漬物の賞味期限を種類別に紹介!保存方法は?腐るとどうなる?

漬物の賞味期限について種類別にまとめました。開封後の保存方法や漬け方による日持ちの違いについても詳しく解説。また、味噌ヨーグルト漬けなどのレシピや、定番の白菜の漬物やたくあんなど様々な種類の賞味期限についても紹介します。

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目次

  1. 1漬物の賞味期限と保存方法について解説!
  2. 2漬物の賞味期限と消費期限
  3. 3漬物の種類別賞味期限
  4. 4漬物の漬け方による日持ちの違い
  5. 5賞味期限切れの漬物が腐るとどうなる?
  6. 6漬物の賞味期限を長持ちさせる保存方法
  7. 7漬物は賞味期限をチェックして食べよう!

漬物の賞味期限と保存方法について解説!

白い器に載ったきゅうり、なす、赤カブの漬物と沢庵

日本の伝統的な食べ物である漬物は、和食に欠かせないものの一つです。漬物は保存食ですが、賞味期限が設定されており腐る可能性があります。この記事では、漬物の賞味期限を種類別に解説します。さらに、開封後や手作りのものの適切な保存方法についても詳しく紹介します。

漬物の賞味期限と消費期限

漬物の賞味期限の表示のされ方

漬物は賞味期限が表示されているものが多いです。賞味期限が数日ほどの短いものから100日を超える長いものまで、実にさまざまな種類があります、漬物の賞味期限は、販売される環境や保存方法に強く影響されます。スーパーなどの惣菜売り場や専門店などで販売されている量り売りのものは、常に空気に触れているため賞味期限は非常に短くなります。

一方で、容器や袋が密封されているものは開封しない限りは長期保存が可能です。漬物の賞味期限は環境や塩分濃度、漬けられている野菜など様々なものに左右されるのです。

賞味期限とは?

そもそも賞味期限とは何を意味しているのでしょうか?賞味期限とは、食品を美味しく食べることができる期間になります。スーパーなどで売っている市販の漬物には、この賞味期限が設定されていることが多いです。

他にも、スナック菓子やカップ麺、味噌などの長期保存が可能な食品は賞味期限で表示されています。また、賞味期限が設定されている食品は傷みにくいので、開封前なら賞味期限切れでも食べられる可能性が高いです。

賞味期限がある商品の特徴

賞味期限表示をされている市販の漬物は、傷みにくいです。これらの商品の特徴としては、保存料や食品添加物を使用しているものが多いです。また、塩分濃度などが工場で管理されているものにも、賞味期限が表示されています。

また、衛生管理が徹底された環境で製造されているものも日持ちがするので、賞味期限表示がされています。ただし、開封後は雑菌が入ってしまう可能性があるので、早めに食べ切りましょう。

消費期限とは?

消費期限とは、食品を安全に食べられる期間のことをいいます。消費期限表示される食品は、ケーキやお弁当などの傷みやすい食品です。消費期限表示をされている食品は期限を過ぎると食中毒の危険があるので、期限切れのものを食べるのは避けてください。

漬物にも消費期限表示がされている物があります。個人店などで購入できる手作りのものや、食品添加物を使用してないものなどは、消費期限表示をされていることが多いです。また、量り売りの商品などは常に空気に触れる為に日持ちがしません。その様な漬物には消費期限が示されています。

消費期限がある商品の特徴

消費期限表示の漬物は傷みやすいですが、一方で身体によいものが多いです。消費期限表示されてある漬物には、減塩のため塩分濃度を下げていたり、食品添加物を使用されていない物が多いのです。また、個人が製造しているものや浅漬けも傷みやすいので、消費期限で示されています。

漬物が日持ちしない理由は?

近年における健康志向の高まりで、減塩に取り組む消費者が増えています。そのニーズに応えるべく、減塩の漬物を製造するメーカーや販売店も多くなってきました。しかし、漬物の塩分濃度を下げると、長期保存ができなくなります

長期保存を可能にさせる塩分濃度は約10〜20%ほど必要とされており、減塩のものは塩分濃度が足りず日持ちしにくいのです。

また、浅漬けも日持ちしません。浅漬けは調味料などを食材に染み込ませて作られています。火を通すこともなく塩分濃度も高くないので、長期保存ができません。さらに、浅漬けは製造工程で発酵することがないので、非常に早く傷んでしまいます。これらのことが原因で、日持ちしない商品が増えてきているのです。

漬物の種類別賞味期限

漬物の賞味期限について種類別にまとめました。自家製のものはいつまで食べられるのでしょうか?表で示したので、参考にしてみてください。

手作り・自家製の漬物の場合

            自家製漬物

種類 賞味期限の目安
たくあん 半年〜1年程度
高菜 5日間
野沢菜 2週間程度
らっきょう 半年〜1年程度
きゅうり 5日間
白菜 1週間
大根 1週間


自家製漬物の場合、賞味期限の目安は1週間ほどです。ただし、浅漬けなどの発酵させずに作るものは、2日程度となっています。浅漬けは賞味期限が非常に短いので、注意してください。白菜やきゅうりなどの水分が多い野菜を使った場合も、賞味期限が短くなっています。

また、保存する際は必ず冷蔵庫を使いましょう。より長く保存することができます。ただし、手作りする時は、容器や道具も念入りに殺菌消毒するようにしましょう。雑菌が入ると腐る原因になるので、衛生管理には十分注意するようにしてください。

市販の漬物の場合

        市販の漬物(未開封の場合)

種類 賞味期限の目安
ぷち!浅漬 白菜漬・東海漬物 製造日より8日
あっさり仕立て きゅうりかぶ・東海漬物 製造日より7日間
たくあん太郎 本仕込み・東海漬物 製造日より90日間
きゅうりのキューちゃん・ 東海漬物 製造日から90日間


市販の漬物の賞味期限は、7日から120日ほどと漬物の種類によって様々である事がわかりました。表の上側2つの白菜ときゅうりかぶのものは浅漬けなので、衛生管理された市販のものであっても賞味期限が短めです。一方で、たくあんやきゅうりのキューちゃんなどは、90日もの長い期間保存できるという事がわかりました。

スーパーで購入できる市販の漬物は衛生管理がしっかりしているため、賞味期限後でも開封するまでは安全に食べられるものが多いです。ただし、開封後は保存状態によってすぐに腐ってしまう可能性もあります。開封後は早めに食べきるようにしましょう。

京都の漬物の場合

          京都の漬物(未開封の場合)

種類 賞味期限の目安
京つけもの 西利 1週間から1ヶ月以上
とり山本店 30日~180日間
京つけもの 大安 1週間から1ヶ月以上

日本有数の観光地である京都には、有名な漬物店が多くあります。京都の漬物の賞味期限はだいたい1週間から1ヶ月以上で種類や漬物店によっても異なります。また、商品の陳列方法などによっても賞味期限が変わる可能性があるので、注意してください。購入した商品の保存方法や賞味期限は、その都度確認するようにしてください。

漬物の漬け方による日持ちの違い

自宅でも簡単にできるおすすめの漬物レシピとそれぞれの日持ち期間を紹介します。塩麹や粕漬け、味噌ヨーグルトなどの少ない材料でできるお手軽なレシピをぜひ試してみてください。

塩麹

塩麹で作った漬物は、ほんのりした甘さと程よい塩味が非常に美味しいと評判です。市販の塩麹で手軽に作ることができるので、おすすめの漬け方です。もちろん手作りの塩麹を使用しても美味しく出来上がります。

塩麹漬けの日持ちは、おおよそ2日〜5日ほどとなっています。あまり長期保存はできないので、短期間で食べられる量を漬けるのがおすすめです。少ない量で作る際は、ジップロックなどに入れると便利で衛生的です。

作り方

塩麹で作る漬物の作り方は非常に簡単です。塩麹と白菜などのお好みの野菜を保存袋などに入れて混ぜ合わせます。その後、冷蔵庫で1時間ほど寝かせれば完成です。

漬けたては白菜などの野菜のシャキシャキ感が残ったあっさりとした味わいで、だんだんと甘みの強いコクのある風味に変わってきます。塩麹は発酵食品なので、腸活にもおすすめのレシピです。

粕漬け

粕漬けは酒粕を使った漬物です。粕漬けは酒粕で漬けてあるものならば、冷凍や冷蔵保存をしている間は腐ることはほぼありません。しかし、保存状態によっては悪くなってしまうこともあるので、1週間ほどで食べきるのがおすすめです。

酒粕は腐り始めると酸っぱい味や臭いが出てくるので、そのような場合は廃棄するようにしてください。また、粕漬けは冷凍保存することもできますが野菜の食感が悪くなってしまうので、あまりおすすめできません。

作り方

粕漬けの作り方を紹介します。まず、白菜などの野菜に塩を振り半日ほど寝かせます。野菜から出てきた水分を捨て、野菜にみりんと酒粕を混ぜます。この時、みりんと酒粕の割合は1:5の割合を目安に入れましょう。1日〜1日半ほど漬けたら完成です。簡単に出来上がるので、ぜひ作ってみてください。

味噌ヨーグルト

味噌ヨーグルト漬けもおすすめです。家にある材料で簡単に作る事ができ、一度食べたら癖になる味わいと人気です。味噌ヨーグルトを流してからは、2日ほどで食べきるようにしましょう。また、味噌ヨーグルトは冷蔵庫に入れると1週間ほどは繰り返し使うことができます。白菜などの様々な野菜で試してみるのも楽しいです。

作り方

味噌ヨーグルトの作り方を紹介します。まず、味噌とプレーンヨーグルトを1:1の割合で混ぜ合わせます。出来上がった味噌ヨーグルトの中に野菜を入れ、3時間〜2日ほど漬け込んだら完成です。この味噌ヨーグルト漬も非常に簡単に出来ます。ヨーグルトの爽やかさが美味しい一品です。

保存期間に合わせて塩分濃度を変えよう


           保存期間別・漬物の塩分濃度

即席漬け 2%
浅漬け 4〜5%
保存用漬物 10〜15%
長期保存用漬物 20〜25%


漬物の保存期間には、塩分濃度が深く関係しています。即席漬けや浅漬け、味噌ヨーグルト漬けだと賞味期限は短く、1週間以内には食べ切らなければなりません。一方で、長期間保存したければ、10〜25%ほどの塩分濃度にする必要があります。塩をたっぷりと使うことで、食品を腐りにくくすることができ長期保存が可能になるのです。

ただし、長期保存できるからといっていつも塩分濃度の高い漬物を食べていると、高血圧など生活習慣病になってしまう可能性があります。減塩で賞味期限が短いものと長期間保存できるものを上手く取り入れるようにしましょう。

賞味期限切れの漬物が腐るとどうなる?

腐る原因

白い四角い皿に盛られた柚子大根の漬物

漬物は保存食なので、腐らないと思っている人が多いかもしれません。しかし、最近では日持ちがしないものが多くなってきています。その理由は、漬物の塩分濃度が低くなってきていることにあります。食塩には漬物を腐りにくくする効果があり、塩が多いほど保存がきくという特徴があります。

しかし、最近は健康志向の人が増え減塩のものの人気が高くなっているため、塩分濃度が低く腐りやすくなっているのです。一般的に、食品が腐る原因は菌が繁殖してしまうためといわれています。また、菌は水分が多いと繁殖しやすいという特徴を持っています。

漬物は野菜を塩漬けにすることで水分が抜け、菌が繁殖しにくくなります。塩分濃度の高いものの方が腐りにくいといわれるのはこのためです。

逆に、浅漬けや一夜漬けなどの塩分濃度の低いものは菌が繁殖しやすいので、賞味期限を過ぎると腐ってしまう可能性が高いのです。白菜などの水分の多い野菜を漬ける場合は塩抜きをしっかりすると長期保存が可能です。白菜漬けなどを長く楽しみたい場合は、塩分濃度を濃くしましょう。

腐っているかの判断基準

腐っているかどうかは、においや見た目で判断しましょう。カビが生えていたり変色しているものは、食べないようにしてください。また、アルコール臭や腐敗臭がしたり、酸っぱい味がする場合などは腐っている可能性が高いので、すぐに廃棄しましょう。

箸でつまんだ時にどろっとする場合も、雑菌が繁殖している可能性が高いです。これらの特徴以外にも、見た目や味が少しでもおかしいと感じた時は食べない方がいいでしょう。

野菜はビタミンやミネラルが主な栄養素でタンパク質や脂質の多い肉や魚介類のようには傷みません。まして塩を使う漬物なら賞味期限がかなり過ぎて問題はないです。漬物で賞味期限が切れた物は最悪酸味が出るなどして風味が落ちるだけです。ただカビには注意してください。

開封後は早めに食べきろう

市販の漬物は量が多く、一度に食べきれない場合もあります。残念ながら開封後の漬物は雑菌が繁殖してしまう可能性があるので、できるだけ早く食べきることが肝心です。開封後は必ず冷蔵庫で保存を行いますが、見た目やにおいを注意深く観察し、異変を感じたら諦めて捨てることが重要です。

消費期限がすぎたら食べないようにしよう

消費期限は食品を安全に食べられる期間のことです。消費期限をすぎた漬物は食中毒を起こす危険性もあるので、食べないようにしましょう。開封後ならば、すぐに廃棄するようにしてください。

漬物の賞味期限を長持ちさせる保存方法

漬物の保存のコツ

漬物保存のコツは、空気に触れさせないことです。空気に触れると雑菌が繁殖して、腐る原因になってしまいます。漬け汁がある場合は、汁ごと蓋のついた容器に入れ保存しましょう。漬け汁がない場合は直接ラップに包んで保存するようにしてください。

この際、ラップで巻いた上から保存袋に入れるとより空気に触れにくくなるので、腐りにくくなります。また、保存する際の温度も重要なポイントです。漬物を保存する時は、冷蔵庫などの温度が低いところに保存するようにしましょう。

夏場の保存は特に注意

夏場の保存は特に注意が必要です。夏場は気温が高くなるので、雑菌が繁殖しやすくなります。特に、塩分濃度が4〜5%である浅漬けは気温が25度になると1〜2日しか日持ちしません。室温が上がりやすい夏場は常温保存は避け、必ず冷蔵庫で保存するようにしてください。

また、ぬか漬けの場合も25度以上になると過発酵を起こす可能性があるので、夏場は冷蔵庫に入れるのがおすすめです。漬物を手作りする場合は、塩分濃度を10%以上にすることで雑菌の繁殖を抑えることができます。さらに、塩分濃度が低い漬物はアルコールや酸を加えることで保存期間を伸ばすことができるので、ぜひ試してみてください。

漬物は冷凍保存できる?

漬物を冷凍保存することは可能です。白菜などの野菜のシャキシャキした食感が落ちますが、風味は楽しむことができます。冷凍する際は汁気をしっかりと切り、小分けにしてからラップに包みましょう。食べる時は電子レンジを使わず、自然解凍をしてください。開封後は早めに冷凍保存をすると、より長期間漬物を楽しむことができます。

漬物は賞味期限をチェックして食べよう!

青と白のお皿に入った大根、人参、きゅうりの漬物

漬物の賞味期限や開封後の状態などについてまとめました。漬物は漬け方や塩分濃度によって保存期間が変わりますので、例え賞味期限内でも開封後は早めに食べきるようにしましょう。この記事を参考に、漬物をより長く楽しんでください。

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