2022年02月15日公開
2024年11月18日更新
塩サバを塩抜きする方法とは?旨味を残すポイントと活用レシピも
塩サバを塩抜きする方法をまとめました。そのままでは塩辛い塩サバを、塩水や酒を使って塩抜きする方法について詳しく説明します。旨味を残すポイントや、簡単で美味しい塩サバの人気レシピも紹介!短い時間で塩抜きするコツなど、役立つ知識が満載です。
塩サバを塩抜きする方法や活用レシピを紹介!
塩サバは比較的安値で売られており、毎日の食事に使いやすい魚です。しかし、塩分濃度が高いため、そのまま食べると塩辛いことがあります。塩サバを美味しく食べるためには、上手な塩抜き方法を知っておくことが大事です。
本記事では、塩サバの正しい塩抜き方法を解説します。旨味を残して塩抜きするポイントも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
塩サバを塩抜きする方法
方法①塩水を使う
【やり方】
- 塩サバがしっかりと入るくらいのタッパーに、水を200ml程度入れます。
- 1に塩小さじ1/2を入れて混ぜます。
- 2に塩サバを入れて、2〜4時間ほど浸けておきます。
- 取り出したら、キッチンペーパーなどで水気を拭き取ります。
塩抜きの一番オーソドックスな方法は、塩水を使ったやり方です。塩分の抜き加減は、浸け時間で調節することが可能です。長時間漬けるとそれだけ塩分も抜けるため、お好みで時間を調節しましょう。
方法②塩水と茶殻を使う
塩水だけでなく、茶殻を使った塩抜き方法もあります。茶殻に含まれているタンニンの効果で、旨味を逃さず塩抜きすることができます。塩水と茶殻を使ったやり方は、塩と一緒に茶殻を水に入れるだけでOKです。
茶殻を加える量は、塩と同じく小さじ1/2程度が目安になります。あとのやり方は塩水を使った方法と一緒ですが、浸け時間は1〜2時間ほどでOKです。茶殻がないときは、茶葉をそのまま使うこともできます。
方法③みりんと酒を使う
少し時間はかかりますが、みりんと酒を使って塩抜きすることもできます。この方法のメリットは、塩サバの身がふっくらしたまま塩抜きできるところです。塩サバ全体がしっかりと浸かるように、水は500mlほど用意しましょう。
水が用意できたら、酒とみりんを大さじ1ずつ加えます。そこへ塩サバを入れたら、最低でも2〜3時間は浸けておくようにしてください。1日以上浸けておくこともできますが、その場合は一度液を交換したほうが良いでしょう。
時間がない時に簡単に塩抜きする方法
どうしても浸けている時間がないときは、時短できる方法を試してみましょう。塩抜きを早く行うためには、塩を入れたぬるま湯を利用します。水ではなくぬるま湯に塩を溶かし、3回に分けて10分ずつ浸けましょう。
ぬるま湯に漬ける方法は、時短だけでなく臭みも取れるというメリットがあります。他にも、塩サバをさっと茹でる塩抜き方法もあります。茹ですぎると旨味と脂身が抜けてしまうため、茹で加減には気をつけましょう。
塩サバの旨味を残して塩抜きするポイント
ポイント①真水は使用しない
真水を使ったほうが塩分が抜けるイメージですが、塩抜きは塩水で行うことが基本です。塩水を使うことで、旨味の流出や塩の抜けすぎを防ぐことができます。また、塩サバを真水に浸けると、水が塩サバの中へ急速に入ってしまいます。
その結果、塩サバの身は水分でブヨブヨになってしまい、美味しく食べることができません。真水を使うと塩サバの苦味が残ることもあるため、必ず塩水を使うようにしましょう。
ポイント②塩抜きは塩分濃度が重要
塩サバを上手に塩抜きするポイントは、水の塩分濃度を1〜1.5%にすることです。このくらいの濃度が、ゆっくりと塩抜きをするために最適だといわれています。濃度が1〜1.5%の塩水は、塩サバ以外の魚や数の子などの塩抜きにも使えます。
塩サバを活用した人気レシピ
塩サバのピリ辛甘酢炒め
【材料】
- 塩サバ 1と1/2枚
- 片栗粉 適量
- 揚げ油 適量
- 玉ねぎ 1/2個
- 長ネギ 1/2本
- れんこんの水煮 60g
- チンゲン菜の葉 3枚
- おろしショウガ 小さじ1
- 豆板醤 小さじ1と1/2
- 輪切り唐辛子 小さじ1と1/2
- A 酢 100cc
- A 醤油 80cc
- A 水 100cc
- A 砂糖 100g
- A 酒 50cc
- 水溶き片栗粉 適量
- ごま油 小さじ2
【作り方】
- 塩サバは肋骨とヒレを取り除き、ひと口サイズのそぎ切りにします。
- 野菜を食べやすい大きさに切ります。
- 1に片栗粉をまぶし、170℃の油で5分揚げます。
- 3のれんこんを入れて1分ほど揚げ、他の野菜も入れて油通しします。
- 4をザルにあけ、油を切ります。
- 鍋に唐辛子と豆板醤を入れて炒めます。
- 6にAを加えて混ぜ合わせます。
- 水溶き片栗粉を入れてとろみをつけます。
- サバと野菜を戻し、強火で炒めてタレを絡めます。
- ごま油を鍋肌から回しかけたら完成です。
メインのおかずにもお酒のおつまみにもなる、塩サバのピリ辛甘酢炒めのレシピです。野菜は一度油通しをすることで、シャキシャキとした食感に仕上がります。子供や辛みが苦手な人が食べるときは、豆板醤と唐辛子を抜いてあげましょう。
サバ味噌
【材料】(2人分)
- 塩サバ 2枚(1尾)
- A 酒 大さじ2
- A 砂糖 大さじ1
- A 醤油 小さじ1
- A みりん 小さじ2
- 味噌 大さじ1と1/2
- ショウガ 1片
- 白ネギ 適量
【作り方】
- 塩サバを半分に切り、皮目に十字に切り込みを入れます。
- 1をザルに乗せ、熱湯を回しかけます。
- ショウガは薄切りにします。
- 鍋にAと3を入れて、サバを皮目を上にして並べます。
- 火をつけ、弱火〜中火で加熱します。
- 沸いたら蓋をして、弱火で5分ほど煮込みます。
- 蓋を開け、味噌を入れて溶かします。
- 再び蓋をして、3〜5分ほど煮込みます。
- 皿に盛りつけ、白髪ネギを乗せたら完成です。
塩サバで作る簡単なサバ味噌のレシピです。サバの味噌煮より煮込み時間が短く、あっさりとした味に仕上がります。
塩サバの塩分があるため、調味料は少なめにするのがポイントです。味噌もだし入りだと塩辛くなってしまうため、だしが入っていない甘めの商品を使いましょう。
塩サバのカレー焼き
魚嫌いの子供には、塩サバのカレー焼きがおすすめです。カレー粉でサバの臭みが気にならなくなり、子供でも食べやすい味になります。焼くときは脂を拭き取りながら、表面をパリッと仕上げましょう。
塩サバのトマト煮
トマト缶を利用することで、塩サバがオシャレなイタリアンに変身します。美味しく作るポイントは、隠し味に味噌を加えることです。
味噌でトマトの酸味が和らぎ、味がまろやかになります。他の野菜を使っても美味しいため、冷蔵庫の余り野菜を活用してみましょう。
塩サバは旨味を残したまま上手に塩抜きしよう
塩サバの正しい塩抜き方法をまとめました。塩サバは塩水を使って塩抜きすることで、旨味を残したまま塩分を取ることができます。
塩水を使う以外の方法もあるため、自分に合う方法を探してみてください。上手に塩抜きをしたら、お好みの調理法で塩サバを楽しみましょう。