けにくい不溶性食物繊維が、豊富に含まれています。不溶性食物繊維は、腸内の便のカサを増やす働きがあります。
便の量が少ない人には効果的ですが、もともと便通が悪い人には逆効果です。ただでさえ溜まった便が余計に増えてしまい、さらに便秘がひどくなる可能性があります。
デメリット③下痢や腹痛になる
えのきに含まれる不溶性食物繊維は、胃や腸で消化されにくいという特徴があります。少量であればそれほど負担になりませんが、食べ過ぎると胃や腸に未消化のえのきが溜まります。
すると、吐き気や胃のもたれ、下痢や腹痛などが起きてしまうのです。あまりにもひどい場合は、えのきが腸に詰まって腸閉塞を起こすこともあります。ここまでくると手術が必要になるため、くれぐれも食べ過ぎには気をつけましょう。
えのきに含まれる栄養成分と効果効能
栄養成分①食物繊維
えのきには、100g当たり3.9gの食物繊維が含まれています。このうち、9割が不溶性食物繊維です。不溶性食物繊維は水を吸って膨らむ性質があり、腸を刺激して便通を促します。
ダイエットで食事量を減らすと、便の量が減って便秘になることもあるでしょう。そういったときは、えのきを食べることで便秘を解消することができます。また、食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える効果もあります。
栄養成分②ビタミンB1
えのきだけでなく、きのこは全体的にビタミンB1が多い食材です。中でもえのきのビタミンB1含有量は多く、100g当たり0.24mg含まれています。ビタミンB1は、糖質を代謝するために必要な成分です。
効率良く糖質をエネルギーに変えられるため、疲労回復やスタミナアップに役立ちます。また、代謝が上がることで糖質が脂肪になりづらく、ダイエットにも効果的です。
栄養成分③カリウム
えのきには、100g当たり340mgのカリウムが含まれています。きのこの中では、ぶなしめじに次いで2番目の多さです。カリウムには、体内の余分な塩分を、排出させてくれる働きがあります。
体内の塩分濃度が減ることで、水分も溜まりにくくなり、むくみを解消することができます。カリウムは水に溶けやすいため、摂取するのであれば、えのきを汁物に使うのがおすすめです。
えのきの適量と栄養を逃さない食べ方
えのきの1日の適量
えのきを始めとするきのこ類は、60kgの成人で1日100g以内が適量だといわれています。えのきは1袋100gで売られていることが多いため、1日で1袋までを目安に食べると良いでしょう。
ただ、胃腸が弱い人や食べ慣れていない人は、20g程度から様子を見るのがおすすめです。胃やお腹に異常がなければ、少しずつ量を増やしてみましょう。
また、内臓機能が未発達な子供も、食べる量に注意が必要です。大人よりも下痢や腹痛が起きやすいため、大人の1/4の量を目安に与えましょう。
食物繊維は食べ過ぎると便秘をより悪化させてしまったり、逆にお腹が緩くなってしまったりする可能性があります。
なので食物繊維は1日3~4gを補うことを目安にするとよいでしょう。
そしてえのき100gには3.9gの食物繊維が含まれているため、100g食べるとちょうど目安量の食物繊維を摂取することができますよ。
栄養を逃さない食べ方
えのきに含まれている栄養成分は、水溶性のものが多く、栄養を水で流さないことが大事です。食べる前に水洗いする人もいるでしょうが、水で洗うと栄養が流出してしまいます。
どうしても汚れが気になる場合は、キッチンペーパーなどで優しく拭き取るのがおすすめです。また、茹で料理も栄養が流出してしまうため、あまりおすすめしません。
えのきはレンジで加熱すると、栄養が逃げづらくなります。調理方法を工夫して、できるだけ栄養を逃さない食べ方をしましょう。
えのきを使ったおすすめのレシピ
えのきチヂミ
【材料】(2〜3人分)
- えのき 200g
- ニラ 1/2束
- A 小麦粉 大さじ3
- A 片栗粉 大さじ3
- A トリガラスープの素 小さじ2
- A 卵 1個
- A 水 大さじ3
- ごま油 大さじ2
- B 醤油 大さじ1
- B 砂糖 小さじ1
- B ごま油 小さじ1/2
- B 白いりごま 小さじ1
- 糸唐辛子 適量
【作り方】
- ニラは4cm長さに切ります。
- えのきは石づきを切り落として3等分に切り、根元をほぐします。
- ボウルに1、2、Aを入れて混ぜます。
- フライパンにごま油をひいて熱し、3を流し入れます。
- 焼き色がついたら裏返し、両面焼いたら食べやすい大きさに切り分けます。
- Bを合わせてタレを作ります。
- 5を皿に盛りつけて糸唐辛子を乗せ、6を添えたら完成です。
ダイエットにも使える、えのきチヂミのレシピです。えのきを入れることでカサ増しになり、粉ものの量を減らすことができます。表面をカリッと仕上げるコツは、多めの油で焼くことです。触ると崩れやすくなるため、焼き色がつくまで触らないようにしましょう。
えのきの梅おかか和え
【材料】(2人分)
- えのき 150g
- 酒 大さじ2
- 梅干し 1粒
- 醤油 小さじ1/2
- 鰹節 1.5g
- 細ネギ 5g
【作り方】
- 梅干しは種を取って実を叩き、醤油を加えてよく混ぜます。
- えのきは石づきを切り落とし、3等分にカットしてほぐします。
- 2をフライパンに広げ入れて酒を振ります。
- フタをして弱火にかけ、ふつふつしてきたらフタを開けます。
- 全体がしんなりして水気がなくなったら取り出します。
- 5を1に加え、鰹節を入れて全体を和えます。
- 器に盛りつけ、鰹節と小口ネギを乗せたら完成です。
さっぱりと食べられる、えのきの梅おかか和えのレシピです。フライパンではなく、レンジを使って調理することもできます。短時間で簡単に作れるため、もう一品何か欲しいときにもおすすめです。大葉やごまなど、お好みの薬味を乗せて楽しみましょう。
えのきの食べ過ぎによるデメリットに注意しよう
えのきには体に良い効果もありますが、食べ過ぎると下痢や腹痛などのデメリットもあります。しかし、1日の適量を覚えておけば、食べ過ぎを防ぐことができます。えのきを使った美味しいレシピも多くあるため、毎日の食事で上手に取り入れてみてください。