昆布の賞味期限切れはいつまで大丈夫?白い粉はカビ?長持ち保存方法も

昆布は日持ちがする食材ですが、賞味期限はどのくらいなのでしょうか?本記事では昆布を美味しく食べられる賞味期限についてまとめてみました。昆布が腐る原因や美味しく保存できる方法、賞味期限と消費期限の違いなどを勉強していきましょう!

昆布の賞味期限切れはいつまで大丈夫?白い粉はカビ?長持ち保存方法ものイメージ

目次

  1. 1昆布の賞味期限を徹底解説!
  2. 2昆布の賞味期限はどのくらい?
  3. 3昆布についた白い粉の正体
  4. 4昆布を日持ちさせる保存方法
  5. 5賞味期限切れの昆布が腐るとどうなる?
  6. 6昆布を長持ちさせて活用しよう

昆布の賞味期限を徹底解説!

古来から保存食として食べられている昆布は、必ずと言っていいほど様々な家庭にストックがある食材です。乾燥させると腐るイメージがない昆布ですが、どのくらい賞味期限があるのでしょうか?

本記事では昆布を美味しく食べるために賞味期限に関する情報をまとめました。自宅にストックしてある昆布食品を思い出しながら、正しい保存方法をされているかなどチェックしてみてください!

昆布の賞味期限はどのくらい?

日持ちすると言われている昆布は、「賞味期限が切れて10年経ったものでも食べられた」という口コミも多い食品です。パッケージに書かれている賞味期限が切れた場合は、安全に昆布が食べられるのでしょうか?

安全に昆布を食べるために、賞味期限に関する情報をまとめました。加工の仕方別の賞味期限の目安もあるので、参考にしてください。

昆布の賞味期限は保存状態で変わる

日持ちがするイメージが強い昆布ですが、しっかり密閉された容器に保存しないと賞味期限が短くなってしまう可能性があります。他の食品と同様にカビなどが発生してしまうと腐るので、食べられなくなってしまう可能性が高いです。

湿度・温度などが、長期保存する時にかなり重要になってきます。パッケージに書かれた温度を守って直射日光を避け、風通しが良い場所で保存しましょう。一度袋から出したものは他の密閉容器に移し替えて、湿気や雑菌が溜まりにくい場所で保存する事が大事です。

昆布の賞味期限が過ぎても大丈夫?

市販されている昆布には、パッケージに賞味期限が書かれているます。実際に乾燥昆布などはネットの口コミで、「賞味期限が切れたものでも食べられた」という声も多いです。

乾燥昆布を販売しているメーカーも「実は賞味期限が切れているものでも、3年ほどは美味しく食べられます」と説明しているので、見た目に異常がなければ普通に食べられる可能性が高いです。

正しい保存方法を守っていれば賞味期限が切れていてもいい状態が保てている場合が多いので、購入したらパッケージの保存方法を確認してください。逆に保存状態が悪いと「賞味期限の一年前でもカビが生えてしまった」という口コミもあるので、注意するようにしましょう。

ただ未開封のものと開封済みのものでは保存状態がかなり異なるので、開封済みのものはカビなどが生えていないかよく観察してから食べるようにしましょう。

昆布の種類別の賞味期限一覧

保存状態だけでなく、加工の仕方でも昆布の賞味期限は大きく変わってきます。日持ちがする乾物や佃煮、とれたての生昆布など美味しく食べられる期限を一覧でまとめました。参考にして安全に昆布を味わってください。
 

加工の仕方 賞味期限 日持ちの期限
乾燥昆布 1年 約1年2カ月
生昆布 6カ月 7カ月
佃煮 120日 5カ月弱
塩昆布 1カ月 1カ月と1週間弱

日持ちの期限は、消費者庁のホームページに載っている基準を参考に計算したものです。食品に書かれている賞味期限に0.8以上1未満の安全係数をかけて計算しますが、自宅で手作りした佃煮などの場合は、もっと短くなる可能性が高いので注意が必要です。乾燥の場合は1年前のものでも使えますので、購入してからしばらく大丈夫です。

賞味期限と消費期限の違い

日本で市販されている加工食品には、賞味期限や消費期限が表示されています。この表示はJAS規格と食品衛生法の定義で決められたもので、消費者が安心して食品を食べられるように設定されています。賞味期限は美味しく食品を食べられる期間の目安、消費期限は安全に食品が食べられる期間の目安です。

主にスナック菓子や調味料など長期保存ができる食品には賞味期限、お惣菜やお弁当など早めに食べなければいけない食品には消費期限が表示されています。消費期限が書かれている食品は、期限が過ぎてしまうと健康被害がある可能性が高まります。

昆布の加工食品で例に挙げると、乾燥昆布や出汁昆布など長期保存が効く商品のパッケージには賞味期限が、佃煮や生昆布など日持ちがあまりしない商品には消費期限が記載されています。

賞味期限は少しくらい切れていても安全性に心配はありませんが、消費期限が切れている商品は傷みやすくなっているので処分することをおすすめします。自宅での手作りした食品はさらに消費期限が短い可能性があるので、なるべく早めに食べきる様にしてください。

昆布についた白い粉の正体

長期保存していた昆布に、カビのような白い粉がびっしり付いていて焦ったという経験はありませんか?実はこの白い粉はカビではなく、昆布を美味しく食べることができるうれしい成分なんです。乾燥昆布を使う時に覚えておいてほしい白い粉の情報をまとめました。

昆布の甘味成分

昆布の白い粉は、「コンブの表面に付着している白い粉は味の源となっているグルタミン酸とマンニトールで、調理前に水洗いをすると流されてしまう」

加工して時間が経った乾燥昆布の表面には、白い粉が付着している時があります。カビと見間違われることが多い白い粉ですがマンニットと呼ばれる成分で、体に有害なものではありません。

マンニットは昆布に含まれる旨味成分が表面に出てきたもので、昆布が長期保存で乾燥と水分の吸収を繰り返すことで発生します。

カビと間違えて表面のマンニットを水洗いして料理に使う方もいますが、旨味成分が流れてしまうので洗わずそのまま使うようにしましょう。どうしても汚れが気になる場合は、濡れ布巾で汚れの部分を軽くふき取る程度にしてください。

昆布に含まれるアミノ酸

日本食に欠かせない出汁の旨味成分にもなるアミノ酸は、出汁をとるときに使う食材を始めとしていろいろな食品に含まれています。

中でもたんぱく質を構成するアミノ酸の一つでもあるグルタミン酸が豊富に含まれている昆布は、母乳にも含まれている成分で人間が生きていくうえで欠かせないたんぱく質です。離乳食などにも出汁を使った料理を使うと、お子さんの免疫力強化・体作りにとてもいいのでぜひ取り入れるようにしてください。

グルタミン酸は鰹節などに含まれるイノシン酸と組み合わせることによって、相乗効果でより旨味が増します。イノシン酸は肉や魚にも含まれているので、肉などを使った煮物や魚を使った煮つけ料理にも昆布でとった出汁を使うのがおすすめです。

カビかどうかは臭いで判断する

カビが生えてるかどうかですね。
乾物は保存食ですから、湿気らない限り10年でもだいじようぶですよ。
逆に言えば、湿気ったら1週間でもダメになります。

日持ちがする乾物でも、カビやついたり害虫がわいたりすると腐ることもあります。腐ることがなければ賞味期限切れのものでも長期間味わうことができるので、腐っているかを見た目や臭いで判別することが大切です。

うまみ成分である白い粉・マンニットをカビと見間違う方も多いですが、マンニットの場合は臭いが発生しません。逆にカビの場合はカビ特有の臭いが発生するので、白い物が表面に付着している場合はまず臭いを確認するようにしましょう。

保存状態がいいと賞味期限がかなり過ぎていても、カビが付くことがなく腐る原因が少なくなります。しっかりと密閉して菌の繁殖を防ぎ、直射日光を避けて風通しの良い場所で保存してください。

昆布を日持ちさせる保存方法

食品が腐る原因は、各家庭での保存方法が大きくかかわってきます。昆布の美味しさを長く保つために、正しい保存方法を理解して実践していきましょう。加工方法別に上手な保存方法をまとめてみました

乾燥昆布の場合は

昆布は湿気を吸うと品質が落ちてしまうため、湿気を避けたい。そのため、密閉容器やチャック付き保存袋に入れて保存する。

一番日持ちがする乾燥昆布は、湿気を長時間与えると腐る原因につながります。湿気を避けてカビの発生を抑えると賞味期限が切れてもかなりの長期間食べられる可能性があります。販売されている袋から開封する前と後、それぞれの正しい保存方法を参考にしてください。

未開封

買った状態で保存する場合は、パッケージに書かれている保存方法を参考にしてください。常温で保存と書かれている場合は15℃~25℃の室温で、冷暗所で保存と書かれている場合は0℃~15℃で保存してください。

冷蔵庫などの温度が一定で、直射日光が当たらない風通しの良い場所を選ぶようにしましょう。パッケージに穴が空いている場合は、密閉容器に移し替える必要があるので、収納する前に穴が空いていないかも確認するようにしてください。

開封後

開封してしまった場合は、湿気や害虫を避けるために密閉容器で保存する必要があります。食品のパッケージのまま輪ゴムで入り口を止めて保存している方も多いですが、輪ゴムではしっかり密閉することができずに害虫が入る危険性が高いです。

ジップ付きの袋や缶に入れるのもいいのですが袋の場合は害虫を完全には避けられず、缶は昆布の塩分で容器が錆びてしまう可能性があります。しっかり密閉できる瓶に入れて、直射日光を避けて保存するのがおすすめです。

注意したいのがパッケージに書かれている賞味期限は、開封していない状態のものを基準にしている点です。開封済みの場合は、パッケージに書かれた賞味期限より短くなってしまうので使用するときに見た目や臭いを十分に確認してください。

生昆布の場合は?

新鮮な状態で手に入った美味しい生昆布は、サッと茹でた状態で臭い移りしないようにジップ付きの袋やタッパーにいれて冷蔵庫で保存してください。乾物とは違って日持ちはしないので、三日ほどで食べきるようにしてください。

もっと日持ちさせたい場合は塩漬けにするか、食べやすい大きさに切ってタッパーなどで密閉した状態で冷凍庫で保存すると1カ月ほどは腐ることがありません。あまり長期間冷凍保存してしまうと食感が悪くなって賞味期限が短くなる可能性があるので、品質が悪くなる前に食べきるようにしてください。

昆布から取っただし汁の場合は?

作り置きしただしじるは、冷蔵庫保存で2~3日ほど日持ちします。常温保存してしまうとすぐに腐る原因になってしまうので出汁をとった後、粗熱をとってタッパーなどに保存し冷蔵庫に入れてください。

もっと日持ちさせたい場合は、冷凍庫で凍らせると3週間ほどは風味を損なわず保存できます。お子さんの離乳食用などに、製氷皿などに小分けにして冷凍すると便利です。

佃煮などの加工品の場合は?

佃煮や煮物などの加工食品は、市販のものであればパッケージに書かれた消費期限を参考にして保存するようにしてください。調理の仕方で保存期間は変わってきますが、どの食品も有害な菌の繁殖を防ぐためにタッパーなどにいれて冷蔵庫で保存してください。

開封後も市販されているパッケージのまま保存していると、開けた場所から菌が入りやすくなってしまうので必ず別の密閉できる容器に移し替えるようにしてください。移し替えるのが面倒な場合は、ジップ付きの商品を購入するとそのまま使えて便利です。

手作りの食品は保存料などが入っていないため、市販の食品よりも消費期限がかなり短くなります。手作りのものなら佃煮の場合は10日ほど、煮物の場合は3日ほどで消費するようにしてください。

賞味期限切れの昆布が腐るとどうなる?

カビとマンニットを見分ける方法は紹介しましたが、昆布の加工食品が腐ると他にどのような特徴があるのでしょうか?見た目や臭いでわかる賞味期限や消費期限が切れた昆布の見分け方をまとめました。自宅の昆布食品をチェックしてみてください。

昆布が腐った時の見分け方

先ほど紹介した表面に付着するマンニットは健康上全く問題はありませんが、カビが生えていると腐っている証拠なのでカビの臭いがしないかを確認してみてください。その他にも明らかに酸っぱい臭いや生ごみのような腐敗臭がする場合も、食品が傷んでいる証拠なのですぐに処分するようにしましょう。

乾燥昆布なのに表面がドロドロしていたり害虫がわいている時も、すぐに処分して近くに保存している他の食品に害がないかをしっかり確認するようにしてください。

腐っている状態で食べてしまって酸っぱい味やいつもの味と明らかに違った場合は、すぐに食べるのをやめて体に異常が出た場合はすぐに医療機関を受診しましょう。日持ちがしない煮物や生昆布は賞味期限や消費期限が切れたものは、食べないようにするのが一番安全です。

消費期限切れの昆布は特に注意する

販売されている食品には、食品を安全に食べることができる期間・消費期限という記載があります。食品を美味しく食べられる期間の賞味期限表示なら多少過ぎても問題はありませんが、消費期限が過ぎてしまうと健康被害がある可能性があります。

昆布の煮物や佃煮、生昆布などの日持ちがしない商品は特に気を付ける必要があります。見た目に特に異常がなくても、生ものの場合は消費期限が過ぎた商品を使うのはあまりおすすめはしません。

乾物は多少過ぎていても問題がない可能性もありますが、腐っていないかをよく確認してから使用するようにしてください。カビが生えているものなどはふき取っても中まで菌が増えている可能性もあるので、賞味期限がまだのものでも処分するようにしましょう。

昆布を長持ちさせて活用しよう

保存の方法や加工の仕方によってかなり長い期間食べることができる昆布は、日本食には欠かせない食材です。アミノ酸などの栄養素も高く、出汁をとるところから煮物・佃煮まで加工の仕方で味も食感も変わってくるので、たくさんの人に愛されています。

使い勝手がいい食材ですが、保存方法などを間違えると短い期間で食べられなくなく可能性もあります。自宅での正しい保存方法をよく理解して、美味しい自然の恵みをたっぷり楽しんでください!

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