チーズは常温でどれくらいまで保存できる?腐ったチーズの見分け方と保存方法

チーズの常温保存について紹介していきます。チーズを常温で保存する際の期間や方法をまとめました。また、チーズが腐った際の特徴と見極め方や他の保存方法についても掲載しているので、チーズを保存する際の参考にしてください。

チーズは常温でどれくらいまで保存できる?腐ったチーズの見分け方と保存方法のイメージ

目次

  1. 1チーズの常温保存はどれくらいまで?
  2. 2チーズの種類ごとの特徴と常温保存
  3. 3チーズは腐るとどうなる?
  4. 4チーズの正しい保存方法
  5. 5チーズの常温保存には注意が必要

チーズの常温保存はどれくらいまで?

お土産などでチーズを購入した際に、常温で放置したしまったことはありませんか?チーズは発酵食品のため、すぐに腐るイメージはありませんが、長期間常温保存しておいたものはどのようになるでしょうか?本記事では、常温で保存できる期間について紹介していきます。

また、種類ごとに特徴や保存期間をまとめているので、購入した商品に合わせて保存しましょう。そして、腐ってしまった際の見極め方についても掲載しているので、チーズを保存する際の参考にしてください。

チーズの種類ごとの特徴と常温保存

まずは、各種の特徴や常温保存できる期間について紹介していきます。そのままでも食べることができるカマンベールやいろんな料理に使うことができる、パルメザンなどを掲載しているので、各種チーズを常温で保存する際の参考にしてください。

クリームチーズ

日本人にもなじみのあるものの1つがクリームチーズです。チーズケーキなどさまざまなデザートなどにも使われており、軽い酸味とまろやかな風味、しっとりとキメが細かくてクリーミーな味わいが特徴となっています。そして、水分量が多い点も特徴の1つです。

また、クリームやモッツアレラなどは発酵し続けているナチュラルチーズのため、高温で保存しておくと発酵がどんどんと進んでしまい、食べられなくなってしまいます。そのため、モッツアレラやカマンベール、ゴルゴンゾーラなどのナチュラルチーズは常温保存には向いていません。

カマンベールチーズ

とろーりとした口当たりと、深いコクが特徴のカマンベールは、日本でも人気の高いチーズの1つです。また、中型で中身が柔らかいのも特徴の1つです。そして、カマンベールもクリームと同様にナチュラルチーズのため、高温の場所に置いておくと発酵し続けます。

そのため、カマンベールも基本的に冷蔵庫で保存しますが、短期間なら常温保存できるように加熱されたタイプの商品もあるので、購入する際には常温で保存することができるか確認しておきましょう。

チェダーチーズ

チェダーチーズはそのままでも食べられ、パンや料理にも使うことができる商品です。イギリス発祥のチェダーチーズはプロセスチーズの原材料にもなっており、熟成が早いものは爽やかな酸味があり、熟成が進むにつれて芳醇な風味でシャープな味わいに変わっていきます。

そして、チェダーチーズやゴーダ、ラクレットなどの硬く水分量が少ないタイプのチーズは、カットする前なら常温保存できる場合もあります。ただし、長期間放置してしまうと、カビが生えたり茶色く変色してしまう恐れもあるので注意しましょう。

プロセスチーズ

6Pやさけるチーズ、おやつにおすすめの商品や燻製のものなどはプロセスチーズのため、加熱処理しており、乳酸菌の発酵を止めている商品となっています。スーパーなどで手軽に購入することができ、持ち歩きやおやつにもおすすめです。そのため、多少の期間は常温保存することができますが、基本的には冷蔵庫で保存しましょう。

パルメザンチーズ

パルメザンは、熟成の間に完全に水分がなくなり、非常に硬いハードチーズへと仕上がります。とても硬いチーズとなっているので、専用のナイフなどを使って切り分けます。そして、日本では一般的に粉チーズの総称をパルメザンと呼んでいます。

パルメザンはとても水分量が少ないため、常温保存が可能な場合は多いです。常備している家庭も多く、パスタなどの料理に使われることが多いです。

チーズは腐るとどうなる?

次はチーズが腐った際の特徴について見ていきましょう。常温で保存していたチーズが腐るタイミングや、腐った際の見極め方などをまとめました。

アンモニア臭がする

腐ってしまった商品を食べると、腹痛などの食中毒を引き起こしてしまう可能性があるので、食べる前に状態をしっかりと見極めましょう。

長期保存できるイメージが強いチーズは、腐った際に見た目だけで判断するのが難しく、他の判断材料と組み合わせて確認しましょう。まずは、チーズが腐った際には通常とは違う強烈なアンモニア臭がするようになります。食べる前に臭いを確認し、いつもと違う匂いを感じた場合は食べるのをやめましょう。

見た目の変化

次は見た目での変化で腐っているかどうかを見極める基準を見てみましょう。チーズは傷んでしまうとカビが生えたり、変色してしまいます。ただし、チーズにはナチュラルチーズとプロセスチーズの二種類あり、ナチュラルチーズは発酵が常に進行しており、カビが生えた上で食す商品も存在します。

対して、プロセスチーズは保存食用に加工されており、乳酸菌の発酵が止められています。そのため、ナチュラルチーズはカビが生えた段階では、腐っているかどうかを見極めるのが難しく、プロセスチーズはカビが生えた時点で腐っていると判断できます。

味の変化

臭いや見た目で傷んでいるかどうかを見極められない場合は、味の変化に注目しましょう。チーズは腐ると酸味が増して、舌がピリピリとした味に変化します。見た目や臭いで判断できない場合は、一度味見をして、味に違和感を感じた場合は、絶対に食べないようにしましょう。

チーズの正しい保存方法

次は、チーズの正しい保存方法について紹介していきます。未開封や開封後の商品を日持ちさせるための保存方法や冷凍保存ができる種類についても掲載しているので、スーパーなどで購入した際に参考にしてください。

基本は冷蔵庫での保存

カマンベールやモッツアレラなどのナチュラルチーズと、6Pなどのプロセスチーズともに冷蔵庫で保存するのが基本です。常温で保存することができる商品も存在しますが、保存期間が短く、誤って長時間放置してしまうと傷んでしまいます。そのため、スーパーや外出先で購入した場合は、すぐに冷蔵庫や低温の場所で保存しましょう。

開封後のチーズを日持ちさせる方法

チーズは基本的に冷蔵庫で保存するのが鉄則です。そして、日持ちさせるためにはいくつかのポイントをしっかりと守る必要があります。1つ目は乾燥です。乾燥してしまうと硬くなってしまい、美味しさが半減してしまいます。そのため、冷蔵庫で保存する際には、乾燥させないようにラップなどで包み用にして保存しましょう。

また、冷蔵庫の中でも野菜室がある場合は、野菜室で保存するのがおすすめです。野菜室は湿度が高く、他の場所よりも乾燥しにくくなっています。ただし、保存する際に水分が出て、そこからカビが生えてきてしまうため、3~4日くらいのペースでラップを交換しましょう。

そして、冷蔵庫に入れる際には、臭いが強いものと一緒にしないようにしましょう。チーズは匂いを吸収しやすい食材となっているので、玉ねぎやニンニクなどの食べ物と同じ場所に保管するのはおすすめしません。

さらに、チーズに包丁を入れる際には、包丁やまな板に水分が付着していないか確認してから使いましょう。切り口に水分が付着しないようにすることでカビの繁殖を防ぐことが可能です。チーズを長持ちさせたい場合は、正しい保存方法を守りましょう。

冷凍保存は可能?

冷蔵庫で保管している場合でも、消費期限中に消費できない場合は冷凍保存することも可能です。しかし、一度冷凍してから解凍すると、舌触りが悪くなったり、商品の風味が落ちてしまいます。ただ、冷凍をしても加熱調理をすることで美味しく食べられますので、加熱調理をする前提の場合は冷凍保存で日持ちさせることが可能です。

ピザ生地の上に乗せて焼くことが多いシュレッドチーズやパンに乗せて焼くタイプのスライスチーズは加熱調理が前提となっているので、冷凍保存することが可能です。ただし、塊の場合は冷凍してしまうと、切り分けることが難しくなるため、あらかじめスライスしておくと便利です。

そして、チーズを冷凍保存した場合は、約1ヶ月間を目安に使い切りましょう。種類によって冷凍できるものとできないものがあるので、使い切れない徳用の商品などは冷凍して料理に活用しましょう。

チーズの常温保存には注意が必要

チーズには、さまざまな種類があり、商品によって保存できる期間が異なります。カマンベールやモッツアレラなどのナチュラルチーズは常温での保存に向いておらず、6Pなどのプロセスチーズも短時間の常温保存は可能ですが、基本的には冷蔵庫などで保存するようにしましょう。

また、加熱調理を前提としているチーズならば、冷凍保存することもできるので、正しい保存方法を把握して、最後まで美味しく食べましょう。

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