ビーツの食べ方を下ごしらえから解説!食べ方別に美味しいレシピも紹介

ビーツの食べ方を知っていますか?栄養豊富なスーパーフードとして注目を集めるビーツは、スープやサラダ、メイン料理など様々な料理に使える便利な野菜です。ここでは、ビーツの下ごしらえや食べ方、葉を使ったお手軽レシピなどを紹介します。

ビーツの食べ方を下ごしらえから解説!食べ方別に美味しいレシピも紹介のイメージ

目次

  1. 1ビーツの食べ方を下ごしらえから解説
  2. 2ビーツの食べ方【下ごしらえ】
  3. 3ビーツの食べ方別簡単レシピ【スープ】
  4. 4ビーツの食べ方別簡単レシピ【サラダ】
  5. 5ビーツの食べ方別簡単レシピ【メイン】
  6. 6ビーツの食べ方まとめ

ビーツの食べ方を下ごしらえから解説

ロシア料理のボルシチに欠かせない野菜、ビーツ。その見た目からカブの仲間だと思われがちなビーツですが、実はほうれん草と同じアカザ科に分類されます。日本ではまだメジャーではないものの、海外では様々な料理に使われていて非常に人気があります。

生でも加熱しても美味しいビーツは、サラダやスープ、メイン料理など使い勝手は自由自在です。ここでは下ごしらえから食べ方まで紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

ビーツの食べ方【下ごしらえ】

ボイルして食べる

ビーツは、食べる輸血とも言われるほど栄養素が豊富な野菜です。ボイルすると大根やカブのような柔らかい食感になり、色々な料理に使いまわすことができます。色よく仕上げるポイントは、お酢やレモンを加えることです。塩を入れてボイルすると色味が悪くなるので、最後のタイミングで加えるように気をつけましょう。

下ごしらえの方法

  1. ビーツの根と茎は、2.5~5cmほど残して切り落とします。
  2. ビーツを鍋に入れ、かぶるほどの水を加えて火にかけます。酢またはレモン汁を入れて30分ほど弱火で茹で、仕上げに塩を少々入れます。途中で串を刺すと色素が流れ出るので、茹で上がりはザルに上げてから確認します。
  3. 鍋からビーツを取り出してザルに上げ、弱めの水にあてます。皮がはがれてきたら火が通っている証拠です。あとは皮をむいて、好みのサイズにカットすれば下ごしらえは完了です。

ローストして食べる

砂糖の原料てん菜の変種であるビーツは、ローストすると特有の甘さと香りが引き立ちます。ボイルする時も同じですが、ローストする時も皮をむかずに調理するのが栄養を逃さないコツです。

下ごしらえの方法

  1. 水洗いしたビーツは根と茎を2.5~5cmほど残して切り落とし、アルミホイルで包みます。
  2. 180℃のオーブンで約40分加熱すれば出来上がりです。皮をむいて好みのサイズに切ってから料理に使いましょう。

生のままで食べる

生で食べられるビーツは、サラダにトッピングするだけで色鮮やかな一皿が作れます。薄切りにしたり千切りにしたりと形を変えて、おしゃれな和え物を作るのもよいでしょう。色々な野菜と合わせてカラフルに仕上げるのもおすすめです。

下ごしらえの方法

  1. ビーツは水洗いして泥を落とします。
  2. 茎と根を切り落とし、皮を厚めにむけば下ごしらえは完了です。サラダやピクルスなど利用しましょう。

ビーツの食べ方別簡単レシピ【スープ】

ビーツのポタージュ

  • ビーツ30g
  • じゃがいも1個
  • 牛乳100ml
  • コンソメ顆粒小さじ1/2
  • 塩こしょう少々
 
  1. 生のビーツを使う場合は、調理をする前に下茹でやオーブンで焼いて下ごしらえを済ませておきましょう。生のビーツがない時は缶詰などの市販の下処理済みのものでも構いません。
  2. ビーツは皮をむき、2cmの角切りにします。じゃがいもは皮をむいて芽を取り除き、2cmの角切りにしておきます。
  3. ボウルに1のじゃがいもを入れてふんわりとラップをかけ、600Wの電子レンジで3分加熱します。
  4. ミキサーに塩こしょう以外の全ての材料を入れて攪拌します。滑らかになったら鍋に注ぎ入れ、弱火で温めてから塩こしょうで味を調えます。好みの器に注げばレシピの完成です。

ビーツのポタージュ1人分の食べ方レシピです。じゃがいもと牛乳を使ったポタージュは、ビーツ特有の臭みがなくとても優しい味わいに仕上がります。1人分から手軽に作れるので、1人暮らしのカフェ風ランチにもおすすめです。可愛らしいピンク色が食卓に華を添えてくれるでしょう。

ビーツとたっぷり野菜のスープ

  • ビーツ150g
  • 豚バラ肉(煮込み用)150g
  • トマト100g
  • 玉ねぎ100g
  • ニンジン90g
  • さやいんげん4本
  • ミックスビーンズ50g
  • ニンニク1片
  • 水500ml
  • コンソメ顆粒小さじ3
  • オリーブ油大さじ2
  • 有塩バター10g
  • 塩こしょうふたつまみ
 
  1. ニンニクは粗みじん切りに、さやいんげんは筋を取ってから半分にカットします。トマト、ビーツ、ニンジンは2cm幅の乱切りに、玉ねぎは縦半分に切ってから縦2cm幅に切りましょう。
  2. 鍋にオリーブ油、有塩バター、ニンニクを入れて火をつけ、香りが立つまで炒めます。豚バラ肉を入れたら中火で色が変わるまで炒めます。
  3. トマト、ビーツ、ニンジンを加えて更に炒め、塩こしょうをします。さやいんげん、ミックスビーンズを入れたら中火で7分、火が通るまで加熱します。
  4. 水、コンソメ顆粒を加え、全体に味がなじむように煮込めばレシピの完成です。

ビーツとたっぷり野菜のスープ2人分の食べ方レシピです。ビーツを始め、様々な野菜が彩りよく入ったスープは、具だくさんで食べ応えも抜群です。豚肉の旨みも出ているので、一皿で大満足できるでしょう。野菜をアレンジしたり、トマト缶を加えても美味しいスープが作れます。

ビーツのクリームスープ

  • ビーツ(中サイズ)1個
  • バター10g
  • 小麦粉大さじ1
  • 豆乳(牛乳でも可)150cc
  • 塩こしょう適量
  • ベジタブルコンソメ少々
  • 生クリーム適量
 
  1. ビーツは皮をむいて乱切りにします。鍋にビーツとビーツがかぶるくらいの水を入れ、柔らかくなるまで煮ます。
  2. フードプロセッサーに1を湯ごと入れ、滑らかになるまで攪拌します。
  3. 鍋にバターを溶かし入れ、小麦粉を加えて練り混ぜます。そこに少しずつ豆乳を加え、ダマにならないように混ぜ合わせてホワイトソースを作ります。
  4. 2のビーツを鍋に戻し入れ、水(分量外)、コンソメ、塩こしょう、生クリームを加えて味を調えればレシピの完成です。

ビーツのクリームスープ3人分の食べ方レシピです。鮮やかな赤色が目立つクリームスープは、おもてなしやパーティーなどにぴったりです。花麩などを散らすと更に見栄えのよい仕上がりになるでしょう。ボイルした湯ごと調理する場合は、皮をむいてから茹でても構いません。

ビーツの食べ方別簡単レシピ【サラダ】

ビーツの葉入りポテサラ

  • ビーツの葉2個分
  • 塩ひとつまみ
  • 酢100cc
  • じゃがいも(男爵大サイズ)2個
  • 玉ねぎ1/4個
  • ハム2枚
  • 塩こしょう適量
  • オリーブ油大さじ2
 
  1. ビーツの葉は塩で揉んでから洗い流して刻み、電子レンジで1分加熱します。加熱後、お酢を加えてしばらく置いておきましょう。
  2. じゃがいもは洗ってからラップに包み、1個ずつ電子レンジで4分加熱します。中まで火が通ったら熱いうちに皮をむいてつぶし、1のビーツの葉と混ぜ合わせます。
  3. 玉ねぎを刻み、ハムを1cm角に切ります。2に加えて塩こしょう、オリーブ油で味を調えたらレシピの完成です。

ビーツの葉入りポテサラの食べ方レシピです。マヨネーズを使わないので、ビーツの鮮やかな色味が際立つサラダに仕上がります。酸味が効いたポテサラは、こってりとした料理の箸休めにもよいでしょう。

ビーツの葉のサラダ

  • ビーツの葉3個分
  • マヨネーズ適量
  • バルサミコドレッシング適量
  • 塩こしょう適量
 
  1. ビーツの葉は一口大にざく切りします。沸騰した湯にビーツの葉を入れ、柔らかくなる手前で冷水に取って水気を絞ります。
  2. ボウルにビーツの葉、マヨネーズ、バルサミコドレッシングを入れて和え、塩こしょうで味を調えたら完成です。

ビーツの葉のサラダの食べ方レシピです。ビーツの葉はクセがなく、それだけをサラダにしてもとても美味しい一品が作れます。さっぱりとしたドレッシングがよく合うので、紹介した調味料以外でもぜひ試してみてください。

ビーツとパクチーのサラダ

  • ビーツ(中サイズ)1個
  • 塩小さじ1/4
  • 米酢小さじ1/2
  • 黒こしょう少々
  • パクチー(刻んだもの)大さじ1
 
  1. ビーツは上下のヘタを切り落として皮をむきます。生のまま薄くスライスしたあと細切りにしましょう。
  2. ボウルに刻んだビーツを入れ、塩で軽く揉みます。酢を加えて和えてから黒こしょうを振って味を調えます。仕上げに刻んだパクチーを混ぜ合わせればレシピの完成です。

ビーツとパクチーのサラダ2人分の食べ方レシピです。生のビーツはほんのり甘く、サラダにするととても美味しく食べられます。ビーツに土臭さがある場合もパクチーを入れることで気にならなくなります。

ビーツの食べ方別簡単レシピ【メイン】

ビーツ入りサムゲタン風

  • 鶏もも肉(かたまり)300g
  • 日本酒15g
  • 塩0.5g
  • ビーツ150g
  • 長ねぎ(白い部分)100g
  • 精白米30g
  • 生姜10g
  • ニンニクチューブ5g
  • 水400~600g
  • 塩2g
  • 長ねぎ(青い部分)3g
  • ごま油3g
 
  1. 鶏もも肉はフォークで全体に穴を開け、酒、塩0.5gをまんべんなくすり込んで5分放置します。
  2. ビーツは皮をむき、食べやすい大きさに切ります。長ねぎの白い部分は斜め切りに、生姜は皮をむいてスライスしてから千切りにします。
  3. 鍋に鶏肉、ビーツ、青ねぎ(青い部分)、米、生姜、ニンニク、水、塩を入れて火にかけます。肉やビーツが柔らかくなったら皿に盛り、白ねぎをのせてごま油をかけたら完成です。

ビーツ入りサムゲタン風2人分の食べ方レシピです。体を芯から温めてくれるサムゲタンは、寒い季節に最適な韓国料理です。体調の悪い時も、ビーツ色に染まったサムゲタンを食べると元気が出るでしょう。

ビーツの本格ボルシチ

  • 牛こま切れ肉150g
  • ビーツ1個
  • じゃがいも2個
  • 玉ねぎ1個
  • ニンジン1本
  • セロリ1本
  • ニンニク2片
  • カットトマト缶1缶(A)
  • 水500ml(A)
  • 固形ブイヨン2個(B)
  • 赤ワイン大さじ1(B)
  • ローリエ2枚(B)
  • 塩こしょう適量
  • オリーブ油大さじ1
  • サワークリーム適量
  • パセリ適量
 
  1. ニンニクはみじん切りに、じゃがいも、玉ねぎ、ニンジン、セロリは小さく切ります。ビーツはいちょう切りにしておきましょう。
  2. フライパンにオリーブ油とニンニクを入れて中火で熱し、香りが立ったらじゃがいも、玉ねぎ、ニンジンを加えてしんなりするまで炒めます。
  3. セロリ、ビーツ、牛こま切れ肉を加えて塩こしょうを振り、炒め合わせたところで(A)を入れます。
  4. (B)も加えて蓋をし、中火から弱火で30分ほど煮込みます。器に盛り、仕上げにサワークリームとパセリをトッピングすればレシピの完成です。

ビーツの本格ボルシチ2人分の食べ方レシピです。ロシア名物のボルシチは、味はもちろん見た目も華やかなのでメイン料理におすすめです。サラダやパンなどを添えるだけで、豪華なディナータイムが過ごせるでしょう。柔らかい牛肉とたっぷりの野菜が一皿になったボルシチを、ぜひご家庭でも味わってみてください。

ビーツのコロッケ

  • ビーツ150g
  • じゃがいも2個
  • 玉ねぎ100g
  • 牛豚合いびき肉150g
  • 塩こしょうふたつまみ(A)
  • ナツメグ小さじ1/2(A)
  • ウスターソース小さじ1(A)
  • サラダ油大さじ1
  • 薄力粉30g
  • 溶き卵1個分
  • パン粉50g
  • 揚げ油適量
  • 千切りキャベツ30g
  • くし切りレモン1個
  • ウスターソース大さじ1
 
  1. ビーツは皮をむいておきます。じゃがいもは皮をむいてから芽を取り除いておきましょう。玉ねぎはみじん切りにします。
  2. フライパンにサラダ油を熱し、玉ねぎを入れて中火でしんなりするまで炒めます。合いびき肉を加えてほぐしながら炒め、色が変わったら(A)を入れます。全体に味がなじんだら火から下ろして粗熱を取っておきましょう。
  3. ビーツをひと口大に切り、耐熱容器に入れてラップをしてから500Wの電子レンジで15分加熱します。
  4. じゃがいもは一口大に切り、耐熱容器に入れてラップをしてから中に火が通るまで500Wの電子レンジで8分加熱します。
  5. ボウルに3と4を入れてマッシャーでつぶします。なめらかになったら2を入れて混ぜ合わせ、一口大に成形します。その後、薄力粉、溶き卵、パン粉の順につけていきます。
  6. フライパンの底から2cmまで揚げ油を入れ、中火で180℃に熱します。5をキツネ色になるまで4分程揚げたら油を切ります。皿に盛りつけ、キャベツ、レモン、ウスターソースを添えたらレシピの完成です。

ビーツのコロッケ16個分の食べ方レシピです。肉と合わせたり油で揚げたりしているので、ビーツ特有の風味も気になりません。コロンとしたフォルムが可愛らしく、断面の色味が綺麗なのでおもてなしにも喜ばれるでしょう。

ビーツの食べ方まとめ

この記事では、ビーツの下ごしらえと食べ方レシピについて紹介しました。鉄分や葉酸などを豊富に含むビーツは、冷え性改善、高血圧予防、ダイエットといった様々な健康効果が期待できる野菜です。

生でも加熱しても食べられるので、色々な食べ方に挑戦してみるとよいでしょう。日本では見かけることの少ないビーツですが、購入する機会があれば、ぜひその魅力に触れてみてください。

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