お餅にカビを生やさない保存!カビる原因や取り方は?もう食べられない?

お餅にカビを生やさない保存方法から、カビの原因まで解説をしていきます。お餅にカビが生えてしまったときの取り方に困る方も多いことでしょう。食べることができるのか?なぜカビが生えるのか?などの気になるポイントも紹介をしていきます。

お餅にカビを生やさない保存!カビる原因や取り方は?もう食べられない?のイメージ

目次

  1. 1お餅のカビの原因からカビない保存方法まで解説
  2. 2お餅にカビが生える原因
  3. 3お餅にカビが生えても食べられる?カビの種類別に解説
  4. 4お餅のカビの取り方とカビない保存方法
  5. 5お餅のカビまとめ

お餅のカビの原因からカビない保存方法まで解説

カビの生えたお餅

正月が近くなると、自宅にお餅が用意される家庭も多いことでしょう。市販で販売されているお餅や自分でついたお餅など、種類はさまざまです。お餅は数個でお腹が膨れますし、毎日食べるのも飽きてしまいます。

そんなお餅ですが、余ってしまったお餅にカビが生えていた、という経験をした方も少なくないです。お餅にはなぜカビが生えてしまうのか?などの疑問を解決していきましょう。この記事では併せてお餅がカビない方法やカビ対策、カビ取りまで紹介していきます。

お餅にカビが生える原因

カビる原因①温度と湿度

お餅がカビてしまう原因として、保存時の温度と湿度が関係しています。カビが繁殖しやすい温度は、20~30度です。25度以上の環境に保存をすると、すぐにカビが生えてしまいます。また、カビには種類があり、冷蔵庫のように冷たい温度を好むカビ菌もあります。そのため、温度が適切な場所に保存をして、早めに食べ切るのが理想です。

湿度もカビを繁殖させる大きな原因です。カビが繁殖しやすい湿度は、80%を超えると危険とされています。発生率として見ると、冷蔵庫の中は湿度が高いので、カビが生えやすい環境に値します。カビ臭いと思ったときは、お餅の表面を必ず確認してください。

カビる原因②栄養分

お餅に使用されている原料の中に含まれている栄養素は、カビが好物とするものばかりです。カビはでんぷんタンパク質を好みます。カビが栄養を吸収することにより、繁殖が進んでいきますので、注意が必要です。

カビ菌が付いてしまった場合、お餅に含まれる栄養を吸収し始めてしまいます。そのため、長らく放置しているお餅は、食べることなく廃棄するのが賢明でしょう。

カビる原因③酸素

カビ菌が繁殖するために必要とされるのは、酸素です。酸素の無い状況では、カビ菌の繁殖は進みません。酸素に関しては温度と湿度、栄養素の全てがカビの繁殖に適している場合でも、繁殖をさせないようにできます。カビ菌を成長させないためには、酸素を断ち切るのがおすすめです。

お餅にカビが生えても食べられる?カビの種類別に解説

お餅に生えるカビには、複数の種類が確認できます。カビをよく見ると、色が違っているのが分かるでしょう。お餅に付着するであろうカビの種類を、各種特徴も踏まえて解説していきます。

お餅のカビ①クロカビ(クラドスポリウム)

クロカビは主に水場に生えるカビです。風呂場や洗い場などで見かけたことがある方も多いでしょう。空気中に最も多いとされており、日常生活の中で目にする機会が一番あります。薬剤に弱いという性質を持っていますが、一度繁殖をすると薬剤に対して抵抗性を見せるでしょう。

水回り以外にも、プラスチックや革など日常生活で利用するものに対して繁殖するので、注意が必要なカビといえるでしょう。もちろんお餅にも繁殖しますので、水回りに放置をする場合はクロカビが生えていないか、確認を行なってください。

お餅のカビ②アオカビ(ぺニシリウム)

アオカビは耐寒性があることでも知られています。名前に青と入っていますが、繁殖時の色は真っ白もしくは緑色に近い色をしています。耐寒性があることから、お餅を冷蔵庫に入れておくと繁殖する可能性があるでしょう。クロカビと同様に自然界において多く分布されているので、目にする機会は多いとされています。

アオカビで注意したいのは、ペニシリンを生成するカビになるので、アレルギーを持っている方は誤って摂取しないようにしましょう。木の板や絨毯などに多く発生するといわれているので、部屋の中で放置した際にも、アオカビが発生するリスクがあります。

お餅のカビ③アカカビ(フザリウム)

お餅に発生するカビで気を付けたいのが、アカカビです。アカカビは名前の通り赤に近いピンク色をしています。浴室などの水周りでも見かけたことがあるという方も多いでしょう。

アカカビは農作物に発生した場合は、誤って口にすることで、食中毒を起こしかねません。病原菌の原因ともいわれている程なので、お餅に発生していた場合は、廃棄するのが望ましいです。

お餅のカビ④シロカビ(コウジカビ)

シロカビは名前の通り白色をしています。そのため、お餅に発生していても、パッと見では見つけられないのがデメリットです。お餅の表面をよく見ると、白いポツポツとしたものが付着していたら、それはシロカビの可能性があるので注意しましょう。シロカビは乾燥に強い性質を持っているので、乾燥した場所に保存していると発生率は上がります。

醤油などを作る際に使用されるシロカビですが、摂取できるものは限られています。故に食べられると決めつけて口にしてしまうのは、危険が伴います。中にはアフラトキシンという有害物質を発生しかねないので、口にするのを控えるのが賢明といえるでしょう。

お餅のカビ⑤黄色いカビ(カワキコウジカビ)

お餅に見られる黄色いカビは、乾燥にとても耐久性を持ちます。乾燥に強いこともあり、長生きをするカビとしても知られています。有用性が考えられる場合もありますが、ほとんどは毒性を持ち、人体に多大なる影響を与えるといわれています。

乾燥している空気中に浮遊している可能性があるので、乾燥している場所で保存する際には注意しましょう。家の中などで見られる場所は、畳やじゅうたんなどが考えられるといわれています。

お餅のカビの取り方とカビない保存方法

お餅を食べようと思ったときに、カビが生えていたら残念な気持ちになります。ここでは、お餅のカビ取り方法からカビない方法まで紹介していきます。

お餅のカビの取り方

紅白餅にカビが生えている様子

カビの取り方として、部分的に切り落とす取り方や削る取り方などさまざまです。ですが、カビは根を張っている可能性があるので、見て分かるカビを取り除いてもカビ菌が残っている可能性があります。そのため、完全に除去することは不可能なので、食べる際は自己責任になるでしょう。

取り方としては、切り落とす、削る、熱を加えるなどがあります。有害物質を含んでいる可能性もあるので、食べる際には注意が必要でしょう。

カビない保存方法:①水に浸ける

お餅をカビないようにする方法として、古くからいわれているのが、水に浸けて保存する方法です。約1ヵ月ほど保存期間が設けられるので、おすすめの方法といえるでしょう。やり方は簡単になっており、水を張ったボウルなどにお餅を浸けるだけです。

このとき、水からお餅が出てしまうと、その部分だけカビが生える可能性があります。そのため、水はお餅に対して多めに入れるのが良いでしょう。また、ボウルの中の水は頻繁に交換をしてください。1日置きに交換するのが理想です。水が腐ってしまうと、お餅も全て廃棄せざるを得ません。

カビない保存方法:②乾燥させる

お餅を乾燥させる方法は、保存期間をより延ばします。乾燥に強いカビ菌もあるので、繁殖させないように注意する必要があります。お餅をそのまま乾燥させるには時間を要するので、小さく角切りにしたお餅を天日干しするのが良いでしょう。しっかりと乾燥をしたら、湿気が無い場所で常温保存をおすすめします。

最長で半年ほどの保存が可能になるでしょう。食べる際は油で揚げて食べると、おかきのようにして食べられます。乾燥の際には、必ずしっかりと乾燥しているのを確認してください。

中が乾燥していない状態の場合、カビや腐る原因になるので、注意が必要です。生のお餅のように戻らないので、食べ切れなかった分を保存するのに利用することをおすすめします。

カビない保存方法:③冷凍する

お餅にカビを発生させない保存で一番有効といわれているのが、冷凍保存をする方法です。カビは0度以下の環境になると、繁殖ができなくなります。そのため、冷凍庫で凍らせることで、長い期間カビを繁殖させることなく食べ切れるでしょう。

最長で3ヵ月の保存が可能になるので、お餅が手元に多くあるときには、冷凍をおすすめします。冷凍をする際には、一つづつをラップで包んだ後に密閉袋に入れましょう。この保存方法を取り入れると、臭い移りを気にすることなく食べられます。食べる時には、レンジで解凍したり、お湯で戻してください。

お餅のカビまとめ

カビの生えたお餅

お餅にカビを生やさないためにも、保存方法にも注意することが大切です。カビが生えてしまったら、その種類がどのような性質を持つのか確かめることも必要でしょう。カビは根を張るので、見つけた際には食べずに廃棄するのが好ましいです。カビに注意をして、お餅を美味しく堪能してください。

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