2022年02月09日公開
2024年11月18日更新
エリンギが腐ると見られる特徴は?原因と保存方法別の賞味期限も紹介
エリンギが腐るときに見られる特徴についてまとめました。柔らかい触感やすっぱい臭い、見た目の変化など、エリンギが腐ると現われる特徴を説明します。美味しく食べ切れる大量消費レシピも紹介しているため、使い道に困ったときは利用してみてください。

エリンギは腐るとどうなるのか調査!

肉や野菜は腐った状態が分かりやすいですが、きのこ類が腐った状態を知らない人は、多いのではないでしょうか?腐ったときの特徴が分からないと、買ってから時間が経ったエリンギを食べてよいのか判断に迷ってしまいます。
本記事ではエリンギが腐るとどうなるのか、見た目や臭いなどの特徴をまとめました。賞味期限や上手に保存するポイントなども紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
エリンギが腐っているのか判断ポイント
エリンギが腐る原因

エリンギは湿気に弱いという特徴があり、湿度が高い場所に置いておくと腐りやすくなります。同じく高温にも弱いため、高温多湿の場所に長期間置いておくのはやめましょう。
また、収穫してから日が経っているものも、腐りやすくなります。上手に保存したとしても鮮度の悪いものは早く腐るため、できるだけ早めに食べ切ってしまうのがおすすめです。
ポイント①色

エリンギは腐ると見た目の色が変わってくるため、色を観察することで食べられるかどうか判断しやすくなります。変色で一番分かりやすいのは、軸の部分です。
新鮮なエリンギは白い色をしていますが、腐ると軸が茶色くなったり黒ずんだりしてきます。軸が変色しているときは、食べるのはやめておきましょう。さらに腐敗が進むと軸だけでなく、全体的に真っ黒になってしまうこともあります。
ポイント②色以外の見た目

エリンギは腐ると、白いカビが生えてくることがあります。ただ、エリンギについた白いものは、「気中菌糸」という無害な菌である可能性もあります。そのため、その白いものが本当にカビかどうかを見分けることが大事です。
気中菌糸は白くなりすぎないため、カサが全体的に真っ白になっている場合はカビだと思ったほうが良いでしょう。また、腐ると白カビだけでなく、黒や緑のカビが生えてくることもあります。これらのカビは見ればひと目で分かるため、すぐに処分しましょう。
ポイント③臭い

エリンギが腐っているかどうか判断するためには、見た目とともに臭いを確認するのがおすすめです。エリンギはもともとそこまで強い臭いはしないため、腐敗臭がすればすぐに分かります。
腐ったような臭いの他に、カビっぽい臭いやすっぱい臭いがするときも要注意です。これらの臭いがした場合はすでに腐っていると判断して、食べるのはやめておきましょう。
ポイント④感触

エリンギは全体の90%が水分でできているため、新鮮なものはカサや軸にハリがあります。しかし、腐ると水分が外へ出てしまうので、ぐにゃぐにゃとした柔らかい触感になります。
柔らかいと切るときに包丁がすっと入らなくなるため、その時点で気づけることもあるでしょう。いつもよりも感触が柔らかいと感じたら、見た目や臭いも一緒にチェックしてみるのがおすすめです。
また、柔らかいだけでなく、触ったときにひどくぬめりがある場合も注意が必要です。カサにはもともと少しぬめりがあります。糸をひくようなぬめりだったり、全体にぬめっているときは、腐っていると判断しましょう。
エリンギが腐る手前の状態は?

エリンギは傷み始めると、軸がピンク色になってくることもあります。これはエリンギに含まれているチロシンという成分が原因で、チロシンが酸化したことにより起こる減少です。
鮮度は落ちていますが腐る前の状態であるため、食べても問題はありません。そのまま放置していると腐ってくるため、軸がピンクになっていたら早めに食べるようにしましょう。
また、収穫されてから日数が経ったエリンギは、水分が抜けてカサカサしてくるという特徴もあります。カサカサしているだけで見た目など他に問題がなければ、味は落ちますが食べても大丈夫です。
エリンギの保存方法別の賞味期限とポイント
賞味期限①常温保存

スーパーなどに買い物に行くと、エリンギが常温で陳列されていることもあるでしょう。このように、エリンギは常温で保存することもできます。
賞味期限はあまり長くはなく、日持ちしてもせいぜい3日ほどです。買ってすぐに食べる予定があるときは良いのですが、しばらく保存しておきたい場合は違う保存方法を選びましょう。
賞味期限②冷蔵保存

冷蔵庫で保存すると常温よりも賞味期限が伸び、1週間程度は日持ちさせることができます。買ってから数日後に使う予定があるときは、冷蔵保存をしておくと良いでしょう。
ただ、普通の冷蔵室だと気温が下がりすぎることがあり、逆に長持ちしなくなってしまうことがあります。冷蔵庫で保存する場合は、野菜室に入れるようにしましょう。
賞味期限③冷凍保存

賞味期限が一番長持ちするのが、冷凍して保存する方法です。冷凍しておくと1ヶ月は日持ちさせられるため、しばらく食べる予定がない人は冷凍保存してしまうと良いでしょう。
また、きのこ類は冷凍することでさらに旨みがアップします。すぐに使う場合でも、一度冷凍してから調理するのがおすすめです。冷凍したエリンギは冷蔵庫で自然解凍もできますが、凍ったまま調理することもできます。
保存方法ポイント①パックのまま保存するのはNG

エリンギは、パックに入って売られていることがほとんどですが、パックのまま保存することは、おすすめしません。パックの中に入れたままにすると湿度が高くなり、早く腐る原因となってしまいます。
パックから出したエリンギはキッチンペーパーや新聞紙で包み、ビニール袋に入れて冷蔵保存しましょう。常温保存する場合は、できるだけ涼しくて直射日光が当たらない場所に保存するようにしてください。
冷凍保存の場合はパックから出したエリンギを小分けにし、ラップで包んでから保存袋に入れます。空気を抜いてしっかりと密閉したら、冷凍庫に入れておきましょう。
保存方法ポイント②新鮮なエリンギを選ぶ

いくら上手に保存したとしても、最初からエリンギが傷んでいては賞味期限も短くなってしまいます。エリンギを買うときは、できるだけ鮮度が良いものを選ぶようにしましょう。新鮮なエリンギは、軸が適度に固くて弾力があるという特徴があります。
また、カサが開いていなかったり、パックに水滴がついていないなども鮮度を見分ける大事なポイントです。カサが開いているということは、それだけパックに詰められてから日が経っているという証拠です。
パックに水分がついているのも、エリンギの水分が蒸発するほど日が経っているということになります。カサは閉じていればどのような形でも問題ありませんが、その色には注目しましょう。
鮮度が良いエリンギは、カサの色が薄い茶色になっています。色が濃いものは鮮度が落ちているため、買う前にカサの色をしっかりと確認してみましょう。
保存方法ポイント③水洗いをしない

エリンギにはたまに汚れがついているものもありますが、水で洗ってしまうと腐るのが早くなってしまいます。
また、腐るだけでなく旨みも流れ出てしまうため、汚れがあっても水洗いをしないように気をつけましょう。汚れが気になる場合は、キッチンペーパーなどで軽く拭き取るのがおすすめです。
エリンギが腐る前に使い切るおすすめレシピ
メンマ風エリンギ
【材料】
- エリンギ 1パック(約100g)
- ごま油 小さじ2
- 黒コショウ 適量
- 塩 小さじ1/4
- 味の素 4振り
- 醤油 小さじ1/2
- ラー油 適量
【作り方】
- エリンギを縦と横に半分にカットし、すべて薄切りにします。
- フライパンにごま油をひいて中火で熱し、1を入れて炒めます。
- 塩と味の素を加えて炒めます。
- 黒コショウをかけ、醤油を鍋肌から加えて炒めます。
- 器に盛りつけ、ラー油をかけたら完成です。
お酒のおつまみにぴったりの、メンマ風エリンギのレシピです。メンマよりも柔らかい食感ですが、エリンギ独特のぷりっとした歯ごたえを楽しめます。
コショウを控えめにすれば、子どもでも美味しく食べられます。ちょっとした副菜やお弁当のおかずにもおすすめです。
エリンギのオイスターソース煮
【材料】
- エリンギ 200g
- ごま油 適量
- オイスターソース 大さじ1弱
- A 醤油 大さじ1/3
- A みりん 大さじ1/3
- A 鶏ガラスープの素 小さじ1/3
- A 水 50〜70cc
- 水溶き片栗粉 適量
【作り方】
- エリンギを縦方向にスライスします。
- ごま油をひいたフライパンで1を焼きます。
- こんがりと焼き色がついたらAを入れて混ぜます。
- 火を止めてから水溶き片栗粉を入れて混ぜます。
- 再び火をつけ、とろみがついたら完成です。
まるでアワビを食べているような気分になれる、エリンギのオイスタース煮を紹介します。短時間で簡単に作れるため、何かもう一品欲しいときに活躍してくれます。水の量で味の濃さが変わるので、味を見て量を調節しましょう。
エリンギは腐る前に食べ切ろう

エリンギが腐るとどうなるのか、その特徴や保存のポイントをまとめました。エリンギは腐ると柔らかい感触になったり見た目の色が変わったりと、いろいろな変化があらわれます。これらの特徴を覚えておくことで、腐ったかどうか判別することができます。
冷蔵保存や冷凍保存をすると賞味期限も伸びるため、期限内に食べ切れるように上手に保存することが大事です。保存のポイントを守り、腐る前に美味しく食べ切るようにしましょう。



