トマトにカビが生える原因は?取り除いて食べても大丈夫?対処法は?

トマトやミニトマトにカビが生える原因や対策を徹底解説します。カビの種類には白いカビや黒いカビがありますが、ヘタごときれいに取り除いてよく洗うと食べられるのかも調査しました。カビを生えさせない正しい保存方法も必見です!

トマトにカビが生える原因は?取り除いて食べても大丈夫?対処法は?のイメージ

目次

  1. 1トマトにカビが生えたときの対処法を徹底解説!
  2. 2トマトのカビの種類と毒性の有無
  3. 3トマトがカビる原因
  4. 4トマトがカビたら食べられない?
  5. 5トマトのカビが予防できる正しい保存方法
  6. 6トマトのカビには気を付けよう!

トマトにカビが生えたときの対処法を徹底解説!

トマトは生でも加熱しても美味しく食べることができる人気の野菜です。トマトを食べようとした時、カビが生えていて食べられるのかどうか迷ったことはありませんか?カビの部分を取り除いて食べている方もいるかもしれませんが、実際のところ大丈夫なのか?と気になるところです。

本記事では、トマトあるいはミニトマトにカビが生えた時の見分け方や対処法を徹底解説します。トマトは水分を多く含んでいるので、カビが生えやすい野菜の一つです。トマトのカビの種類や特徴、カビの原因や予防できる保存法なども紹介していきましょう!

トマトのカビの種類と毒性の有無

トマトやミニトマトに生えるカビには、いくつかの種類があり見た目も違います。ヘタの部分に発生したり皮の表面にできる場合もあり様々です。ここでは、どんな種類のカビが存在し毒性があるのかどうかも一緒に見ていきましょう。

トマトのカビの種類①白カビ

トマトやミニトマトに発生するカビの種類で一番多く見られるのが白いカビです。ヘタや実の表面にふわふわした白い綿毛のようなものが付着します。

白いカビは栽培中に病原菌に侵されないように、土に混合された有用菌である可能性が高いそうです。分かりやすくいうと、トマトが病気にならないように守ってくれる菌でもあります。白いカビは毒性も強くないので、気づかずに食べてしまってもあまり心配する必要はありません。

しかし、菌であることは間違いないので、白いカビを見付けたら食べずに破棄して下さい。抵抗力の弱いお年寄りや赤ちゃんには特に注意してあげましょう。

ふわふわの白い菌糸は、トマト栽培時に病原菌を抑制するため土に配合されたと思われる有用菌です。コウジ菌、酵母菌、乳酸菌、放線菌などが含まれます。

トマトのカビの種類②黒カビ

実が割れた部分や傷が入っている部分に、黒いカビが生えていることがあります。これは絶対に食べないようにして下さい。黒い部分だけを取り除いてよく洗うとしても、食べることは危険です。また、パックや袋詰めになって一緒に入っていたトマトも、菌が繁殖している可能性が高いので廃棄した方が良いでしょう。

ちなみに、トマトの表面は傷もなく綺麗なのに、中側の実だけ黒くなっている場合があります。これは完熟し過ぎて収穫した時に起きる現象で、食べられるので廃棄しなくても大丈夫です。ただ、黒い部分は見た目が気持ち悪いので、その部分だけ取り除くと良いかもしれません。

トマトのカビの種類③葉カビ病

家庭菜園でトマトやミニトマトを栽培している方は、葉カビ病に悩まされた経験があるかもしれません。葉カビ病は葉に発生することが多く、まれに茎や花まで繁殖することがあります。着果不良・果実の肥大の不良・早期着色の原因になる厄介な病気で、発生すると瞬く間に被害が広まり感染したほとんどは収穫できなくなります。

高温多湿な環境が良くないので、充分に換気をして発生する前に薬剤を散布することが対策になるそうです。

トマトがカビる原因

トマトのカビの種類について説明してきましたが、そもそもどうしてカビが発生するのでしょうか?ここで、一緒にその原因について見ていきましょう。

原因①水分が多いため柔らかい

トマトは水分が多く含まれているので、丸かじりすると果汁が口の中に広がってとても美味しいです。しかし、保存期間が長くなりトマトが熟すと、だんだん柔らかくなってきます。すると、ちょっとした重みや衝撃で傷が付きやすくなり、中の水分が外へ押し出される形になり菌が繁殖しやすくなるのです。

水分はヘタから出やすい

収穫する時にヘタ付近から切り離しますが、そのヘタの部分から水分が出やすくなりカビが生える場合があります。よくヘタの辺りに白いカビを見かけるのは、これが原因です。ヘタで発生した菌は、だんだん実の部分へ浸透していき腐る原因になります。

原因②パックや箱詰めの影響

パックや袋詰めのものは、通気性も良くない上にトマトが重なり合ったりぎゅうぎゅうに詰められたりしています。トマト同士が触れ合っている部分や、袋詰めで下側になっているトマトは重みを受けた分柔らかくなっています。カビが発生しやすい環境になるので、購入する時に傷んでいる部分がないかよく確認してみて下さい。

トマトがカビたら食べられない?

いざ食べようとした時に、カビを発見してしまったらがっかりするものです。食べられる部分があるのなら、食べたいと思う方も多でしょう。ここでは、カビてしまっても食べられる方法はあるのかどうかを解説します。

基本的には捨てる

トマトやミニトマトがカビてしまったら、基本的には食べないようにして下さい。カビを取り除いてきれいに洗うと食べられるような感じがしますが、目に見えない菌が実の深い部分まで侵食している可能性があります。

ヘタや葉っぱにに白カビがついていた場合

先述したようにヘタに付いた白いカビなら毒性がないので、ヘタの部分を切り落として綺麗に洗うと食べられるでしょう。その際は、加熱調理をした方がより安全に食べられます。

カビ臭い場合

見た目ではカビが生えていなくてもカビの臭いがするのなら、胞子が飛び散っている可能性があります。洗うだけでは菌がきれいに除去できず、内部まで侵食していることが多です。洗うだけでは危険なので、諦めて全て廃棄してしまいましょう。

カビた部分を取り除いて加熱調理

カビたトマトやミニトマトの一番良い対策は廃棄してしまうことですが、どうしても食べたい場合は加熱調理をして下さい。菌で侵されている部分を大きめに取り除き、良く洗うことも忘れないようにしましょう。

加熱調理すると、より日持ちがする上に味付けすることで味の向上にも繋がります。ただし、食べられるのは毒性の低いヘタ周辺に生えた白いカビの場合だけになるので注意して下さい。

黒カビは食べられない

黒カビにおいては、有毒性があるので絶対に食べないようにしましょう。黒カビが出す胞子に毒性があり喘息やアレルギーを引き起こす原因になったり、まれにですが黒色真菌症を発症することもあるそうです。迷わずに廃棄するのが一番の対策になります。

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トマトのカビが予防できる正しい保存方法

トマトやミニトマトにカビが生えないように予防対策するのが一番です。トマトは傷みやすい野菜ですが、正しい保存対策をとることで健康なトマトを安全に食べられるでしょう。ここでは、トマトが日持ちする正しい保存方法を紹介しましょう。

保存方法①野菜室で保存する

トマトのカビ防止対策で大切なポイントは、その状態に見合った保存の仕方をすることです。例えば、まだ青々としたトマトは常温で赤くなるまで追熟させた方が、美味しく食べられます。すでに赤く熟している場合は冷蔵庫の野菜室で保存するのが適しています。

トマトやミニトマトの保存に適した温度は5~10℃と言われているので、チルド室や冷蔵室で保存をすると低温障害を起こす可能性があります。美味しく食べられるのは、野菜室での保存がベストです!

保存方法②ヘタを下にして重ねず保存する

トマトには他の野菜や果物を追熟させる働きがあるエチレンガスを発生させる特徴があります。他の野菜と一緒に保存する場合は、トマトをポリ袋などに入れて密封すると周りの食材に影響を与えません。また、保存する前に洗うのではなく、食べる直前に洗うのが良いです。

保存する時はヘタを下側にすると、ヘタから水分が出にくくなるのでカビが生えにくくなります。それと同時にトマト同士が重なり合わないように保存すれば、かなり日持ちするので試してみて下さい。

保存方法③調理してから保存する

カビ予防対策で一番確実なのは、加熱して保存することです。やはり生やカットしたものだと傷みの進行は早く、日持ちするのにも限りがあります。トマトは加熱すると栄養価がさらに高まり、ソースやケチャップに加工するのもおすすめです。ピザやパスタなどに活用することができて大変便利なので是非試してみて下さい。

冷蔵保存で約1週間、冷凍保存で約2ケ月日持ちします。調理する時間がない時は、生のままカットして密封袋に入れて冷凍しても良いでしょう。

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トマトのカビには気を付けよう!

トマトやミニトマトにカビが生える原因や種類、対策方法などを解説してきました。白いカビはなるべく食べない方が良いこと、黒カビや臭いのするものは毒性があるので絶対に食べてはいけないことが重要ポイントでした。また、カビの予防対策はトマトを傷つけないようにすること、ヘタを下にして保存することも忘れないようにしましょう!

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