2022年01月11日公開
2024年11月17日更新
しいたけは生焼けで食べると危険!症状や食べられるかの見分け方を紹介
しいたけを生焼けで食べる危険性について解説します。食用きのこのしいたけを生焼けで食べたときの食中毒の危険性や、体にあらわれる症状を詳しく説明します。傘の状態を見るなどの見分け方も紹介しているので、食べる前にしっかりチェックしておきましょう。
しいたけを生焼けで食べる危険性や見分け方を解説
しいたけはそのまま食べても出汁に使っても美味しいきのこで、普段の食事からバーベキューまで活躍してくれます。何気なく食べているしいたけですが、生焼けで食べると食中毒などの危険があることを知っていますか?
本記事では、しいたけを生焼けで食べたときの危険性についてまとめました。生焼けかどうかの見分け方も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
しいたけを生焼けで食べて起こる食中毒の症状
症状①吐き気や腹痛
しいたけは昔から食べられてきた食用きのこですが、生焼けの状態で食べてしまうと食中毒を起こしてしまうことがあります。食中毒の原因は、生のしいたけに付着している雑菌です。
この雑菌は加熱することで死滅するのですが、生焼け状態だと完全に死滅させることができません。そのため、生焼けのしいたけを食べると、腹痛や下痢、嘔吐などの症状が出てしまうことがあります。
症状②しいたけ皮膚炎
生焼けのしいたけを食べると、腹痛などの症状だけでなく皮膚炎があらわれることもあります。発症するタイミングは食べてから数時間から数日後で、線状の赤い発疹ができるのが特徴です。
命の危険はないのですが、ひどいかゆみを伴います。発疹が出る場所は胸やお腹、背中などが中心ですが、場合によっては手足にまで発疹が広がることもあります。
症状があらわれたら我慢せずに病院へ
しいたけで食中毒を起こしたとしても、吐き気や腹痛を劇的に治す薬というものはありません。体内に入った菌が排出されるまで待つしかないのですが、症状がひどいと脱水症状などを起こしてしまう可能性もあります。
また、自己判断で下痢止めなどを飲んでしまうと、菌の排出が行われずに症状が長引く場合もあります。軽い症状であれば安静にしていれば治りますが、症状がひどい場合は我慢せずに病院へかかるようにしましょう。
また、しいたけ皮膚炎の場合は、抗ヒスタミン薬やステロイド軟膏などを使うことで比較的早く症状が落ち着きます。発疹をかいてしまうと症状が悪化してしまうので、しいたけを食べて体にかゆみが出たらすぐに病院へ行くようにしましょう。
しいたけが生焼けかどうかの見分け方
見分け方①しいたけの傘の状態
しいたけが生焼けかどうかを見分けるためには、傘の部分をしっかりと確認しましょう。しいたけは加熱すると水分が抜け、傘にシワが寄ってきます。傘にしっかりとシワができていれば、中まで加熱されている証拠です。
水分が抜けることで傘のサイズも小さくなるので、焼く前のサイズを覚えておくと生焼けかどうかの目安になります。
また、しいたけの傘は生の状態だとハリがありますが、焼くとハリがなくなってしんなりとしてきます。食べる前に箸でつまんだりして、傘の状態をしっかりと確認しておきましょう。
見分け方②しいたけの傘の裏側の水分量
しいたけは焼くと、傘の裏側に水分が出てきます。傘の裏側に水滴がついていてしっとりとしていたら、もう生焼けの心配はありません。しかし、傘の裏側にまだ水分が出てきていない場合は、もう一度火を通すようにしましょう。
加熱時間の目安を知ることも大切
加熱時間の目安を覚えておくことは、しいたけの生焼けを防ぐことにもつながります。しいたけを安全に食べるための加熱時間は、だいたい3〜6分程度です。
しいたけの量や大きさでも変わってきますが、この時間を目安として覚えておくと良いでしょう。フライパンやホットプレートで焼く場合は、蓋をしたほうが早く火を通すことができます。
また、電子レンジを使うとさらに時短になり、耐熱容器に入れてラップをした状態で2分ほど加熱すれば食べることができます。ただ、あくまでも加熱時間は目安として、他の見分け方とあわせてしいたけの状態をチェックしましょう。
しいたけの生焼けは食べないように気をつけよう
しいたけは安心して食べられる食用きのこですが、生焼けの状態で食べると食中毒にかかる危険があります。しかし、しっかりと加熱して食べれば問題ないため、食べる前に中まで火が通っているか確認することが大事です。
傘の状態などで生焼けけどうかがわかるので、食べる前に一度焼け具合をチェックするようにしましょう。