メロンが苦い原因は?食べてしまった時の対処法も徹底解説!

メロンが苦い原因について詳しくまとめました。また、メロンが苦い時に食べても大丈夫なのかについても徹底解説します。食中毒の危険性や食べない方が良い理由についても紹介しています。メロンが苦かった時には、ぜひ読んでみてください。

メロンが苦い原因は?食べてしまった時の対処法も徹底解説!のイメージ

目次

  1. 1メロンが苦い原因を知りたい!
  2. 2メロンが苦いと感じる理由
  3. 3苦いメロンは食べても大丈夫?
  4. 4メロンに含まれるククルビタシンの特徴
  5. 5メロンが苦い原因まとめ

メロンが苦い原因を知りたい!

マスクメロンが置いてある様子

みずみずしく甘いメロンは、大人から子どもまで人気のあるフルーツです。しかし、普段は甘くて美味しいですが、時に苦いと感じることがあります。メロンが苦い時は食べても大丈夫なのでしょうか?苦い場合の原因や対処法について詳しく紹介します。

メロンが苦いと感じる理由

メロンが熟れすぎている

メロンが苦いと感じる理由の一つとして、熟れすぎていることが挙げられます。稀に、メロンの甘味成分が熟しすぎることによって苦味成分に変わってしまうことがあるのです。この時、腐っているのか心配になる人も多いです。苦い原因は、メロンのタンパク質分解酵素であるククミシンが味を変化させてしまうからだといわれています。

このククミシンという成分が害虫の侵入を防ぐために働くことで、苦味が出てしまうのです。このように、メロンは食べ頃を過ぎると苦くなってしまうので、しっかりと食べ頃を見極めることが大切です。

追熟の作業が過剰であると、
甘味成分が変化して、かえって苦味成分に変質してしまう事があります。
また、こんなふうになったメロンは、食べると口中や舌がピリピリ感じますが、
これは追熟過程で生じる「タンパク質分解酵素」のおかげで、こうなります。
 

メロンが若すぎる

メロンが苦い理由の一つに、若すぎることが挙げられます。収穫したてのメロンは、まだ熟していないため苦いことがあります。種類によっても異なりますが、収穫して1週間程度常温で保管をする追熟という作業をする必要があります。この追熟の作業を行わないと身は固く、せっかくの甘みも引き立ちません。

未熟なメロンの苦味はウリ科の植物に含まれるククルビタシンと呼ばれる成分によって、引き起こされます。このククルビタシンという成分は収穫したての若いメロンに多く存在し、成長過程で減っていくという特徴があります。元々はヘタに近い部分に含まれる成分で含有量は多くないため、苦味は感じません。

しかし、ククルビタシンが何らかの理由で増えてしまうと苦いと感じるようになってしまうのです。ククルビタシンは無害という説もありますが、場合によっては食中毒を引き起こしてしまう原因になります。メロンを食べる際は、食べて大丈夫かどうかしっかりと見極めることが重要です。

メロンが病気にかかっている

口に入れただけで強烈な苦味を感じる場合は、メロンが病気にかかっている可能性が高いです。バラ色カビ病という病気になってしまうと、苦味成分であるククルビタシンが非常に増えて苦くなってしまいます。

バラ色カビ病にかかると、悪い菌をこれ以上繁殖させないように防御反応が働いて、ククルビタシンが多くなってしまうのです。メロンがこの病気にかかっているかを見極めるポイントは、皮の部分の一部が白くなっていたり果肉の一部が変色しているかどうかです

もし、購入したメロンにこのような特徴があり強烈に苦い場合はすぐに食べるのを中止してください。食中毒の危険性が高いので、体調を壊す可能性があります。

変色してる部分だけ取り除けば
残りの部分は大丈夫ということですが
もちろん交換・返金に応じてくれるお店は多いです。

農薬では苦くならない

カットしたメロンをフォークで持ち上げている様子

メロンが苦い場合、農薬が過剰に撒かれているのではないかと心配になる人も多いです。しかし、農薬が原因で苦くなることはありません。苦味はメロンに含まれている成分が影響しているので、農薬に関して過剰な心配をしなくても大丈夫です。

苦いメロンは食べても大丈夫?

苦いメロンを食べた時の対処法

苦いメロンを食べた時の対処法は、残念ながらありません。熟れすぎたものを食べた場合は大丈夫ですが、若いメロンで苦味を感じた場合はククルビタシンによる食中毒が起こってしまう可能性もあります。もし、食べきってしまっていたなら、落ち着いて様子をみることが重要です。

下痢や嘔吐などの食中毒症状が始まったら、適切に水分を摂りながら我慢せずに出し切るようにしましょう。症状が酷い場合や治らない時は、医療機関を受診してください。

さらに、苦い場合は、我慢して食べ続けないことが大切です。特に、子どもの場合は誤って食べてしまうことも多いので、切り分けた際はまず大人が大丈夫か確かめておくようにしましょう。

メロンが苦くならない方法

熟してない若いメロンの場合は、苦味が出ないように追熟をして食べ頃を逃さないようにするのが最も重要です。品種にもよりますが、収穫から1週間前後が最も美味しいといわれています。追熟する際は、常温で風通しの良いところに保存するようにしましょう。

熟したものは、食べる直前に冷蔵庫に入れるのがおすすめです。食べ頃のサインとしては、色が黄色っぽくなり甘い匂いが漂ってくるなどが挙げられます。また、メロンの下の方が柔らかくなってくると熟しているので、美味しく食べられます。以上を参考に、メロンの食べ頃を逃さないようにしましょう。

メロンが苦いときの食べ方

メロンが苦い場合は、基本的には食べない方が良いです。未熟なものに苦味がある場合は追熟するのがおすすめですが、すでにカットされた状態であると常温で置いておくことができません。また、温度の低い冷蔵庫でも追熟することができないので、その場合は廃棄するようにしましょう。

さらに、メロンの一部だけ苦い場合はバラ色カビ病が原因である可能性が高いです。その場合は変色している部分を多めに取り除き、他の苦くない部分だけを食べるようにしてください。若すぎて苦い場合は、シャーベットにすると美味しく食べられます。牛乳や砂糖を加えてから混ぜ、冷凍してください。夏にぴったりのデザートになります。

苦いメロンは返品することもできる?

ガラスの器に入れたカットメロン

苦いものは返品できる可能性もあるので、購入元に問い合わせてみましょう。ただし、家庭でのメロンの保存状況が悪かった場合も考えられるため、返品できるかは状況ごとに異なります

病気が原因の場合などは返金に対応してくれる可能性もあるので、店舗に問い合わせてみるようにしましょう。その際、クレームにならないように上手く交渉することが重要です。

メロンに含まれるククルビタシンの特徴

ククルビタシンは食中毒を起こすことがある

オレンジ色のメロンをフォークでさしている様子

ククルビタシンを多く含む苦いものを摂取してしまうと、食中毒を起こします。ククルビタシンはウリ科の植物に含まれる自然毒の一種です。通常はメロンのヘタ近くに少量含まれる程度ですが、何らかの理由でククルビタシンが増えてしまうことがあるので、注意が必要です。

ククルビタシンを多く含むものは強い苦味を感じるため、大量に食べてしまうことは少ないです。ただし、子どものいる家庭では注意が必要です。食中毒を引き起こすほどのクルルビタシンを含むメロンは口に入れた瞬間に苦味や舌のしびれなどの明らかな違和感を感じます。子どもに提供する際は、まず大人が大丈夫か味見をするようにしましょう。

主な症状

ククルビタシンにより食中毒の症状としては、唇のしびれや吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などがあります。このようにククルビタシンによる食中毒は、消化器系中毒となっています。食中毒になる場合は、食べてから数時間内にこれらの中毒症状が現れるでしょう。

症状が酷い場合は、早めに医療機関を受診するようにしてください。また、クルルビタシン食中毒の症状が現れた場合は、最寄りの保健所に連絡する必要があります。症状の大小にかかわらず、できるだけ早く電話をするようにしましょう。

ただし、メロンにアレルギーがある場合も舌や喉にかゆみが出たり後味に違和感が残ることもあります。メロンを食べるといつも体調がおかしいという人はアレルギーの可能性もあるので、一度検査をおすすめします。

ククルビタシン類による食中毒の潜伏時間は、数分から数時間ということですので、吐き気や下痢、嘔吐、唇のしびれの症状が出た場合は、苦いメロンを食べたことを伝えて病院にかかったほうが良いかと思います

ククルビタシンが増える原因①バラ色カビ病

メロンがバラ色カビ病にかかった際は、ククルビタシンが増えてしまいます。なぜかというとメロンの小さな傷などからトリコセシウム菌が入り込むと、身を守るためにククルビタシンを生成するからです。このような理由から、バラ色カビ病のものはククルビタシンを多く含むので、非常に苦いという特徴があります。

この病気は見た目で判断が難しいので、誤って食べてしまうことがあります。食べたメロンが苦い場合は、ククルビタシン食中毒を防ぐためにもすぐに廃棄しましょう。

ククルビタシンが増える原因②接ぎ木

ククルビタシンを多く含むウリ科の植物の一つにユウガオがあります。ユウガオは、度々食中毒が報告されるククルビタシン中毒を起こしやすい植物です。また、メロンやスイカを栽培する際の接ぎ木の土台として使用されることがあります。接ぎ木とは、種類が似ている植物同士を苗木の時点で組み合わせ、一つの個体として育てていく技法です。

連作障害を起こしやすいメロンにはよく使われる技法です。メロンの接ぎ木にユウガオが使われることはほとんどありませんが、スイカにはよく使われます。ユウガオを土台にして出来たものにはクルルビタシンが多く含まれることがあるので、注意が必要です。

特に、家庭菜園などでユウガオを台木として使う場合は毒性が強く苦いメロンが出来てしまう危険性もあるため、避けるようにしましょう。

ククルビタシンには抗ガン作用などもある

メロンを上から見た様子

ククルビタシンは食中毒の可能性もありますが、抗ガン作用もあるといわれています。ゴーヤなどに含まれているククルビタシンはむしろ身体に良い成分だと注目されています。メロンに含まれるククルビタシンEも抗ガン作用や脳細胞保護などの嬉しい効果があるといわれているのです。

ただし、非常に強い苦味がある場合は食中毒の危険性が高いので、無理に食べない方が良いです。

メロンが苦い原因まとめ

2つのカットメロン

メロンが苦い原因について紹介しました。苦い理由としては、食べ頃を逃している場合やメロンの病気などがありました。メロンを食べる際は、常温で風通しの良い場所に保存しながら追熟し、食べ頃を逃さないようにしましょう。

また、メロンが苦い場合は食中毒の危険があるので、すぐに食べるのをやめてください。この記事を参考にして、メロンを美味しく安全に食べる知識をつけましょう。

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