チーズが腐るとどうなる?見分け方や正しい保存方法・賞味期限を解説

チーズが腐るとどうなるかについて解説します。腐ったときの味や見た目、臭いなどでの見分け方を、詳しく説明!チーズの種類や賞味期限、冷凍・冷蔵などの保存方法も紹介します。チーズを正しく保存して、腐る前においしく食べる参考にしてください。

チーズが腐るとどうなる?見分け方や正しい保存方法・賞味期限を解説のイメージ

目次

  1. 1チーズが腐るとどうなるかを知っておこう
  2. 2チーズの種類と賞味期限
  3. 3チーズが腐ったときの見分け方
  4. 4チーズの正しい保存方法
  5. 5チーズが腐ると味や見た目・臭いに変化が見られる

チーズが腐るとどうなるかを知っておこう

さまざまな種類の腐る前のチーズ

チーズは発酵や熟成をして食する保存食のため、腐るイメージがあまりない食品です。しかし、間違った方法で保存をしたり、保存環境が悪いと腐ることがあります。

本記事では、腐ると味や見た目、臭いがどうなるか、腐らないためにはどのように保存したらよいかを解説します。見分け方を知って、おいしくチーズを食べるようにしましょう。

チーズの種類と賞味期限

ナチュラルチーズの種類と賞味期限

ナチュラルチーズの一種であるカマンベールチーズ

ナチュラルチーズは、牛やヤギの生乳を殺菌し凝乳酵素や乳酸菌で凝固させ、水分を除去して製造されたものです。ナチュラルチーズには、熟成をしないタイプと熟成をするタイプがあります。

熟成をしないタイプはフレッシュタイプともよばれています。味や臭いのクセが少ないため、そのまま食べることが多いです。カッテージやモッツァレチーズなどが、フレッシュタイプになります。このタイプは生ものと同じため、賞味期限は1週間くらいです。

熟成をするタイプは、白カビを熟成するカマンベール、乳酸菌を発酵するゴーダチーズなどがあります。賞味期限はカマンベールが約3ヶ月、ゴーダは約1ヶ月です。

プロセスチーズの種類と賞味期限

腐りにくいプロセスチーズ

プロセスチーズは、ナチュラルチーズに乳化剤などを加えて溶かしたものを、再び成型して製造する加工食品です。

加熱した際に、乳酸菌や酵素などの微生物は死滅するため、発酵は止まるでしょう。そのため、賞味期限はナチュラルチーズより長めです。

ナチュラルチーズは保存性を重視して製造されているものが多いため、なかには賞味期限が1年近いチーズもあります。ただし、開封後は保存状態により腐ることがあるため、賞味期限前でも注意しましょう。

チーズは賞味期限を過ぎても食べられる?

賞味期限が短いモッツァレラチーズ

加工食品の期限表示には、賞味期限と消費期限があります。賞味期限が表示される食品は、品質の劣化が比較的遅く、腐敗しにくい加工食品です。

チーズには賞味期限が表示されています。賞味期限が過ぎると味は劣化しますが、腐っていることは少ないでしょう。特に発酵が止まっているプロセスチーズは、賞味期限を過ぎてもすぐに腐ることはありません。

ただし、フレッシュタイプは生ものであるため、賞味期限が切れると腐る可能性が高いでしょう。余ってしまった場合は、冷凍保存をするのがおすすめです。

消費期限と賞味期限:農林水産省

チーズが腐ったときの見分け方

見分け方①味

熟成によってさまざまな味に変化するチーズ

チーズは熟成具合によって、味が変化する食品です。そのため、熟成による味の変化か、劣化による変化かを見分けるのが、難しいでしょう。特にゴルゴンゾーラなど苦みのあるものは、違いを見分けるのが困難です。

しかし、腐った場合は、熟成とは明らかに違う味の変化が現れます。最も分かりやすい変化が、舌にピリピリとしたしびれを感じることです。

また、苦みが強くなったり、酸味を感じることもあります。このような味の変化を感じた場合は、腐っている可能性が高いでしょう。

見分け方②見た目

腐っていないかカットして確認しているチーズ

チーズが腐ると見た目にも変化が現れます。しかし、チーズにはさまざまな種類が存在するため、腐ったときの見た目の変化も多種多様です。

発酵が止まっているプロセスチーズは、腐るとチーズの表面に、黒や白のカビが発生します。また、表面が乾燥してカサカサになったり、茶色に変色することもあるでしょう。

カビをつけて熟成させるタイプのナチュラルチーズは、腐敗かどうかの見分けが困難です。買ってすぐの状態と明らかに違うカビが生えていたときは、腐敗が原因の可能性が高いです。

フレッシュタイプのチーズは、チーズの表面にべたつきやヌメリが現れます。全体がべたべたな状態でありながら、端だけが乾燥している場合は、明らかに腐っている状態です。

見分け方③臭い

腐ったチーズの臭いに鼻をつまむ女性

発酵食品であるチーズは元々、独特の臭いがあります。特に熟成させるタイプのチーズは、腐ったときの臭いとの区別が難しいです。

腐っていると明らかに分かる臭いが、刺激のあるアンモニア臭です。発酵や熟成では、アンモニア臭がすることはありません。また、強烈な酸味を感じる臭いも、チーズが腐ることによって発生するため破棄しましょう。

腐ったチーズを食べたときの対処法

青カビが生えたチーズ

腐ったチーズを食べると、食中毒を起こす恐れがあります。もしも、腐ったチーズを口にしてしまったときは、飲み込む前であれば吐き出すのがよいでしょう。

腐ったチーズを食べて、腹痛や下痢、嘔吐、発熱などの症状が出た場合は、食中毒の疑いがあります。できるだけ早く、病院で診てもらいましょう。

チーズの正しい保存方法

方法①冷蔵保存

チーズの保存に適している冷蔵庫の野菜室

チーズの味や風味を保持するためには、冷蔵保存がおすすめです。しかし、冷蔵保存は乾燥してしまったり、他の食品の臭いを吸収してしまう心配があります。正しい方法で保存するようにしましょう。

開封したチーズを冷蔵保存するときは、切り口を下にしてラップでくるみ、密閉袋や密閉容器に入れます。水分が出るとカビの原因になるため、3~4日ごとにラップを交換してください。付着している水分は、キッチンペーパーで拭き取ります。

野菜室のある冷蔵庫の場合は、比較的湿度の高い野菜室に入れると、乾燥が防げます。その際、臭いの強いニンニクやネギ類からは、離すようにしましょう。

方法②冷凍保存

密閉容器や密閉袋で冷凍保存するチーズなどの食材

余ったチーズをすぐに食べないときは、冷凍保存をすることも可能です。冷凍の場合も冷蔵同様、ラップで包んで密閉容器か密閉袋に入れます。冷凍することで、1ヶ月くらい保存できるでしょう。

冷凍するとチーズの水分が奪われてしまい、風味が落ちてしまいます。解凍はせず、凍ったまま加熱調理して食べるようにしましょう。ピザやグラタンに使うシュレッドチーズは、加熱調理が前提であるため、冷凍保存が可能です。

チーズは常温保存に向いていない

常温保存をして溶け始めたチーズ

チーズは生乳を発酵させて製造するため、乳酸菌などの菌が生息しています。常温で保存すると菌の繁殖を促進させてしまい、腐る原因になるでしょう

また、高温の場所に置くと脂肪分が溶けてしまい、湿度の高い所に置くとカビが生えます。そのため、常温保存には向いていない食品です。

調理済みのチーズは保存が効く?

調理済みチーズを使ったお弁当

調理済みのチーズは、冷蔵庫での長期保存が困難です。チーズを使った料理は、なるべく数日で食べ切るようにしてください。

特にお弁当やサンドウィッチの具に使用した場合は、できるだけ早く食べるほうがよいです。食べる前にアンモニア臭がしないか、表面にヌメリなどがないかを確認しましょう。

チーズが腐ると味や見た目・臭いに変化が見られる

さまざまな種類のチーズ

チーズは古来から、保存食として食されている食品です。また、さまざまな料理にアレンジができる、加工食品としても人気があります。 

チーズは独特の香りや風味があるため、腐っているかどうかの見分け方が難しいです。しかし、チーズが腐ると、味や見た目、臭いに変化が見られます。それらの変化を見逃さず正しく判断し、腐ったチーズを食べないようにしましょう。

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