あさりを食べ過ぎると下痢や病気の原因に?栄養や効果・効能も!

あさりを食べ過ぎるとどのような症状が現れるのかをまとめました。あさりの食べ過ぎで下痢になる原因や、病気になる可能性について解説。1日の摂取目安量や下処理方法、あさりの栄養成分と効果効能についても解説します。

あさりを食べ過ぎると下痢や病気の原因に?栄養や効果・効能も!のイメージ

目次

  1. 1あさりの食べ過ぎの影響や原因が知りたい!
  2. 2あさりの食べ過ぎで起こるデメリット
  3. 3あさりの食べ過ぎによる症状を防ぐ方法
  4. 4あさりの栄養と効果効能
  5. 5あさりの食べ過ぎによる病気に気を付けよう!

あさりの食べ過ぎの影響や原因が知りたい!

酒蒸しや味噌汁でおなじみのあさりですが、食べ過ぎると消化不良や下痢を引き起こしたり、さまざまな病気になる可能性があります。あさりをどのくらい食べると危険なのか?1日の摂取目安量や、下処理方法についてまとめました。

さらに、あさりの栄養と効果効能についても詳しく解説していきます。あさりの食べ過ぎで体調不良にならないための情報を紹介しますので、最後までチェックしてください。

あさりの食べ過ぎで起こるデメリット

デメリット①消化不良や下痢になる

あさりは和食にも洋食にも欠かせない、日本人にとっても親しみのある食材です。旬の時期は春と秋ですが、年中スーパーで手に入るため、食卓で食べる機会も多いのではないでしょうか?しかし、あさりの食べ過ぎは、消化不良や下痢の原因になるので注意が必要です。

消化不良や下痢を起こすのは、単純に食べる量が多過ぎるのが原因です。いくら美味しいからといって、食べ過ぎればどのような食べ物でも消化不良や下痢になる可能性があるでしょう。砂抜きが不十分な場合も、消化不良や下痢の原因になるので注意してください。

さらにあさりなどの二枚貝は、貝毒にも注意が必要です。貝毒はあさりやホタテ、牡蠣など、二枚貝に含まれることがある毒です。二枚貝は餌としてプランクトンを取り込むのですが、この時、有毒プランクトンも取り込んでしまうことがあります。

その毒が蓄積された二枚貝を食べるることで、体に異変が現れます。貝毒には麻痺性貝毒、下痢性貝毒などがあり、貝によって毒性が異なるため、どのくらい食べると危険なのかはわかりません。見た目や味で判断できない上、加熱しても毒性が消えることがない点も厄介です。

基本的にはスーパーのあさりは、検査をしっかり行なっているので問題はありません。気をつけなければいけないのは、潮干狩りで採ってきたあさりです。潮干狩り場はきちんとプランクトンの検査をしているので安全なのですが、潮干狩り場以外の場所で採ってきたあさりは大変危険です。潮干狩りをする場合は、必ず指定の場所で行いましょう。

デメリット②鉄分の過剰摂取

あさりは鉄分を多く含んでいますので、貧血予防に効果的です。しかも、あさりに含まれているヘム鉄は、体内に吸収されやすいという特徴があるため、効率的に鉄分を補うことができます。しかし、鉄分を過剰摂取すると肝臓で処理しきれず、肝細胞が破壊されやすくなってしまいます。

さらに、万病の元である、活性酸素を発生させるので注意しましょう。活性酸素は、動脈硬化や心筋梗塞、ガンなど、さまざまな病気に関与しています。あさりを食べ過ぎたからといってすぐに肝臓を壊したり、病気になるわけではありませんが、病気になるリスクがあるということを知っておきましょう。

あさりの食べ過ぎによる症状を防ぐ方法

1日の摂取量目安

では、どのくらいの量のあさりを食べると鉄分の摂りすぎになるのでしょう。成人男性の場合は190g、成人女性の場合は280g以上のあさりを食べると鉄分の摂りすぎになります。成人女性の方が許容量は大きいのは、月経があるためです。

この量は、貝殻を含まない可食部のみの量です。可食部のみで男性は190g、女性は280gですので、よほど大量でなければ食べ過ぎになることはありません。

むしろ、あさりの食べ過ぎによる鉄分の過剰摂取よりも、サプリメントによる鉄分の過剰摂取の方が心配です。あさりの剥き身を毎食、大量に食べるのでなければ、特に気にする必要はないでしょう。

下処理をきちんとする

あさりを調理する時は、事前にしっかり砂抜きをすることが大切です。砂を食べるとジャリジャリとして不快な思いをするだけでなく、砂に含まれている不純物も一緒に食べることになるので注意しましょう。

砂抜きにはいくつか方法があります。冷蔵庫に入れずに砂抜きする場合もありますが、気温が高すぎるとあさりが死んで腐ってしまうことがあります。酷い場合は腐敗臭がするので気づきますが、匂いに気づかず食べてしまうと食中毒症状を起こし、大変危険なので注意しましょう

しっかり加熱する

あさりを食べて体調不良にならないためには、しっかり火を通すことも大切です。あさりを生で食べることはないと思いますが、万が一、半生状態で食べてしまうと食中毒を起こす場合があります。調理する際は確実に中まで火が通るよう、しっかり加熱しましょう。

あさりは加熱すると、ぱかっと口が開きます。しっかり加熱しても口が開かないあさりは、死んでいるので食べずに取り除きましょう。加熱するとあさりが死んでいるかわかりますが、できれば加熱する前に取り除いた方が無難です。

あさり同士を擦り合わせて洗った時に、口が半開きになっているものは死んでいる可能性があります。火を通していないのにパカっと口が開いているものも、死んでいるので取り除きましょう。

あさりの栄養と効果効能

栄養と効果効能①鉄分

あさりに含まれている鉄分は、体内に吸収されやすいヘム鉄です。鉄分は赤血球の形成に欠かせない栄養成分で、貧血を予防する効果があります。あさりを食べ過ぎると鉄分の摂り過ぎになると先ほど説明しましたが、通常の食事で食べる分には問題ありません。

特に女性は月経があるので、意識して鉄分を摂取しましょう。貧血になるとめまいや立ちくらみが起こったり、免疫機能も低下してしまいます。妊婦さんも鉄分不足になりやすいので、食事から鉄分が摂れるよう意識してみてください。

栄養と効果効能②タウリン

タウリンは、疲労回復効果や肝機能回復効果が期待できる成分です。栄養ドリンクやエナジードリンクにも配合されているので、知っている人も多いのではないでしょうか?タウリンは、肉体的な疲労に効果があるだけでなく、不眠改善やアルツハイマー予防など、精神面の疲労にも効果があるといわれています

さらに血圧を下げる効果や、動脈硬化など、生活習慣病の予防にも関わっています。肝機能を高めてくれるため、お酒をよく飲む人や二日酔い予防にもおすすめです。

栄養と効果効能③亜鉛

私たちの舌には、味蕾(みらい)という味を感じる受容器官があります。亜鉛は味蕾を構成する成分ですので、不足すると味がわかりにくくなったり、薄く感じる味覚障害になる可能性があります。

高齢者に多い味覚障害ですが、最近は若年層でもなる場合が多いようです。その原因の多くは、食生活の偏りやダイエットによる亜鉛不足によるものです。栄養バランスの悪い食生活を続けていると、慢性的な亜鉛不足になってしまうので注意しましょう。

さらに、亜鉛が不足することで免疫力の低下、湿疹や脱毛などの症状が現れることもあります。亜鉛は汗などで体外に流れやすい上に、体内で作り出すことができません。亜鉛不足に陥らないよう、意識して摂取しましょう。

栄養と効果効能④ビタミンB12

ビタミンB12は、神経や血液細胞の正常化を補助し、DNAの生成にも関わっている栄養素です。神経を修復する働きがあるので、痛みや痺れ、冷え性の治療薬にも使われています。さらに、ヘモグロビンの生成を補助する役割があるので、貧血による不調を改善する効果も期待できます。

貧血予防や月経前の不調を解消する効果も期待できるため、女性に必要不可欠な栄養素といえるでしょう。ビタミンB12は水に溶ける性質がありますので、あさりから出たスープも無駄にせず摂取しましょう。

栄養と効果効能⑤カルシウム

歯や骨の生成に欠かせないカルシウムですが、日本人の多くは摂取量が不足しているといわれています。実はカルシウムは、私たちの体の中でもっとも多く存在する栄養素で、健康に生活するためには必要不可欠です。歯や骨の生成だけでなく、神経を安定させる、血液凝固を促進する、筋肉の収縮をサポートするといった役割があります。

さらに、カルシウムが不足すると将来、骨粗しょう症になる可能性が高まってしまいます。カルシウムは不足しがちな栄養素ですので、意識して摂取するようにしましょう。

栄養と効果効能⑥カリウム

カリウムは、体内の余計な水分やナトリウムを排出する働きがあるので、高血圧予防やむくみ解消効果があります。また、筋肉の収縮に関与しているだけでなく、体液のpHバランスを保つ働きもあります。カリウムが不足すると、脱力感や食欲不振などさまざまな不調が現れますが、通常であれば不足することはありません。

カリウムも水溶性ですので、スープや味噌汁の具材にすると栄養を逃すことなく摂取できるでしょう。

あさりの食べ過ぎによる病気に気を付けよう!

あさりには鉄分や亜鉛、タウリンなどが豊富に含まれています。日本人が不足しがちなカルシウムも多く含まれているので、スープも余すことなく食べましょう。食べ過ぎは下痢や消化不良になるだけでなく、鉄分の摂り過ぎになる可能性もあります。

鉄分の摂りすぎは肝臓の負担になり、さまざまな病気の原因となっている活性酸素を発生させます。適量であれば健康に良い効果をもたらしてくれますので、食べ過ぎないように気をつけましょう。

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