2021年12月20日公開
2024年11月17日更新
しいたけの腐る原因は?見た目の変化や保存方法別の期間も紹介!
しいたけの腐る原因を徹底解説します。腐ったしいたけを食べたらどうなるかや腐るとどのような特徴があるのか、見た目や臭いなど判断する方法をまとめました。常温や冷凍など保存方法別の賞味期限についても紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
目次
しいたけが腐るとどうなるのか徹底調査!
しいたけは、鍋や茶碗蒸しなどさまざまな料理に入れたり、出汁として活用することができます。生しいたけを購入した場合、数日放置していると腐ってしまった経験はないでしょうか?
本記事では、しいたけが腐る原因や腐ったと判断できる特徴、常温や冷凍など保存方法ごとの賞味期限などもまとめました。新鮮なしいたけを見極めるポイントも解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
しいたけが腐る原因
しいたけは、なぜ腐ってしまうのか疑問に思ったことはありませんか?ここでは、しいたけがなぜ腐るのか原因について解説します。
原因①空気に触れている
しいたけは空気に触れると酸化しやすい食材といわれているため、空気に触れないように保存しましょう。空気に触れて酸化すると、傘の表面や裏側、軸が変色していきます。
変色を防ぐためには、酸素に触れないように保存袋などで密閉して保存することをおすすめします。空気に触れることで酸化すると、腐る原因になるので保存には注意しましょう。
原因②湿度の高さ
しいたけの栽培に関しては、適した温度と湿度が必要です。しかし、収穫した後は水分に弱いため、できるだけ湿度のある場所は避けて乾燥した状態で保存しましょう。
特に梅雨などの湿度が高い時期などは、購入したらできるだけ早く食べたり冷凍や冷蔵などで保存することをおすすめします。常温保存する場合、適した湿度は40%程といわれています。湿度が高いと腐る原因になるので、保存の際は注意しましょう。
原因③温度の高さ
温度の高い場所に放置していると、腐る原因になるので注意が必要です。夏場や暑い部屋の場合は腐るのも早くなるので、すぐに料理で使わないなら冷凍保存や干ししいたけにすると良いでしょう。
自然の中で育てる原木栽培は、夏場の温度管理が大変だといわれています。家庭で保存する場合も、常温で20度以上ある場所での放置は避けることをおすすめします。
夏場や暖房などで温度が高い室内なら、常温での保存は避けて冷凍や冷蔵、乾燥させるようにしましょう。
しいたけが腐ると見られる変化の特徴
腐ったしいたけを食べてしまわないためには、腐るとどのような特徴があるのか知っておく必要があります。ここでは、しいたけが腐っていると判断できる特徴についてまとめました。
変化①見た目
しいたけの傘表面が黒ずみ、傘の裏側部分も変色していたら腐っていると判断できます。腐ると、青や緑などのカビが発生する場合があります。しかし、新鮮なものでも、綿のようなふわふわした白いものが傘や軸についてる場合があるのです。
カビと勘違いしやすいですが、気中菌糸というきのこの一部です。見た目やにおい、感触など腐る特徴がみられないなら、食べたとしても問題ないでしょう。
変化②におい
しいたけが腐ると、鼻をつくような酸っぱいにおいがします。しいたけは、水分が多く微生物や細菌が増えやすい特徴があるのです。しいたけの表面には、トリコデルマという腐る原因となるカビ菌が付着している場合があります。
そのため、湿気や高温などの腐る原因が重なり、酸っぱいような異臭を放つのです。食べた時に、酸っぱい味がした場合も腐っている可能性は高いといえます。
生のものより乾燥したものはレンチオニンなどの香り成分が多く含まれているので、しいたけ特有のにおいがあります。土や独特の香りではなく、酸っぱい臭いなど腐敗臭を感じたら腐っていると判断できるので食べないようにしましょう。
変化③感触
手で触ってぬめりを感じる場合は、腐っていると判断できます。新鮮なものは全体的にハリがあり乾燥していますが、腐るとハリがなくなりしなびていきます。腐ると水分が出てくるので、ぬめりを感じるのです。
条件がいい環境で放置していると、腐るのではなく乾燥してくる場合があります。カサカサとした感触であれば干ししいたけにできるので、天日干しにしてみましょう。においや見た目だけでなく、ぬめりやハリなど感触でも腐っているか判断できます。
切り口が赤くなるのは大丈夫?
しいたけの切り口が赤い原因は、しいたけに含まれるチロシンというアミノ酸の一種が酸化して変色するためです。見た目やにおいなど腐っている特徴がみられなければ、切り口が赤く変色していても問題ありません。
チロシンに毒性はないので、断面に赤みがあるだけなら食べてもOKです。しかし、酸化してきているので、できるだけ早く料理して食べてしまうことをおすすめします。
腐ったしいたけを食べたらどうなる?
気がつかずに腐ったしいたけを食べたら、腹痛や吐き気、熱が出る場合があります。しいたけは腐ると細菌やカビが増殖するため、腐ったものを食べた場合は体調不良になる可能性があるのです。
腹痛や嘔吐など症状がある場合は、すぐに病院を受診しましょう。また、下痢や嘔吐などが続く時は、こまめに水分補給をしてください。腐っていると疑わしいものは、できるだけ食べないことが得策です。
しいたけが腐るまでの保存方法別の期間
しいたけを大量に購入した時や1度に使い切れなかった時に、上手に保存すれば腐らせることなく使い切ることができます。ここでは、常温や冷凍など保存方法や賞味期限について解説します。
冷蔵保存
正しく冷蔵保存した場合、おいしく食べられる期間は約1週間です。しいたけは水分に弱い食材のため、キッチンペーパーや新聞紙などに包んで保存しましょう。
しいたけは、水洗いすると風味が落ちるといわれることもあります。しかし、原木で育てたしいたけは、土や小さな虫がついている場合があります。そのため、水洗いした後は、しっかりキッチンペーパーなどで水気を拭き取ってください。
冷蔵庫で保存する場合は、キッチンペーパーで胞子が落ちないように傘の裏側を上にして包みビニール袋に入れます。すぐに使い切る予定があるなら、冷蔵保存がおすすめです。
冷凍保存
しいたけに限らずキノコ類は冷凍すると栄養価がアップするといわれているので、おすすめの保存方法です。冷凍保存した場合、おいしく食べられる期間は約1ヶ月といわれています。冷凍保存する場合は、石づきを切り落としておきましょう。
用途ごとにカットするか、使い道が決まっていない場合は軸と傘に分けて丸ごとのままで冷凍用保存袋に入れて保存します。冷凍保存すると味も染み込みやすくなるので、煮物や炒め物、炊き込みご飯などに最適です。
常温保存
常温保存の場合おいしく食べられる期間は短くなるので、暖かい季節では約1~2日、寒い季節なら3~4日です。湿度や温度の高い場所は避けて、風通しの良い所に保存しましょう。
部屋の温度が20度以上の場合や暑い夏などは、常温なら半日ほどでカビや汁が出るなど傷む可能性があります。そのため、温度が高い場合は、常温は避けて冷凍や冷蔵保存をおすすめします。
乾燥保存
乾燥保存の場合は、常温で半年~1年保存が可能です。しいたけを天日干しして乾燥させると、冷凍保存より栄養価がさらにアップします。日光にあてることで、ビタミンDと旨味が増すためです。
市販の天日干しと記載のない乾燥しいたけを購入した場合でも、日光にあてることで栄養価アップが期待できます。乾燥させたものは出汁や炊き込みご飯、煮物にも最適なので、常備しておくと普段の料理に役立てることができるでしょう。
しいたけを購入するときの見極め方
新鮮なしいたけは、どのような特徴があるでしょうか?ここでは、しいたけを購入するときの見極め方を解説します。
見極め方①傘
おいしくて新鮮なしいたけは、傘が6~8割程度開いており傘の裏側が白くてひだにハリがあります。傘が開くほど鮮度は落ちていくので、傘は開き過ぎていないものを選ぶと良いでしょう。
鮮度が落ちると傘の裏側は白色から茶色く、傘の表面は茶色から黒く変色していきます。色と傘の開き具合をチェックすると鮮度を判断することができるので、ぜひ購入時に確認してみてください。
見極め方②肉身
しいたけの肉身は、薄いものよりみずみずしく旨味が詰まった肉厚なものを選ぶと良いでしょう。栽培方法には、原木といわれる自然栽培と菌床という人工栽培の2種類があります。
原木は、自然の中で育てるので2年ほどの年月がかかります。菌床は、暗い室内で人工的に栄養分を与えるので3~6か月で収穫が可能です。
原木栽培は菌床栽培と比べて、肉厚で風味も良いといわれています。原木栽培の生しいたけを見かけることがあれば、ぜひ食べてみてください。
見極め方③軸
しいたけの軸が短くて太いものは、おいしいといわれています。栽培している環境により、軸の長さや太さは変わります。適切な温度と湿度で育った場合は、軸が太くて短い特徴があるといわれているのです。
軸は、傘よりグルタミン酸などの旨味成分や甘み成分などが豊富に含まれています。そのため、軸は、出汁に使ったり炒め物やスープに最適です。
しいたけは腐ると見た目に現れるので要注意!
本記事では、しいたけが腐る原因や特徴、おいしくて新鮮なしいたけの見極め方などについて解説しました。腐ったしいたけを食べたら腹痛や吐き気など体調が悪くなる場合があるので、腐敗の特徴を知って避けるように注意してください。
しいたけは、出汁やすき焼き、煮物、炊き込みご飯などさまざまな料理に活用できます。新鮮な生しいたけを購入したら、賢く保存して食材を無駄にしないように料理しましょう。