2022年01月04日公開
2024年11月17日更新
梨は皮ごと食べても大丈夫?食べるメリットや洗い方・切り方を紹介
梨を皮ごと食べられるのか解説します。梨の栄養や皮ごと食べるメリットについて詳しく説明!皮についている農薬の影響や上手な洗い方、美味しく食べられる切り方も紹介します。簡単に作れるレシピも載せているので、皮ごと食べるときの参考にしてください。
梨は皮ごと食べられるのか調査!
爽やかな甘みとシャキシャキとした食感が人気の梨ですが、食べるときには皮をむくのが一般的です。りんごは皮ごと食べられることもありますが、梨も皮ごと食べることができるのでしょうか?
本記事では、梨が皮ごと食べられるのかどうか調べてまとめました。梨の栄養や健康効果についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
梨の栄養価
カロリーと糖質
梨は甘みがあるためカロリーと糖質が多いイメージがありますが、実は両方ともそこまでの数値ではありません。カロリーは100g当たり43kcalで、りんごと比べても10kcal近く低くなります。
糖質は100g当たり8.3gで、これはフルーツの中でも低めの数値です。ほとんど甘みを感じないレモンでも糖質は100g当たり7.6g程度ですので、それと比べても糖質の低さがわかるでしょう。
ただ、梨は1個当たり300gくらいあるので、1個丸々食べてしまえばもちろん糖質も上がってしまいます。もしもダイエットなどに使う場合は、一度に食べる量に気をつけるようにしましょう。
栄養素
梨にはソルビトールやカリウム、アスパラギン酸などの栄養素が含まれています。他にもカリウム、クエン酸、ペントザン、ビタミンC、ポリフェノールなど、含まれている栄養素の種類はとても豊富です。
中でもソルビトールは、フルーツの中でも梨に一番多く含まれています。ソルビトールは果糖の一種で、砂糖に比べても血糖値の上昇がゆるやかなところが特徴です。
健康効果
梨にはいろいろな栄養素が含まれているため、体への健康効果も多くあります。ソルビトールは甘みを与えるだけでなく咳止めや解熱などの効果があるため、風邪のときの民間療法にも役立つ栄養素です。
アミノ酸の一種であるアスパラギン酸は、体内の老廃物を排出させたり疲労回復に効果があります。カリウムは体内の余分な塩分を排出してくれるので、血圧を下げたりむくみ予防に効果的です。
クエン酸やビタミンCは疲労回復に役立ちますし、ポリフェノールには抗酸化作用がありアンチエイジングに期待できます。食物繊維やペントザンの整腸作用でデトックス効果も期待できるため、梨は健康だけでなく美容にも役立ちます。
梨を皮ごと食べるメリット
メリット①変色や乾燥を防げる
梨を切ると果汁があふれてきますが、実は梨は全体の90%が水分でできています。この水分は外気に触れるたびに失われていくため、皮を残しておくことで乾燥を防ぐことができます。
また、皮をむいて放置しておくと変色することがありますが、これも果実が空気に触れたせいです。皮ごと食べることで鮮度の良い状態が保たれ、いつまでもみずみずしい美味しさを味わえます。
メリット②栄養素を摂取できる
梨には豊富な栄養素が含まれていることは前述した通りですが、これらの栄養素は主に皮や皮周辺に含まれています。
そのため、皮ごと食べたほうが、豊富な栄養素を無駄なく摂取することができるのです。健康目的で食べる場合は皮はむかずに、皮ごと食べてしまうのが一番です。
メリット③糖分が高くなる
梨はもともと甘みが強いフルーツですが、皮のすぐ下あたりには糖分が多く含まれています。そのため、皮ごと食べたほうが、甘みをさらに感じやすくなるのです。
逆に皮を厚く切ってしまうと、せっかくの糖分を捨ててしまうことになります。甘みをより強く感じたいときは、皮ごと食べるのがおすすめです。
農薬の心配は必要ない
皮ごと食べたいと思っても、農薬が心配だという人も多いでしょう。しかし、家庭菜園でもなければ、農薬をまったく使っていない果物や野菜はほぼ手に入れられません。
しかし、日本は外国に比べても残留農薬の基準値が低く、検査も念入りに行われています。そのため、よく洗えば皮ごと食べたとしてもそこまで体に影響はありません。
また、梨は他のフルーツよりも虫などに弱く、ビニール袋を被せられて栽培されます。このビニール袋のおかげで他のフルーツよりもさらに残留農薬が少なくなるので、安心して皮ごと食べることができます。
梨を皮ごとたべるときの方法とおすすめレシピ
梨の洗い方と切り方
梨を皮ごと食べるときは、水を流したまま皮をスポンジで優しく洗いましょう。ゴシゴシ擦ってしまうと傷がついてしまうので、撫でるようにして洗うのがポイントです。農薬が気になるときは、野菜専用の洗剤を併用するのがおすすめです。
皮のざらつきが気になる人は、塩を少量手に取って皮をこするようにして洗いましょう。ぬめりが出てきたら水で洗い流せば、皮ごと食べてもざらついた食感になりません。
重曹を使う場合は、水を張ったボウルに重曹を入れてその中に梨を3歩ほど浸けましょう。浸けたらスポンジで優しく擦りながら、流水で洗えばOKです。梨の切り方はくし切りでも良いのですが、皮ごと食べるのであればスティック状に切るのがおすすめです。
スティック状に切るときは、まず洗った梨を真上から下に向かって1〜1.5cm幅に切りましょう。薄い丸形になった梨を、さらに1〜1.5cm幅程度の縦長に切れば完成です。
この切り方にすると皮のついた場所が上下にくるため、より一層甘みを感じて美味しく食べることができます。
梨のクラフティ
皮ごと食べられる、梨のクラフティのレシピです。クラフティはフランスの伝統的なお菓子で一般的にはチェリーが使われますが、梨を使っても美味しく食べることができます。卵と牛乳を使った柔らかい生地が特徴で、もちっとした食感を楽しめます。
皮ごと梨のコンポート
生だと皮ごと食べにくい場合は、電子レンジで簡単に作れるコンポートがおすすめです。加熱することで皮が柔らかくなり、生よりもずっと食べやすくなります。火を使わないので水分が飛びすぎることもなく、ジューシーな仕上がりになります。
皮ごと梨トースト
簡単な朝ご飯やおやつに使える、皮ごと梨トーストのレシピです。トースターで加熱することで甘みが増しますが、加熱時間が少ないのでシャキシャキ感が失われることもありません。
シナモンとシロップはかけなくても良いですが、かけるとスイーツ感覚で楽しむことができます。
梨は皮ごと食べよう!
梨は皮ごと食べられるのかどうかまとめました。梨は皮の周辺に栄養素が多く含まれているため、できれば皮ごと食べるのがおすすめです。
果肉だけを食べるよりも食感が悪くなることもありますが、そういったときは生ではなく加熱して食べるのがおすすめです。いろいろなレシピを参考にしながら、梨を皮ごと美味しく食べましょう。