卵の食べ過ぎは体に悪い?病気にならない?1日に食べて良い個数はいくつ?

卵の食べ過ぎが体に与える原因を徹底解説!卵の食べ過ぎるによる病気の危険性とコレステロール値について説明します。さらに、1日に食べても良い個数や卵の効果、アレルギーについても分かりやすく紹介していきます!

卵の食べ過ぎは体に悪い?病気にならない?1日に食べて良い個数はいくつ?のイメージ

目次

  1. 1卵の食べ過ぎは体に悪い?
  2. 2卵は食べ過ぎると病気になる?
  3. 3卵が食べ過ぎにならない量とは?
  4. 4卵を食べ過ぎなければ健康にいい?
  5. 5卵は食べ過ぎなければ健康にいい!

卵の食べ過ぎは体に悪い?

卵は栄養価が高く、手軽に取り入れられることから、気づかないうちに食べ過ぎている方も多いのではないでしょうか。たしかに、卵は栄養価が非常に高く、健康に良いとされています。

しかし、間違えた食べ方をすると、食べ過ぎにより病気になる危険性が高いことが、明らかになっています。卵を食べ過ぎると、悪影響を及ぼす原因や食べる時の注意点をみてみましょう。

卵は食べ過ぎると病気になる?

コレステロール量が多い?

卵はコレステロール量が多いと、よく耳にしますが、では一体どれくらいのコレステロールが含まれているのでしょうか?文部科学省の食品データベースによると、卵100g(2個)当たり約420mgといわれています。

日本人の20歳以上における一日平均コレステロール摂取量は、男性338mg、女性282mgといわれているので、1日の平均摂取量に比べ、非常多いことがわかります。

これが食べ過ぎると良くない、といわれる原因の一つです。例えば、朝食に目玉焼きを食べ夕食にオムライスを食べた場合は取りすぎなのか、と心配になります。この記事では、意外と知られていないコレステロールについて、解説していきます。

卵はコレステロール値に影響はない

実は、コレステロールは体内で合成されています。卵を食べ過ぎてしまっても、摂取した分のコレステロールがすべて吸収されるわけではありません。

必要とされるコレステロールは、肝臓で70%~80%が作られ、残りの20%~30%は毎日の食事から摂取しています。食物からコレステロールを取り過ぎた場合でも、人間の体は、一定のコレステロール値を保てる仕組みになっています。そのため、卵を食べ過ぎても、急激にコレステロール値が上がる心配はありません。

卵の白身と黄身のコレステロール値の違い

卵黄の成分は水分、脂質、タンパク質から成り立っています。その脂質の中でもコレステロールは5%含まれており、黄身1個でコレステロール値を250mgも含んでいます。一方で卵白は、約90%の水分で、残りはタンパク質からできています。

白身に対し黄身は、コレステロールやカロリーが圧倒的に高いです。ダイエット中などカロリーを気にしている方は、食べ過ぎに注意しましょう。

卵は毎日食べてもいい

卵は、毎日食べても問題ありません。卵に含まれるコレステロールが極端に不足すると、体に悪影響を及ぼす危険性があります。コレステロール値が低下すると、うつ状態になりやすく免疫力の低下に繋がります。さらに、がんや感染症などの病気を引き起こす原因となります。

コレステロール値が低い方は、少し食べ過ぎても問題ありません。生活習慣予防のためにも、穀類や野菜をバランスよく摂取し、コレステロール不足にならないように心がけましょう。

卵アレルギーとは?

卵アレルギーという言葉をよく耳にすることがありますが、卵アレルギーとは一体どのような症状なのでしょうか?卵アレルギーは、食物アレルギーの一つとして挙げられており、人によってアレルギー反応が異なります。重度の症状になると、死に至る恐れのある病状の一つです。

主な症状として、アナフィラキシーショックやアレルギー性鼻炎、結膜炎、気管支喘息、蕁麻疹等があげられます。日本の調査によると、全年齢の食物アレルギーの原因1位は卵アレルギーです。0歳児では卵55.6%と半数以上の割合を占めています。卵を食べ過ぎると,、遅延型アレルギー(食物過敏)になる可能性があります。

毎日同じものを食べ続けたり、大好物だからと食べ過ぎてしまうと、体がその食品を異物とみなしアレルギー反応を起こす恐れがあります。万が一、食べ過ぎによりアレルギー反応が発症した場合は、かかりつけ医に相談し、様子を見ながら3日~2週間ほど控えるようにしましょう。

卵が食べ過ぎにならない量とは?

以前は一日一個と言われていた

以前は1日のコレステロール摂取量が定められており、2個以上は食べ過ぎとされ、1日1個が目安と言われていました。近年、日本養鶏協会では、卵を1日2個摂取することを勧めています。

2015年以降は、日本人の食事摂取基準のコレステロール目標量が無くなりました。現在では、効率よく栄養を摂取できる食品として、健康の維持・増進に効果がある、といわれています。科学的にも多少食べ過ぎたとしても、脳卒中や心臓病に影響はない、と立証されています。

一日何個まで食べていい?

1日の目安摂取量は2~3個といわれています。卵2個で1日に取れる栄養素は、エネルギー166kCal、タンパク質13.5g、脂質11.3gです。1日の必要量に占める割合で表すと、エネルギー約9%、タンパク質約34%、脂質約21%と、かなり栄養価が高いといえます。

コレステロールが多いからと敬遠している方は、非常にもったいないです。1日2個以上食べても脳卒中や心臓病に影響はなく、死亡率の関連は認められないと結論づけられています。ただし、4個以上食べる場合は、卵だけではなく、他の食材とバランスを取りながら食べるようにしましょう。

生卵の食べ過ぎは危険?

近年、卵かけご飯(TKG)専門店が続々オープンするほど、生卵ブームが広まってきています。例えば、「自宅で手軽に食べられるから」「節約ができる」「栄養価が高く美味しく食べられる」など気づかないうちに、食べ過ぎている方も多いのではないでしょうか。

生卵を食べ過ぎることが良くない原因の一つとして、サルモネラ菌の増殖による食中毒のリスクがあげられています。衛生管理が不十分であったり、長時間常温で放置すると、菌が増殖し食中毒になる危険性が高くなります。食中毒が原因で死に至るケースもあります。生卵を食べる際は、なるべく冷蔵庫から出してすぐに食べるように心がけましょう。

自宅で生卵を食べ、サルモネラ菌の食中毒で死亡した女性の遺族が卵の生産業者を訴えた訴訟で先月、「生産業者に責任あり」との判決が出された。

卵を食べ過ぎなければ健康にいい?

卵の栄養成分

卵の黄身にはビオチンという成分が含まれています。ビオチンは、私達が生きる上で必要なエネルギーを作るときに重要な働きをしています。このビオチンが不足すると、糖質の吸収が上手くいかず、体がエネルギー不足になってしまいます。それが、病気になるリスクを高めてしまう要因の一つです。

卵の効果効能

卵は完全栄養食品といわれており、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルをバランスよく含んでいます。卵の主な効果は、疲労回復、生活習慣予防、老化防止、免疫力向上、美肌効果などが挙げられます。1日に食べた分の効果が発揮できるとは限りませんので、食べ過ぎに気をつけましょう。

脳や細胞膜の修復や構成を促進

卵に含まれるたんぱく質は血管を強くするために必要なコレステロールやリン脂質が多く含まれています。脳や細胞の働きを促進する役割を果たしています。

最近では、皮膚の炎症を予防することからアトピー性皮膚炎の治療に卵に含まれるビオチンという成分が使用されています。体内にできた「ヒスタミン」という物質を体外に排出する働きがあることで医療の場でも必要とされています。お肌のうるおいを保つ役目があるので、美容効果も期待されています。

コレステロール値を下げる

卵白には悪玉コレステロールを下げる作用があり、卵黄に含まれるレシチンは善玉コレステロールを増やす働きがあります。食べ過ぎると、コレステロール値の上昇に繋がります。コレステロール値が高いと診断されている場合は、なるべく控えるようにしましょう。

骨・髪・爪の健康

卵に含まれるタンパク質は、骨や髪、爪を構成する成分の一つです。特に卵黄に含まれるビタミンの一種、ビオチン(ビタミンH)は、育毛の発達を助けます。糖代謝を促し、毛根や毛髪の成長を助けることで、薄毛に悩んでいる方におすすめの食品といわれています。

目の健康

卵の黄身には、ビタミンA群が多く含まれています。ビタミンAは、視力低下を防いだり、目の乾燥を防ぐ効果があります。さらに、角膜や網膜を正常に保つ働きがあり、涙の量を調節できる役割があるため、ドライアイ対策などにも良いとされています。

ダイエット効果

卵黄に多く含まれているレシチンという成分は、代謝を促進する働きがあります。代謝を上げることで血液のめぐりを良くしダイエットに効果的です。タンパク質が豊富で低カロリーのため、効率よく摂取することで体質改善も期待できます。

卵は食べ過ぎなければ健康にいい!

「卵は食べ過ぎたら病気になる?それとも健康に良い?」と疑問について説明しました。卵は、非常に栄養価が高く高品質な食材ですが、食べ過ぎると、健康効果を最大限に発揮できません。1日の摂取量は2~3個程度が理想です。効率よく摂取して免疫力を高め、病気に負けない健康な身体を目指しましょう!
 

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