カサゴには毒があるので注意!?刺された時の対処法は?調理法も解説
カサゴの毒について詳しく解説していきます。カサゴは毒針を持っており、種類によっては猛毒を持っていることもあります。カサゴには種類が多いのも特徴です。万が一刺されたときの対処法から、美味しく食べられる調理法まで紹介していきましょう。
カサゴの毒は危険?対処法は?
カサゴはゴツゴツとした体が印象的で、釣りをする方であれば一度は釣ったことのある魚ともいわれています。関西ではカサゴをガシラとも呼んでいる方も多く、夜釣りで釣れることも多いといいます。カサゴは背びれに毒を持っているといわれており、釣りあげてしまったときには注意が必要です。
カサゴには種類が豊富に存在しています。種類によって持っている毒性の強さなどが異なるので、本記事ではカサゴの毒について紹介していきましょう。
カサゴが釣れる場所は身近
仕事終わりに迎え待ち中アジングでカサゴ釣れたー!!
— UraMoN裏悶うらもん (@UraMoN202) November 2, 2019
素人やからこんなんでも食べれる魚が釣れたってのはなんか嬉しい🤤
まぁ仲間にあげたけどw pic.twitter.com/I4JuE7hcf7
特に根と呼ばれる海草の多いところや、テトラなどの波消しブロックの隙間、波止の壁際などを釣っているときによく食い付いてくるので、じゅうぶん用心してください。
カサゴは日本近郊の海でも、さまざまな場所に生息している魚です。特に夜になると活発的に動くので、夜釣りでの捕獲率が高いとされています。アジングやメバリングで釣りをしていると、どこでも容易に釣れてしまう可能性も高いとされています。
北海道から沖縄までどこにでも生息している魚になりますので、うっかり釣り上げた場合には、毒針に注意しましょう。カサゴには背びれを腹びれに毒針を持っていますので、触れないように注意しましょう。体長はおよそ25cmほどになり、大きいものでは40cmを超えます。
カサゴの毒がある種類
カサゴの中でも毒針に注意したい種類を見ていきましょう。それぞれ似ている見た目をしていますが、持っている毒の威力は異なります。釣り上げてしまった際の見分け方から、どのような点に注意するのかも併せて紹介します。
毒がある種類①オニオコゼ
オニオコゼはカサゴに見た目がよく似ていますが、毒針はカサゴの何倍もの威力を持っています。食用の魚として知られていますが、釣り上げてしまった際には十分に注意が必要です。釣りをする方も注意が必要ですが、海水浴などで海に素足で入る場合にも危険を伴います。
オニオコゼは水深の浅い場所に生息しており、色も砂に近いため、踏んでしまうこともあります。踏んだ拍子に足の裏を刺されてしまう方も少なくありません。オニオコゼに刺された場合、激しい痛みが走り、刺された箇所が大きく腫れあがります。
症状は数時間続き、酷い場合には呼吸困難などを引き起こす危険性もあるでしょう。オニオコゼに刺された方が居た場合には、すぐに救急車を呼んで病院に搬送するのが賢明です。
毒がある種類②オニカサゴ
オニカサゴはカサゴに一番近い種類です。ですが、その毒針はカサゴの倍以上ともされています。危険性も高く、オニオコゼと似たような症状を伴います。刺された場所は激痛が走り、すぐに赤く腫れあがります。カサゴは毒針の場所が多いので、安易に触れないようにしましょう。
背びれ、腹びれに毒針があるのは知られていますが、その他にも頬部分、尻びれにも針を持っています。オニカサゴもオニオコゼと同様に、刺された場合に呼吸困難を引き起こす可能性もあります。
毒がある種類③ミノカサゴ
名前にカサゴが含まれていますから、単なる同じ種類の魚だろう!とみくびってはいけません。美しく見えるヒレに毒を持っていますから、絶対に触らないようにしましょう。
カサゴの中でもヒレが長く見た目も美しいといわれているのが、ミノカサゴです。ミノカサゴはその容姿から、水族館で見かけることも多い種類の一つです。動きがゆっくりなので、ヒレが綺麗に動きます。
ダイビングをしていて姿を見かけたことがある方も多いことでしょう。ミノカサゴは見た目が綺麗なことから、安易に触れてしまう方も少なくないといいます。ですが、刺されることにより激痛を伴うので、注意しましょう。
毒がある種類④ハオコゼ
ハオコゼは背ビレに毒トゲがあります。ほかのトゲにも注意いてください。私はハオコゼを釣りましたが食べませんでした。
ハオコゼは主に背びれ部分に毒針を持っています。サイズが小さいものでも、毒の威力は絶大なので、素手で触れるのは避けるようにしましょう。痛みは他の種類に比べると軽いものになり、数時間でおさまるといわれています。
ですが、刺されどころが悪い場合や毒が大量に入った場合には、痛みが数時間続きます。痛みが引かないと感じた際には、病院で治療を受けるようにしましょう。
毒がある種類⑤ハチ
比較的小さいサイズのハチは、背びれ部分に毒針を持っています。刺されると痛みを伴うでしょう。見た目はカサゴのようにゴツゴツしていないので、仲間とは気付かずに触れてしまう可能性が高いです。痛みは弱いものの、刺されることがあるので注意したい魚です。
毒がある種類⑥ハナミノカサゴ
ハナミノカサゴもミノカサゴと同様に、見た目が綺麗なカサゴの一種です。ミノカサゴと同じ程度の毒量を持っているので、刺されると痛みを伴います。日中は岩場に隠れていることが多いですが、夜になると捕食のために活発的になるでしょう。色を自在に変えることができるのが特徴です。
カサゴの毒を受けた時の症状と対処法
症状
うぎゃあああああああ!!!((((;゚Д゚)))))))
— 不屈のうp主トニー@初代DMC勢 (@dnctony) August 16, 2012
あああああああああ∧( 'Θ' )∧
カサゴに刺されたぁぁぁぁぁ亜!!!⊂((・x・))⊃ pic.twitter.com/mqQF5WpF
カサゴの毒針で刺された場合、痛みが走ります。針で刺されているので、チクリとした痛みと共にズキズキと周りが痛み始めます。痛みはすぐには引かずに、数時間程続くでしょう。また、刺された箇所を中心に腫れあがることもあります。毒が回った状態になるので、腫れてきた場合には処置を施した方が良いでしょう。
数時間経つと痛みが引いてきますが、オニオコゼなどの猛威を振るう種類に関しては、耐えられない痛みに発展する場合があります。オニオコゼとオニカサゴに刺された場合には、早急な処置を要するので注意しましょう。
応急処置
今日はこいつ、ミノカサゴに刺されてしまいました。
— may'u' (@may_miel) September 18, 2018
ミノカサゴの毒はタンパク質なので、刺された時は患部をお湯で温める!応急処置として、自販機で温かい缶コーヒーを買って患部を温めるのも効果的だと、お医者さんに教えてもらいました。幸い、痛みも腫れも、ほとんど無くなった。よかった(^^) pic.twitter.com/UAmGNbkSb9
カサゴに刺された場合には、早急な処置によってその後が異なります。まずは患部が化膿しないように、十分に洗い流しましょう。その後、患部から毒を出すために周囲を強めに押します。このとき、腫れていると触るのも痛いですが、しっかりと毒を出すことが大切です。
毒針が残っているのを確認した場合は、毒針を抜くようにしましょう。カサゴの毒は熱に弱いとされているので、人間の体温よりも少し高い温度のお湯で患部を温めるのも効果的です。処置を行なって数時間後に痛みが引けば良いですが、引かない場合には病院へ行きましょう。
病院に行く
病院なう 相当痛い たぶんカサゴ
— 青レンジャー (@H0MdirjQq0gpEaP) July 4, 2018
地元じゃ見たことなかったから
なめてた pic.twitter.com/vxaK1GGhX6
病院へ直行した方が良いのは、オニオコゼとオニカサゴに刺された場合です。他の種類よりも毒性が強いので、早めに病院で処置を受けるのが賢明といえるでしょう。その他の場合には、応急処置で様子を見ても大丈夫です。ですが、子どもが刺された場合には毒性があるものなので、早めに病院に足を運ぶのが良いです。
オニオコゼとオニカサゴに刺された場合は、比較的大きめの病院に来院してください。釣りに行く際には、カサゴに刺されたことを想定して、近隣の病院情報を把握しておくことも大切といえます。
カサゴのおすすめレシピ・調理法
カサゴには毒がありますが、料理にして食べることができます。美味しいという声も多いカサゴ料理は、毒針をしっかり排除した上で、調理を行ないましょう。カサゴにおすすめの料理レシピを見ていきましょう。
カサゴの味噌汁
- カサゴ
- 水
- ダシ
- 味噌
- 好みの食材
- カサゴのウロコと内臓を取ります。
- 水の中にカサゴを入れて沸騰させましょう。
- カサゴに火が通ったらその他の食材を入れます。
- ダシと味噌で味を整えたら完成です。
カサゴのダシを存分に味わうことのできる味噌汁は、美味しさに驚くことでしょう。魚を使用した味噌汁は、魚の旨みが十分に出ます。他の食材には、好みの味噌汁の具を選んで合わせてみてください。おすすめは白味噌での調理ですが、普段使用している味噌でも美味しく堪能することができるでしょう。
カサゴの唐揚げ
- カサゴ
- 塩
- A片栗粉
- A薄力粉
- 油
- カサゴはウロコと内臓を取っておきます。
- 塩を振ったカサゴにAを混ぜた衣をつけましょう。
- 揚げ油に投入して、揚がったら完成です。
カサゴの代表的な料理として挙げられるのが、唐揚げです。一匹を丸々唐揚げにするのがおすすめされており、美味しさを存分に堪能することができるでしょう。塩を振る前に必ず水気をしっかり拭き取るようにしましょう。
水気が残った状態で揚げてしまうと、油に入れた際に油が飛んでくる可能性があります。大きいカサゴの場合は、捌いてから揚げるのも良いです。また、カリッとした唐揚げにしたい場合には、二度揚げするのもおすすめされています。
カサゴの毒に気をつけて釣りを愉しもう!
カサゴは釣る気はなくとも、釣れてしまう可能性の高い魚です。日本全海で釣れることができるので、釣り上げた際には毒針に注意しましょう。釣りだけではなく、海水浴の際にも海に潜んでいるカサゴには十分注意してください。釣り上げた場合には、美味しい料理に変えたり、リリースしましょう。