カップ麺の賞味期限はいつまで？期限切れでも食べられるのか調査！

長い期間保存でき、お湯をかけてすぐに食べられる手軽さが便利なカップ麺。非常時の保存食などとして、家にストックしている人も多いでしょう。保存食としてストックする上で、気になるのが賞味期限です。カップ麺はいつまでなら安全に食べられるのでしょうか？また、切れてしまったり間近になってしまっても食べられるのでしょうか？

この記事では、カップ麺の賞味期限の目安や、切れた後でもいつまでなら食べられるのかについて紹介します。

まずは、食品の保存期限について、賞味期限と消費期限の違いを理解しておきましょう。消費期限は食品を安全に食べられる期間、賞味期限は味の保証がされており、美味しく食べられる期間です。

消費期限は、主に生ものや乳製品など、品質の劣化が早いものに設定されます。賞味期限は、比較的長い期間保存できるカップ麺やスナック菓子などに設定されています。

カップ麺の未開封状態での賞味期限は、製造日から半年です。即席めん業界には、一般社団法人日本即席食品工業協会が出している、即席めんの賞味期限設定のためのガイドラインがあります。どのメーカーもこのガイドラインを基準に設定しているため、おおむね同じ期間です。

ただしスーパーなどでは、店内で長く売れ残っており、賞味期限間近になっているものもあります。購入する時は、念のため確認すると良いでしょう。

保存期間が長い麺食品には、カップ麺のほか袋麺もあります。袋麺の未開封状態での賞味期限は8ヵ月で、カップ麺よりも2ヶ月ほど長いです。袋麺の賞味期限も、即席めんの賞味期限設定のためのガイドラインが基準となっています。カップ麺より袋麺の方が保存期間が長い理由は、かやくやスープ粉が別個装になっているためです。

カップ麺の中には、かやくが麺の上に乗っているタイプもあります。この場合、麺よりも具材の方が早く傷んでしまうことから、カップ麺の方が短く設定されているのです。

以前は、カップ麺の賞味期限は5ヵ月、袋麺は半年と設定されていました。しかしガイドラインが改定され、2014年の4月からカップ麺は半年、袋麺は8ヵ月に延長されました。延長の背景には、賞味期限切れによる食品の大量廃棄があります。食品ロスへの課題解決の一旦として、延長が検討されました。

また、2011年の震災後から防災意識が高まり、非常食としてのニーズも生まれました。このニーズにより、カップ麺の新たな価値を付加するという目的もあります。数々の試験や検証を踏まえ、1～2ヶ月延期が可能となったのです。

カップ麺を安全に食べられるかどうかは、消費期限によりますので、まずは消費期限を確認しましょう。消費期限は、外装に記載されている賞味期限をもとに計算して調べます。

一般的に、賞味期限は消費期限の七割の長さで設定されています。つまり、製造日から半年後が賞味期限とすると、消費期限は約9ヶ月後です。未開封の状態での消費期限ですので、開けてしまった場合は、期限に関わらず早めに食べましょう。

カップ麺は、賞味期限切れになってしまっても、すぐに食べられなくなることはありません。ではいつまでなら食べられるのでしょうか？カップ麺の消費期限は3ヶ月後ですので、未開封の状態で3ヶ月以内なら安全に食べられます。

1ヶ月後は味や見た目、匂いに変化はありません。2ヶ月後～3ヶ月後でも変化はありませんが、具材が小さくなっていることもあるようです。半年経つと、消費期限も過ぎているので、異臭や味の劣化、さらにはカビが生えていることがあります。1年～2年後は、未開封でもカビが生えたり油が酸化するので、見た目や匂いもの劣化が顕著に表れます。

また、安全に食べられる1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月後で安全に食べられるのは、未開封で湿気の少ない場所に保管されていた場合です。保存状態によっては異臭や味の劣化もあるので、変化が見られた場合は廃棄しましょう。

賞味期限を過ぎたカップ麺でも美味しく食べられるのかどうか、口コミを調査しました。参考にしてみてください。1ヶ月～3ヶ月までのものは問題ないという口コミが多いですが、保存状態や季節によっては、消費期限内でもお腹を壊すことがあるようです。

1年ほど過ぎたものを食べた人は体調を崩したという人が多いです。また、酸化で膨張しているなど、開ける前から変化がわかります。

カップ麺に表示されている賞味期限は、美味しく食べられる期限ですので、過ぎてしまっても1～2ヶ月ほどなら安全に食べられます。ただし開封済みの場合は、期限が切れていなくても劣化が早いので、開封後は早めに食べることをおすすめします。保存食や非常食としてストックする時は、賞味期限や消費期限を考えて計画的に食べましょう。