ブールマニエの作り方と使い方を丁寧解説!冷凍保存は出来る?

ブールマニエというフランス料理に欠かせない調味料を知っていますか?ブールマニエがあれば、シチューやスープ、煮込み料理の味を劇的に美味しくさせる魔法の調味料なのです。そんなブールマニエの作り方と使い方を丁寧に解説!しています。また、沢山作った時に冷凍保存は出来る?と考えてしまうところですが、そんな疑問にも素早く答えています。ブールマニエは使いたい時に手軽に使え、さらに手の込んだ煮込み料理を簡単にする魔法の調味料です。

ブールマニエの作り方と使い方を丁寧解説!冷凍保存は出来る?のイメージ

目次

  1. 1ブールマニエとは?
  2. 2ブールマニエの作り方:小麦粉を温める方法
  3. 3ブールマニエの作り方:バターを温める方法
  4. 4ブールマニエのダマにならないコツとは?
  5. 5ブールマニエの使い方
  6. 6ブールマニエの保存方法:常温保存の場合
  7. 7ブールマニエの保存方法:冷凍保存の場合
  8. 8ブールマニエとホワイトソースの違いについて
  9. 9ブールマニエを使った美味しいカレーの作り方
  10. 10ブールマニエを使った美味しいシチューの作り方
  11. 11ブールマニエを使ったその他料理
  12. 12ブールマニエのまとめ

ブールマニエとは?

ブールマニエとは、薄力粉とバターが同量あれば簡単に作れる西洋料理で、ソースにとろみを付ける時に使われるものです。小麦粉とバターを一緒に練ることによって、小麦粉の粒子がバターに覆われて、ブールマニエが温かい液体と混ぜた時に、バターが溶けだして小麦粉の粒子も塊にならず分散されます。これによってとろみのあるスープに仕上げたりコクが出て美味しくなります。作り方や使い方も簡単なので覚えていきましょう。

ブールマニエの作り方:小麦粉を温める方法

ブールマニエの作り方は、薄力粉とバターを各150g用意します。薄力粉とバターを同量にすることがポイントです。まず、薄力粉を耐熱ボウルに入れ、600wの電子レンジで20秒加熱し、取り出したら混ぜます。これを3回くらい繰り返します。この時、目の細かい網でふるっておくとさらに良いです。バターは室温に戻し、クリーム状になめらかにします。この中に先ほどの薄力粉を2~3回に分けて混ぜ入れたらブールマニエの完成です。

ブールマニエの作り方:バターを温める方法

バターを温めるブールマニエの作り方です。材料は薄力粉とバターを各150gの同量にします。バターを耐熱ボウルに入れ、600wの電子レンジで30秒ほど加熱します。加熱時間は調節して下さい。溶けたバターは泡だて器で混ぜてクリーム状にします。バターが温かいうちにふるっておいた薄力粉を2~3回に分けて混ぜ合わせます。ダマにならないように混ぜ、なめらかになったら完成です。このように作り方はシンプルで覚えやすいです。

ブールマニエのダマにならないコツとは?

薄力粉を温める方法も、バターを温める方も、ダマにならないコツは「冷めないうちに混ぜる」ことと「薄力粉は2~3回に分けて加えながらしっかり混ぜる」のがポイントになります。特に、バターを温める場合は、素早く粉と混ざり合うように混ぜます。バターが冷めてくると固まりだして混ぜにくくなり、なめらかなクリーム状のブールマニエにならなくなるので、いずれも混ぜる工程では一気に混ぜましょう。

ブールマニエの使い方

ブールマニエの使い方は、シチューやカレー、グラタンやロールキャベツ、そして肉や魚のソース作りまで、とろみをつけ、コクを出したい料理に役立ち、フランス料理では欠かせないものとなります。ブールマニエによって、市販のルーを使わずに、手作りシチューが簡単に作れるのも嬉しい調味料の1つです。さらに材料や作り方もシンプルなので、料理の合間にささっと作れてしまうのが魅力な上に、使い方次第で味がしまります。

ブールマニエの保存方法:常温保存の場合

練り混ぜ込んだブールマニエの保存方法ですが、冷蔵庫保存で約10日間ほどになります。棒状にしたブールマニエをラップで包んで保存しましょう。ぴっちり包まないと空気に触れてしまった場合、部分的に固くなったりする恐れがあるので気を付けましょう。使い方は、料理に使う分量だけをカットして使います。シチューやカレーの他に、スープのルーに加えたり、洋風料理のソースにもなる、万能調味料です。

ブールマニエの保存方法:冷凍保存の場合

ブールマニエは冷凍保存もできて、保存期間も約1カ月もちますので、とてもバリエーションよく活用できそうです。冷凍保存の仕方は、ラップに包んだり、お弁当カップに1回使用量分ずつ詰めたり、チャック式の密閉ビニール袋に入れて、平らにして保存したりと色々ですが、写真のような製氷皿に詰めて冷凍する方法もあります。使いたい時に使えるのがとても便利なので、好きな冷凍保存方法で活用して下さい。

ブールマニエとホワイトソースの違いについて

ホワイトソースとブールマニエの違いについてですが、まずホワイトソースは色づかないようにバターで炒めたルーになる小麦粉等を、牛乳やブイヨン、魚のだし汁などで溶き延ばして煮詰めた白いソースで、西洋料理でよく使われる白色系ソース全般のことを言います。ブールマニエについては説明の通りで、簡単に言えばバターと薄力粉の練りものです。牛乳を熱し、ブールマニエを加え泡立ててベシャメルソースを作るのも可能です。

ブールマニエを使った美味しいカレーの作り方

カレー作りにブールマニエがよく合う秘密は、ブールマニエに含まれている薄力粉(グルテン)が粘り強く水と分離しにくいので、カレーやシチューに向いていると言われる理由です。カレーを分量通り作ったのに、カレーにとろみがつかない、そんな時に便利なのはブールマニエです。カレーにとろみがつかない理由は色々ありますが、ルーを使う時は説明書記載の通り、火を止めてから入れて下さい。カレー鍋の最適温度は90℃です。

カレー鍋の火を止めて90℃くらいが、ルーの成分(小麦粉)にとろみがつくようになっています。また、カレーに入れるじゃがいもは煮込むととろみがつきます。その中でも「男爵いも」が特にとろみがつくので、使うと良いでしょう。そして仕上げにブールマニエを加えることによって、ブールマニエの小麦粉成分が溶け出し、カレーにとろみとコクを出します。使い方によっては味に深みも増しますので、隠し味になりおすすめです。

ブールマニエを使った美味しいシチューの作り方

シチューって、市販のルーがないと作れないと思っていませんか?実は、ブールマニエと牛乳があれば簡単なのに本格的なシチューが作れます。使い方は、市販ルーを入れるまでは普段通り、材料を切って炒めたらかぶるくらいの水を入れて沸騰させます。コンソメ2個を加えて材料が柔らかくなったら、ブールマニエお玉1杯と牛乳、塩を加え、味見をしてとろみ具合を確認し、ちょうど良い味付けになったら美味しいシチューの完成です。

ブールマニエを使ったその他料理

ブールマニエを使って美味しいロールキャベツを作りましょう。6人分12個の作り方です。キャベツ12枚はさっと茹でて水気を拭いておきます。または、12枚すべて水に濡らしラップに包み、電子レンジで2~3分加熱します。その間にパン粉1/2カップに牛乳を40ccほど浸しておきます。ブールマニエは室温に戻しておきます。玉ねぎ中1個はみじん切りし、皿に入れたら電子レンジで2分ほど加熱して、しんなりさせます。

ボウルに合いひき肉600g、塩小さじ1と1/2、こしょう、ナツメグ各少々、卵1個と牛乳に浸したパン粉、加熱した玉ねぎ全てを粘りがでるまでしっかり混ぜます。これを12等分し、キャベツの固い軸だけそぎ落として、1個ずつ巻いていきます。パスタを楊枝代わりにしてとめると茹でてもそのまま食べれます。鍋にサラダ油大さじ1を入れ、ロールキャベツを隙間なくきっちり並べます。強火で煮て白ワイン100ccを注ぎます。

さらに水600ccc、固形スープの素3個、トマトピューレ100ccを加え沸騰させます。全体に味をなじませるようにたまにスプーンでかけ回しながら、30分ほど煮込みます。途中、ブールマニエ大さじ2を少しずつ加えとろみ具合を調節していきます。最後に塩・コショウで味付けをしたら完成です。ブールマニエを加えたことによってトマトピューレの酸味がまろやかになり、コクのある美味しいロールキャベツになり、おすすめです。

ブールマニエを使った料理:グラタン

シチューを作る時の要領で、グラタンを作ってみましょう。フライパンにオリーブ油大さじ1、玉ねぎ中1個、湯がいたほうれん草1/2束、鶏肉を食べやすい大きさに切り、炒めます。鶏肉に焼き色がついたら塩・こしょうで味付けをします。別の小鍋にブールマニエと牛乳を使ってホワイトソースを作ります。なめらかなホワイトソースになったら、鶏肉が入ったフライパンの中に流し入れ、全体にかき混ぜたら耐熱皿に入れます。

その上にとろけるチーズを適量ふりかけたら、180℃のオーブンで約15分ほど加熱します。チーズがこんがりしてきたら完成です。ブールマニエを予め作っておくと、牛乳を混ぜるだけであっという間にホワイトソースができるので、作り方を知っていると断然便利です。シチューやグラタン作りには、ブールマニエは欠かせない調味料になるので、定期的に作って冷凍保存し、ストックできると良いでしょう。

ブールマニエを使った料理:揚げないカレーパン

ドライカレーの残りがあったら、ヘルシーな揚げないカレーパンの紹介です。ドライカレーにブールマニエを加え、パン生地に包むカレーパンの6個分の作り方です。まず、ストックしておいたブールマニエは室温に戻しておきます。ドライカレーにコーンを60g加え、さらにブールマニエ20gを加え、ドライカレーがまとまるようにします。粗熱が取れたら、プロセスチーズ30gを加えて混ぜたら6等分します。

強力粉200g、ドライイースト5g、砂糖15g、塩3g、バター15g、水120ccをホームベーカリーの容器に入れ、生地作りモードがあれば押します。こうしてホームベーカリーで作ったパン生地を楕円に伸ばし、カレーの具をのせて、このまま25分ほど二次発酵させます。180℃のオーブンで20分焼目がつくまで焼いたら完成です。

ブールマニエを使った料理:クリームパスタ

ホワイトソースを使わなくてもブールマニエがあれば、簡単なのに本格的なクリームパスタが作れます。2人分の作り方は、ハム1パックとかぼちゃ適量を食べやすい大きさにカットしておきます。ブールマニエは室温に戻しておきます。鍋にオリーブ油大さじ1を入れ、かぼちゃを炒めます。そこに水100ccとコンソメキューブ1個を入れます。沸騰してコンソメが溶けてきたら塩・こしょうで味を調えて一旦火を止めます。

火を止めた鍋の中に小皿にブールマニエ大さじ4を火を止めたスープからお玉1杯分を取りブールマニエを溶かしてから、鍋に戻し入れます。牛乳350~400cc加え、中火から弱火でとろみがつくまで煮込んだら、茹でたパスタの上にかけて完成です。子供も好きなクリームパスタは優しい感じの仕上がりです。使い方次第でバリエーションが増えるブールマニエはいつでも使えるよう、作り置きして冷凍しておくと、大変便利です。

ブールマニエを使った料理:ビーフシチュー

ブールマニエを使った本格的なビーフシチューの作り方です。牛肉のバラ・スネ約1㎏はフライパンに敷き詰め、強火で焦げ目が付くくらいに炒めます。お肉に焦げ目がついたら赤ワイン200ccを入れ、沸騰したら汁ごと圧力鍋へ移します。お水を600ccくらい足して、デミグラスソース1缶を加え、15分ほど圧力をかけます。その間に大きめの鍋で野菜を炒めていきます。玉ねぎ3個は1㎝くらいのスライスでバターを入れます。

玉ねぎが透き通るまで炒めたら、人参1本、じゃがいも3個の食べやすい大きさにカットして炒めます。全体に油がまわったら、圧力鍋で加熱したお肉が入った鍋を移し入れて、ひたひたになるまで水で調整し、じゃがいもが柔らかくなるまで煮込みます。野菜が柔らかくなってきたら、ビーフシチュールー1箱、ケチャップ、中濃ソース各50ccを加え、塩・こしょうで味を調えます。ブールマニエでさらにとろみをつけます。

ブールマニエ30gは、煮込んでいるシチューをお玉1杯分で溶かしてから全体混ぜ入れると、ダマになりません。程よく煮込んだら完成です。皿に盛り付けて、仕上げにチェダーチーズのスライスチーズを上にのせると、とろけてコクが増して美味しいビーフシチューになります。ブールマニエはシチューなどの料理では沢山使用しますので、多めに作ったら冷凍し、ストックしておくのがおすすめです。

ブールマニエを使った料理:クラムチャウダー

ブールマニエを使った絶品クラムチャウダーの4人分の作り方です。あさり150gはざるに入れ、熱湯を注ぎ入れ、雑味を取り除きます。ベーコン20g、人参1/2個、じゃがいも1個、玉ねぎ1/2個、マッシュルーム4~6個はみじん切りにします。鍋にバター大さじ2を加え、ベーコンを軽く炒めた後に、残りの野菜を加え中火で5~10分炒めます。温めておいた牛乳600ccも加え、ひと煮立ちさせます。

あさりも加えてひと煮立ちさせて、全体に馴染んできたら塩・こしょうで味付けをして完成です。ブールマニエがなかったら、シャビシャビの牛乳だけのクラムチャウダーになっていましたが、ブールマニエを加えるだけでとろみとコクのあるクラムチャウダーが完成するので、なくてはならない存在です。いっぱい作ってぜひ冷凍保存しておきましょう。

ブールマニエのまとめ

今回は、ブールマニエの作り方と使い方を色んな角度から丁寧に解説しました。気になる冷凍保存もでき、風味を損なわないブールマニエは、作り方も簡単で手軽に利用できることも分かりました。使い方も、とろみをつけるだけでなく、ホワイトソースなどにも応用できるところがブールマニエの良い部分です。ぜひ皆さんもブールマニエを使って料理の時短と美味しさを追求していきましょう。

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