梅干しの保存方法と保存容器は何がベスト?塩分濃度で保存方法が変わる?

梅干しの保存方法と保存容器は何がベストなのでしょうか?防腐剤の役割としてお弁当などに入れることが多い梅干しは、保存方法にあまり気にしなくても強い食材のように思えます。しかし塩分の違いで保存方法を変えないと腐ってしまうこともあるのです。そのまま食べたり、梅肉和えにしたりと日本の食卓に欠かせない梅干しの保存方法は、常温か?それとも冷蔵庫か?冷凍がベストなのか?詳しく調べてみました。

梅干しの保存方法と保存容器は何がベスト?塩分濃度で保存方法が変わる?のイメージ

目次

  1. 1梅干しの保存方法でベストは?
  2. 2梅干しの保存方法は塩分濃度で違う?
  3. 3梅干しの保存方法【常温】
  4. 4梅干しの保存方法【冷蔵】
  5. 5梅干しの保存方法【冷凍】
  6. 6梅干しの保存容器
  7. 7梅干しの最適な保存方法・容器を参考に

梅干しの保存方法でベストは?

スーパーなどで販売している梅干しは、パックに入っているため冷蔵庫で保存していることが多いと思います。手作りの梅干しは、大量に作ることも多く大きな瓶で保存するため冷蔵庫に入らず常温で置いていることがあります。

しかし実際はどちらが正しいのでしょうか?日本には季節があり気温も全く異なります。そんな状況でも常温で保存するこはできるのです。梅干しの常温方法とはどのようなものなのか詳しく紹介します。

梅干しの保存方法は塩分濃度で違う?

昔から保存食とし食べている梅干しは、現在も色々なレシピで大活躍しています。常に常備している人も多いですが、梅干しの保存は含まれる塩分によって常温か冷蔵保存か分かれ、梅干しの濃度が高ければ冷蔵庫で保存しなくてもよいのです。

市販の梅干しは色々な種類のあり、濃度の違いも様々です。また自家製のものは塩っ辛いもが多く全く味が異なります。体にとても良いと言われている酸っぱくて美味しい梅干しの上手な保存方法を紹介します。

常温保存の梅干し

梅干しは古く江戸時代から縁起物や薬の役割として食べられていました。「三毒を絶つ」と言われているほど、殺菌作用や食中毒の感染症に有効的とされています。また保存食として知られている梅干しも保存方法により腐ってしうことがあるのです。

食べ物は微生物が増殖することで腐ってしまいますが、梅干しに多く含まれる塩には微生物を繁殖しにくい性質を持っています。食べ物の腐敗菌は塩分濃度が20%を超えるとほとんど死滅します。昔ながらの梅干しは長期保存を目的をしており100年以上保存ができると言われているのです。

冷蔵保存の梅干し

冷蔵庫の扉を開ける女性

市販で購入した梅干しには塩分が少なく腐りやすいため、未開封、開封に関わらず冷蔵庫で保存してください。減塩の梅干しの塩分は10%以下で作られています。またその他味付けされたものも同じです。開封後は3ヶ月以内に食べきるようにしてください。梅干しの種類により期限が短いものもあり、記載された期限は確認するよう注意が必要です。

梅干しは冷凍も可能?

冷凍庫の引き出しに入った冷凍食品

手作りで梅干しを作る場合は5~7月までに入手する必要があります。梅は綺麗に洗ってヘタをとり大量の塩と一緒に漬けこんでいきます。1か月後天日干しをしから容器に戻しさらに漬け込みます。このように手間のかかる梅干しは梅肉を料理に使ったりそのまま食べたりと1年中楽しむことができます。

20%も塩分があるとかなりしょっぱく感じることが多いです。現在市販で販売している梅干しは減塩志向や、食べやすさなどを感え8~10%ほどの塩分量です。また作り方も昔ながらの梅干しは塩漬けを繰り返しますが、市販のものは塩漬け後、水で洗い流してはちみつやかつおどで味付けをしています。そのため冷蔵庫での保存が必要です。

市販の梅干しは冷蔵保存が基本です。商品にもよりますが賞味期限は3か月から6か月ほどが多く、詳しくは商品に記載の表示を確かめてください。賞味期限とはあくまで美味しく食べれる期限です。期間が過ぎた場合はもったいないですが破棄するようにしてください。

梅干しの保存方法【常温】

手作りで塩分を多くして梅干しを作った場合、常温で保存する場合はどのようにするのが正しいのでしょうか?自分の好みで手間をかけて作った梅干しはとても大切です。しかし塩だけで作った梅干しは本当に大丈夫なのか不安にもなります。ここでは常温保存のコツを詳しく紹介します。

常温保存のコツ

塩のみで塩分濃度20%で作った梅干しは、10年以上も持つと言われています。また医者いらずとまで言われる梅干しのクエン酸は、夏バテや疲労回復にも効果があります。そんな無添加の梅干しは常温で保存することができます梅干しは大敵は湿気です。閉めっきりの戸棚の中など湿気が思多い場所ではカビが発生します。

梅干しを作るときの塩の塊の場合は、ぶつぶつしていて触ると固い感触です。粗塩などで作ると塩の結晶ができやすくなりこれは問題ありません。白くふわふわしているものは、白カビの可能性が高いです。また黒く変色しているのも黒カビの場合があり気を付けてください。長い間開けなかった時は注意が必要です。

常温保存の日持ち

市販の梅干しは長くても1年程度の賞味期限に対し、自家製の梅干しは塩分濃度を20%で作ることにより、3~5年も長く食べることができます。塩には高い殺菌効果があるため濃度の高い梅干しは殺菌効果が持続するのです。また梅にはクエン酸という有機酸も含まれているので、より長期保存をすることが可能なのです。

しかし、減塩を好み味付けを薄めたりはちみつなどの調味料を入れてしまうと、塩分濃度も変わり長く保存することができないので気を付けてください。好みにもよりますが数年経過した梅干しの方がバランスが良く美味しいという人もいます。梅干しは年数が経つにつれ酸味が増し香りや色が薄れてき、漬けた直後より果肉も固くなってきてします。

梅干しの保存方法【冷蔵】

市販の梅干しは食べやすいように塩分も控えめになっていたり、ご飯に合うように色々な味付けがされています。そのため市販で購入した梅干しは冷蔵庫で保管するのが必須になります。ここでは市販の梅干しの保存方法について詳しく紹介します。

冷蔵保存のコツ

梅干しを一から漬けて作るのはとても大変なことです。スーパーなどでは様々な味の梅干しが販売しており、手軽に購入することができます。また近年の健康ブームなどにより減塩タイプの梅干しが多くなっています。梅干しを販売する際に、梅とシソと塩以外の材料を使用していたり、干すという工程が無いものに対しては「梅干し」と表記しません

そのため店頭に並んでいるほとんどが「調理梅」となっています。塩だけでなくかつおやはちみつ、減塩など多くの種類があります。賞味期限とは、開封せずに美味しく食べられる期限のことで、開封してしまったり保存状態が悪いと、期間は短くなります。市販の梅干は購入したらすぐに冷蔵庫に入れて保存するようにしてください。

冷蔵保存の日持ち

20%の塩分で作る梅干しはかなり塩辛く、最近のほとんどが減塩されたものが販売されています。市販で売られている梅干しも昔ながらの梅干しと同じ梅を使用していますが、市販の梅干しは作る工程で余分な塩分と取り除き調味液などに漬けこまれているため、色々な味を付けることができます。

最近の梅干しのほとんどの塩分が1/2~1/4まで減ってきているのです。何年も長く食べられる昔ながらの梅干しと違い、保存できる期間も短くなります。一般的に多い賞味期間は6か月程度ですが、梅干しの原料や作る工程により異なりますので、裏面の期限を守り早めに食べることをおすすめします。

梅干しの保存方法【冷凍】

日本で長く食べてきた保存食でもある梅干しは、冷凍し長期保存することができます。和食を作る際に欠かせない梅干しがいつでも冷蔵庫に入っていればとても便利です。それでは正しい梅干しの冷凍保存について紹介します。

冷凍保存方法とコツ

自家製より市販の梅干しでは賞味期限が全然違うことがわかりました。多くの人が購入している梅干しを少しでも長く保存するのが冷凍が一番です。しかしそのまま保存袋で冷凍してしまえば、梅が全てくっついてしまい、使う時にいちいち切り取らないといけなくなり、梅の果肉もぼろぼろになってしまいます。

同じ袋にに入れた梅干しを出し入れすれば、その度に袋を開封することにもなり劣化を早めてしまいます。そこで少し面倒ではありますが、1個ずつラップに包んでから保存袋やタッパーに入れて冷凍することで、梅同士がくっつくこともなく、使いたい分だけ利用しることができとても便利です。

冷凍保存の日持ち

冷凍保存した梅干しはどのくらい日持ちするのでしょうか?自家製など塩分が20%以上の場合は、賞味期限を気にすることはありませんが、市販で購入した梅干しは商品により賞味期限はまちまちです。いくら冷凍とはいえ梅干しも劣化してきます。冷凍した梅干しは1か月を目安に食べ切るのがベストです。

梅干しを1日1個食べることで医者いらずと昔から言われきました。冷凍した梅干しを毎日1個ずつ食べれば賞味期限を気にすることもありません。暑い夏にはお弁当の防腐剤として、また疲労回復やアンチエイジングに虫歯予防など数多くの効果がある梅干しを毎日食べてみてください。

解凍方法

長期的の保存ができたのに解凍に失敗して無駄にしてしまった食材も多いと思います。梅干しのようにそのまま食べれるものはどのような解凍方法がいいのでしょうか?実は梅干しを冷凍してもカチカチに凍ってしまうことはありません。

梅干しには海水と同じ原理で塩分が多く含まれているので固く凍ることはありません。そのため冷凍しても適度なシャリシャリ感がありそのままでも美味しく食べることができます。お弁当などににはそのまま入れることもでき、固まることがないので常温で少し置いておくだけで調理することができます。


冷凍した梅は適度な歯ごたえが残っているのでそのままでもとても美味しいです。また色々なレシピにアレンジして利用することができとても便利です。梅干しを凍らせるときに、種を取り除き梅の果肉だけを個別に凍らせると、冷凍の梅ペーストができます。1回分ずつの量で冷凍しておけば毎日のレシピで簡単に使うことができおすすめです。

梅干しの保存容器

梅干しを保存す場合に容器が大切になります。梅干しを美味しく保つためにはどのような容器に保存するのがよいのでしょうか?今まで見過ごしていたことが少し見直すだけで長期的に保存することができます。それでは梅干しの一番良い保存容器を紹介します。

梅干しの保存に適した容器

梅干しに適した保存容器は酸に強いことです。ホーローや金属製でできていると、サビ付く可能性がありそこから菌が繁殖する場合があります。また蓋の部分だけが一部金属の時は、蓋をラップで包んでから保存してください。また密閉力の弱いものは乾燥してしまうので注意が必要です。

梅干しの保存に適さない容器

梅干しをと雪的の保存するために一番大切なことが保存容器です。どんな容器でも大丈夫と思われがちですが、梅干しは酸が多く含まれているため適さない容器もあるのです。梅干しは昔から甕に入れて保存していました。甕にはそれなりの理由があるからなのです。

陶器でできた甕は梅干しに含まれる酸に強くまた間口も広いため使い勝手とても良いのです。またガラス瓶なでに入れることもありますが、中身が見れるので梅干しの状態が一目でわかるのがメリットです。逆に金属製でできている容器はサビが出てくる可能性があるため梅干しの保存容器には向きません。

蓋の部分が金属でできている場合はラップなどで覆ってから保存してください梅干しを乾燥させると塩が噴き出てきます。プラスチックの容器を使用する場合は蓋がしっかり閉まるものを使ってください。自宅にある容器を使う場合は一度熱湯消毒して使うと、菌が繁殖しずらくなります。ひと手間をかけることが梅干しを長く美味しく保つコツです。

梅干しをタッパー保存は大丈夫?

100均などでも様々な大きさが販売しており、食品の保存に便利なタッパーですが、梅干しの保存に向いているのでしょうか?タッパーでも梅干しの保存は可能です。ホーローや金属性のものはサビ付くことが多いですが、最近のタッパーはしっかり閉まるものが多く梅干しの保存に向いている容器です。

酸がに多く含まれている梅干しを、プラスチック製のタッパーに入れて保存すると溶けてしまうのでは?と思うこともありますが、梅干しの酸では溶ける心配はありません。プラスチックだけでできているものよりも、一部ガラスでできている容器の方が傷が付きづらいため衛生的ではあります。

タッパーなどのプラッスチックは傷が付きやすくそこから菌が増殖する可能性があります。プラスッチク容器は湿気が入りずらいという面でも保存容器に向いているのです。またプラスチック容器は匂いが付きやすいデメリットもあるため、一度ジップロックの袋に入れてからタッパーへ保存するのもおすすめです。

梅干しを上手に保存するポイント

昔ながらの梅干しを保存する場合は、湿気の少ない冷暗所に保存してください。また夏場などは塩分が多く含まれている梅干しも冷蔵庫に入れて保存するのが良い方法です。市販のものは塩分が少ないので冷蔵庫は長期保存ができる、冷凍保存がおすすめです。

梅干しを取り出す時は清潔なお箸を取ってください。使用したお箸を使うと、細菌が多く含まれ保存容器の中でも菌が増殖してしまいます。口に入れるものです。たえと塩分が多く含まれている梅干しでも、衛生面ではしっかりと管理することが大切になります。

梅干しの最適な保存方法・容器を参考に

古くから食べられている梅干しには多くの栄養と殺菌作用がありました。またいつものおかずに梅干しを加えるだけで美味しく食べることもできます。また冷凍保存をすることで、別の触感が味わえることができます。健康によく美味しく食べられる梅干しを上手に保存し、毎日の食事に役立ててください。

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