フランスパン(バゲット)の保存方法【常温・冷蔵・冷凍】保存期間は?
フランスパン(バゲット)を美味しく完食するための保存方法や期間について解説します。一本購入すると残ってしまいがちなフランスパンですが、実はちょっとしたコツで美味しいまま保存することができます。美味しく食べられる解凍方法なども紹介します。
フランスパン(バゲット)を美味しいまま保存!
フランスパン(バゲット)を美味しいまま食べきるための、保存の仕方と期間を解説します。フランスパンの美味しさは、外はカリっと、中はフワッとしたあの食感にあります。どうしたらあの食感を翌日以降もキープできるのでしょうか?保存後の焼き方や解凍方法なども紹介します。
フランスパンの保存方法【常温】
フランスパンは常温での保存が可能です。但し購入した時の状態によっては、そのまま保存するのではなく、ひと工夫した方が良い場合もあります。ここでは美味しいまま常温保存できる方法と期間を解説します。
紙袋に入れて保存する
フランスパンはバケットじゃなくてバゲットbaguetteなのでは… https://t.co/PUfpJskSe2
— nonchan (@nonchan_pdx) December 12, 2019
フランスパンは買った時に紙袋に入れてもらえる場合が多いです。パンが呼吸できるようにそのまま紙袋に入れて保存しておけば、翌日までは美味しく食べることができます。焼きたてで購入した場合はまだ内部が温かく、パン屋の店員さんも袋を閉じずに渡してきます。それは熱による湿気を防ぐためです。
フランスなど海外では、フランスパンを買うと袋に入れずそのまま持ち帰ります。日本は衛生面を考慮して袋に入れることが多いのですが、外側のパリッとした食感を損なわないように、湿気は外に逃がすようにしましょう。
但し紙袋に入れたまま数日間放置すると、フランスパンの水分が逃げてしまうため乾燥してカチカチになってしまいます。翌日にはフランスパンの表面をラップでしっかりと包む、もしくは他の保存方法に切り替えましょう。翌日でも硬くなっていたら霧吹きで水を吹きかけてから焼くと良いでしょう。
紙袋の代用にキッチンペーパーもおすすめ
フランスパンを購入した時にビニール袋に入っていたり、自宅に紙袋がない場合は、キッチンペーパーで包む方法もおすすめです。この時、霧吹きでさっと水を吹きかけておくと、フランスパンが乾燥し固くなるのまでの時間を少し長引かせることができます。直射日光が当たらない、涼しい場所で保管しましょう。
但し紙袋に入れたまま数日間放置すると、パンの水分が逃げてしまうため乾燥してカチカチになってしまいます。翌日にはラップでぴったりと包む、もしくは他の保存方法に切り替えましょう。翌日でもパンの表面が硬くなっていたら、霧吹きで水を吹きかけてから焼くと良いでしょう。多少かけ過ぎくらいでも美味しく焼けます。
ビニール袋に保存するのはNG
「フランスパン」
— 食テロbot (@syokuterobot) June 4, 2014
バケットの方がおしゃれ感出るかな
この硬いパンをスライスしてオーブントースターで……
カリカリサクサクもちもち(´~`)モグモグ pic.twitter.com/5hNhoZZ2Mk
フランスパンをビニール袋で保存すると、外側のカリッとした食感が損なわれてしまいます。これは焼きたてパンの熱がビニールにこもり、湿ってしまうからです。表面は冷めていても、内部には熱が残っていることもあります。そのため、ビニール袋で保存するのは、極力避けた方が良いでしょう。
パン屋さんで保存袋をくれるところもあります。この袋の使い方は悩む方も多いですが、あくまで食べきれなかった場合の一時保存に使用すると考えましょう。翌日以降も食べきれない時は、保存袋ではビニール袋同様に乾燥してしまいます。
常温の保存期間
フランスパンを美味しく食べられる常温での保存期間は、2日以内です。1週間程度は食べることはできますが、乾燥してカチカチになってしまいます。うっかり数日間放置してしまった、という場合はフレンチトーストにしたり、フランスパンの表面に霧吹きで水を吹きかけアルミホイルで包んでトーストをすると良いです。
また、梅雨や夏など高温多湿の時期には、カビが生えてしまうこともあります。カビはパンの大敵です。できるだけ美味しい状態で常温保存するためには、直射日光の当たらない冷暗所で保管しましょう。
フランスパンの保存方法【冷蔵】
食べ物の保存というと、真っ先に思いつくのは冷蔵庫です。とにかく冷蔵庫に入れておけば長持ちするだろうと安易に考えがちですが、美味しいまま保存することは可能なのでしょうか?フランスパンは冷蔵保存に適しているのかどうか、またその理由を説明します。
パンは冷蔵保存には不向き
実は、フランスパンだけでなく、パンは全般冷蔵保存には向いていません。冷蔵庫の温度は5℃程度です。この温度はパンに含まれるでんぷんを急速に老化(β化)させてしまうため、パンが硬くなってしまいます。冷蔵保存はせずに、常温か冷凍保存にしましょう。
バゲットサンドは例外
アメブロを更新しました。 『美味しいバケットでサンドイッチ。 料理研究家 指宿さゆり』 #写真好きな人 #フレンチhttps://t.co/5nHemmeptW
— レシピ制作専門スタジオ/神戸芦屋料理教室/菜々食CookingClass 【公式】 (@SaishokuCooking) December 13, 2019
バゲットサンドや生クリームなどを挟んだパンの場合は、冷凍には不向きです。買ってすぐに食べないのであれば、具材の鮮度を保つため冷蔵保存はやむを得ないです。ですが、くれぐれも冷凍はしないでください。
生クリームは解凍すると、油脂と水分が分離してしまい美味しくありません。バゲットサンドは、野菜の繊維が壊れて風味や食感などを失ってしまいます。バゲットサンドを美味しく食べるには新鮮さが大切ですので、購入したらそのまま当日中に食べましょう。
フランスパンの保存方法【冷凍】
フランスパンを当日中に食べきれないと判断したら、早いうちに冷凍すると美味しいまま保存することができます。理由は、冷凍することで中の水分ごと保存し、鮮度を保つことができるからです。ここでは、保存の仕方と、美味しく食べる解凍方法を紹介します。
バゲットを切ってラップにくるんで保存
フランスパン(バゲット)は、解凍した後どうやって食べるかを想像しながら適切なサイズに切り分けます。オープンサンドは斜め切り、バゲットサンドは水平切りなど、切り方やサイズはお好みです。5cm以上の厚みがあれば外はカリッと、中はフワッとした食感を保つことができます。
フランスパンをサイコロ状に切っておくのもおすすめです。必要分だけ取り出してカリっと揚げてスープに浮かべたり、オリーブオイルで炒めてサラダの具材にすることもできるので、活躍の場が広がります。スティック状に切っておいても、ディップやソースにつけて食べるのに便利です。
切り分けたフランスパンは、一切れずつしっかりとラップで包みます。更にフリーザーバッグに入れ、しっかり空気を抜きましょう。この時、極力パン同士を重ねずに水平に並べた方が早く凍ります。金属トレーの上に置くと、更に急速冷凍することができます。
フリーザーバッグには冷凍した日にちを記録しておくと、賞味期限やストックの管理に便利です。直接書く、もしくはシールを貼っても良いでしょう。
冷凍の保存期間
冷凍したフランスパンの保存期間は、1~2週間が目安です。霜がつくと水分が逃げている証拠なので、霜がつく前に食べきった方が良いでしょう。冷凍保存は長期間になると、冷凍焼けしたり冷凍庫の匂いが移ったりします。美味しいまま食べるには早めに食べきるようにします。
バゲットの解凍方法
冷凍したフランスパン(バゲット)を焼いて食べる時は、パンの水分を逃さずに焼きあげることが大切です。よって、解凍せずに凍った状態で焼くことをおすすめします。アルミホイルに包んでからトースターで焼くと、外はフワッと中はカリっとした本来の美味しさに近い状態にすることができます。
トースターやオーブンは、事前に余熱等で温めておきましょう。できるだけ高温で素早く焼きあげることが、本来の美味しさに近い状態に戻すコツです。高温で焼くには、魚焼きグリルを使うのも一案です。
パンを食べる際に使用するお皿も、事前に温めておくと良いです。冷たいお皿に載せるとせっかくの焼きたてパンの温度が奪われ、冷めたり湿ったりしてしまいます。トースターの上に載せておくだけでも温まりますので、試してみましょう。
パンを焼くとふんわりする理由は、パンに含まれるでんぷんの成分が冷凍することで老化(β化)して硬くなったものが、再び糊化(α化)して柔らかさが戻るためです。その時に水分を必要とするため、アルミホイルで水分を逃がさないようにすると良いのです。
一度解凍したパンを再び冷凍させると、美味しさが逃げてしまいます。1枚ずつラップに包んであれば必要分だけ出すのにも便利です。食べる分だけを取り出して解凍するようにしましょう。焼かずに食べたい場合は、そのまま自然解凍で大丈夫です。
フランスパンを上手に保存しよう!
一度に食べきれないフランスパン(バゲット)も、美味しいままの保存方法を知ることで気軽に購入することができます。日持ちがするので、常備することで朝食のレパートリーが広がりますし、災害時の保存食としても適しています。フランスパンを上手に保存して、常備してみてはいかがでしょうか?