2021年08月31日公開
2024年11月15日更新
ライ麦粉とは?特徴や全粒粉との違い・おすすめレシピもチェック
ライ麦の特徴や栄養成分、全粒粉との違いなどをまとめました。ライ麦粉を使って美味しく食べれるおすすめレシピも、併せて紹介しましょう。人気のパンやお菓子など、ライ麦粉を使ったヘルシーレシピが満載ですので、ぜひ参考にしてください。
目次
ライ麦粉の特徴や人気レシピを紹介!
ライ麦粉入りパンケーキ pic.twitter.com/vygTgNh6cr
— おきゅん@進捗下書45/45 (@okyun_boss_boss) August 27, 2021
ライ麦粉はパンやお菓子の材料に使われることが多い、健康に良いとされる人気の食品です。パンに使う粉類にライ麦粉を10%混ぜるだけでも、パンにコクが出て香りも豊かになります。
本記事では、ライ麦粉についてもう少し深く掘り下げて、どのような特徴があり、どのような栄養が含まれているのか?などを、解説していきましょう。またライ麦粉を使ったおすすめ人気レシピも、厳選して紹介します。
ライ麦粉の特徴と全粒粉との違い
ライ麦粉の特徴
近所のスーパーで、お値下げ品のライ麦粉買ったの。賞味期限はまだ2ヶ月あるから、忙しさが落ち着いたら、ライ麦粉入りベーグル焼くんだ、、、 pic.twitter.com/jXBOP1Cgh1
— ぴい (@picham25) November 27, 2017
ライ麦粉の最大の特徴は、グルテンを作らないことです。なぜなら、ライ麦粉にはグルテンを作り出す元になるグルテニンが、ほんの少ししか含まれていないからです。
例えば小麦粉はグルテニンが多く含まれているため、グルテンが発酵中に発生したガスを含みながら、パン生地が膨らみます。一方、ライ麦粉100%で作ったパンは、ほとんど脹らまずにずっしりと重たいパンに仕上がるのが特徴です。
パンやお菓子を作る時、使用するライ麦粉と小麦粉の配合によって、食感が変わります。小麦粉の配合が多ければふっくらと、ライ麦粉の配合が多ければどっしりとした仕上がりになるでしょう。
ライ麦粉の栄養成分
わたしドイツのパンが好きなのです~ライ麦粉やライ麦丸ごと入ったライ麦パンの栄養価はとても高くてビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富なんですよね。ドイツ滞在中は毎日こんな朝ごはん~♪ pic.twitter.com/o9QczPOTJv
— Akiko (@sunshine_0225) March 20, 2016
ライ麦粉にはビタミンB群や食物繊維が豊富に含まれています。ビタミンB群の中では、特にB1とB2を多く含んでいるそうです。炭水化物やたんぱく質の代謝をサポートしたり、皮膚や粘膜の健康を維持する効果も期待できるでしょう。また、食物繊維の働きで、便秘ぎみの方は改善に繋がるかもしれません。
全粒粉との違い
今日は #おやつ に #ドライいちじくのパウンドケーキ を焼きました。 #全粒粉 や #ライ麦粉 を使っているので栄養価が高く、 #低GI なおやつです😋#水泳を頑張る息子のために#スイーツ pic.twitter.com/cwrytTZ1uT
— sappy (@va_peu) May 24, 2021
パンやお菓子のパッケージに、ライ麦粉入りあるいは全粒粉入りと表示されているのをよく見かけます。ヘルシーで健康に良いという認識はあっても、実際どのようなものなのか、知らない方も多いでしょう。
全粒粉は小麦粉の一種で、小麦の表皮や胚芽、胚乳などを一緒に粉にしたものです。全粒粉は普通の白い粉とは違い、茶色っぽい粉になります。全粒粉の栄養分は、小麦粉の3倍ほどあるといわれているので、健康志向の方に最適の食品です。
ライ麦粉は表皮や胚芽、胚乳などは取り除いてから、粉砕しています。ちなみに、ライ麦の表皮や胚芽などを取り除かずに粉にしたものは、ライ麦の全粒粉です。
ライ麦粉を使ったおすすめレシピ【パン】
捏ねないライ麦のプチパン
【材料】6個分
- A強力粉:200g
- Aライ麦粉:50g
- Aイースト:1.5g
- Aきび砂糖(お好みの砂糖で可):8g
- A塩:3g
- 太白ごま油(お好みの植物油で可):大さじ1
- ぬるま湯:175g
【作り方】
- ボウルにAの材料を入れて、空気を含ませるようにゴムベラで軽く混ぜます。
- 太白ごま油とぬるま湯を入れて、さらに混ぜます。
- 粉っぽいところにぬるま湯を足しながら、切るように混ぜます。
- 水っぽさがなくなるまで、よく混ぜます。
- ゴムベラでまとめたら、ボウルにラップをかけて生地を30分寝かせます。
- ゴムベラを使って、ボウルの中で生地を下から上へ2~3周ほど返していきます。
- 再びラップをかけて、30分寝かせます。
- 6の工程をもう一度繰り返します。
- 8にラップをかけて、35℃で55分ほど生地が2倍の大きさになるまで発酵させます。
- ボウルから生地を出して、軽く手で叩いてガスを抜きます。
- 生地をまとめたら6分割し、1個ずつ丸めます。
- ラップをかけて15分ほど寝かせます。(ベンチタイム)
- 生地を手で折りたたみながら、丸く成形します。
- ラップをかけて、35℃で30~40分ほど最終発酵します。
- 生地に切れ目を入れます。
- 220℃に余熱したオーブンで、15分ほど焼いて完成です。
初めてライ麦パンに挑戦する方でも作りやすい、捏ねないでできるおすすめ人気レシピです。ボウルに生地の材料を入れる時、塩はイーストと砂糖があるところから、離して入れましょう。また、ぬるま湯は一度に全部入れずに少し残し、生地の様子を見ながら調整するのがコツです。
ライ麦粉を20%で配合しているので、食べ慣れていない方でも食べやすい味わいに仕上がります。ライ麦の風味が好きな場合は、さらに増やしてアレンジするのも良いでしょう。
ほんのり甘いミルクココアパン
ココア風味のほんのりとした甘さが美味しい、おすすめ人気パンレシピです。ドライフルーツを生地に練り込んで、焼き上げました。ドライフルーツはお好みのもので構いませんが、ブルーベリーやオレンジピールがよく合います。また、クープの切れ目に少量のバターかクセのない菜種油などを仕込んでおくと、開きやすいです。
食べ切れない時は、カットしたパンをラップに包んで、冷凍保存をしておくのも良いでしょう。食べる時に凍ったままトースターで加熱すれば、焼き立ての美味しさを再現できます。
ライ麦粉を使ったクルミパン
ライ麦の風味とくるみの香ばしさが絶妙にマッチした、くるみパンのおすすめ人気レシピです。混ぜ込み用のくるみは粗く刻み、オーブンでローストしておくのがポイントになります。
手ごねをする時、最初は生地がかなりべとつきますが、15分間しっかりこねるとおさまってきます。少し根気のいる作業ですが、とても美味しく仕上がるので、パン好きの方はぜひチャレンジしてみてください。
ベーコンとコーンのライ麦ちぎりパン
ホームベーカリーを活用して簡単に作れる、おすすめ人気レシピです。ライ麦粉とリスドォルを配合していますが、リスドォルは強力粉に代えても充分美味しく仕上がります。生地のベトつきが気になる方は、打ち粉をしながら成形すると良いでしょう。
冷ます時はクッキングシートを外して、網の上かクーラーに乗せてください。そうすると、ムラなく余計な水分を飛ばしてくれます。
ライ麦粉を使ったおすすめレシピ【お菓子】
ライ麦粉と蜂蜜のバナナケーキ
【材料】18×8cmのパウンド型
- ライ麦全粒粉:100g
- 無塩バター:100g
- きび砂糖:100g
- 卵:2個
- バナナ:2本
- くるみ:20g
【作り方】
- くるみはオーブンなどで、ローストして刻んでおきます。
- 容器にバナナを入れて、フォークで粗めに潰します。
- ボウルに卵を割り入れ、きび砂糖を3回くらいに分けて加えながら、混ぜていきます。
- もったりとしてキメが整ってきたら、ライ麦粉を入れます。
- ゴムベラで切るように、粉っぽさがなくなるまで混ぜます。
- レンジで溶かしたバターを、3回に分けて5に加えて混ぜていきます。
- 1のくるみと2のバナナを加えて、全体を混ぜ合わせます。
- クッキングシートを敷いたパウンドケーキ型に、7の生地を流し入れます。
- 型ごと軽くトントンと平らな面に落として、空気を抜きます。
- 170℃に余熱したオーブンで、50分焼いて完成です。
ベーキングパウダーを使わずに、ずっしりしっとりした食感のパウンドケーキに仕上がります。きび砂糖はグラニュー糖でもOKですが、きび砂糖の方がコク深さが出て美味しいので、あれば使ってください。
バターは一気に入れると生地が繋がりにくいため、数回に分けて入れましょう。また、刻んだくるみ大きすぎると、空気が入って生地に空洞ができることもあるため、注意してください。できれば使用するバナナは熟れているものが良いです。
はちみつライ麦クッキー
粉の77%以上がライ麦粉を使用している、ヘルシーなクッキーの人気レシピです。ふんわりとしたはちみつの優しい甘さを感じ、パリッとした食感のクッキーに仕上がります。オイルをサラダ油などクセのないものにして、蜂蜜の香りを引き立たせるのがポイントです。生地に水を足し過ぎると食感が悪くなるので、注意しましょう。
ナッツとドライフルーツのビスコッティ
ナッツとドライフルーツを入れた、ほど良い硬さの人気ビスコッティの作り方です。下準備として、ドライフルーツは大きいものはカットし、ラム酒に漬け一晩おいておきます。ナッツ類はローストして、袋に入れて砕いておきましょう。
ライ麦、ナッツ、ドライフルーツなど、美容健康に良い食材を使用しているのが、ポイントです。また、ビスコッティは噛み応えがあり満足しやすいので、ダイエット中のお菓子にするのも良いでしょう。
ライ麦粉のスコーン
ライ麦粉を使った基本のスコーンの作り方です。注意点は練らない、捏ねない、重ねないことで、あとは材料をまとめるだけで簡単に作れます。牛乳の代わりにヨーグルト、砂糖の代わりにはちみつや黒糖にしても、美味しいです。基本のスコーンに成功したら、ナッツやドライフルーツなどを加えて、アレンジするのも楽しいでしょう。
ライ麦粉は栄養豊富でパンやお菓子作りにぴったり!
今日のパン
— *Naturalism* (@M17Es2973) June 25, 2020
*ライ麦パン*
サワー種を使用してドイツパンを焼きました
どっしりとして風味豊かなライ麦粉を味わう✨
酸味が美味しいです
クリームチーズと梅ジャムで食べよう#ライ麦パン pic.twitter.com/DvIqIRFkMG
ライ麦粉の特徴や全粒粉との違いなどを解説しました。小麦粉と違ってずっしりとした食感に仕上がるのが特徴です。小麦粉との配合割合次第で食感が変わってくるので、自分好みにアレンジしていくのも楽しいでしょう。まだ使ったことがない方も、ぜひ少しの量からでも良いので、ライ麦粉を配合してみてください。