グラニュー糖の代用品まとめ!砂糖との違いは?カロリーの比較も

グラニュー糖の代用品となる甘味料を紹介します。上白糖やきび砂糖、ザラメ、てんさい糖等、代用品の特徴について詳しく説明!砂糖とグラニュー糖の違いや、代わりに使用するときの注意点、使い分けについても解説します。

グラニュー糖の代用品まとめ!砂糖との違いは?カロリーの比較ものイメージ

目次

  1. 1グラニュー糖の代用品を紹介
  2. 2グラニュー糖の代用品一覧
  3. 3グラニュー糖と砂糖の違い
  4. 4砂糖の色の違いと主な使い分け
  5. 5グラニュー糖がないときは他のもので代用しよう

グラニュー糖の代用品を紹介

上白糖よりも純度が高いグラニュー糖。日本で砂糖と言えば上白糖ですが、世界的にはグラニュー糖の方がよく使われています。
コクがなくサラッとした甘さでお菓子作りに最適。また、くせがない甘さなので、飲み物にも◎。コーヒーや紅茶に砂糖を入れるときはグラニュー糖がおすすめです。

お菓子作りに欠かすことができないグラニュー糖は、数ある甘味料の中でもさっぱりした甘味が特徴で、ホットコーヒーや紅茶などの飲み物によく合います。普通の砂糖と比べると溶けやすく、使いやすいので、お菓子作り以外に料理に使っている人も多いのではないでしょうか?

海外では砂糖といえばグラニュー糖のことを指すくらい、メジャーな調味料です。しかしながら、日本では砂糖は上白糖のことを指します。そのため、グラニュー糖を使いたい時には切らしてしまった、そもそも家に置いていないこともあるのではないでしょうか?グラニュー糖の代用品について紹介します。

グラニュー糖の代用品一覧

代用品①砂糖

砂糖の代わりにグラニュー糖を使って調理する場合、量は同じで大丈夫でしょうか?
大丈夫ですよ(^-^)
私も砂糖の代わりにグラニュー糖で調理したことがありますが全然違いはありませんでした。
砂糖とグラニュー糖の違いは粒の大きさが違うだけなので別に心配は無いと思います(*^_^*)

日本では一般的に砂糖というと上白糖のことをいい、国内では最も消費量が多い天然甘味料です。上白糖は、さとうきびや、てんさいから作られる原料糖を、洗浄・濃縮・ろ過などの製造工程を経て不純物やミネラルを取り除き、結晶化して転化糖を加え作られています。転化糖を加える前がグラニュー糖、加えることで上白糖にになります。

転化糖が加わることで、上白糖はしっとりとした砂糖になり、甘みが強くコクのある味になります。グラニュー糖の代用品として使えますが、グラニュー糖と比べると少し溶けにくいので、お菓子作りの際はハンドミキサーなどを利用し、しっかりかき混ぜて溶かすようにしましょう。
 

代用品②粉砂糖

粉砂糖はお菓子作りの仕上げや、アイシングに欠かせない材料です。粉砂糖はグラニュー糖を粉状にして作られたものですので、グラニュー糖の代わりとして使用することができます

逆に粉砂糖を使いたいけれど家にない、もしくは買うと多すぎる場合は、グラニュー糖をミキサーにかければ簡単に粉砂糖を作ることができます。お互いに代用品として利用することができるので便利です。

代用品③氷砂糖

氷砂糖はショ糖の大きな結晶で、グラニュー糖と同じように純度が高いのが特徴です。溶け方が遅いという特徴もあり、果実酒や果実シロップ、梅干し等を作る過程で、味をゆっくりと引き出すために使われることが多いです。

氷砂糖もグラニュー糖の代用品として使えますが、そのままだと代わりとして使うには大きすぎます。フードプロセッサーやミキサーで氷砂糖を細かく砕いてから代用するようにしましょう。

代用品④てんさい糖

てんさい糖は、サトウダイコンという根菜から作られている甘味料です。サトウダイコンの蜜分を乾燥させ、手固めて作ります。ミネラル分を除去せずに製造するので、豊富なミネラルや天然のオリゴ糖も含まれています。独特の風味やまろやかな甘みになるのも特徴です。

また、サトウダイコンは寒冷地で栽培されているため、熱帯で育つさとうきびに比べ、てんさい糖には身体を温める作用があるとされています。そのため、健康に気を使っている人はグラニュー糖や上白糖の代わりに、てんさい糖を愛用していることが多いです。

グラニュー糖の代わりとして使う時は、同じように使用しても大丈夫です。ただし、てんさい糖は茶色いお砂糖ですので、色味を気にする料理に使う時は注意が必要です。

代用品⑤オリゴ糖

オリゴ糖は野菜・果物・牛乳等にわずかに含まれる成分で、カロリーは上白糖の半分以下になります。また、オリゴ糖は人間の小腸では消化されず、そのまま大腸まで届くので、ビフィズス菌の餌となり腸内環境のバランスを整えてくれます。ほんのりとした優しい甘さ以外にはクセもなく、グラニュー糖の代わりとして使いやすい甘味料です。

健康に良いため、ダイエット中の人は糖分をオリゴ糖で代用することも多いそうです。使い方もグラニュー糖と同じように使用して大丈夫ですので、グラニュー糖の代わりだけでなく、ぜひとも積極的に使ってほしい甘味料です。

代用品⑥三温糖

三温糖(さんおんとう)は、上白糖やグラニュー糖を製造したときに残った糖液を何回か加熱して、カラメル化して作られる甘味料です。日本特有の砂糖で、コクのある甘さと、茶色い色味、袋を開けると香ばしい香りがするなどの特徴があります。三温糖もグラニュー糖の代わりとして使用することができます。

使い方はグラニュー糖と同じように使って大丈夫ですが、少しクセのある甘味であること、色味が茶色くなることは留意しておいてください。

代用品⑦黒砂糖

黒砂糖、または黒糖は、サトウキビの絞り汁を煮詰めて作る黒褐色の砂糖です。黒糖の糖度は80~85%と砂糖の中でも低く、渋みや苦みなどの雑味がありつつも、独特な風味の甘さが感じられます。

また、本来は不純物であるカルシウムや鉄、亜鉛など各種のミネラル分が糖蜜に多く含まれているため、健康的な砂糖の代用品として利用する人が増えてきているそうです。グラニュー糖の代わりとして使うことはできますが、独特な風味に色味も濃い茶色なため、料理やお菓子の材料としてはやや用途を選んだ方が良いでしょう。

代用品⑧きび砂糖

きび砂糖は、黒糖の砂糖液を煮詰め、さらに精製して作られた砂糖です。きび砂糖の精製度は上白糖と黒糖の中間ですので、ミネラルが残り、優しい口当たりとサトウキビの風味が感じられます。また、きび砂糖の粉末はサラサラしており、色味はあわい茶色です。

きび砂糖は黒糖よりも独特な風味などが抑えられているため、グラニュー糖の代わりとして使いやすい甘味料です。しかしながら、きび砂糖もやはり色味がある砂糖ですので、ピクルス液やジャムの素材を活かしたいときなどは、代用するにはむいていません。

代用品⑨コーヒーシュガー

カフェ等でよく目にする、コーヒーや紅茶などのホットドリンクに使われるコーヒーシュガーは、実はグラニュー糖です。ホットドリンクの味を邪魔しない、クセのない甘みやスッと溶けていく特徴は、まさしくグラニュー糖と思うことでしょう。

来客用に買い置きしたコーヒーシュガーが残っている家庭では、グラニュー糖の代用品としてそのまま利用することができます。

代用品⑩フロストシュガー

フロストシュガーは、日新製糖が開発した多孔質で顆粒状の砂糖です。上白糖やグラニュー糖よりも溶けるのが早く、グラニュー糖と変わらぬ甘みがあるのが特徴です。市販のヨーグルトを購入したときに、甘み足しとしてよくついてきますが、フロストシュガー単体で製品として売られています。

グラニュー糖の代わりとしてとても使いやすい砂糖ですが、多孔質で嵩が増えています。そのため、グラニュー糖の代用品として、同様の甘みを出すには少し量を増やす必要があります。

代用品⑪メープルシュガー

これまで紹介してきた上白糖・きび砂糖等は、てんさい糖・オリゴ糖を除き、ほとんどがサトウキビから作られていました。メープルシュガーはカナダのシュガーメープルなど、カエデの樹から採取した樹液から作られています。樹液を煮詰めてメープルシロップを作り、無添加のまま水分だけを取り除いたものがメープルシュガーです。

逆に、顆粒状のメープルシュガーを2:1の割合で水に溶けば、メープルシュガーはメープルシロップに戻ります。見た目は淡い茶色、味はまろやかで上品な甘さ、深みとコクがある甘さ、くどくなくすっきりしている甘さと評判高いです。

グラニュー糖の代わりとしてメープルシュガーは使いやすい上、メープルの香りが加わり仕上がりが一段とアップします。使い方はグラニュー糖と同じで大丈夫です。

代用品⑫ザラメ

ザラメと聞くと、煎餅に塗布されていたり、綿飴を作るときに使われていたりする茶色い結晶を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?厳密には、ザラメというのはグラニュー糖、白ざら糖、中ざら糖の3種の砂糖のことを指します。

グラニュー糖は知っている通り、白い細かな粒子の砂糖です。白ざら糖はグラニュー糖の結晶が大きくなったもの、中ざら糖は白ざら糖の結晶が茶色いものをいいます。私たちがよく知っているザラメは、この中ざら糖です。

従って、グラニュー糖とザラメはサトウキビから精製されており、違いは結晶の大きさのみのため、ザラメはグラニュー糖の代用品として使うことができます。ただし、通常のグラニュー糖と比べ、ザラメは結晶が大きいので、同じように使うと溶けません。ザラメを代用品として使うときは、よくかき混ぜて使いましょう。

代用品⑬その他

この他にも、はちみつやメープルシロップのような甘味料や、カソナードやジャガリーなどのフランスやインドのブラウンシュガーなど、甘くて溶けやすいものであればなんでも代用品になります。ジュースやフルーツ、ジャムなどを上手く使って料理に甘みを出すこともできますので、とにかく甘いものを代用品として使いましょう。

グラニュー糖と砂糖の違い

上白糖もグラニュー糖と同じように作られるのですが、グラニュー糖より小さな砂糖結晶が複数くっ付いた状態のものに、砂糖を分解して果糖とブドウ糖とに切り離した糖液を振りかけてしっとりとした感じに仕上げています。
しっとり感が違うと共に、味も少しばかり違ったものになっています。と言いますのも、振りかけた果糖とブドウ糖からなる糖液の甘みの方が、純粋な砂糖よりも強く感じる性質を持っているからなのです。

  グラニュー糖 砂糖(上白糖)
質感 軽くてさらさら 吸湿性がありしっとり
仕上り くどくならない  こってりとしたコク
成分 ショ糖99.95% ショ糖97.8%
結晶 大きい 小さい
純度の高い淡白な甘み しっかりした強い甘み
用途 ビスケット・スポンジケーキ カステラ・和菓子
特徴 液体に溶けやすい 焦げやすい・焼き色をつけたい
計量 大さじ1=12g 大さじ1=9g
カロリー 46kcal 35kcal

グラニュー糖と、我々が砂糖と呼ぶ上白糖は主たる成分は同じ、ショ糖という炭水化物の一種です。しかしながら、質感や仕上がり、結晶の大きさの違いから、大さじ1のグラム数や、カロリーにも違いがあります。グラニュー糖は圧倒的にカロリーが高く、同じ大さじ1の分量でも46kcalものカロリーがあります。

この表に加え、例えば三温糖と比較すると三温糖は34kcalです。また、グラニュー糖は上白糖や三温糖だけでなく、きび砂糖やてんさい糖などと比較してもあっさりした味わいになります。そのため、同じ甘みにしようとすると、分量が必然的に多くなってしまいます。

カロリーだけでなく、性質も大きく違います。上白糖は高い吸水性をもつので、しっとりと仕上げたい和菓子にむいています。逆に、軽く仕上げたいビスケットやタルト、スポンジケーキ等の焼き菓子には、グラニュー糖を使うのが向いています。

このほかにも、上白糖は焦げやすいため焼き色をつけたい料理には向いていますが、焼き色をつけたくない料理にはグラニュー糖を使用すると良いです。グラニュー糖の代用品は紹介したように数多くありますが、それぞれの性質を考慮した上で、代用品を使うかどうかを考えることをおすすめします。

砂糖の色の違いと主な使い分け

製造法によって色が異なる

砂糖には大きく分けて2種類の色があります。上白糖や粉砂糖のような白い砂糖と、きび砂糖やてんさい糖、黒糖、ザラメのような茶色い砂糖です。これらの色は製造法によって色が異なってきます。

基本的に茶色い砂糖の方が精製度が低いため、ミネラルなどの栄養分が豊富です。しかしながら、三温糖やザラメはグラニュー糖などを製造した際に残った糖液をカラメル化して作られているため、栄養分はグラニュー糖や上白糖などの白い砂糖と変わりません。

また、製造法の違いは色以外にも砂糖の性質にも変化を与えます。これらの性質に合わせて代用するものを考えたり、使い分けたりすると、より美味しい料理やお菓子が作ることができます。

オールマイティな上白糖

上白糖はこれまでも説明しているとおり、日本人にとって最も馴染み深い砂糖です。上白糖は普段の料理によく使われているとおり、オールマイティに使える砂糖ですので、1種類の砂糖でどんな料理も作りたいと言う人には上白糖がおすすめです。

吸水性があるため、和食では煮物など味を染みこみやすくする目的でも使われます。しかしながら、上白糖は少し溶けにくい性質を持っているので、お菓子作りの際はしっかりかき混ぜるなどして溶かすようにしましょう。

和食に適した三温糖

三温糖は茶色い砂糖ですが、きび砂糖やてんさい糖と違い、上白糖をカラメル化して作られた砂糖です。よりコクのある甘さや香ばしさが期待できます。ザラメも同じような性質を持ち、煮物や照り焼きなど、和食に使う調味料としておすすめです。

意外に万能なてんさい糖

サトウダイコンから作られたてんさい糖は、自然のミネラルが含まれる茶色い砂糖ですが、意外と万能な使い方ができます。身体をあたためる作用もあるため、健康志向の人にはてんさい糖はとても人気です。色味さえ気にならなければ、さっぱりとした甘みから様々な料理に使うことができます。

グラニュー糖がないときは他のもので代用しよう

日本家庭ではあまり馴染みないグラニュー糖は、様々な甘味料で代用できます。ただし、上白糖や三温糖、きび砂糖、黒糖、ザラメ等それぞれに特徴がありますので、たまたまあったという理由で代用してもかまいませんが、性質を考えた上で代用するとより美味しい料理ができあがります。ぜひ参考にしてください。

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