ジャムにカビが生えても食べられる?原因や対処法は?カビの防止方法も

ジャムにカビが生える原因とその対処法、更にはカビの防止法などについてまとめました。冷蔵庫の中のイチゴジャムに白いカビが生えていた場合は食べられるのか?もしそのカビを食べたらどうなるのか?その他カビの見分け方や捨て方についても解説します。

ジャムにカビが生えても食べられる?原因や対処法は?カビの防止方法ものイメージ

目次

  1. 1ジャムにカビが生える原因と対処法を解説!
  2. 2ジャムのカビについて
  3. 3ジャムにカビが生えたときの対処法
  4. 4ジャムのカビの防止方法
  5. 5ジャムにカビが生える原因を知って防止しよう!

ジャムにカビが生える原因と対処法を解説!

イチゴジャムは、使い方や保存の仕方を間違えるとカビを生やしてしまうことがあります。特に小さい子供がいる家庭では、ほんの少しのカビでも生やさないように気を付けておく必要があります。この記事では、ジャムにカビが生える原因や防止法などを紹介していきます。

ジャムのカビについて

ジャムのカビの原因

ジャムは砂糖が腐敗を遅らせるという性質を利用した食品ですが、雑菌や湿度、温度、酸素、栄養分など条件がそろうとやはりカビてしまいます。ジャムを無駄にしないためには、できるだけカビを生やさないための心得と早く食べ終わるようにすることが大事といえるでしょう。

湿気・温度

一般的にカビは湿度や温度の高い場所を好みます。未開封のジャムであれば常温保存も可能ですが、一度開封されたジャムを常温保存すると悪条件がそろってしまい危険です。開封したら冷蔵庫で保存し、早めに食べ終わるようにしましょう。

雑菌

イチゴジャムなどに白いふわふわとしたものが発生するのは、空気中に存在するカビ菌がビンの中に入り込んで繁殖していくからです。ある大学が、複数の培地を30分~1時間ほど放置して1週間たつとどのようになるか?という落下細菌実験を行いました。結果はすべての培地にカビが発生していたとのことです。

ジャムを取り出したらすぐにふたを閉めるようにしましょう。カビ菌がビンの中に入るのを完全に防ぐことはできませんが、できるだけ少なくすることは可能です。

低糖度のジャムはカビができやすい

ジャムの糖度は、果実自体が持つ果糖と加えられた糖類が合わさった数値です。すなわち全体に占める糖の割合を表したもので、同じイチゴジャムでも企業の方針によるところが大きく一律ではありません。

糖度は糖度65度以上の高糖度、糖度55度以上65度未満の中糖度、糖度40度以上55度未満の低糖度にわかれています。その中でも低糖度のジャムは、高糖度のものに比べて水分が多いのでカビやすいようです

カビは、水分・温度・栄養分・酸素の条件がそろうと発育します。低糖度ジャム(アヲハタ 55ジャム)は、カビが利用できる水分が多いため、カビが生えやすくなっています。

カビかどうかの見分け方

ブルベリージャムは、ビンの中に白い異物のようなものが見えてもカビではない場合があります。しかし、見分け方として白いふわふわとした中に繊維が見えたら要注意です。ブルベリージャムに白い異物が見えたら、その異物がどのような状態であるのか特に注意してみる必要があるでしょう。

白いものが浮いている

ブルーベリージャムによくみられる現象ですが、開封したばかりなのに白いものが浮いている場合があります。この白いものはブルベリーの果粉の可能性が高く食べたとしても問題ありません。また、ブルベリーの皮が表面に現れるとカビているように見える場合もあるようです。


見分け方として賞味期限や開封日を参考にするとよいでしょう。買ったばかりのジャムであれば問題ない場合がほとんどです。

白い埃のようなものが付着している

同じ白い異物でも繊維が見えてふわふわした埃のようなものであれば、これは白カビです。見分け方として白くふわふわとたものの中に繊維が見えるかどうかは、大事な視点といえるでしょう。冷蔵庫に保存していてもジャムに白いふわふわとした繊維が見えたら、狭い範囲であってもできるだけ食べるのを避けた方が無難です。

カビの種類

カビの種類は多く食べても大丈夫なものと危険なものがあります。イチゴジャムなどに最も多く見かけるのが白色や青色のカビですが、基本的には食べない方が無難です。仮に食べたとしても体に異変が現れるわけではないようですが、その後の体調に変化がないか注意しておく必要はあります。

白カビ

ジャムの中でよく見かけるのが白カビです。見分け方は、イチゴなど果物が持つ色素の中に白色のふわふわとした繊維が見えるのですぐに気が付きます。ただし範囲が点のように狭い場合は、気が付かずに食べてしまうこともあるでしょう。

仮に食べたとしても人には自己免疫力があるので、ウイルスが付着していない限り重大な病気になることはないと考えられています。

青カビ

頻繁に見かけることはありませんが、イチゴジャムなどに青カビが生えることもあります。ほんの少しだけだからと取り除いて食べたという人もいますが、どの程度であれば食べられるかという見分け方ははっきりとしておらず、自己責任によるところが大きいでしょう。

カビ臭いジャムは食べられる?

イチゴジャムがカビ臭く感じたら、見た目に異常がなくても中の方にカビが生えている、もしくは生えかかっている可能性が大きいです。食べられるかどうかは個人の判断に任せられるところですが、もし食べられる場合でも風味が落ちて美味しくないのであまりおすすめできません。

しかしどうしても食べたいという場合は、鍋で15分以上加熱して早めに食べ終わるようにしましょう。

ジャムにカビが生えたときの対処法

捨て方によっては、ジャムに生えたカビ菌が新たに空気中に舞う危険性があります。カビている食品を処分する場合は、自分の身を守るためにも正しい捨て方を行いましょう。この項目で正しい捨て方を紹介しますので参考にしてみてください。

処分の際は塩素系漂白剤を使う

直接生ごみに捨てるという捨て方は、カビ菌が空中に舞ったり食器や他の食べ物に移ったりする可能性があるのでおすすめできません

正しい捨て方は、キッチンハイターなど塩素系の漂白剤をビンに入れて数回振り、しばらく放置した後ビニール袋に入れて生ごみとして処分する方法です。このように、カビ菌をビンの中で死滅させて処分する捨て方がベストといえるでしょう。

どうしても食べる場合は加熱してから

見えるカビがわずかであっても中まで浸透している場合があるので、正しい捨て方で処分するのがベストです。しかしどうしても食べたい人は、気になる部分を大きく取り除きできれば過熱して自己責任の下食べるようにしてください。ただし加熱することでカビを死滅させることは可能ですが、まったく無害になることはないとされています。

それでも一般的には重大な病気になるとは考えられていませんが、疲れていたり体調が悪く免疫力が落ちている場合は加熱しても食中毒になる可能性があるので注意が必要です

ジャムのカビの防止方法

食品全般にいえることですが、開封後は時間の経過とともにカビるリスクが高まります。しかし、保存の仕方やジャムの取り扱いに注意するとリスクを減らすことが可能です。この項目では、カビを生やさないために気を付けたいことを紹介していきます。

すぐに蓋を閉める

空気中にはカビ菌が漂っています。そのため、特に注意しておきたいのがビンの開閉です。ジャムを取り出したらカビ菌がビンの中に入らないように、すぐにふたを閉めるようにしてください。ジャムを取り出した後ふたを開けっ放しにしておくのは、カビるリスクを高めてしまうので絶対にNGです。

早めに使い切る

ビンに記載されている賞味期限は、開封前の状態でおいしく食べられる期限のことです。開封後はその時点から品質の劣化やカビが生えるリスクが高まるので、記載されている賞味期限に関係なく早めに食べたほうが無難でしょう。使用頻度が低い家庭では小さめのジャムを購入し、早く食べ終わるようにするのも防止策の一つです。

冷蔵庫で保存する

開封したジャムは冷蔵庫で保存するのがベストです。また、冷蔵庫から出してパンに塗ったらすぐに冷蔵庫の中へ戻しましょう。温度の変化が激しいと結露が発生しやすくなりますが、ジャムに結露がつくとその水分がカビの原因となるので注意が必要です。

清潔なスプーンを使う

ジャムを取り出す場合は、汚れていない清潔なスプーンを使用しましょう。ビンの中にパンくずなど異物が混入するとカビの原因となります。パンにジャムを塗る場合は、取り出し用のスプーンではなく別のものを使用します。

もし取り出し用のスプーンでパンにジャムを塗った場合は、そのスプーンを再びビンの中へ入れないように注意してください。舐めたスプーンをビンの中に入れるのもNGです。

ジャムを取り出すスプーンは清潔なものを使用しましょう。
一度パンにジャムを塗ったスプーンは、再びジャムの瓶へ入れないようにしましょう。スプーンについたパンくずがジャムに残ると、カビの原因になってしまいます。

使いきれない場合は冷凍保存


開封後最後まで食べ終わるのに時間がかかる場合は、冷凍保存をおすすめします。ジャムを冷凍してもスプーンで取り出せないほどに凍ることはありません。その都度使用する分だけ取り出せるので大変便利です。ただしジャムを冷凍すると膨張するので、中身がビンの縁まで入っている場合はビンが割れる可能性があり要注意です。

また、残りのジャムが少なくふたとの間があいていると、冷凍焼けを起こし味が劣化します。ビンの破裂や品質劣化を防止するためには、密閉容器に詰め替えて冷凍保存することをおすすめします

冷凍したジャムの食べ方

冷凍してもスプーンですくえないほどに固まらないので、急ぐ場合は冷凍したジャムをパンに直接塗っても食べられます。しかし、パンは熱くジャムは冷たいというアンバランスや冷凍ジャムがのばしにくいという不都合も生まれるようです。その改善策としては、使う分だけを電子レンジで解凍することをおすすめします。

例えばパン1枚分の冷凍ジャム30gを解凍する場合は、500ワットで10秒ほど温めるとよいでしょう。

ジャムにカビが生える原因を知って防止しよう!

お気に入りだったり開封したばかりのジャムにカビが生えると残念で仕方がないものです。カビるのを遅らせるポイントは、原因を知って取り分けるスプーンを専用にするなどさまざまな防止策を行うことといえるでしょう。

また少容量のジャムを購入することも一つの案ですが、大容量のジャムを購入したり使用頻度が低い場合は、開封後冷蔵庫に保存して1週間ほどたったら残りを小分けにして冷凍しておくことをおすすめします。

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