甘茶の成分と効能とは?作り方・飲み方から副作用まで紹介!

甘茶は美容や健康にとても良い成分が豊富に含まれているお茶で、その名前の通り甘い味のお茶です。名前が似たものに甜茶がありますが、成分に違いがあります。ここでは、甘茶の成分や効能を始め、正しい作り方や飲み方、副作用などについてまとめました。アンチエイジング効果や保湿効果、アトピー予防や花粉症予防などに効果的な甘茶は知名度は低いですが一度飲むとハマってしまう人が続出しています。一度試しに飲む価値のあるお茶なので、参考にしてみてください。

甘茶の成分と効能とは?作り方・飲み方から副作用まで紹介!のイメージ

目次

  1. 1甘茶とはどんなお茶?
  2. 2甘茶の成分と健康や美容への効能が知りたい!
  3. 3甘茶の作り方と飲み方
  4. 4甘茶には副作用はある?
  5. 5甘茶を飲んで美容と健康に良い生活を送ろう!

甘茶とはどんなお茶?

甘茶はその名前の通り、独特の甘みを有したお茶です。人によって個人差がありますが、ストレートティーに砂糖を加えたような味、麦茶に砂糖を加えたような味、薬のような味などと表現され、共通しているのは強い甘みを感じると言う点です。砂糖が入っているかのような甘みですが、茶葉を乾燥させることで出る自然な甘みです。甘茶に含まれる成分には美容や健康に良いものがたくさんあり、特に女性に嬉しい効能が注目されています

名前が似たものに甜茶がありますが、この甜茶と甘茶は違います。その違いについては後述しますが、含まれる成分の違いがあります。甘茶にはアンチエイジング効果や保湿効果、アトピー予防や花粉症予防、胃弱、食欲不振、利尿、口臭除去などにも効果的で、入浴剤や化粧品にも用いられています。

名前のとおり甘いお茶

甘茶は「あまちゃ」と読み、アジサイ科ガクアジサイの変種で、アマチャの葉から作られるお茶のことを言います。若い葉を蒸して揉み、乾燥させたもので、発酵させることで甘くなります。日本では江戸時代頃から飲まれるようになり、釈迦の生誕を祝う祭りでも用いられることもあります。名前の通りとても甘く、その甘さは砂糖の約400倍以上と言われています。カフェインを含まずカロリーもないため、安心して飲むことができます。

美容と健康に効果がある

甘茶はお茶として飲むことはもちろん、天然の甘味料や生薬として様々な用途に用いられています。保湿効果や柔軟効果があるため化粧品の材料や入浴剤、生薬としては丸剤、口腔清涼剤の製造原料として、粉末やエキスが用いられます。薬理作用としては抗腫瘍作用、抗アレルギー作用、抗菌作用、利胆作用が報告されており、民間療法では、胃弱・食欲不振・利尿・口臭除去や糖尿病患者の甘味代用など様々な用途に利用されています。

甘茶と甜茶の違い

甘茶とよく似ている甜茶(てんちゃ)との違いについて紹介します。甜茶は甘茶同様甘い味のするお茶ですが、含まれる成分が甘茶とは違います。甜茶は様々な木の葉を使って作られる甘い中国薬草茶の総称であり、固有名詞ではありません。甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)、牛白籐(ぎゅうはくとう)、ヤクシマアジサイといった薬草から作られたお茶のことを言います。

甘茶の成分と健康や美容への効能が知りたい!

甘味成分のフィロズルチンとイソフィロズルチン

フィロズルチンとイソフィロズルチンは、甘茶の甘味成分です。生の状態では苦い甘茶ですが、乾燥させることで甘みが得られます。その甘さは砂糖の主成分であるショ糖の400倍以上と言われています。また、清涼飲料水やガムなどに使用される人工甘味料の主成分であるサッカリンの2倍以上とされています。さらに防腐効果や塩なれにも効果的で、医療薬の苦みを和らげるのにも役立っています。

サポニンによる効能が優れている

甘茶に含まれるサポニンという成分は、内臓機能の働きを高め、生活習慣病の予防をする健康に嬉しい効果があります。また、鎮静作用があり気持ちを落ち着かせてくれる効果も期待できます。眠れない時や心が穏やかでない時に甘茶を飲むとリラックスできるのでおすすめです。寝る前にお茶を飲むのはカフェインが気になって控えている方もいらっしゃいますが、甘茶はノンカフェインなので安心して飲めます。

メタノールエキスの効能が優れている

甘茶に含まれるメタノールエキスの効能が優れており、様々な用途で使用されています。特に抗アレルギー作用が注目されており、その効果は市販の薬と同じくらいアトピーや花粉症に効果的とされています。アトピーに効果的なことから入浴剤の材料にも使われています。また、抗酸化作用によりアンチエイジング効果も期待でき、抗菌作用により歯周病や口臭予防にも使われます。

お風呂に入れて美容にも直接効能を発揮

甘茶には保湿効果や柔軟効果、アンチエイジング効果が期待できるため化粧品として使われます。また、入浴剤の材料としても使われることもあり、保湿や消炎の効能が期待できます。

甘茶の作り方と飲み方

茶葉の量は普通のお茶より少なめ

甘茶は健康や美容に効果的な嬉しい成分の入ったお茶ですが、作り方を誤ると中毒や副作用が出る恐れがあります。正しい作り方は茶葉2~3gに対して1Lのお湯で煮出します。普通のお茶よりも茶葉は少なめですが、十分な甘みと旨味が出ます。甘茶の茶葉は長時間煮詰めるとタンニンという成分により苦みが出てしまうので、お湯を入れたら2~3分待ってから茶葉を引き上げるのが適切です。

飲み方①ミントと炭酸で爽やかに

ミントと炭酸を使って爽やかな清涼飲料水になるおすすめの作り方を紹介します。もともと甘さがありおいしい甘茶ですが、ミントと炭酸を加えることで簡単に清涼飲料水が完成します。甘みは天然のものなので、一般の清涼飲料水よりも優しい味わいになります。多めにミントを足すと、フランスの「マンタロー」のような味に近づき、おいしく飲めるおすすめの飲み方になります。

飲み方②レモンをたしてすっきり爽快

すぐにできるレモネードの作り方を紹介します。こちらは、甘茶にレモンエキスを数滴たらすだけという簡単なアレンジ方法です。また、レモングラスと甘茶を一緒に煮だすとレモンハーブティーとして飲むこともできます。甘さがあり市販のハーブティーより飲みやすいためおすすめの飲み方です。レモンエキスは本物のレモンを数滴たらすのも良いですし、市販のレモン汁でも代用できます。

飲み方③豆乳プラスでおしゃれラテ風

甘茶は甘さを加えたストレートティーのようだと表現する方もいるため、豆乳をプラスすることでミルクティーのような深みのある味わいに仕上げることもできます。本来の甘みが豆乳入ることによりさらに引き立ちます。スチームなどで泡立てれば、本格的なおしゃれラテのようにもなり、作り方によってまろやかで優しい仕上がりになります。

甘茶には副作用はある?

甘くておいしい上にノンカフェインでノンカロリーといいことづくめの甘茶ですが、副作用や中毒症状に注意が必要です。稀ではありますが、濃い甘茶を飲んで嘔吐、悪心などの副作用を引き起こした症例があるためです。飲んだ後の10分~60分の間にこのような副作用が出たことがあると報告されているため、注意しましょう。また、ご家庭で甘茶を作る場合、濃くなりすぎないように注意することも必要です。
 

濃い甘茶には注意が必要

濃い甘茶を飲むと、副作用や中毒症状が出てしまうことがあるので注意してください。吐き気などの症状や、集団食中毒を起こした事例も報告されていることから、厚生労働省も甘茶を飲むときは濃い甘茶を避けること、2~3gの甘茶を1Lの水で煮だすことを推奨しています。古くから飲まれてきた甘茶ですが、葉っぱの部分に毒性はありませんが根っこの部分には毒性となる成分が含まれていると言われています。

また、甘茶の保存方法についての注意事項として、直射日光は避けて湿気が少なく涼しい場所に保管することと、品質保持のために容器に入っている脱酸素剤を甘茶と一緒に煎じてしまわないように注意し、お子様の手の届かない場所に保管しておくことを挙げています。

甘茶は適量を守って安全に美味しく飲もう

甘茶は色味や香り、味は紅茶に似ており、砂糖を入れたような甘さではなく天然のすっきりした甘みが味わえます。そんな甘茶をよりおいしくいただく飲み方については、甘茶の茶葉をお湯に注ぐ際、茶葉2~3gに対してお湯1Lほどにすること、カップに入れた甘茶の茶葉にお湯を注いだら2~3分置いてから茶葉を取り除いて飲むことが挙げられます。

甘茶の茶葉は1度使った後は何度かお湯を追加して再利用することができますが、長時間利用することで甘み成分のフィロズルチンからタンニンが出て苦みが発生し、おいしく飲めなくなってしまいます。サポニンの成分で心を落ち着かせてリラックスできる効果や、アンチエイジング効果、保湿効果などもあるので、寝る前に飲むと良い睡眠がとれるようになります。

甘茶を飲んで美容と健康に良い生活を送ろう!

甘茶の成分や健康・美容に良い効能、名前の似た甜茶との違いや作り方、おすすめの飲み方などについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?甘茶には女性にとって嬉しいアンチエイジング効果や保湿効果などを始め、アトピー予防や花粉症予防などの効能がたくさんある優秀なお茶ですが、まだまだ知名度が低く、飲んだことがないという人も多いです。

一度飲むとその風味や飲みやすさにハマってしまう人が多くいます。お茶の独特の渋みや苦みが苦手な人でも飲みやすい甘茶は、お茶の概念を覆してくれるびっくりな味わいのお茶なので、ぜひ一度試してみてください。

関連するまとめ

関連するキーワード

新着一覧

最近公開されたまとめ