瓜の種類を一覧にして紹介!それぞれの特徴からおすすめのレシピまで

瓜の特徴をわかりやすく解説しています。瓜科の種類をそれぞれ取り上げ、わかりやすく説明しました。また、種類の見分け方や名前の由来についても考察していますので、ぜひ夏野菜としても認知されている瓜について詳しくなりましょう。

瓜の種類を一覧にして紹介!それぞれの特徴からおすすめのレシピまでのイメージ

目次

  1. 1瓜の種類と特徴を徹底調査!
  2. 2瓜とは?
  3. 3瓜の種類と特徴
  4. 4瓜を使った美味しいレシピ
  5. 5瓜の種類は意外にも豊富にある!

瓜の種類と特徴を徹底調査!

切り分けた瓜

瓜科の種類は非常に多くのものがあります。お馴染みのものもあれば、あまり聞いたことがないものまでさまざまです。とくに、夏に八百屋やスーパーの棚に陳列されることも多いでしょう。また、漬物などにしても美味しく食べられ人気の野菜です。地方に赴けば、その土地特有の変わった種類の瓜にも出会えます。

この記事では美味しい瓜の見分け方や、瓜の種類別にそれぞれの特徴を詳しくまとめました。さらに、名前の由来も掘り下げています。加えて、色々な種類の瓜を使ったレシピも掲載していますので、ぜひともチェックしてみてください。

瓜とは?

瓜科の種類の野菜

ザルの上の瓜

瓜とは瓜科の種類の野菜になり、豊富な種類が現存します。共通しているのはどの種類も水分量が多く、見た目の色合いも鮮やかなところです。また、長くツルを伸ばし、ぶら下がるように野菜を形成するのも特徴になります。いろいろな種類の瓜が日本中に分布しており、食用としても馴染み深いです。

甘い味付けも合うので、奈良漬にされたものもよく見られます。ほかには炒め物や汁物などにも相性がぴったりなので、食材としても汎用性が高く使いやすい野菜です。

夏に旬を迎える種類が多い

瓜の仲間のキュウリ

瓜は夏に旬を迎える種類が多い野菜です。種類の中にはキュウリやスイカ、カボチャもあり夏野菜としても有名です。ですから、種類の多くは夏から秋にかけて収穫されます。また、基本的に美味しいといわれる種類の見分け方は表皮にハリがあり、ツヤがみられるものを選ぶことです。

ほかに、表皮の全体から粉が吹き出ているかを確認するのも見分け方の一つでしょう。全体的に粉が吹き出ている瓜は、味わい深いものが多いからです。さらに、持ったときに重さをある程度感じられるものも、実がつまっているのでおすすめです。

どの種類の瓜もみずみずしく、ほんのり甘さを感じられるので暑い時期には人気の夏野菜といえるでしょう。

名前の由来

水に漬けた白瓜

もともと中国やインドで、いろいろな種類の瓜が分布していました。そのため、「瓜」という漢字も中国の字が使われたとのことです。また、日本に伝わった時期は縄文時代というのが有力です。その後、江戸時代にはすでに食材としても認知されていたといわれています。

ちなみに、よく聞くのが同じ瓜科の種類の冬瓜も旬は夏なのに、なぜ名前に「冬」という漢字が含まれているのかという疑問です。冬瓜は熟すと身が非常に固くなり、冬まで持つことで知られています。このことから、冬瓜という名前がつけられました。

瓜の種類と特徴

冬瓜(とうがん)

冬瓜の断面

冬瓜は瓜科の種類の中でもメジャーな野菜になります。形は主に楕円形で大きく、持つと重量を感じられます。表皮は緑で、カットをすると白い実がびっしりと詰まっています。90%以上が水分で、食べるとみずみずしい食感を味わえるでしょう。ビタミンCを多く含んでおり、美肌効果も抜群です。

カリウムも含んでいるので血の巡りを良くしてくれ、むくみを解消します。食材としては煮物や炒めものにも合いますので、調理がしやすい食材です。

隼人瓜(はやとうり)

置かれたハヤトウリ

隼人瓜は、一見パプリカやアボカドのようなふっくらとした形状をしています。大きさもパプリカやアボカドと相違なく非常に似ています。もともとメキシコで栽培されていましたが、1917年に日本へ渡ってきました。隼人瓜は温暖な気候でよく育つので、南の地域で栽培されています。

パリパリとした食感が特徴で、ほかの野菜と和えてサラダにして食べると美味しいです。また、新鮮かどうかの見分け方は色にムラがないものを選ぶと良いでしょう。

マクワウリ

皿の上のマクワウリ

マクワウリとは瓜科の種類の中でも、メロンの仲間に該当します。旬の時期は、メロンと変わらずに夏が旬です。同じマクワウリでも、色が緑のものや細長いものなどいろいろな種類があるのも特徴になります。また、食べると甘味を感じられ、シャキっとした歯ごたえが特徴です。

メロンほど糖度は高くないですが、果物として好んで食べられることもあります。ただし、熟す前のものは甘味が弱いので漬物にして食べるのがおすすめです。岐阜や滋賀では、伝統的な野菜として多く出回っています。

さらに、美味しいマクワウリの見分け方は、形状がいびつなものは避けることです。なるべくきれいな形状の整ったものを選ぶことです。

シロウリ

ザルの上の白瓜

薄い緑色をしていますが、熟すと全体が白くなるのでシロウリと呼ばれるようになりました。上記のマクワウリの変種ともいわれています。輪切りにするとキュウリに似ていますが水分量はキュウリよりも少なく、よりシャキシャキ感を感じるでしょう。歯ごたえもあるので、浅漬けにして食べるのがおすすめです。

美味しいシロウリの見分け方は、持ったときに重量をしっかりと感じられものを選ぶことです。あまり大きくなく、小さくもない平均的なサイズのものを選ぶのもおすすめの見分け方になります。

島瓜(しまうり)

島瓜は沖縄や九州地方など、南の地域で多くみられます。暖かい気候で育ちやすいからです。味はあっさりとしていて、実はぼそぼそしており淡白です。そのため、そのまま食べるのはおすすめしません。地元では、砂糖をかけてよく食べられています。また、形状がキュウリに似ているので、沖縄では島キュウリとも呼ばれているとのことです。

同じ読み方の名前で縞瓜という種類の瓜もありますが、縞瓜は表皮に縞模様があるので『縞』の漢字が使われた名前になっています。よって、島瓜と縞瓜とでは全く違う種類の瓜になります。

ハグラウリ

置けれているハグラウリ

30cmほどの大きさで濃い緑色をしています。形状はキュウリに似ていますが、ハグラウリのほうが太いです。良いものの見分け方は、縞模様がしっかりと見て分かるものが良いでしょう。変色しているものは、避けてください。また、食べるとさっぱりとしており食感がカリっとしています。おすすめの食べ方は浅漬けです。

酢の物にしても美味しく食べられますので、お酒のつまみにぴったりの食材です。さらに、細胞を活性化させる葉酸を含有しているので、栄養バランスがとくに必要な妊娠中の身体にも最適です。

ヘビウリ

垂れ下がっているヘビウリ

見た目のインパクトがあるので、瓜科の種類の中でも人気があり家庭栽培をする人も少なくありません。長い形状がヘビのようなので、ヘビウリという名前が名づけられました。とぐろを巻くこともあれば、そのまま真っ直ぐに育つものもあります。成熟すると表面が赤くなり、身は寒天のように柔らかくなるのが特徴です。

また、ミネラルが豊富で低カロリーなのでダイエットにも適しています。インドが原産国になるので、インドではカレーの具材としても使われているとのことです。

アカウリ

沖縄の伝統的な食材になります。その昔、宮廷料理にも利用されていたからです。水分が多量に含まれているので、水分補給のためにも摂取されていました。瓜科の種類の中では青臭さが少なく食べやすいです。また、サラダにしても美味しく食べられます。ごま和えや味噌煮にしても美味しく、副菜にぴったりです。

さらに、奈良漬けの材料として使われているのも有名です。見分け方は表面がデコボコしていなく、ハリがあるものが選ぶと良いでしょう。

夕顔(ゆうがお)

瓜科の種類の中でも、比較的大きいサイズの夕顔です。あまり馴染みがないですが、夕顔の有名な食べ方は、かんぴょうにして食べることです。夕顔を乾燥させると、かんぴょうになるとのことです。このことから馴染みがない夕顔ですが、意外と知らずによく食べられている食材でもあります。また、同じ瓜科の種類の冬瓜と見た目がそっくりです。

ともに楕円形ですが、若干長い形状をしているのが夕顔になります。さらに、夕顔は冬瓜に比べて実が柔らかいのも特徴です。

玉造黒門越瓜(たまつくりくろもんしろうり)

仰々しい名前ですが、瓜科の種類の野菜です。大阪の伝統的な野菜として知られています。名前の由来は大阪城の玉造門が黒塗りにされており、その近辺で生産されていたというのが由来です。また、長めの円筒形で縦にいくつもの縞模様が入っているのが特徴です。長さは約30cmで、太さ7~10cmほどになり、全体的に濃い緑色をしています。

主に奈良漬けにされて美味しく食べられていますが、肉詰めにして食べるのもおすすめです。ピーマンよりも火が早く入りやすいので肉詰めにして調理する場合は火加減に注意しましょう。

金俵マクワウリ(きんぴょうまくわうり)

金俵マクワウリは表面が鮮やかな黄色で、瓜科の種類の中でも果物のような見た目です。瓜は淡白な味のものが多いですが金俵まくわうりは糖度が非常に高いです。そのままでも、甘い香りを強く感じられるでしょう。そのため、野菜ですがフルーツとして食べることも多々あり、夏にぴったりの味わいです。

明治時代に中国から輸入され、日本でも栽培がされるようになりました。大きいものは700~800gほどになり、瓜科の種類の中では比較的重量があります。

銀泉マクワウリ(ぎんせんまくわうり)

銀泉マクワウリは白い縦縞が入っており、5~10cmほどの大きさです。重さは300~400gで、ぷっくりとした形状になります。また、富山県の伝統的な野菜としても知られています。ほのかに甘味を感じられさっぱりとしており、風味も非常に良いです。

瓜科の種類の野菜は旬が夏の時期ものが多く日持ちもあまりしないのですが、銀泉マクワウリは秋くらいまで保存ができます。

カワズウリ

独特な模様でインパクトが強い種類の瓜です。一見スイカのようにも見えますが、カエルの模様にも見えないこともないのでカワズウリという名前がつけられました。北陸地方で多く生産されていますが、気候への耐性もあるので全国どこでも栽培がされています。

調理方法は漬物が適しているでしょう。ほかにはシャキシャキとした歯ごたえを活かして、きんぴらにしても美味しいです。
 

カモリ

一般的な名前はカモリですが、昔はカモウリと呼ばれていました。今では沖縄県ではシブイとも呼ばれています。呼び名が変わるだけで、種類は変わりません。また、見た目がりんごのように球体で実は非常に柔らかいです。火を加えるととろみが出る性質なので、煮物にすると絶品でしょう。

さらに、同じ瓜科の種類と同等に夏に穫れ、冬まで保存できます。日持ちがしないものが多い中珍しい種類です。

鳴子ウリ(なるこうり)

東京で古くから栽培されている、江戸の伝統的な野菜の一つになります。どっしりと重量感のある形状が印象的です。甘味が感じられ、熟すとさらに甘味が増す特性があります。

江戸時代ではお菓子などの甘い食べ物が浸透していなかったので、鳴子ウリは水菓子として愛されていたとのことです。具材としては和風スープに入れても合います。甘さを利用することで、深いコクを感じられるでしょう。

瓜を使った美味しいレシピ

瓜と手羽元の煮物

瓜に手羽元の旨味が染み込んだ、絶品レシピになります。瓜は皮をむいたら、真ん中の種をスプーンで丁寧に取り除きましょう。種が残っていると口当たりが悪くなるためです。美味しく食べるためにも、しっかりと種は取り除いてください。また、瓜は下茹ですることで、瓜の青臭さを消すので下茹でをしましょう。

出来上がったら一度冷ますと、さらに美味しく食べられます。冷ますことで具材に、より味が浸透してコクが増すからです。

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隼人瓜の洋風スープ

見た目は和風のような料理に見えますが、オリーブオイルなどを使っているので食べると洋風の味が際立ちます。ですから、パンを主食にすると美味しく食べられるでしょう。全ての具材は1cmほどの角切りにしてください。大きさをそろえることで、口当たりも良くなります。サラダチキンは、大きさを合わせて手でちぎりましょう。

手でちぎることで、味が絡みやすくなるからです。身体も温まり栄養も満点なので、夜食にも向いています。簡単に作れるので、ぜひとも試してみてください。

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ヘビウリの甘酢炒め

瓜科の中でも珍しいヘビウリを使ったレシピです。ヘビウリの皮をむき種をしっかりと取ったら、薄切りにしてください。水分が多いとベチャベチャになり、口当たりが悪くなります。水分を出すためにも薄切りにしたら別の器に移し、塩を少々かけて10分前後置いてください。

ごま油をしいたフライパンで炒めるときも、なるべく残った水分を飛ばすように炒めましょう。甘さを控えめにすると、お酒のおつまみにうってつけです。甘味を濃くつけるとご飯にもぴったりです。ぜひ、自宅で作ってみてください。

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瓜の種類は意外にも豊富にある!

瓜の仲間のメロン

瓜は600種類以上の種類があります。種類ごとに形状や色も変わり、味や口当たりも違うので同じ種類で食べ比べても楽しめるでしょう。食材としても使いやすく、種類ごとにレシピも変わるので料理の幅も広がり重宝できます。また、新鮮なものの見分け方を覚えれば、美味しいものを堪能できます。

さらに、栄養もたくさん含まれているので、身体にも良く健康食材といえます。そこまで興味がなかった人もこの機会に瓜の魅力に触れてみてください。

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