カサゴ料理のおすすめはこれ!人気の調理法や簡単レシピをご紹介

カサゴは特徴的な見た目の魚ですが、そんなカサゴを使った料理としてはどのようなものが挙げられるでしょうか?カサゴを料理する機会はあまりないかもしれませんが、実は食味がよく刺身から揚げ物までさまざまなレシピで楽しめるので評判がよいようです。今回はそんなカサゴを使ったおすすめの料理から毒などのカサゴの注意点についてみていくので、釣りでカサゴをゲットする機会のある人は是非参考にしてみてください。

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目次

  1. 1カサゴについて知ろう
  2. 2カサゴの人気おすすめの料理はこれ!
  3. 3カサゴの下処理方法
  4. 4カサゴの簡単レシピ
  5. 5カサゴ色々な料理で味わおう

カサゴについて知ろう

カサゴは一般的に家庭で頻度高く食べられているというわけではありませんが、釣りをする人にとっては馴染み深い魚でもあります。そんなカサゴは刺身やアクアパッツァ、汁物など色々なジャンルの料理を楽しめるため案外使い勝手がよい食材だと言われていますが、そもそもカサゴとはどのような魚でありどのような種類があるのでしょうか?

カサゴの種類について

カサゴは淡白な身が特徴的な魚であり、分類的にはカサゴ目フサカサゴ科に属しています。赤色または茶褐色のボディに白い斑点がついているという外見的な特徴もありますが、大きいものでは30〜40cmほどに成長することもあります。生態としては岩礁付近に生息するロックフィッシュであり、テトラポット付近で釣れることもあります。

そんなカサゴにはさまざまな種類があると言われており、カサゴと名前がつくものの分類上は違う種類の魚なども存在するので注意が必要です。また、カサゴやカサゴに類似した魚は毒に注意する必要もあるようです。同じフサカサゴ科シロカサゴ亜科シロカサゴ属のカサゴでも、アカカサゴとシロカサゴではその特徴や味に違いがあるようです。

アカカサゴは体長が大体20cmほどですが、シロカサゴはより大きくなることも多いようです。また、アカカサゴは全体的に赤い色をしていますが、シロカサゴは黒い色が混じっているという傾向もありますが、よりわかりやすい違いとしてはやはり鰓蓋の後方に張り出しているとげの本数がアカカサゴは2本でシロカサゴは3本となっています。

他にも科名になっているフサカサゴや腹側な暗色斑をもつオキカサゴ、カサゴの種類の中でも特に棘の毒が痛いとされるオニカサゴなどの種類も存在します。また、ヒレが特徴的な容姿になっているミノカサゴも猛毒だと言われていますが、毒が強いとされるオニカサゴやミノカサゴも食用として活用されており、かなり美味だとも言われています。

また、カサゴと厳密には分類が異なりメバル科に属しているメバルやウッカリカサゴなども、生態がカサゴと類似している上に刺身や煮物などで楽しむこともできるようです。もちろんシロカサゴ・アカカサゴとミノカサゴなど明らかに見た目が違うものは区別も簡単ですが、カサゴと一般的に言うときは類似した魚の総称のこともあるようです。

カサゴの呼び方は地方で変わる

お伝えしたようにカサゴと一口に言ってもさまざまな種類があるようですが、カサゴは種類によって成長する大きさや毒の強さなども微妙に異なるようです。そんなそんなカサゴはいろいろな種類があるというだけでなく地方によって呼び名が違うというのも紛らわしい点と言えることでしょう。カサゴは関西では広くガシラと呼ばれているようです。

また、釣りの初心者などにとってはカサゴとメバルはなかなか区別するのが難しいものですが、カサゴは岡山などではアカメバルと呼ばれることもあります。さらに島根などの山陰地方ではボコ・ボッコウ・ボッカなどと呼ばれることもあれば、長崎や熊本などの九州の一部ではアラカブ・ガラカブ・ガブなどと呼ばれることもあるようです。

このようにカサゴは同じ日本国内でも地域によって呼び名が異なるため、自分の住んでいる地域ではカサゴがどのように呼ばれているのかを把握しておくと、よりカサゴへの理解が深まることでしょう。もちろん違う呼び名でも同じカサゴを指しているときもあるので注意が必要でもありますが、カサゴはその価格や料理なども把握しておきましょう。

カサゴの価格は?

カサゴは岩礁周辺を住みかとする習性がありますが、テトラポッド周辺で釣れることもあります。一方でメバルやミノカサゴなどと混同しやすいとも言えるので、類似した魚と区別して全体を把握しておくと、釣りをする際も釣った魚を食用とする際も、より楽しみ方が広がります。そんなカサゴは、白身魚の中でも高級魚に数えられることが多いです。

魚の中でも特に高級なものにはシロアマダイやクエなどが挙げられ、大型のメバルなどもかなり高級な魚として取り扱われています。カサゴはそれらには及ばないものの特に大きなものは高値で取引されることも多く、刺身などでも美味しく食べられる一方で、やや小柄なものは刺身などよりも唐揚げや味噌汁などにすると美味しいとされています。

そんなカサゴの平均的な相場は一キロあたり1100〜1200円ほどとされていますが、一年の中でも特に7月は価格が高騰する傾向にあり、1300〜1400円ほどになることも珍しくありません。このようにカサゴの価格は平均的な魚の価格よりも基本的に高いと言え、時期によって価格変動はあるものの実は一年中出回っており美味しく楽しめます。

カサゴの人気おすすめの料理はこれ!

カサゴにはさまざまな種類があり地方によって名前が変わるようですが、大きい個体では1kgあたり1000円を超える高級魚となることも少なくありません。そんなカサゴはあまり味にクセがなく食べやすいと言われていますが、刺身でシンプルに食べるのもよし、揚げ物にしたり汁物に入れたりするのもよしとなっており、色々な活用法があるようです。

カサゴ刺身

カサゴを使ったおすすめ料理としてまず挙げられるのは、やはりカサゴの刺身です。カサゴはあまりクセのない淡白な味わいが特徴的となっている白身魚であり、クセの強い魚が苦手だという人でも美味しく食べることができます。特に大きな個体のカサゴは食べ応えがある上に、醤油だけでなくいろいろな薬味が合うのも魅力的なポイントです。

カサゴは見た目がやや怖いという人も案外少なくありませんが、その味は見た目とは裏腹に優しく上品な味だとも言われています。そのため、数ある魚の中でも刺身で食べる場合に好き嫌いが分かれるということはあまりなく、子供から大人までカサゴを一度食べたことがある人は、カサゴであれば間違いない刺身になると認識している人は多いです。

そんなカサゴの刺身は数ある料理の中でも特にカサゴ特有の風味をしっかりと感じられるものですが、まずは醤油だけでシンプルに楽しんだ上で、続いてわさびなどをつけて食べるのもおすすめだと言えます。カサゴは淡白でクセが少ないため、わさびの辛味でより引き締まった味わいとなる上に鼻に抜けるわさびの風味も出るのがおすすめとなります。

カサゴの塩焼き

カサゴは刺身などその風味を直接的に楽しめるレシピもおすすめとなりますが、焼いても間違いのない味を楽しむことができます。カサゴの塩焼きはあまり手間がかからない上に刺身などの生の料理とはまた違った風味を味わえるのでカサゴを釣った際にはぜひ挑戦したい料理のひとつだと言えますが、あくまで味付けはシンプルなのがポイントです。

カサゴの刺身はもちろん美味しいのですが、やはり加熱して一手間加えた状態を楽しみたいという人も多いことでしょう。そんなときには唐揚げなどもやはり美味しいのでおすすめですが、刺身以外の料理では塩焼きが最もシンプルだと言えるでしょう。カサゴの塩焼きは刺身ほど包丁での調理に手間がかからず、塩味だけで淡白な身を楽しめます。

そんなカサゴの塩焼きは、レモンをかけてさっぱりめに楽しむのもおすすめだと言えます。カサゴはあまりクセがなくシンプルな味わいだからこそレモンの酸によってまた違った風味を楽しめますが、カサゴを塩味だけで食べているとやや飽きてくることもあるので、塩焼きなどベースをシンプルな料理にするときにはレモンも用意するのがよいです。

もちろんカサゴは煮付けなどの濃いめの味付けの料理にしても美味しいのですが、刺身以外の料理に初めて挑戦するという際には、刺身以外の料理としては最もシンプルな塩焼きがベストかもしれません。調理過程における要所要所のポイントをおさえておけばさほど手間がかからず簡単に作れるのも、おすすめのポイントだと言えるかもしれません。

カサゴのアクアパッツァ

続いて紹介するカサゴのおすすめ料理は、カサゴのアクアパッツァです。カサゴのアクアパッツァはカサゴ料理の中でもなかなか手間がかかるものですが、だからこそ美味しく出来上がったときの喜びは大きいものです。カサゴは白身魚の中でも高級魚に数え上げられることがありますが、アクアパッツァはホームパーティーでも大活躍でしょう。

アクアパッツァは、トマトとオリーブオイルなどを用いて作るイタリアの煮込み料理ですが、和風の煮込み料理に比べてかなりおしゃれに出来上がると評判になっています。必ずと言ってよいほど白ワイン、ニンニク、パセリなどが使われる王道のイタリアンですが、淡白なカサゴだからこそ様々な具材の風味を加えて鮮やかに楽しむことができます。

トマトベースでオリーブオイルなども加わるため、酸味のアクセントがある上に唐辛子も加わったものは辛味があるのも特徴となります。カサゴの料理に慣れていないうちは案外手間がかかるように思えますが、数ある魚の中でもカサゴのようなクセのない魚だからこそ成立する料理として、美味しいものを完成させたときの感動も大きいようです。

カサゴの味噌汁

カサゴを使った美味しい料理のレパートリーは刺身から汁物まで幅広いのが魅力のひとつでもありますが、カサゴで味噌汁を作るのもかなりおすすめです。カサゴを味噌汁に入れるという発想はなかなかいないかもしれませんが、毎日作る味噌汁のレパートリーがなくなってきたときにはぜひ挑戦したいですし、何より家庭的で間違いのない味になります。

すでにお伝えしたようにカサゴを使った料理としてはカサゴのアクアパッツァなど、欧風の料理が多いような印象もあるものですが、実は和風ベースで味噌汁にしても確かな味を楽しむことができるのでかなりおすすめです。カサゴの味噌汁を作るときには、いつも作っているような調味料と手順で簡単に作れるので主婦の強い味方の料理だと言えます。

また、他の料理に比べてカサゴの味噌汁は小ぶりのカサゴでも美味しいものができやすいという特徴もあるので、釣りなどで手に入れた大きな個体のカサゴは刺身でフレッシュに楽しんだりアクアパッツァにして友人とシェアしたりしつつ、小ぶりなものは毎朝楽しめる定番の味として味噌汁に活用したりという使い分けもよいかもしれません。

カサゴの唐揚げ

カサゴは味噌汁や煮込み料理にしても美味しいですが、揚げ物にすることで特有の食感が生まれるものの、カサゴ本来の旨味はしっかりと感じられるのでぜひ試してみたいレシピのひとつだと言えます。カサゴは大きいサイズでは1kg1000円以上の値段が平気でつくこともある高級魚のひとつですが、小さいサイズは唐揚げにしてもよいでしょう。

ひとつの事実として釣りではなかなか大きなサイズのカサゴが釣れずに、小さなサイズのカサゴばかりが何匹も釣れるというケースもあり得るものですが、そのような場合にはカサゴを無理に刺身などの料理で楽しもうとするのではなく、唐揚げにしてしまうことで全身をもれなく堪能することができますし、あまり処理法も気にせずに済みます。

また、カサゴの唐揚げはカサゴ料理の中でもおやつ感覚で子供から大人まで気軽に楽しめるのも魅力のひとつだと言えるでしょう。このようにカサゴはサイズの違いにも応じて作る料理を変えるのが望ましいと言えますが、小さめのサイズのカサゴは唐揚げにしてみて、揚げ物特有の食感でカサゴを頭からしっぽまで堪能してしまいましょう。

カサゴの煮付け

カサゴを使ったおすすめ料理としてはフレッシュな刺身のほかにもやや手の込んだアクアパッツァなどもありますが、和風の味付けでシンプルに煮付けにするのもかなりおすすめだと言えます。カサゴは淡白なため濃いめの味付けでも薄めの味付けでもいけるものですが、やはり煮付けは日本人の心とも言える味わいです。

カサゴは刺身としても活用できるものの、それはやはりサイズにもよるものです。そのためすべてのカサゴが刺身に適しているとは言えないものですが、小さなカサゴでも煮付けにすれば食べやすいですし、サイズに関わらず食べられる面積が大きくなるのが煮付けのメリットです。

刺身だとやはり3枚おろしにした上で食べられる部分も限られるものですが、唐揚げなどだけでなく煮付けも食べる部分が多いのが魅力的だと言えます。また、煮付けは日本人にとって定番であり、お袋の味としても認識されているので、ぜひカサゴでも煮付けづくりを試したいものでしょう。

カサゴの下処理方法

カサゴと一口に言っても案外多くの種類があるようですが、カサゴは食用としても幅広く活用されているようです。そのためぜひ釣り上げたカサゴはサイズにも合わせてさまざまなレシピで楽しみたいものですが、そんなカサゴを食用にする際には、カサゴが毒をもっていることも前提に適切な方法で下処理を行って楽しんでいきましょう。

カサゴには毒があるので注意

既述の通りアカカサゴとシロカサゴでは棘の本数が違うなどの見分け方もあるようですが、この棘には毒があると言われています。カサゴの毒はミノカサゴやオニカサゴなどに比べると微量だとは言われていますが、毒があることにはやはり変わりないので、毒があることを知っておいて棘に刺されないように注意する必要があることでしょう。

もちろんカサゴは体全体に毒があるというわけではないため、棘にさえ注意すれば食用として問題なく楽しむことができます。食中毒などに厳重注意というわけではないため、刺身などでも楽しむことはできますが、釣った際に謝って棘に触れてしまうと痛みが生じることがあるので注意が必要です。

カサゴの毒は死に至るほどのおおごとになる可能性は極めて低いとされていますが、毒によって痛みが生じたり麻痺したりする感覚があることがあるようです。また、カサゴではなくオニカサゴやミノカサゴなどの魚の方の毒がより強力だと言われており、これらの魚を釣り上げたときにはより注意が必要でしょう。

そんなカサゴをさまざまな料理にして楽しむ上では、棘の多い背びれをしっかりと取り除いてしまえば良質なタンパク質として堪能できるので、毒については怖がりすぎずに適切な処理をするのがベストでしょう。

カサゴに刺された場合の対処方法

カサゴには毒があり、カサゴに類似したオニカサゴやミノカサゴなどはより強力な毒をもっていると言われています。そのため、カサゴやカサゴに類似した魚全般を扱う上ではその毒に十分に注意する必要がありますが、カサゴに刺されてしまった場合には慌てずに適切な方法で対処することで症状が広がるのを防ぐことができることでしょう。

カサゴに刺された場合には、刺された箇所が痛み傷になることがほとんどだと言われています。そのため、まずはその傷になった部分を水で流すようにしましょう。丁寧に患部を洗った上では傷口の周辺を押して毒を体外にできるだけ排出するようにしましょう。この際には痛みを伴うものですが、できるだけ体内に毒をとどめるのは避けましょう。

また、応急処置の方法のひとつとしては、患部をお湯で温めて解毒する方法も挙げられます。カサゴの毒は一般的にタンパク質によって構成されているため、お湯で温めることで毒の作用を失活させることができるかもしれません。また、ミノカサゴなどより強力な毒をもつ魚に刺された場合には、1時間近く患部をお湯につけるのがベストです。

カサゴの毒によってどのような症状がどの程度出るかということにはあくまで個人差がありますが、毒による症状がたとえ軽いものだとしても、大事に至らないためにはその後できるだけ病院に行って治療を受けるのが望ましいと言えます。もちろん人によってはかなり症状が重い場合もあるので、そのときは躊躇せずに救急車を呼びましょう。

カサゴは捨てるところが少ない魚

お伝えしてきたように、カサゴはその毒に関してはあくまで冷静に適切に対処したいものですが、背びれの棘に毒があるのであって体内に毒をもっているわけではありません。そのため、適切な方法で食用にすることができれば捨てるところは少なくて済む、かなり使い勝手のよい魚だとも言えますが、下処理の方法もかなり簡単になっています。

まず、棘が生えているヒレに関してはハサミなどでしっかりと取り除いてしまいましょう。それからウロコを丁寧にとっていきます。ウロコ取りがあれば効率よくウロコを取ることができますが、包丁でも丁寧に行えば十分に綺麗にすることができます。特に尾びれの付け根などのウロコは取り除きづらいので、入念にウロコ取りを行いましょう。

それから腹の部分に包丁を入れて、エラと内臓を取り出します。エラと内臓を取り除いた後はその周辺をしっかりと洗い流すことで細かな破片なども綺麗に除去できることでしょう。内臓などが残っていると味噌汁などにする際にも臭みの原因になりかねないので、この過程はできるだけ怠らないのが望ましいと言えます。

これでカサゴの下処理は完了であり、刺身などにする場合には詳しく後述するように3枚おろしなどにするのが望ましいですが、アクアパッツァなどの煮込み料理や味噌汁などであればここまでの下処理を終えた状態でそのまま使うことができます。このようにカサゴは毒をもっているものの案外食べられる部分は多いので、色々な活用法があるでしょう。

カサゴの簡単レシピ

既述の通りカサゴには毒もあるので、毒があることをしっかり認識した上でたとえ毒がついてしまった場合でも焦らずに処理するのがよいでしょう。そんなカサゴはお伝えした通りさまざまな料理で楽しめますが、その具体的なレシピ・作り方を把握したおけば実際にカサゴを釣って活用する際に重宝するので、それぞれのレシピをチェックしましょう。

カサゴ刺身

お伝えしたようにカサゴを取り扱う際にはさまざまな呼び名があることや毒があることなどにも注意したいものですが、おすすめの料理のレシピについても気になるところです。カサゴを使った料理の中でも特にシンプルなのが刺身だと言えますが、そんな刺身はやはり包丁の入れ方が重要となるので、適切な切り方をマスターしたいところでしょう。

カサゴを刺身にする場合には、まずカサゴを3枚おろしにする必要があります。3枚おろしにしておくことで寿司など他の料理にも使いやすくなることでしょう。まずはウロコを取り除いた上で、頭をカットし内臓も除去していきます。背骨に対して垂直に包丁を入れ背骨を除去してからだと、頭と内臓を取り出しやすくなるのがポイントと言えます。

それから血合い部分に包丁を入れた上で腹の中を洗いましょう。そして尾びれに沿って刃先を入れた上で中骨、背骨そして尾の付け根まで刃を入れていきます。同じ切り込みによって背側も開いたら、半身の状態にまでおろせます。同じような要領で背骨がついている身に切れ込みを入れて身を背骨から引き離したら、3枚おろしは完了となります。

それから腹骨を取り除いて小骨を引き抜き、あとはそぎ切りにして盛りつけます。指でカサゴの端をおさえながら、包丁を斜めに入れてそぐようにして均等にカットしていきましょう。それから綺麗に盛りつけて、醤油を用意し、好みに合わせてわさびなどの薬味も準備したら、あとは思い思いの形で刺身を食べるだけとなります。

カサゴの塩焼き

既述の通り刺身だけでなく焼くことによってまた異なる旨味を楽しめるのがカサゴのいいところではありますが、そんなカサゴを塩焼きにする際にはしっかりとポイントをおさえて効率よく調理したいものです。カサゴを塩焼きにするときはまずカサゴのウロコをとった上で、エラと内臓も取り除くようにしましょう。それから水洗いをします。

水洗いをして内臓などの端の部分や細かなウロコなどを洗い流した上で、両面に塩を振って數十分放置しておきます。20〜30分ほどを目安にして放置した後で包丁で表面に切り込みを入れ、盛り付ける面に下になる面を上にしてグリルで焼いていきます。その面を上にした状態で全体の7割ほどを焼いてしまうのが望ましく、裏返して残りを焼きます。

焼き加減の目安としては、皮に若干の焦げ目がつくほどが望ましいと言えるでしょう。そのような皮の見た目も気にしながら焼いていくのがよいですが、ヒレの部分の焦げを防ぐためには塩を多めに振った上でアルミホイルを巻きつけると、皿に盛り付けたときの見栄えもよくなるかもしれません。また、飾り包丁によって火の通りがよくなります。

カサゴのアクアパッツァ

カサゴの料理は主な切り方を覚えてしまえば刺身から煮込み料理までを堪能することができますが、そんなカサゴを使った料理の中でも特に手のかかるものとして知られているのがアクアパッツァです。アクアパッツァは煮込み料理ですが、まずはカサゴのエラと内臓を取り出した上で塩胡椒を振りかけて余分な水気を取っておきましょう。

そして鍋にオリーブオイルを入れ、ニンニク・パセリ・赤唐辛子を投入して香りを出していきます。そこに下処理をしたカサゴを入れてまずは両面の皮を適度に焼いておきましょう。それから水とワインを1:1の割合で入れ、さらにトマト缶なども入れて煮込んでいきます。もちろん生のトマトを潰して使用してもよいですし、ドライトマトでもよいです。

7〜8割ほどカサゴ全体に火が通ってきたら他の貝類やオリーブ、ハーブ類などを加えてさらに煮込みます。貝などを入れておく場合には貝が開いたら火を止め、オリーブオイルを全体に垂らして完成となります。使用する具材が多いため手順が大変そうですが、主な順番と確実に必要なワインやオリーブオイルなどさえ確実に入れれば間違いないでしょう。

カサゴの味噌汁

カサゴの味噌汁はカサゴ料理の中でも特に身近で毎日楽しめるものとしておすすめですが、そんなカサゴの味噌汁こそ正しい手順・調味料で美味しいものに仕上げたいものです。カサゴの味噌汁を作るときに、他の具材はねぎなどだけでも十分であり、調味料としては味噌・酒・和風だしなどのシンプルな組み合わせが望ましいと言えます。

まずはお伝えしたような手順でカサゴのウロコ・エラ・ワタ等を取り除いた上で熱湯をかけ、臭みをとります。それからカサゴを鍋に入れて酒を投入して煮込み、臭みをよりしっかりと飛ばしていきます。それから水を加え、ネギなどのカサゴ以外の具材と和風だしも加えて煮込んでいきます。そして最後に、味噌を加えて味を整えましょう。

このように、カサゴの味噌汁のレシピは、通常の味噌汁とあまり変わらずシンプルな調味料でも美味しく楽しむことができます。もちろんしっかりと最初の手順を踏まないとカサゴ特有の臭みが気になる料理になってしまうので、他の料理以上に下処理はしっかりと行う必要がありますが、あとはいつも通りのレシピでも十分に楽しめそうです。

カサゴの唐揚げ

既述の通りカサゴの料理の中でも唐揚げの魅力としてはやはり、小さなサイズのカサゴでも無駄にせずに楽しめるという点が挙げられます。そしてそのレシピも慣れてしまえば案外簡単ですが、二度揚げなどの工夫をすれば子供に与えるヘルシーおやつとして活躍すること間違いないです。そんな唐揚げはレモンの酸で仕上げるのがおすすめです。

カサゴの唐揚げを作るときはまず、カサゴのうろこ・わた・えらを取り除きます。それから塩を振っておき水分を取り除きましょう。ここまでは味噌汁やアクアパッツァなどの料理を作るときの手順と一緒です。その上で小麦粉または片栗粉をまぶすためにも、キッチンペーパーで水気をとるようにしましょう。そしていよいよカサゴを揚げていきます。

カサゴを揚げる際の油の温度は160度くらいがちょうどよいと言えますが、一度揚げ終えてから再び揚げ直す二度揚げを行うことで、よりカリッとした食感に仕上がるのでおすすめとなります。こうして二度揚げをすることで頭からしっぽまで軽い食感で余すことなく食べることができるので、ぜひカサゴの唐揚げは二度揚げで作ってみましょう。

こうして揚げる過程を終えたあとは、油をほどよく切った上で皿に盛りつけます。それから塩を適度に振りかけて完成ですが、食べる直前にレモンを絞ると唐揚げのカリカリ食感とカサゴの旨味、レモンの酸をバランスよく楽しむことができます。ぜひ二度揚げした上でレモンを絞り、ビールのお供やおやつとしてカサゴの唐揚げを堪能しましょう。

カサゴの煮付け

カサゴは揚げ物から煮込み料理まで汎用性が高いのも魅力的だと言えますが、カサゴの煮付けは基本的に他の魚の煮付けのレシピと同じだと言えます。調味料は醤油・みりん・生姜・酒・砂糖であり、既述の方法で下処理をした後でカサゴには切り込みを入れておきます。

それからカサゴにお湯をかけて臭みをとっておき、鍋に生姜以外の調味料を混ぜ合わせておき、カサゴの上にスライスした生姜を並べて加熱していきます。まずは大体強火で10分ほど煮込むのがよいでしょう。

その後は中火に切り替えてさらに10分ほど煮込んだら、完成となります。後はさらに移し替えて食べるだけですが、ビジュアル的に物足りないという人はミョウガなどを添えるのもアリかもしれません。

カサゴ色々な料理で味わおう

今回は、カサゴについてさまざまな側面から掘り下げていきましたが、いかがでしたでしょうか?カサゴがどのような魚なのか普段はあまり意識しないかもしれませんが、見た目も特徴的な上に地方で呼び名も変わるなどなかなか興味深い側面をもっており、なによりも刺身や塩焼き、味噌汁などさまざまな料理で楽しむことができるのが魅力的です。

そんなカサゴは毒をもっているという側面もありますが、適切な方法で処置すれば毒によって大事に至るということは少ないため、毒の対処法もチェックしておきましょう。そんな毒の対処法もチェックしつつ、今回紹介してきたカサゴのおすすめレシピの味や作り方も覚えておき、さまざまな方法でカサゴ料理を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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