みょうがの食べ過ぎで下痢や物忘れになる?適量や効果効能も解説!

みょうがの食べ過ぎによる健康への影響を解説します。みょうがを食べ過ぎたときに起こる、下痢や物忘れなどの症状を詳しく説明!みょうがの食べ過ぎにならない適量や効果効能も紹介します。食べ過ぎないように摂取するための、参考にしてください。

みょうがの食べ過ぎで下痢や物忘れになる?適量や効果効能も解説!のイメージ

目次

  1. 1みょうがの食べ過ぎによる健康や妊婦への影響を調査!
  2. 2みょうがの食べ過ぎによる健康への影響
  3. 3みょうがの食べ過ぎで物忘れが酷くなる?
  4. 4みょうがは妊婦に良くない?
  5. 5みょうがを適量摂ったときの効果効能
  6. 6みょうがは食べ過ぎないよう注意しよう

みょうがの食べ過ぎによる健康や妊婦への影響を調査!

食べ過ぎなければ体に良いみょうが

ショウガの仲間であるみょうがは、香味野菜として古くから日本人に食されている野菜です。夏が旬の野菜で、暑さを乗り切るためのさまざまな効果効能があります。しかし、食べ過ぎると健康に悪影響を及ぼすでしょう。

みょうがを食べ過ぎると、どのような健康被害があるのか、妊婦に影響を及ぼすのかを詳しく解説します。

みょうがの食べ過ぎによる健康への影響

みょうがを食べ過ぎて、下痢や吐き気などの症状が現れたり、気持ち悪いと感じることがあります。ここでは、健康への影響について解説します。

影響①下痢や腹痛

みょうがの食べ過ぎにより腹痛を起こした女性

日本で自生する多年草の野菜やきのこには、食物繊維が多く含まれています。みょうがもその一つで、食物繊維の中でも液体に溶けにくい不溶性食物繊維です。

不溶性食物繊維は、腸内の便の量を増やして排便を促す効能あります。しかし、食べ過ぎて多量に摂取すると胃腸に刺激を与え、下痢や腹痛を引き起こしてしまうでしょう

みょうが100gに含まれる食物繊維の量は、約1.7gです。食物繊維の1日当たりの目標摂取量は、約20gになります。したがって、よほど食べ過ぎなければ大丈夫です。ただし、他の食品からも食物繊維を摂取することを考慮して、食べるようにしてください。

影響②食中毒

食中毒を起こして苦しむ男性

みょうがを食べ過ぎると、下痢や腹痛、吐き気、発熱、貧血などを起こすことがあります。このような症状が起こるのは、肝蛭(カンテツ)という寄生虫による食中毒が原因の可能性があります。

通常、肝蛭はヒツジやウシの肝臓に寄生する寄生虫です。肝蛭の幼虫や卵が付着した野菜を摂取すると、人に悪影響を与えることがあります。

食中毒を防ぐためには、みょうがに熱を加えることがおすすめです。また、肝蛭の幼虫や卵は、水またはお湯で落とすこともできます。どうしても生で食べたいときは、安全な洗剤で洗うようにし、熱湯にくぐらせると良いでしょう。

肝蛭症 - 13. 感染性疾患 - MSDマニュアル プロフェッショナル版

アレルギーの心配は?

アレルギーで皮膚に湿疹のでた男性

卵や小麦、乳製品など7品目は、アレルギー症状を起こしやすい表示義務のある食品です。また、表示義務はなくても、表示を推奨されている食品が20品目あります。みょうがはどちらの食品にも含まれていないため、比較的アレルギーを起こしにくい食品でしょう

しかし、食べ過ぎた場合には、湿疹ができたり口の周りがかゆくなる、アレルギー症状が出ることがあります。アレルギーが全く起こらないわけではないため、アレルギーを起こしやすい人は、食べ過ぎに注意してください。

みょうがを食べ過ぎると、稀に口の中がピリピリすることがあります。これは、みょうがの辛み成分であるミョウガジアールによる刺激が原因です。しかし、ミョウガジアールによるピリピリ感は、アレルギー症状ではないため、時間が経つと治まります。

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みょうがの食べ過ぎで物忘れが酷くなる?

物忘れが酷くなると言われる理由

物忘れに悩む高齢の男性

古くからの言い伝えで、みょうがを食べ過ぎるとバカになるという話や物忘れが酷くなるという噂があります。

みょうがを食べてバカになるという言い伝えは、諸説あります。そのうちの一つは、お釈迦様と物忘れが酷い弟子の話です。

自分の名前さえも忘れてしまう弟子がいたため、お釈迦様は彼に「みょうが」と呼ばれる名札を、首から下げさせました。そのことから、みょうがと物忘れを結び付けたといわれています。

また、その弟子の墓に生えた草がみょうがだったことから、みょうがと物忘れを結び付けたという説もあります。いずれにしても、科学的根拠のない言い伝えです。したがって、みょうがを食べ過ぎても、物忘れが酷くなるということはありません

食べ過ぎにならない適量

食べ過ぎになりそうな大量のみょうが

みょうがは1個1個が小さい野菜のため、適量の目安は特にありません。ただし、他の食品からも食物繊維を摂取するため、1日3個くらいの量にとどめておくのが良いでしょう。

また、辛み成分のミョウガジアールによって口の中がピリピリしたり、胃痛を引き起こすこともあります。そのため、適量の摂取が望ましいです。食べ過ぎると水溶性食物繊維の摂取過剰で、下痢や消化不良を起こすでしょう。

みょうがは妊婦に良くない?

妊婦は食べ過ぎに注意

みょうがの食べ過ぎに注意している妊婦

みょうがには苦味成分であるシュウ酸が含まれています。シュウ酸には、鉄分の体内への吸収を、阻害する働きがあります

お腹の赤ちゃんは母体から鉄分を受け取っているため、妊婦は鉄欠乏性貧血になりやすいです。妊婦が鉄分の吸収を妨げるシュウ酸を摂取すると、さらに鉄分不足を悪化させてしまうでしょう。

また、みょうがにはカリウムが含まれています。カリウムの働きの一つが、体内にこもった熱を体外へ排出することです。妊婦がみょうがを食べ過ぎると、熱を排出して体を冷やす可能性があるため、注意しましょう。

食べるときはしっかりアク抜きを

しっかりあく抜きしているみょうが

先述のように、みょうがには鉄分の吸収を阻害する、シュウ酸という成分が含まれています。シュウ酸はアク抜きをすれば、取り除くことのできる成分です。しっかりアク抜きをすれば、妊婦がみょうがを食べても大丈夫でしょう。

アク抜きは水に浸けるだけで、簡単にできます。まずは、みょうがをよく洗って半分にカットしたあと、根元にV字の切り込みを入れてください。切り口をまな板につけて、繊維に沿って千切りしましょう。切ったみょうがは箸でほぐし、1~2分氷水にさらします。

水にさらしたみょうがは、ざるにあげて水気をきりましょう。最後にキッチンペーパーで、水分を拭き取ります。水分が残っていると雑菌が入りやすいため、しっかり拭き取るようにしてください。

みょうがを適量摂ったときの効果効能

みょうがは食べ過ぎると、健康被害を及ぼす恐れがあります。しかし、適量を摂取すれば、さまざまな効果効能が期待できるでしょう。どのような効果効能があるか解説していきます。

栄養素の効果効能①食物繊維

山に生息しているみょうが

日本で古くから食されている野菜や山菜には、食物繊維が豊富に含まれています。みょうがも例外ではなく、食物繊維の中でも水に溶けにくい、不溶性食物繊維が多い野菜です

不溶性食物繊維は水に溶けないため、胃や腸で水分を吸収して膨らみます。そのため、便がカサを増し腸を刺激して、蠕動運動の働きを活発にするでしょう。

腸の蠕動運動が活発になると便通がよくなり、便秘解消になります。みょうがの食物繊維の働きで、便秘による肌のトラブルなども、改善されるでしょう。ただし、食べ過ぎると下痢や腹痛の原因になるため、注意が必要です。

栄養素の効果効能②カリウム

むくみ解消効果のあるカリウムを含むみょうが

みょうがには、体に必要なミネラルであるカリウムが、豊富に含まれています。カリウムの重要な働きは、細胞内のナトリウムを尿や汗で体外に排出することです。

人間の体は塩分を取りすぎると、余分な水分を溜め込んで、むくみを生じます。その際、カリウムを摂取するとナトリウムの排出を促すため、体内の塩分と水分のバランスがとれます。そのため、むくみが解消されるでしょう。

また、塩分の過剰摂取は、血圧を上げる原因になります。カリウムを摂取して体内の塩分を排出することで、高血圧の予防も期待できるでしょう。

栄養素の効果効能③α-ピネン

リラックス効果のあるみょうが

みょうがには食欲をそそる独特の香りがあります。この香りはα-ピネンと呼ばれる成分で、スギやヒノキなど木のにおい成分の一つです。

森林浴に代表されるように、α-ピネンにはリラックス効果があります。さらに血行を促進する効果もあるため、冷えの解消も期待できるでしょう。

その他、覚醒効果や集中力アップ効果、神経の興奮を抑える効果などもあります。ストレス耐性を高めるなどアロマテラピー効果もあるため、アロマオイルにも使用されるでしょう。

栄養素の効果効能④ゲラニオール

美容効果が期待できるみょうがの断面

みょうがの香りには、バラの香りと同じゲラニオールという成分も含まれています。ゲラニオールは、口臭や体臭を抑制してくれる働きのある、芳香成分です

ゲラニオールには、抗菌作用や抗ウイルス作用、免疫力アップの作用もあるため、風邪などの感染症を予防してくれます。また保湿作用や女性ホルモンの働きを助ける働きもあり、美容効果も期待できるでしょう。

栄養素の効果効能⑤ミョウガジアール

ミョウガジアールの効果を高める千切りにしたみょうが

みょうがには、ミョウガジアールの辛み成分も含まれています。ミョウガジアールには血のめぐりを良くする作用があるため、冷え予防の効果があるでしょう。

また抗菌作用や解毒作用もあり、口内炎やのどの痛みを抑え、風邪を予防できます。その他、免疫力アップや脳の活性化など、身体機能をアップする効果も期待できるでしょう。ミョウガジアールは千切りにすると、さらに効果が高まります。

栄養素の効果効能⑥ビタミンB・C

アンチエイジング効果のあるみょうが

みょうがには少量ですが、ビタミンBやCの成分も含まれています。ビタミンBは新陳代謝を促進する働きがあるため、アンチエイジング効果が期待できるでしょう。

また、ビタミンCには、美白効果や免疫を高める効果があります。そのため、みょうがを食べると美容効果と健康効果の両方が得られるでしょう

みょうがは食べ過ぎないよう注意しよう

食べ過ぎに注意が必要なみょうが

みょうがは独特の香りと味を楽しめるため、そうめんや冷ややっこの薬味としても、人気のある香味野菜です。美味しさと共にさまざまな効果効能が期待できます。

しかし、食べ過ぎると健康被害を及ぼす可能性もあります。特に妊婦は、シュウ酸による鉄欠乏性貧血の恐れがあるため、食べ過ぎに注意が必要です。食べ過ぎないように適量を知り、効果効能を活かして健康的にみょうがの味や香りを楽しみましょう。

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