2019年10月19日公開
2024年09月30日更新
みりんは賞味期限が切れても使える?開封後のおすすめの保存方法は?
みりんの賞味期限について解説します。わかりにくい本みりんとみりん風調味料の違いや個別の賞味期限について詳しく説明!意外と知らないみりんの正しい保存方法を紹介します。みりんが腐ったらどうなるかも見てみましょう。
みりんの賞味期限と保存方法を解説!
料理をするときに活躍してくれる調味料には色々なものがあります。みりんは和食の味付けによく使われる調味料のひとつです。しかし、ほかの調味料に比べ、保存方法や賞味期限がわかりにくいと感じている人も少なくありません。特に分かりにくくしているのは、本みりんとみりん風調味料の違いです。まずは、この両者の違いを紹介します。
みりん風調味料と本みりんの違い
みりんは一般的に2つのタイプに分けられます。本みりんは、もち米を麹で発酵させ、醸造用アルコールなども加えて作る調味料です。アルコール分が14%以上含まれているため、酒税法上はお酒に分類されています。実際に、江戸時代はお酒として親しまれてきた歴史を持っています。
一方で、みりん風調味料はアルコールを1%以下に抑えられています。そのため、酒税がかからず安価に販売されています。アルコールの代わりに水あめやうま味調味料を加えて甘味とコクを生み出すための調味料です。
みりんは賞味期限が切れても使える?
本みりんとみりん風調味料の賞味期限を見てみましょう。本みりんとみりん風調味料は原料やアルコール度数に違いがあります。そのため、賞味期限にも違いがでてきます。
消費期限は未開封なら5年という噂の真相
購入してみました。
— ojisan (@ojisan_23) November 25, 2019
甘いお酒が飲みたいときはイイかも。
あと、もうすぐ2019年も終わるけど、今度のお正月のお屠蘇にこの李白の本みりんを使うと贅沢かも pic.twitter.com/gpYTXrNjnw
塩や砂糖などの多くの調味料は、長く保存ができるイメージがあります。特に長く保存できるイメージがあるのには、製造法が深く関わっています。
本みりんは蒸したもち米に麹やアルコールを加えて作ります。しっかりした甘みやコクを出すために、2年以上の熟成期間が必要となります。長期間熟成させて作るイメージから、未開封であれば腐ることなく長く保存できるイメージが作られたのではないでしょうか。
みりん風調味料の賞味期限と消費期限
具体的なみりん風調味料の賞味期限と消費期限を見てみましょう。そもそも賞味期限とは、品質が変わらずにおいしく食べられる期限のことを指しています。一方で、消費期限は安全に食べられる期限のことをいいます。風味が変わらずに食べられる賞味期限と体を壊さずに安全に使える消費期限は、どのように考えればよいでしょうか?
未開封の場合
みりん風調味料はアルコール分が少ないので、保存性は低くなります。未開封の状態であれば、光が当たらない涼しい冷暗所で保存しましょう。そのまま保存をすれば、賞味期限は1年程度あると、考えても問題ありません。
未開封でも酸化したり、光にあたると、品質が変化してきます。消費期限に明確な定めはありませんが、未開封でも長く保存をするのは、避ける方が無難です。中には何年も賞味期限が過ぎた調味料も使うという人もいます。しかし、風味の劣化を考えると、早めに使う方が良いでしょう。
開封後の場合
開封後のみりん風調味料は、早めに使い切るようにしましょう。アルコール分が少ないため、劣化しやすく傷みやすくなっています。開封後は冷蔵庫で保管し、3か月以内がおいしく食べられる賞味期限です。
開封後は冷蔵庫で保存していても酸化が進み、雑菌も入りやすくなっています。見た目にはわからなくても、長く放置していたものは傷んでいる可能性があります。使わないように注意しましょう。保存状態や季節などによって変わるため、みりん風調味料の消費期限は明確にはいえません。しかし、開封後は早めに使い切るように心がけましょう。
本みりんの賞味期限と消費期限
本みりんが軽減税率対象じゃないのは知ってるゾ
— んもじり👶臨月だよ (@notnekoaigo) November 23, 2019
でも二人揃ってらのが単純に好きなんだゾ。(タカラの本みりんと料理酒結構美味しいです)
あと島ざらめ美味しい。奄美諸島の素焚糖美味しい。
あと酒の横は味噌です。でかいので置き場に困ってる。美味しいけど。 pic.twitter.com/K4XduerF2q
アルコール度数が高い本みりんの賞味期限と消費期限を見てみましょう。みりん風調味料に比べて傷みにくい本みりんは、どれくらい長く保存できるのでしょうか?
未開封の場合
本みりんには14%以上アルコールが含まれているため、保存性が高くなっています。未開封であれば、賞味期限は18か月(およそ一年半)です。未開封で正しく保存すれば、それほど早く品質が劣化し傷むことはありません。
しかし、みりんは料理にコクやうまみを与えてくれる調味料です。体に害はなくても、風味が劣化していると料理の味まで悪くしてしまうでしょう。未開封であっても2年以上過ぎたものを使うのは、かえって料理をまずくしてしまいます。
開封後の場合
開封した後の本みりんの賞味期限は、2か月程度です。アルコールが入っていても空気に触れることで酸化し、味わいは変わっていきます。おいしくまろやかな口当たりを味わうには早めに使い切るようにしましょう。消費期限にも同じことがいえます。開封後すぐに腐ることがなくても、品質は変わります。
酸化による酸味やカビなどの影響を受けてしまうことは避けられません。料理をおいしくするための調味料で味を落としては元も子もありません。開封後はできるだけ早く使い切るように心がけましょう。
みりんを開封後のおすすめの保存方法
みりんは開封すると品質が変わりやすく、早めに使い切るのが望ましいといわれています。そこで、できるだけ開封後もおいしい状態を保つための保存方法を確認しましょう。適切に保存をすれば、おいしい風味を長く保てます。
最適な保存方法
本みりんとみりん風調味料では保存方法が違います。アルコールが多く含まれる本みりんは、涼しくて光が当たらない冷暗所で保管しましょう。アルコール分が少なく、傷みやすいみりん風調味料は冷蔵庫で保存する方がおすすめです。どちらも温度変化を受けにくい状態を保つようにしましょう。
冷蔵庫保存するメリットとデメリット
さて5:30起きだしそろそろ寝よう
— HP1 ヤーマ🍆@本みりん (@iruyanka1991) November 25, 2019
おやすみりん pic.twitter.com/CuPvOlCMWr
どんな調味料でも品質を保つためには冷蔵庫保存がいいと思っていませんか?冷蔵庫保存にもメリットとデメリットがあります。みりん風調味料は保存性が低く、傷みやすい調味料です。そのため、冷蔵庫の中で保存することで、腐るのを防ぎましょう。
温度が低く保たれる冷蔵庫は、酸化や腐敗を防ぐメリットがあります。一方で、本みりんを冷蔵庫で保管すると、糖分が結晶化して固まってしまいます。もともと保存性が高いため、冷蔵庫で保存するよりも糖分が固まらない常温の冷暗所で保存する方が向いています。
みりんは賞味期限が切れて腐るとどうなる?
野菜や肉などの生鮮食品に比べて、注意していても調味料の賞味期限が切れてしまうことは、よくある話です。そこで、みりんの賞味期限が切れて腐ると、どうなるかを紹介します。腐った状態を知っていれば、賞味期限が切れた状態を良く見極めて腐る前に使いきれるようになるでしょう。
臭いと味
みりんが腐っているかを確認する時には味やにおいをよく観察します。みりんが腐ると、酸っぱいにおいや腐敗臭がします。味も酸っぱくなり、独特の甘みは感じられなくなります。鼻につくような嫌なにおいや味に違和感を感じたら、使わないようにしましょう。
色の変化とカビ
みりんは温度が高いところに置いておくと、茶色く変色します。これは含まれているアミノ酸が糖と反応して起こる作用で、腐るのとは別の問題です。茶色く変化していることに気が付いたら、涼しい場所に保管しなおすようにしましょう。賞味期限にかかわらず、早めに使い切ることが大切です。
もしも腐るとカビが発生し、白く濁ります。ねばねばしていたり、白く濁ったものは雑菌やカビが繁殖しているため、すぐに廃棄するようにしましょう。
身体への影響
みりんが腐ると、体にどのような影響を及ぼすのでしょうか?基本的に、酸化して品質が変わったものを口にすると、食あたりのような症状を起こす可能性があります。下痢や嘔吐、腹痛などの不調が代表的な症状です。
他にもじんましんが出たり、アレルギーのような症状が起きる場合もあります。体内に入った危険なものを外へ排泄しようとする力が働くため、こうした症状につながると考えられます。
みりんの賞味期限に関わらず早めに使い切ろう
みりんを含め、砂糖や塩など、身近な調味料は保存性が高く、賞味期限を意識していない人が多いでしょう。みりんはいろいろな調味料の中でも品質が変わりやすく、特に賞味期限を意識しておきたい調味料です。
みりんは料理にコクやうまみを与えてくれます。古くなって味が悪くなってしまうと、料理まで台無しにしてしまいます。目安となる賞味期限はラベルにも記載されていますが、できるだけ早く使い切るように心がけましょう。