からしの栄養と効果効能まとめ!健康に良い成分は?食べ方に注意!

からしの栄養と栄養がもたらす効果効能を解説!からしにはどんな効能や効果があるのか、どんな栄養素が含まれているのか詳しく説明!また、からしを料理に利用する際、栄養を逃がさず健康に活かすための注意点やポイントも紹介します。

からしの栄養と効果効能まとめ!健康に良い成分は?食べ方に注意!のイメージ

目次

  1. 1からしの栄養と効果は健康的?
  2. 2からしの栄養成分と効果
  3. 3からしの栄養を逃がさない食べ方の注意点
  4. 4からしの栄養まとめ

からしの栄養と効果は健康的?

からしがたっぷりのお皿

からしは料理の味にアクセントをつけるだけではなく、疲労した体を回復させる効果や皮膚の成長に役立つ成分など含まれています。からしの辛み成分であるアリルイソチアネートは抗酸化作用を持ち、アンチエイジング世代にも注目の成分です。

からしに含まれる栄養素や効能を理解すれば、毎日の食生活の中に、その効果を活かすことができます。調味料でありながらも健康への効果が期待できる栄養素が豊富な「からし」について、効能や効果を紹介します。

からしの栄養成分と効果

からしの栄養成分一覧

からしの入った器とピザ

からしの栄養素一覧
栄養素 100gあたりに含まれる栄養価
アリルイソチアネート (辛味成分)
ビタミンB1 0.73mg
ビタミンB2 0.26mg
ナイアシン 8.5mg
カルシウム 250mg
マグネシウム 360mg
カリウム 890mg
リン 1000mg
11.1mg

からしにはこれだけの栄養素が含まれているのです。それぞれの栄養素にどんな効果・効能があるか詳しく解説します。

カラシには、ナトリウム・マグネシウム・鉄・銅・ビタミンB1などの栄養素が比較的多く含まれる。

栄養と効果効能①アリルイソチアネート

からしに含まれているアリルイソチアネートは辛み成分です。胃を刺激する働きがあり、食欲を増進してくれるほか、強い抗酸化作用を持っています。

抗酸化作用の力によって体内の活性酸素を抑制し、酸化によってダメージを受けた細胞を修復してくれます。細胞が修復されることで、体内の免疫力の向上やがん発生リスクを抑制するなど、健康効果も期待できる栄養素です。動脈硬化の予防にも役立つ成分なので、年齢と共に気になる生活習慣病防止にも活用したい成分といえます。

栄養と効果効能②ビタミンB1

からしがお皿とスプーンに乗っている

からしに含まれるビタミンB1はその昔、脚気の治療に用いられたことでも知られ、炭水化物の代謝をサポートする栄養素です。炭水化物(糖質)の代謝を促してくれるため疲労回復に役立つほか、皮膚や粘膜の健康維持にも貢献しています。

糖質はエネルギーを作るために必要不可欠ですが、脳神経や筋肉の機能を正常化するためにも必要です。糖質の代謝を促すからしは、体内の代謝をアップしエネルギーを作り出し、日々の健康的な生活を支えています。

栄養と効果効能③ビタミンB2

からしに含まれているビタミンB2は、細胞の代謝を促し皮膚・粘膜の機能を維持する働きを持っています。美容商品や健康食品などにも利用されている栄養素です。

私たちの体になくてはならない三大栄養素には、炭水化物(糖質)と脂質、タンパク質があります。これらの必要不可欠な栄養素をエネルギーに変換する際、ビタミンB2が重要な働きをするのです。ビタミンB2は、肌の健康維持やお子さんの健やかな成長にも関わる栄養素といわれています。

栄養と効果効能④ナイアシン

からしと瓶に入った醤油と酢

からしに含まれているナイアシンもビタミンの仲間です。ナイアシンは水溶性ビタミンとして、体内で働く酵素を補助する重要な働きを持っています。

体内に取り込まれた脂質と糖質、タンパク質は代謝されることによって、エネルギーとして利用されます。ナイアシンは、エネルギーを作る過程で必要な酵素をサポートする働きを持っているのです。その他にも、脳神経の正常な働きや皮膚と粘膜の成長、健康維持などに役立っています。

代謝を促進して、皮膚や粘膜の健康を維持したり、筋肉や脳神経の機能を正常に保つ働きなどがあります。

栄養と効果効能⑤カルシウム

からしには歯や骨を作る際に必要不可欠なカルシウムも含まれています。カルシウムは必須ミネラルの一種で、ミネラルの中でも体内に最も多く存在します。体重の2%程度がカルシウムといいますから、その豊富な量がわかるでしょう。

カルシウムは骨や歯が成長するために必要ですが、骨そのものが貯蔵庫となり、カルシウム不足になると骨から遊離してしまいます。傷ができたときには血液を凝固させるために利用されますし、神経・筋肉の働きにも関係する重要な栄養素です。

カルシウムは脳神経の働きに関連しているため、不足するとイライラしたり、ストレスを強く感じたりします。心臓の拍動にも関係するカルシウムは、お子さんにも大人にも重要です。

栄養と効果効能⑥マグネシウム

からしとサラダ

からしに含まれるマグネシウムは、酵素の働きをサポートする栄養素です。体内に存在する酵素は300種類以上存在し、そのすべての酵素についてマグネシウムのサポートが必要となります。カルシウムが不足すると骨から遊離しますが、マグネシウムも同じです。

タンパク質や脂質、炭水化物が体内に取り込まれると代謝されることによってエネルギーが作られます。この時必要となるのが酵素ですが、この酵素が元気よく働くためにマグネシウムが必要なのです。カルシウム同様、骨や歯の成長に必要であり、日々の生活を健康に過ごすためにも重要な栄養素となります。

栄養と効果効能⑦カリウム

からしに含まれるカリウムは、高血圧予防に役立つ成分です。カリウムは体内の細胞内に存在し、ナトリウムとのバランスをとっています。ナトリウムは人が生きていくために必要不可欠ですが、取りすぎれば血液がドロドロになったり、血圧が高くなるなど健康被害を及ぼします。

しかし日々の食事で適切にカリウムが摂取できれば、ナトリウムの量をうまく調整してくれるのです。カリウムの働きでナトリウムを汗や尿によって体外に排出されます。これによって体内のナトリウムのバランスが整い、高血圧になりにくいとされています。

栄養と効果効能⑧リン

からしたっぷりのホットドッグ

からしに含まれるミネラルのうち、カルシウム・マグネシウムと並び、リンも骨や歯に関係します。体内に豊富なミネラルといえばカルシウムですが、その次に多いのがリンです。

体内に取り込まれたリンは、8割がマグネシウムなどと一緒に骨、歯の成長を促し、これらを構成する成分として働きます。そのほかの2割は、脳・神経・筋肉といった重要な組織に取り込まれ、エネルギーを作ったり、脂質を代謝するといった役割を持ちます。

栄養と効果効能⑨鉄

からしには鉄分も含まれています。鉄分は赤血球を構成する必須ミネラルで、不足すると貧血を起こすこともあるため、特に女性は積極的に摂取したい成分です。赤血球は細胞や各組織に酸素を運ぶという重要な役割を持っています。血液に70%存在し、肺に取り込まれた酸素を細胞、組織などに運び、その他は肝臓などに存在します。

鉄分が不足すれば、必要とする細胞や組織に酸素がいきわたらなくなり、少し歩くと苦しいといった症状も出てくるのです。鉄分不足とならないように、しっかり摂取する必要があります。

からしの栄養を逃がさない食べ方の注意点

からしを日々の健康に役立てるために、栄養を逃がさない食べ方についてポイントや注意点を理解しましょう。

油の多い食材と一緒に食べる

からしはたんぱく質や炭水化物、脂質といった三大栄養素の代謝をサポートする栄養素が含まれています。ウインナーや天ぷら、とんかつやハンバーグなど、脂質が高い料理を食べるとき一緒に摂取しましょう。

からしに含まれている成分が、脂質や糖質の分解をサポートしてくれるのです。脂質の多い料理は、健康のためにも抑制した方がいいのですが、食べる時にはからしを添えることをおすすめします。

生ものと一緒に食べる

からしは食中毒防止にも利用できる調味料です。食中毒防止といえば、生ものを食べる時に利用するワサビが浮かびますが、からしも刺身によく合います。サラダで生野菜をよく食べるという方も、マヨネーズにからしを混ぜていただくと食中毒防止につながります。生臭い臭いも消してくれるので、刺身など生ものが苦手という方にもおすすめです。

強い殺菌作用の働きもあるため、生ものと一緒に摂取することで食中毒が予防出来ます。

お酒と一緒に摂取する時は注意

からしがのったスプーンと皿

からしは肉にも魚にも合いますし、納豆やおでんなどにもピッタリです。とても便利な調味料ですが、お酒と一緒に利用する時には注意が必要です。

お酒を飲むと血行がよくなりますが、からしを一緒に摂取することによって、血液の流れがより促進されてしまいます。お酒と一緒に摂取しすぎるとかゆみなどの症状が出ることもあるので注意しましょう。

食べ過ぎると味覚が鈍る

からしもそうですが、七味や胡椒、チリソースなど、辛い調味料を大量に利用する方もいます。辛い調味料は料理の味を変化させることにも利用できるので、適量利用するのはいいことです。

しかし何を食べるときでもからしを大量に使う食生活を繰り返していると、味覚が鈍くなります。舌の味蕾(みらい)という部分を破壊してしまうのだそうです。納豆に少し混ぜて利用したり、おでんにつけて食べるなど、何事もほどほどに適量利用するように心がけましょう。

名前からも分かるように、納豆から発見されたたんぱく質分解酵素で、納豆にしか含まれない特別な栄養素です。あの独特のネバネバ(納豆の糸)に含まれているナットウキナーゼには、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる血栓を予防する効果があるそう。

からしの栄養まとめ

からし(チューブ)をお皿に出す

からしにこれほどまでの栄養素が含まれているとは、知らなかったという方も多いでしょう。効能・効果を理解したことで、からしを有効に活用できそうです。

肉料理や魚料理を食べるとき、からしを利用すれば食中毒防止になる上、ピリッと辛い刺激が食欲をわきたててくれます。しかも糖質や脂質の分解をサポートしてくれるのですから、ダイエット中の方や健康に気を使っている方にもおすすめです。

ドレッシングづくりに利用したり、肉料理や魚料理のソースに利用するなど、使い勝手も様々です。味噌やマヨネーズに混ぜてサラダに活かすこともできます。健康に生きていくために必要な成分が含まれているからしを賢く利用すべきです。家族がいつも明るく元気でいられるように、日々の料理に活用しましょう。

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