ネギを食べ過ぎると危険?どのような症状が出る?1日の適量と栄養効果も紹介

ネギを食べ過ぎるとどのような危険があるのかまとめました。ネギを食べ過ぎることで起こる不調や、症状を防ぐための対策についても紹介します。1日の適量と栄養効果についても解説しますので、ネギを食べる際の参考にしてください。

ネギを食べ過ぎると危険?どのような症状が出る?1日の適量と栄養効果も紹介のイメージ

目次

  1. 1ネギを食べ過ぎるとどのような症状が出るのか知りたい!
  2. 2ネギを食べ過ぎで不調が起きる原因は?
  3. 3ネギの食べ過ぎが影響で起きる症状
  4. 4ネギを食べ過ぎたときの症状を防止・対策する方法
  5. 5ネギを食べ過ぎずに適量食べた場合の栄養効果
  6. 6ネギを食べ過ぎずに適量を守ろう!

ネギを食べ過ぎるとどのような症状が出るのか知りたい!

薬味や料理の具材に人気のネギですが、食べ過ぎると体調が悪くなる危険性があることを知っているでしょうか?そこで本記事では、ネギを食べ過ぎることで起こる症状や、体調が悪くなった時の対処法について詳しく解説していきます。

なぜネギを食べ過ぎると危険なのか、その原因についてもまとめています。どのくらいネギを食べると危険なのかを知って、適量を美味しく楽しみましょう。

ネギを食べ過ぎで不調が起きる原因は?

ネギは体に良いイメージがありますが、なぜ食べ過ぎると不調が起こるのでしょう。ネギの食べ過ぎで起こる不調の原因を詳しく解説していきます。

ネギに含まれているアリシンが原因

ネギを食べ過ぎるとさまざまな不調が現れて危険、と聞いたことはないでしょうか?適量を食べる分には問題は無いですが、多く食べ過ぎると胃痛や頭痛、吐き気や下痢といった症状が現れることがあります。これはネギに含まれるアリシンという成分が原因です。

ネギを刻んでいると辛味や目の痛みを感じることはないでしょうか?アリシンはこの辛味の元となる成分で、強い殺菌作用があります。この殺菌作用はとても強力で、大量にネギを食べると、胃腸を刺激してさまざまな体調不良の原因になります。さらにアリシンは腸内の善玉菌も殺菌してしまうため、腸内環境のバランスも崩れてしまいます。

悪玉菌のみを殺菌するのなら問題はないのですが、善玉菌まで殺菌してしまうので下痢や腹痛を起こしてしまうのです。適量を食べる分には危険はなく、むしろ体に良い効果がありますので食べ過ぎないように注意しましょう。

過剰摂取しなければ良い栄養素

アリシンはネギやにんにく、玉ねぎなど、辛味のある野菜に多く含まれている成分です。強い殺菌作用があるため食べ過ぎは危険といわれていますが、適量であれば体に良い効果があります。風邪を引いた時にネギを食べると良い、と聞いたことはないでしょうか?

これはネギに含まれるアリシンが、風邪や風邪の予防にとても効果的だからです。ネギは漢方でも風邪の初期症状に有効であるとされ、咳やたんを沈める効果があるといわれています。また、風邪で喉が痛いときは、ネギを首に巻いて痛みを取る方法が昔ながらの知恵として伝わっています。

実際はネギを喉に巻いても効果が薄いといわれていますが、昔の人々にとって、ネギは風邪の時に頼りになる存在だったことは間違いないでしょう。さらにアリシンには、血液の循環を良くして体を温めたり、疲労を回復する効果もあります。このように、ネギは適量であれば体に良いとても健康的な野菜です。

ネギを食べ過ぎずにアリシンを摂取する方法

少量でもアリシンをしっかり効率よく摂りたい方は、ネギの食べ方に気をつけてみましょう。実はアリシンは水溶性で水に溶け出てしまいます。そのため、鍋や汁物にネギを入れる場合は、スープまでしっかり飲み干しましょう。さらにアリシンは、ネギの白い部分に多く含まれています。

刻むことでより効果的に摂取できますので、ネギの白い部分を細かく刻んで食べると良いでしょう。また、ネギは加熱するより生で食べる、加熱する場合は油で炒めることでアリシンを摂取しやすくなります。

ネギの食べ過ぎが影響で起きる症状

ネギを食べ過ぎるとどのような症状が現れるのでしょうか?また、ネギの適量とはどのくらいなのか解説します。

ネギの食べ過ぎにならない適量とは?

体に良い効果がある反面、食べ過ぎると危険といわれるネギの適量とはどのくらいでしょうか?気になるその量ですが、実はかなり個人差が大きく、一概に何グラムが適量とはいえません。大量に食べても平気という人がいる一方で、少量でも気持ち悪い、お腹が痛いという人もいます。

ネギの健康効果を得るには1日に70gが理想といわれていますが、胃腸が弱いという人は様子をみながら少量を食べるようにしましょう。逆に胃腸に自信があるという人は100g程度であれば問題はないようです。とはいえ、体調や胃腸の調子が悪い時などは食べ過ぎない方が良いでしょう。

ネギの食べ過ぎで起きる症状:胃と腸が荒れて下痢になる

ネギを食べ過ぎると強い刺激で胃腸が荒れ、腹痛や下痢の原因になります。アリシンは、食中毒の原因菌であるO-157をも殺菌するほど強い作用があります。そのため、先ほど説明したように、腸の善玉菌まで殺菌して腸内環境のバランスを悪くしてしまいます。

加熱するとアリシンは減少しますので、胃腸が弱い方は生で食べるのは控え火を通すと良いでしょう。また、薬味など生で食べる場合は、くれぐれも食べ過ぎないよう注意しましょう。特に小さな子供は食べ過ぎないよう気をつけてください。

ネギの食べ過ぎで起きる症状:頭痛を引き起こす

ネギを食べ過ぎると、頭痛が起きるという人もいます。これはアリシンの血行促進効果、血管拡張効果によるもので、食べ過ぎることで血管が神経を圧迫し頭が痛くなってしまうのです。この症状も個人差があり、食べ過ぎたからといって必ず起きる訳ではありません。

体質やその日の体調にもよりますので、頭痛が起きやすい人は食べ過ぎないように気をつけましょう。

ネギの食べ過ぎで起きる症状:口臭がきつくなる

にんにくを食べ過ぎて口臭がきつくなるように、ネギの食べ過ぎも口臭の原因になります。やはりこれもアリシンが原因で、ネギを消化中、胃から匂いが発散されて口臭となります。さらに血中にアリシンが取り込まれることで、汗などの分泌物となって体臭も強くなります

体臭はなんと16時間から、長い場合は48時間も持続します。口臭も体臭も、自分で思うよりも周りの人の迷惑になるものです。仕事やデートなど大切な予定がある場合は、食べ過ぎないように注意しましょう。

ネギの食べ過ぎで起きる症状:おならがくさくなる

ネギの食べ過ぎは、口臭や体臭だけでなく、おならがくさくなる原因になってしまうことがあります。アリシンの殺菌作用で善玉菌と悪玉菌のバランスが悪くなると、腸内環境が悪くなりおならがくさくなってしまいます。さらにネギを消化する際に硫化水素を発生させることも、臭いが強くなることの原因です

この臭いは、硫黄のような卵が腐ったようなとても強烈な臭いです。くさいだけでなく、お腹が張ったり、おならの回数も多くなってしまうのでやはり食べ過ぎには注意した方がいいでしょう。

ネギを食べ過ぎたときの症状を防止・対策する方法

ネギの食べ過ぎで起こる、危険な症状を防ぐ方法をまとめました。臭いを軽減する飲み物も紹介するので、食べ過ぎてしまった時は参考にしてください。

熱を通す

アリシンは加熱に弱い成分ですので、炒めたり煮込むことで刺激を抑えることができます。胃腸への負担も軽くなりますので、胃腸が弱い方は加熱すると良いでしょう。アリシンは熱に弱いですが、油と一緒に炒めることでその効果が失われにくくなります。アリシンの効果を効率よく摂取したい場合は、油と一緒に炒めましょう。

さらに風邪を引いた時など、刺激を軽減しながらネギの栄養を丸ごと摂取するには、スープや鍋を食べるのがおすすめです。汁物にすることで溶け出した栄養を余すことなく取り込め、さらに体もポカポカ温まります。

水にさらす

アリシンは水溶性ですので、水にさらすことで成分が溶け出し刺激が弱まります。料理でネギを水にさらすのは、刺激や辛味を抑えて、パリッとさせる効果があるからです。もちろん、辛味がネギの美味しさでもあるのですが、生で食べる場合は刺激が強過ぎるため、食べやすくするために水にさらします。

玉ねぎを生食するときに水にさらすのも、同じ理由からです。とはいえ、水にさらし過ぎると肝心の栄養成分が溶け出てしまいます。アリシンだけでなく、ビタミンCやカリウムなども水に溶け出てしまうため、水にさらす時間は数分程度で十分です

辛いのが苦手な場合は、ボウルに水を張ってネギを入れて、手で揉み込む工程を何度か繰り返します。都度、水を替えながら揉みこむことで辛味が抑えられ、食べやすくなります。

無臭化できる飲み物を飲む

ネギの食べ過ぎによる口臭を抑えるには、緑茶やコーヒー、りんごジュースを飲むのが効果的です。緑茶に含まれるカテキンは、アリシンと反応して臭いを軽減する働きがあります。さらに緑茶にはポリフェノールの一種であるフラボノイドが含まれています。フラボノイドはブレスケアにも使われている口臭効果がある成分です。

緑茶の消臭効果を効率良く得るには、ネギを食べる前に摂取しましょう。コーヒーに含まれるタンニンや、りんごジュースに含まれているポリフェノールにも消臭効果があります。これらの成分は、ネギを食べた後に効果を発揮します。

その他には、青汁、野菜ジュース、レモン、梅干しなども口臭を防いでくれる食材です。これらの飲み物や食べ物を摂って、歯と舌を磨くとだいぶ口臭は軽減されるでしょう。

乳製品を摂取する

牛乳やヨーグルトなど、乳製品にも口臭を予防する効果があります。アリシンはタンパク質と結び付きやすい性質があり、ネギを食べる前に飲むことで、アリシンを包み込み臭いを防いでくれるのです。ヨーグルトも牛乳同様、タンパク質とアリシンが結びつくことで口臭を防いでくれます。

乳製品は、ネギを食べる前に摂取すると効果的です。牛乳であればコップ1杯程度で、効果を発揮してくれるでしょう。さらに低脂肪牛乳であれば、タンパク質が多く含まれているためより効果的です。さらに食前に飲むことで、胃に膜を張ってネギの刺激から胃を守ってくれる働きもあります。

ネギを食べ過ぎずに適量食べた場合の栄養効果

ネギは食べ過ぎることで、さまざまな症状が起こる危険性があります。しかし適量であれば、体に良い効果をもたらしてくれる野菜です。適量食べることで得られる、ネギの主な栄養効果を5つ紹介します。

ネギの栄養効果:高血圧の予防

ネギに含まれるカリウムには、細胞の浸透圧を維持し水分を保つ、とても重要な働きがあります。カリウムは腎臓でナトリウムの再吸収を抑制し、尿として排出させるので血圧を下げる作用があります。ナトリウムは血圧を上げる効果がありますが、カリウムはその逆で血圧を下げる効果があるので、血圧の数値が高めの方は積極的に摂りましょう。

ネギの栄養効果:血行促進

ネギには血行を良くし体を温めたり、血液をサラサラにする効果があります。血の巡りが良くなるので発汗作用があり、体温が上がることで免疫力も向上します。免疫力は体温と密接な関係があり、体温が低いほど免疫力も下がるといわれています。

昔の日本人の平均体温が36.8度だったのに対し、現代では36度台前半や35度台の人も多いようです。夏でもクーラーをかけた部屋で過ごすことが多く、慢性的な冷え性で悩む人も少なくありません。慢性的に冷え性で悩んでいる方は、外側からだけでなく、体が温まる食事を摂ることが効果的です。

さらに血行が良くなることで血管が詰まるのを抑制し、脳梗塞や心筋梗塞などの予防にもなります。血液がサラサラになることで生活習慣病の予防になりますので、健康のためにネギを取り入れましょう。

ねぎは昔から血液をサラサラにする食材と言われてきましたが、血栓予防・高血圧予防などに関わるアリシンを適度に食生活に取り入れることは、病気にならず健康に過ごすためには重要だと言えます。

ネギの栄養効果:免疫力を高める

先ほど説明したように、ネギを食べることで体温が上がり免疫力がアップします。人間の体内にウイルスや細菌が入り込むと、免疫細胞が働き撃退してくれます。私たちは日々、ウイルスや細菌、有害物質などに晒されていますが、それでも健康でいられるのは免疫細胞のおかげなのです

しかし、体温が下がると免疫細胞の働きは弱まり、攻撃力が落ちてしまいます。そのため体温を上げる事は、健康維持にとても大切な事です。さらにネギには抗酸化作用の強いビタミンCも多く含まれているため、免疫力を高め、風邪やガンを予防してくれます。

ネギの青い部分に多く含まれているカロテンも抗酸化作用が強く、免疫力を強化してガン予防に効果があります。ネギの白い部分にはアリシンが多く、青い部分にはカロテンやビタミンCが多く含まれていますので、両方をバランス良く食べると良いでしょう。

ネギの栄養効果:肌荒れの予防

ビタミンCやカロテンの抗酸化作用は、活性酸素を除去する働きがあります。活性酸素は体を錆び付かせる原因になるもので、肌荒れ、しみ、しわ、くすみなど肌トラブルの元になります。活性酸素は紫外線やストレスなどによって増えるため、抗酸化作用のある食品を積極的に摂るようにしましょう。

さらにビタミンCはコラーゲンの生成にも必要な成分で、アンチエイジングやきれいな肌作りには欠かせません

ネギの栄養効果:糖質をエネルギーに変える

ダイエットをする上で大切なのが、糖質を効率よく燃焼させることです。糖質を効率よく燃焼させるためにはビタミンB1が必要ですが、ビタミンB1は体に吸収されにくいという特徴があります。ビタミンB1の吸収を良くしてくれるのが、ネギに含まれるアリシンです

ビタミンB1を多く含む食材とネギの組み合わせは、美味しくて健康にも良い、最高の組み合わせといえます。ビタミンB1を多く含む食材は、豚肉やレバー、カツオなどです。これらの食材を食べるときは、ぜひネギも一緒に食べるようにしましょう。

ネギを食べ過ぎずに適量を守ろう!

ネギは食べ過ぎることで、体にさまざまな不調が現れる危険性があります。生で食べ過ぎるとアリシンの作用で胃腸が荒れてしまうので、加熱したり水にさらすなど工夫しましょう。食べ過ぎなければ体に良い効果がありますので、様子を見ながら適量を食べてください。

さらに、アリシンはビタミンB1を多く含む食材と相性が良いので、ダイエット中の方は食べ合わせにも気をつけてみましょう。

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